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公爵家のエチュード
2 甘い香り
しおりを挟むゲロルトからアーロンに、連絡が入った。
要件は、DNA検査の結果だった。
「アーロンの提出したDNAと、発見された遺骨のDNA、検査の結果、2者は兄弟である、という結論が出されたよ」
「ちょっと引っかかるな、その云い方」
電話の向こうで、ゲロルトはフッと笑う。
「お前なら、そう云うと思ってたよ」
「なら、当然、質問してくれたんだろう、ゲロルト」
「まあな」
ひと呼吸の間があり、「───双子なんだから、DNAは100%一致してる筈だ、と云ったんだが」
「相手は何て?」
「一致率は100%じゃなかったから、誕生日が同じなら、二卵性じゃないか、てさ」
「二卵性にしては、随分似てる」
ゲロルトはまた、笑った。ニヒルな顔が、アーロンの脳裏に浮かぶ。
「同じことを思うんだな。俺もつい、鑑定結果を疑ったよ。お前が云ってた『一卵性』という言葉を信じてたからな」
───考える事は同じか。
ニヤリ、とアーロンの口角が上がった。
「ただ、そっくりな兄弟が世の中に多いのも事実だ。その一例だろう、てあっさり否定されたよ」
「そうか。意外だったな」
「ま、俺は実際に会ってはいないから、それ以上の反論はしなかったが、お前が納得してくれるなら、鑑定の担当者を困らせずに済むよ」
ゲロルトらしい云い方に、今度はアーロンがフッと笑った。
「ありがとう、わざわざ電話をくれて」
「いや、お前の声が聞きたかっただけだよ」
アーロンは何も云わず、ゲロルトが話を戻すまで待つ。無言の拒否だ。
───なぜオレは、何も云わない?
心のどこかで、ゲロルトの気持ちを捨てられないからだろうか。
───拒否の言葉を云わないからといって、それは優しさじゃないぞ。
自分に云い聞かせてみても、言葉は出てこなかった。
ゲロルトがまた喋りだす。
「報告書にも結果を添付して送るよ。ハリー殿下に渡してくれ」
「分かった。ありがとう、ゲロルト」
「また会おう、幼馴染として」
ゲロルトに気を使わせてしまった。
「ああ。オイゲンも呼んでね」
「呼び出したらまた文句を云われるな」
「じゃあ、今度はオイゲンの休暇に合わせよう」
二人は笑って電話を切った。
それは、一週間前から決まっていた。
「───それと、明日のスケジュールではないのですが...」
就寝前のバイタルチェックの後。
「なんだ、アーロン、もったいぶって?」
意味ありげな上目遣いのアーロンに、ちょっと嫌な感じを覚えるハリー。
「来週、祝日ですね」
「ああ。日曜日だからミサに行って、後はイベントの挨拶てんこ盛りだろ?」
「はい。今のところの予定では、6件の式典のご挨拶です」
ハリーのうんざりした顔に、にこやかに答えるアーロン。
「それがどうかしたのか?」
云いながら、ハリーは指を鳴らす。「───分かったぞ。1件減るとか?」
「残念ながら、違います、殿下」
「まさか、増えるのか?」
アーロンは笑いながら首を振る。
「翌日の振替休日です」
「何か、大きなイベントでも入るのか?」
「休暇になります」
ハリーは眉間にシワを寄せる。にわかには信用出来ない。
「『休暇』て、どこにも出かけない、て意味か?」
「はい」
「執務室に閉じこもる、て事か?」
探りを入れるハリーに対し、アーロンは涼しい顔で否定する。
「政治秘書のヴァイグルも、会計士のバルドゥイーンも、休暇になります」
ハンズアップ!───と手を上げかけて、ハリーは固まる。
「アーロンは?」
「私は、この日はずっと、殿下のお側に控えるのが職務となります」
今度こそ、ハリーは両手を上げ、そのままベッドに倒れ込んだ。
以前からアーロンが提案し続けてきた、ハリーの休暇だった。
この日は、秘書も会計士も休むので、書類に目を通したり、事務処理をしたり、なんて事も出来ない。
ただ、一週間後のたった1日の休暇では、旅行のような大きな楽しみ方は出来ないが、例えばアーロンと二人きりで過ごす、とかいう事なら、遠慮なく出来る。出かける、となると護衛が付かなくてはならないが、アーロンはできる限り、カバーしようと思っている。なるべく、二人で過ごしたいから。
「すぐにお申し付け頂かなくても結構ですが、何かご所望であれば、何なりと仰って下さい、殿下」
「あるぞ」
ハリーはベッドから起き上がった。アーロンはタブレットとスツールを片付けながら、
「なんでしょうか?」
「アーロンと朝まで抱き合いたい」
「クサいセリフですね」
アーロンはベッドに戻り、ハリーの隣に座る。ハリーの靴を脱がせ、両足をベッドに載せて摂政殿下の体を正しく横たえる。その間、ハリーはされるがまま。
「朝から朝まで?」
「まさか。日曜日の夜から月曜日の朝まで」
アーロンはハリーの服に手をかけながら、
「足腰立たなくなるよ」
不敵な笑みを浮かべる。そんなアーロンを見上げながら、ハリーは思う。
───顔は超イケメンだけど、云ってる内容は卑猥だ。だいいち...。
「お前、そんなに頑張れるのか、アーロン?」
「誘っておいて、そりゃないな。ハリーがリードしてくれるの?」
「ん...んふ...ぅん」
アーロンに唇を塞がれて、返事が出来ないハリー。そのままアーロンは、ハリーのはだけた胸に手を這わせる。
「んあっ...んむ、んっ...ぁんっ」
ハリーの胸の粒をきゅっと摘んだ。同時に口内を充分に堪能して、ちゅっ、と音をたてて唇を離すアーロン。
「返事は、ハリー?」
「わか...ぁっ...った、んっ」
本当に分かった上での返事なのか。
「覚えておきますよ、殿下」
そう云って、殿下の下半身に手を伸ばす。
「ひぁっ、あ...アーロン...んく」
シーツを掴んでハリーは身を捩る。切なく細めたアンバーの瞳で見上げると、
「服...はあ...ん」
「気になる、ハリー?」
上気して虚ろな表情で、アーロンのネクタイを掴む。それを艶めいたヘーゼルの瞳で見下ろすアーロン。
「脱がせてくれるの? 予行演習だな」
ネクタイを引っ張られたら、やっぱりキスかな。アーロンはハリーの頭部の側で肘をつき、また唇を重ねた。
「ぅん...んんっ、あっ」
止まらないアーロンの左手に、悶えるハリー。彼の手の方が止まってしまう。
「ん...ふ、っこれじゃ、脱がせられないよ、アーロンっ」
「ごめん───」
耳元に顔を埋めて、「だってハリー、欲しそうだから」
「アーロンだって...」
ハリーは艶かしく睨むと、アーロンの下腹部に手を伸ばす。ソコは硬く、服の上からでも張りつめているのが分かる。
「してくれるの、ハリー?」
「服を脱がないと、できないだろ、アーロン」
二人で妖しく微笑み合いながら、一糸まとわぬ姿になる。
窓のカーテンの隙間から、月の光が差し込んでいた。
ハードな仕事を何とかこなした祝日の、その夜。
メイドが運んできたティーセットを受け取ると、彼女を下がらせ、ハリー自らテーブルをセッティングする。見守るアーロン。
「ハーブティー?」
耐熱ガラスのティーポットの中で、薄く色付いた液体に舞う茶葉。
「まあ、そんなところ」
適当に答えながら、ハリーは別のグラスにお湯を注ぐ。
「グラスを温めてるの?」
「こっちは果実酒のお湯割り」
「2種類飲むのか?」
アーロンのおかしな疑問に、笑みを浮かべながらマドラーを鳴らすハリー。
「果実酒はオレが飲むんだ」
「じゃあ、こっちのハーブティーはオレが飲むの?」
「そうだよ」
そう答えてハリーは耐熱ガラスのティーカップに、温かい液体を注ぐ。カップに手をかざして温度を確かめ、何やらエッセンスらしき小瓶の蓋を開けて、カップに振り入れる。
「何それ、香料?」
おとなしくソファに座るアーロンの問いかけに、ハリーはちらりと視線を向ける。
「アーロンに合うといいけど」
エッセンスはすぐにカップの液体に馴染んで、存在がわからなくなってしまった。全体の色味には変化なし。
「どうぞ、アーロン───」
ハリーは意味深に微笑みながら、ティーカップをアーロンの前に据えた。「温まると心も体もリラックスできるだろ」
「ありがとう。で、ハリーは果実酒なの?」
「オレはリードする側だから、リラックスは必要はない」
小首を傾げて「だろ?」と上目遣いのハリー。すでにそのまつ毛は艶めいて見える。
グラスの取っ手を優雅に指にかけ、ハリーはソファに掛けるアーロンの隣に座った。グラスを顔の高さに掲げる。
「今夜のアーロンに」
「ならオレは、明日のハリーに」
二人で顔を見合わせて肩をすくめる。「───乾杯」
それぞれ一口、口に含む。
「どう、アーロン?」
「やっぱりハーブティーっぽいな。さっきのエッセンスは、甘味?」
カップから漂うほのかな香りは、隣のハリーにも感じられた。
「案外、香りが強いな」
「飲んだことないのか、ハリー」
「そうそう、滅多に飲むものじゃないかな」
驚いて、アーロンは体をハリーに向ける。
「なんだよ、滅多に飲むものじゃない、て?」
「媚薬」
直後、咳込むアーロン。
「...っ、嘘だろ!?」
「やっぱりこういう仕事してると、流れてくるんだよなあ」
「毒薬だったら、どうするの?」
咳込んだ割には、冷静に訊くアーロン。ハリーは平気な顔で、
「大丈夫。成分はちゃんと鑑定に出してる。体に害はない、て」
「見せて」
睨みながら、手のひらを上に向けるアーロン。ハリーはうんざりしながらも、ソファを離れ、1枚の紙をひらひらさせながら戻って来た。
「ふ...ん」
アーロンはティーカップを口に付けながら、成分表を確認する。
───けっこう飲んでる...。
香りの成分がクセになるのか、それとも媚薬そのものが飲み干してしまう配合になっているのか、ハリーの目の前で、アーロンはティーカップを空にした。
「成分に問題はなさそうだし、量も多くはなさそうだな...」
「媚薬の成分なんて、知ってるの?」
「効果は個人差があるけど、ほら、これなんてイチジクに含まれる成分だし、...これ、バニラにも含まれてるよ」
ハリーには馴染みのない名前が並んでいる。が、アーロンが云うなら間違いないだろう。しかもそれは、よく口にする食材に含まれていると云う。
「りんごはアダムとイヴが食べた禁断の果実として有名だし───」
「ああ、そういう説だ、て聞いたことある」
「唐辛子のカプサイシンもそうだし、ほら、アルコールも」
アーロンはハリーの果実酒を指差した。
「そういえばそうだな」
ハリーは置いていたグラスを手に取り、一口含む。強めの香りを残しながら、温かい液体が胃に流れ込む。
「オレの知らない成分も少し入ってるみたいだけど、鑑定結果に問題なし、てなってるし、他はみんな自然由来の成分だから、大丈夫そうだな」
「でもさ───」
ハリーはグラスを両手で包みながら、上目遣いで、「イチジクとかバニラとか、普段食べてもなんともないなら、それ飲んだアーロンにもあんまり効果はないのかな?」
するとアーロンは、ハリーの手から果実酒のグラスを奪ってテーブルに置く。
「お前そんなに、普段のオレじゃ物足りないと思ってたの、ハリー?」
「物足りない、訳じゃ、なく、て...んっ」
アーロンはハリーの項に手を回し、引き寄せて軽く唇を合わせる。ハリーが見上げると、不敵に微笑むアーロンがいた。
「じゃあ、何で媚薬なんか、盛ったりしたのかな?」
「アーロン...」
ハリーはヘーゼルの双眸を交互に見詰める。「───だって、なんか、淡白なのかな、て思って...」
答えている間、アーロンはハリーの髪を耳にかけたり指を絡めたり、かと思うとその指がハリーの唇をそっとなぞる。
「む、ぐ...」
無理矢理、というほどでもないが、アーロンの指がハリーの唇を開き、侵入してくる。
「あ...はっ...ぁ」
指はハリーの下の歯をしばらく撫でていたが、焦れて舌を付けると、今度は舌の表面をゆるく撫で始めた。アーロンの瞳が、官能的に潤んでゆく。触発されるように、ハリーはアーロンの指をチュウチュウと吸い出した。
「欲しいの、ハリー?」
コクリと頷くと、アーロンはハリーを立たせ、ベッドに連れて行く。繋いだアーロンの手は、熱い。
「どうする?」
「え...?」
ベッドサイドに二人で立つと、アーロンが変な質問をした。何の確認?
「ハリーがリードしてくれるの? それとも一回目は、いつものようにオレがリードする?」
そういえばハリーは、受け身の立場でリードした事はない。自分でも大袈裟だとは思うが、未知の世界は怖い。
「最初は、アーロンがリードして」
「かしこまりました、殿下───」
云いながら、アーロンはハリーの耳に唇を付けて、「怖気づいたのか、ハリー?」
「ふ、ぅん...だって、アーロンに解して欲しいもん」
誘うような上目遣いで云って、アーロンの肩に顔を埋めた。演技っぽく見えただろうか。
アーロンはハリーの頭を優しく撫でた。そして次の瞬間、ハリーをベッドに引き倒した。
「ぅあっ!」
「本当は...野獣みたいなのが...お好みなのかな、ハリー?」
音を立てて唇を啄むようにしながら、アーロンはハリーの服を脱がせていく。
「優しくされるのなんて、物足りない?」
「ん...そんな、ん...ふ、ぁ...な、くて」
熱い吐息が、ハリーの正面から耳元へ移動する。熱く、低く囁く。
「じゃあ、どうして...ハリー?」
「はぁ、あぁ...ろん、と、あさ、ま...で」
ハリーの耳に熱い吐息を浴びせながら、フッと笑うアーロン。
「本気なんだな、ハリー」
膝立ちになり、ネクタイを外す。「───今夜は眠らせないよ」
「眠る気なんて、さらさらないよ」
見下ろすアーロンを艶かしく睨み返して、ハリーは起き上がる。彼のベルトに手をかけ、ズボンの前をくつろげた。アーロンのソコはすでに、大きく勃ち上がっていた。
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