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かしわ(以下 か)「皆さん、こんにちは」
サキ(以下 サ)「こんにちは~」
か「蒸し暑いですねー」
サ「あら、今回21回目でしょ?」
か「ハンパじゃん。いらないだろ」
サ「そうなの?」
か「そうなの。───あ、通信教育の会社からメールきてたよ」
サ「うそ!? なんて?」
か「子供向けの商品あるよ、て」
サ「それDMでしょ」
か「子供いないの知らないだろうからね」
サ「他にあるだろ、他に!」
か「かしわに云われても...」
サ「そういえば、選挙だったわね。行った?」
か「急だな。行ったよ、土曜日に」
サ「日曜日なんかあったの?」
か「パートナーが出勤で投票行けないから───」
サ「だから土曜日か。マメ、てゆーか、真面目ね」
か「選挙なんて、義務にしたらいーのに」
サ「誰に投票すればいーか判んないのよね」
か「みんな知らない人だったらね。今回他の県が面白そうだった」
サ「お隣じゃない?」
か「候補者のクセがスゴかった」
サ「そんなだったら楽しいかもね」
か「外国人の候補者がいて、政党も今回インパクトある党とかあったし、比例で結構票集まったらしいよ」
サ「外国人も?」
か「いや、外国人は何千票くらいだった」
サ「何千票はスゴいんじゃない? 20時過ぎにテレビで特番やってて、数票の人とかいたよ」
か「開票率も低かっただろ、まだ」
サ「そこは見てない。でも時間的にそうだったかも」
か「投票率もワースト2だっただろ?」
サ「そうなんだ? よくニュース番組でMCとかが云ってるじゃない、『投票行かなきゃ変わらない』とか。変わって欲しいとか、思ってないっつーの。ね?」
か「そりゃ、今回のネットで話題になったみたいに、ディスって煽る的な事、テレビは云えないからな」
サ「あれも結局、効果なかった、て事よね」
か「だから義務にすればいーんだよ」
サ「どうでもいーけど、選挙の話で大分枠使ってるわよ」
か「じゃ本題入る? 今回のレッスン、面白かったよ」
サ「なに? 言葉遊びでもあった? しりとりとか」
か「ねーわ、そんなの。日本語の歴史だった」
サ「歴史? 織田信長がどんな言葉遣いだったとか?」
か「そんなにピンポイントじゃないよ。古代とか中世とか、5種類に分けて、発音とか、いつ頃『え』と『ゑ』が統一されたとか、助詞の『を』と『は』が残ってる理由が違う、とか」
サ「それは面白そうね、ちょっとだけ」
か「テキストにはなかったけど、昔のクイズで、『お母さんには会えるけど、お父さんには会えないもの、何だ?』てのを聞いたことがあって、読んでて思い出したわ」
サ「何それ? お母さんには会える? お父さんには会えない? 菅原道真?」
か「何で?」
サ「どっか飛ばされてたじゃない? 福岡...天神! 単身赴任とか?」
か「えっと、...クイズと云うよりなぞなぞだね」
サ「なぞなぞ? う...ん、おっぱいとか?」
か「ブッブー。でもいい線いってる。体の一部」
サ「体の一部!? お母さんにだけ...はっ! まさかの✕✕✕✕!?」
か「公開出来ないじゃんっ」
サ「だよね。じゃ、何? え~、やっぱおっぱいじゃない? ちち、云い方? ちちじゃない!?」
か「違う、全然。答えは『くちびる』でした」
サ「はああ!? 何で?」
か「平安とか飛鳥くらいの大昔だけど、『はは』の発音て、『ぱぱ』だったらしいよ、ちょっと今考証出来ないけど」
サ「コウショウ、て何?」
か「ググれ」
サ「オッケーグ───」
か「後でっ。今すんなよ」
サ「え~。───で、なんだっけ?」
か「母を『ぱぱ』て発音してたのっ」
サ「じゃ、パパは?」
か「父は『ちち』だよ」
サ「それがどうしたの?」
か「だからっ、『母』て云ったら唇は付く、つまり『会える』けど、『ちち』て云っても唇は付かない、つまり『会えない』てこと。これがなぞなぞの答」
サ「へえ。たいして面白くなかったわね。たいしたオチもないし」
か「話の途中でググろうとするからだろ」
サ「難しい言葉使うからよ。なんだっけ? 校章? 胡椒? こうしよう?」
か「もう、ええわ...」
サ「拗ねなくてもいいじゃない。ええと、母は『ぱぱ』、父は『ちち』ね。ちょっと待って!」
か「なに?」
サ「ぱぱの乳を吸う、て事よね?」
か「あぁぁ...嫌な予感しかしない」
サ「ちょっと! 音だけで聞いたら、『ぱぱのちちをすう』て、どんなプレイなの!? やらし~い! キライじゃないけどね」
か「1回、死ね」
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