恋愛模様

華月雪兎-Yuto Hanatsuki-

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はんぶんこ

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「あぁ、頭痛い・・・」

 季節の変わり目、急な気温変化で風邪を引いたらしい。

 目の奥が締め付けられるような感覚に私は頭を抱えていた。

「大丈夫?辛そうだけど。痛み止めとか持ってないの?」

 そう言って心配そうに顔を覗き込んで来たのは最近付き合い始めた彼だった。

 一年の頃から仲は良かったけど、三年になっていきなり告白されて。

 まだ周りには内緒にしてる。


「今日に限って持ってないんだよね・・・」

 私がそう答えると、急に周りをキョロキョロし始めた。

 何をやってるのかと思ったら彼は私の唇に———



「人に移すと早く治るって言うじゃん?」

 彼はにへらと笑顔を見せる。


「・・・バカ。意味分かんないし」

 今度は熱が出そうです。
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