恋愛模様

華月雪兎-Yuto Hanatsuki-

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季節巡る

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 いつからか、放課後は図書室に通うのが日課になった。

 勉強なんて碌にしてないし、本だって普段は読んでいない。

「そんなの柄じゃない」って、友達にも言われたけど、それでも毎日通うのは、そこに行けば君に逢えると思ったから。


 指定席になった一番端っこの窓際の席。

 ただ本を読んでいるだけなのに、そんな君の横顔に僕はいつも見惚れてた。

 遠くから見てるだけじゃ何も変わらない事くらい、僕が一番良く分かってる。

 だから今日、君にオススメを聞いてみようと思うんだ。


「あの・・・初めまして」

 ぎこちない僕に、君は優しく微笑んだ。
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