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第二部 家庭編

増える? 増えない?

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「しっかし、ネロくん酷いよねぇ‥‥‥。こんな可愛い女の子なのに男の子だと思ってるなんてさ~」
「いや、お前。ボクって言ってるし、間違えるだろ」

「いや、間違えないでしょ」
「どう見ても女の子じゃない」
「また増える‥‥‥」

 ナタリー、増えないって! 

「あ、ボクはどっちでも良いよ、別に~。既に傷モノにされて、ネロくんのをいーっぱい注がれたからね~」
「言い方ぁ!!!」

 完全に誤解を招く言い方すんな!!
 木の幹に傷をつけて水魔法で水を注いだだけだから! 治療だから!
 
 ほら~、奥様方引いてるじゃないか。
 ユラはケラケラ笑ってやがる。
 クッソ、こいつ楽しんでるな?

「そう言う言い方するなら、もう俺の水はやらないからな」
「あ! ウソウソ! ごめんてば! 冗談じゃないか。奥さん方、ネロくんに治療してもらったのは本当だよ。感謝してるんだ」

「ユグドラシル様はこう言う戯れがお好きなのです。ネロ様は誓って治療を行われただけですのでご安心ください」
 カミラさん、ナイスフォロー!! 
 グッジョブ!!

「ふぅ、わかったわ。要するに増える訳ではないのね」
「これ以上はさすがに面倒だもんねぇ」
「ローテーション組み直すの大変なのよ? ポンポン増やさないで! って言っても無駄かなぁ‥‥‥」


「ただいまニャー、 ? 誰ニャ?」
「ただいま、旦那。また新しい女かい?」
 また別々に現れた。
 もういっぺんに来いっつーの。
 
 もう! 誰のせいだよ!!

 ‥‥‥俺だよ。俺が増やしたからいけないんだよ‥‥‥。すんません‥‥‥。

「ともかく、ボクが来たらこの辺の農作物は豊作になるよ。そういう加護を与えちゃうからね」
「あ、それはありがたいですね。よろしくお願いします」
 あ、ナタリーが陥落した。


「世界樹の実も毎日食べられるよ!」
「「ようこそ!」」
 シャルとマリアも秒で陥落した。
 二人とも現金だな‥‥‥。

「ウチらは元々どっちでもいいニャ~。でもあの実が食えるのは嬉しいニャ」
「旦那に拾われて本当嬉しいよ」


「あぁっ!!!! やっぱりネロくんの水は世界一ィィィィーーー!!!!」
「おい! その言い方やめい!」

 色々マズイかもしれんだろ! 

「お陰でだいぶ早く成長出来たしね、ありがと。ネロくん」
 チュッとほっぺにキスされた。まぁこの程度なら問題なかろう。

「世界樹の実、取っていって。足りなかったら本樹の方から持って来るし‥‥‥」
「ありがとう。みんなこれ好きだからな」

 これだけ有ると王宮にお裾分けした方がいいのかな?

「出処を聞かれても大丈夫ならボクはいいけど‥‥‥」
 王宮に持っていくにしても、出処を聞かれて、他の上級貴族にも話が広がって‥‥‥。
「うん、内緒で!」
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