アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜

芍薬甘草湯

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追放編

アリウスの鑑定

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「アリウス、【魅了耐性】とか【悪臭耐性】ってのはなんだ?」
「まぁ、よくあるのはサキュバスとかの【魅了攻撃】とかの耐性ですかねぇ? 【悪臭耐性】はモンスターの使う【臭い息】とかの耐性かな?」

 ほほう、なるほど。モンスターが使ってくるのは物理攻撃、魔法攻撃だけじゃないもんな。

 【魅了】状態になると操られてしまうし、【臭い息】は毒、麻痺、気絶など様々な状態異常を引き起こすモンスター技の一つだそうだ。

 【魅了耐性】については全く覚えがないけどな。サキュバスなんて会った事もな‥‥‥アンナさんか。なるほど、それでか。

 【悪臭耐性】は飛竜の世話をしてたから‥‥‥かなぁ?

「モンスター技が効きにくいに越した事はないですからね。あって悪いものではないですし」
「ステータスの数字の横の( )の数字はなんだかわかる?」

「これは見た事ないですね。でもプラスって事はステータスの数値に上乗せされるって事じゃないですか?」
「多分そうだよね‥‥‥」

 ステータスとしては若干上がっている。オークを倒したりしたからかな?

 ( )の数値について思い当たったのは例の竜の秘薬の使用。アレを使った後に激痛に苛まれた。あの痛みってもしかしたら筋肉痛の類だったのでは?

「すまない、アリウス。コレを詳しく鑑定してもらえないか?」
「ゔっ!! それですか‥‥‥」
 俺が取り出したのは竜の秘薬。アリウスからすれば気絶した事もあるトラウマの薬だ。

「‥‥‥アルくんにコレ貸すので自分でみてもらえますか?」
「わかった、そうするよ」
 アリウスからモノクルを借りて鑑定を使ってみる。

『竜の秘薬(下) 一時的に作成者を超人化する(三分間) ものすごい悪臭を放つ 使用後は全ステータスがアップするが全身に痛みを伴い寿命が三日縮む』

「うぉい!!!!」
 思わずツッこんでしまった。
 なんて危険な薬なんだ。
 じゃあ何か、俺の寿命は既に三日程縮んでいるって事なのか!?

「アルくん、何が見えたんですか?」
「うーん、あまり言いたくない‥‥‥かな」


 まぁ冷静に考えたら今日明日にも死ぬかも知れない冒険者が寿命の心配なんかしてるのはおかしいのかもしれないが。
 でも鑑定でハッキリと見てしまうと心にくるな。

 竜の秘薬‥‥‥、本当に命の危険がある時以外は使えないな。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

「ところでアルくん、良かったら魔法を覚えてみませんか?」
「魔法‥‥‥? そりゃ出来る事なら覚えてみたいけど‥‥‥」

「じゃあまずは生活魔法ですかね」

 生活魔法‥‥‥小さい火を出して薪に火をつけたり飲み水を出したりと日常生活で非常に便利な魔法だ。この間アリウスの使ってたそよ風も風属性の生活魔法【送風】だそうだ。

 つまり生活魔法でも属性の適正が無いと使えないという訳なのだ。アリウスは当然火と風と光の生活魔法は使える。

「まずは魔法属性の適正を調べましょう」
 
 という訳でギルドにやってきた。アンナさんはもういなかった。まぁ結婚退職したから仕方ないんだけど。

「魔法属性の適正検査ですか? こちらで行いますね。アルフレッドさんは魔力自体高くないので強い魔法は使えなさそうですけど‥‥‥」

 アンナさんの同僚の受付のミーナさんに言われてしまった。

「まぁ、まずは生活魔法が目標なので」
「そうですか、失礼しました。こちらの検査用魔石に順に触れて下さい」

 まんまるの魔石が6個木枠に入っている。一つずつ触れていくと赤、青、緑、黄色、白、黒と光った。

「「えっ!? 六属性!?」」
「? それってすごいの?」

「ヘキサマジシャンなんてまずいませんよ!」
「ボクは初めて見ましたよ‥‥‥」

 とりあえず俺は火、水、風、土、光、闇の属性に適正があるらしい事がわかった。
 まぁ、適正があっても魔力が少ないからあまり意味はないだろうけど。

「もったいない‥‥‥もったいない‥‥‥」
 アリウスはなんか呟いていた。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

「とにかく六属性の魔法が使えるのなら素晴らしいことです。早速やってみましょう」
 それから俺はアリウスからレクチャーを受けて生活魔法を使う為の特訓を始めた。

「まずは魔力を感じるところからです。ボクの手を握って魔力を感じてみてください」
 アリウスの手はあったかいな。
 いや、違う。そうじゃなかった。

「なんかもやもや感じる‥‥‥」
「それが魔力です。自分から出ているそのもやもやを感じてください」

 手を離すともやもやはずいぶん減ったが感じることが出来た。

「その魔力を火や水に変換するイメージで!」
「あ、消えた‥‥‥」
 もやもやが消えてしまった。

「最初からそう上手くはいきませんよ。何度も繰り返して使えるようにしましょう」

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 何度も何度も失敗しながらもやってみた結果「着火」「給水」「送風」「土嚢」「照明」「消灯」レベルの魔法は使えるようになった。

「おめでとうございます、アルくん。なかなかの習得具合ですよ」
 
「しかし土嚢って。地味だな、どう使うんだ?」
「川が増水した時なんかに大変役立ちますよ」

 なるほど、確かに‥‥‥。
「まぁ、使ったのは見たこと無いですけどね」
「ないんかーい!」

 ツッコまされてしまった。アリウスも嬉しそうに目を輝かせるんじゃないよ。

⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎

ここまで読んでいただきましてありがとうございます。
ここで第一章は終わります。
明日からは第二章になります。
引き続きお楽しみくださいませ。

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