26 / 98
追放編
アリウスの鑑定
しおりを挟む
「アリウス、【魅了耐性】とか【悪臭耐性】ってのはなんだ?」
「まぁ、よくあるのはサキュバスとかの【魅了攻撃】とかの耐性ですかねぇ? 【悪臭耐性】はモンスターの使う【臭い息】とかの耐性かな?」
ほほう、なるほど。モンスターが使ってくるのは物理攻撃、魔法攻撃だけじゃないもんな。
【魅了】状態になると操られてしまうし、【臭い息】は毒、麻痺、気絶など様々な状態異常を引き起こすモンスター技の一つだそうだ。
【魅了耐性】については全く覚えがないけどな。サキュバスなんて会った事もな‥‥‥アンナさんか。なるほど、それでか。
【悪臭耐性】は飛竜の世話をしてたから‥‥‥かなぁ?
「モンスター技が効きにくいに越した事はないですからね。あって悪いものではないですし」
「ステータスの数字の横の( )の数字はなんだかわかる?」
「これは見た事ないですね。でもプラスって事はステータスの数値に上乗せされるって事じゃないですか?」
「多分そうだよね‥‥‥」
ステータスとしては若干上がっている。オークを倒したりしたからかな?
( )の数値について思い当たったのは例の竜の秘薬の使用。アレを使った後に激痛に苛まれた。あの痛みってもしかしたら筋肉痛の類だったのでは?
「すまない、アリウス。コレを詳しく鑑定してもらえないか?」
「ゔっ!! それですか‥‥‥」
俺が取り出したのは竜の秘薬。アリウスからすれば気絶した事もあるトラウマの薬だ。
「‥‥‥アルくんにコレ貸すので自分でみてもらえますか?」
「わかった、そうするよ」
アリウスからモノクルを借りて鑑定を使ってみる。
『竜の秘薬(下) 一時的に作成者を超人化する(三分間) ものすごい悪臭を放つ 使用後は全ステータスがアップするが全身に痛みを伴い寿命が三日縮む』
「うぉい!!!!」
思わずツッこんでしまった。
なんて危険な薬なんだ。
じゃあ何か、俺の寿命は既に三日程縮んでいるって事なのか!?
「アルくん、何が見えたんですか?」
「うーん、あまり言いたくない‥‥‥かな」
まぁ冷静に考えたら今日明日にも死ぬかも知れない冒険者が寿命の心配なんかしてるのはおかしいのかもしれないが。
でも鑑定でハッキリと見てしまうと心にくるな。
竜の秘薬‥‥‥、本当に命の危険がある時以外は使えないな。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「ところでアルくん、良かったら魔法を覚えてみませんか?」
「魔法‥‥‥? そりゃ出来る事なら覚えてみたいけど‥‥‥」
「じゃあまずは生活魔法ですかね」
生活魔法‥‥‥小さい火を出して薪に火をつけたり飲み水を出したりと日常生活で非常に便利な魔法だ。この間アリウスの使ってたそよ風も風属性の生活魔法【送風】だそうだ。
つまり生活魔法でも属性の適正が無いと使えないという訳なのだ。アリウスは当然火と風と光の生活魔法は使える。
「まずは魔法属性の適正を調べましょう」
という訳でギルドにやってきた。アンナさんはもういなかった。まぁ結婚退職したから仕方ないんだけど。
「魔法属性の適正検査ですか? こちらで行いますね。アルフレッドさんは魔力自体高くないので強い魔法は使えなさそうですけど‥‥‥」
アンナさんの同僚の受付のミーナさんに言われてしまった。
「まぁ、まずは生活魔法が目標なので」
「そうですか、失礼しました。こちらの検査用魔石に順に触れて下さい」
まんまるの魔石が6個木枠に入っている。一つずつ触れていくと赤、青、緑、黄色、白、黒と光った。
「「えっ!? 六属性!?」」
「? それってすごいの?」
「ヘキサマジシャンなんてまずいませんよ!」
「ボクは初めて見ましたよ‥‥‥」
とりあえず俺は火、水、風、土、光、闇の属性に適正があるらしい事がわかった。
まぁ、適正があっても魔力が少ないからあまり意味はないだろうけど。
「もったいない‥‥‥もったいない‥‥‥」
アリウスはなんか呟いていた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「とにかく六属性の魔法が使えるのなら素晴らしいことです。早速やってみましょう」
それから俺はアリウスからレクチャーを受けて生活魔法を使う為の特訓を始めた。
「まずは魔力を感じるところからです。ボクの手を握って魔力を感じてみてください」
アリウスの手はあったかいな。
いや、違う。そうじゃなかった。
「なんかもやもや感じる‥‥‥」
「それが魔力です。自分から出ているそのもやもやを感じてください」
手を離すともやもやはずいぶん減ったが感じることが出来た。
「その魔力を火や水に変換するイメージで!」
「あ、消えた‥‥‥」
もやもやが消えてしまった。
「最初からそう上手くはいきませんよ。何度も繰り返して使えるようにしましょう」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
何度も何度も失敗しながらもやってみた結果「着火」「給水」「送風」「土嚢」「照明」「消灯」レベルの魔法は使えるようになった。
「おめでとうございます、アルくん。なかなかの習得具合ですよ」
「しかし土嚢って。地味だな、どう使うんだ?」
「川が増水した時なんかに大変役立ちますよ」
なるほど、確かに‥‥‥。
「まぁ、使ったのは見たこと無いですけどね」
「ないんかーい!」
ツッコまされてしまった。アリウスも嬉しそうに目を輝かせるんじゃないよ。
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
ここまで読んでいただきましてありがとうございます。
ここで第一章は終わります。
明日からは第二章になります。
引き続きお楽しみくださいませ。
【お願い】
面白かった! 続きが気になるという方は是非お気に入り登録してくださいませ。
あとコメントしていただけると作者のモチベが爆上がりしますのでよろしくです。
「まぁ、よくあるのはサキュバスとかの【魅了攻撃】とかの耐性ですかねぇ? 【悪臭耐性】はモンスターの使う【臭い息】とかの耐性かな?」
ほほう、なるほど。モンスターが使ってくるのは物理攻撃、魔法攻撃だけじゃないもんな。
【魅了】状態になると操られてしまうし、【臭い息】は毒、麻痺、気絶など様々な状態異常を引き起こすモンスター技の一つだそうだ。
【魅了耐性】については全く覚えがないけどな。サキュバスなんて会った事もな‥‥‥アンナさんか。なるほど、それでか。
【悪臭耐性】は飛竜の世話をしてたから‥‥‥かなぁ?
「モンスター技が効きにくいに越した事はないですからね。あって悪いものではないですし」
「ステータスの数字の横の( )の数字はなんだかわかる?」
「これは見た事ないですね。でもプラスって事はステータスの数値に上乗せされるって事じゃないですか?」
「多分そうだよね‥‥‥」
ステータスとしては若干上がっている。オークを倒したりしたからかな?
( )の数値について思い当たったのは例の竜の秘薬の使用。アレを使った後に激痛に苛まれた。あの痛みってもしかしたら筋肉痛の類だったのでは?
「すまない、アリウス。コレを詳しく鑑定してもらえないか?」
「ゔっ!! それですか‥‥‥」
俺が取り出したのは竜の秘薬。アリウスからすれば気絶した事もあるトラウマの薬だ。
「‥‥‥アルくんにコレ貸すので自分でみてもらえますか?」
「わかった、そうするよ」
アリウスからモノクルを借りて鑑定を使ってみる。
『竜の秘薬(下) 一時的に作成者を超人化する(三分間) ものすごい悪臭を放つ 使用後は全ステータスがアップするが全身に痛みを伴い寿命が三日縮む』
「うぉい!!!!」
思わずツッこんでしまった。
なんて危険な薬なんだ。
じゃあ何か、俺の寿命は既に三日程縮んでいるって事なのか!?
「アルくん、何が見えたんですか?」
「うーん、あまり言いたくない‥‥‥かな」
まぁ冷静に考えたら今日明日にも死ぬかも知れない冒険者が寿命の心配なんかしてるのはおかしいのかもしれないが。
でも鑑定でハッキリと見てしまうと心にくるな。
竜の秘薬‥‥‥、本当に命の危険がある時以外は使えないな。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「ところでアルくん、良かったら魔法を覚えてみませんか?」
「魔法‥‥‥? そりゃ出来る事なら覚えてみたいけど‥‥‥」
「じゃあまずは生活魔法ですかね」
生活魔法‥‥‥小さい火を出して薪に火をつけたり飲み水を出したりと日常生活で非常に便利な魔法だ。この間アリウスの使ってたそよ風も風属性の生活魔法【送風】だそうだ。
つまり生活魔法でも属性の適正が無いと使えないという訳なのだ。アリウスは当然火と風と光の生活魔法は使える。
「まずは魔法属性の適正を調べましょう」
という訳でギルドにやってきた。アンナさんはもういなかった。まぁ結婚退職したから仕方ないんだけど。
「魔法属性の適正検査ですか? こちらで行いますね。アルフレッドさんは魔力自体高くないので強い魔法は使えなさそうですけど‥‥‥」
アンナさんの同僚の受付のミーナさんに言われてしまった。
「まぁ、まずは生活魔法が目標なので」
「そうですか、失礼しました。こちらの検査用魔石に順に触れて下さい」
まんまるの魔石が6個木枠に入っている。一つずつ触れていくと赤、青、緑、黄色、白、黒と光った。
「「えっ!? 六属性!?」」
「? それってすごいの?」
「ヘキサマジシャンなんてまずいませんよ!」
「ボクは初めて見ましたよ‥‥‥」
とりあえず俺は火、水、風、土、光、闇の属性に適正があるらしい事がわかった。
まぁ、適正があっても魔力が少ないからあまり意味はないだろうけど。
「もったいない‥‥‥もったいない‥‥‥」
アリウスはなんか呟いていた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「とにかく六属性の魔法が使えるのなら素晴らしいことです。早速やってみましょう」
それから俺はアリウスからレクチャーを受けて生活魔法を使う為の特訓を始めた。
「まずは魔力を感じるところからです。ボクの手を握って魔力を感じてみてください」
アリウスの手はあったかいな。
いや、違う。そうじゃなかった。
「なんかもやもや感じる‥‥‥」
「それが魔力です。自分から出ているそのもやもやを感じてください」
手を離すともやもやはずいぶん減ったが感じることが出来た。
「その魔力を火や水に変換するイメージで!」
「あ、消えた‥‥‥」
もやもやが消えてしまった。
「最初からそう上手くはいきませんよ。何度も繰り返して使えるようにしましょう」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
何度も何度も失敗しながらもやってみた結果「着火」「給水」「送風」「土嚢」「照明」「消灯」レベルの魔法は使えるようになった。
「おめでとうございます、アルくん。なかなかの習得具合ですよ」
「しかし土嚢って。地味だな、どう使うんだ?」
「川が増水した時なんかに大変役立ちますよ」
なるほど、確かに‥‥‥。
「まぁ、使ったのは見たこと無いですけどね」
「ないんかーい!」
ツッコまされてしまった。アリウスも嬉しそうに目を輝かせるんじゃないよ。
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
ここまで読んでいただきましてありがとうございます。
ここで第一章は終わります。
明日からは第二章になります。
引き続きお楽しみくださいませ。
【お願い】
面白かった! 続きが気になるという方は是非お気に入り登録してくださいませ。
あとコメントしていただけると作者のモチベが爆上がりしますのでよろしくです。
141
あなたにおすすめの小説
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~
トモモト ヨシユキ
ファンタジー
10才の誕生日に女神に与えられた本。
それは、最強の魔道具だった。
魔道具頼みの異世界で『魔法』を武器に成り上がっていく!
すべては、憧れのスローライフのために!
エブリスタにも掲載しています。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
通販で買った妖刀がガチだった ~試し斬りしたら空間が裂けて異世界に飛ばされた挙句、伝説の勇者だと勘違いされて困っています~
日之影ソラ
ファンタジー
ゲームや漫画が好きな大学生、宮本総司は、なんとなくネットサーフィンをしていると、アムゾンの購入サイトで妖刀が1000円で売っているのを見つけた。デザインは格好よく、どことなく惹かれるものを感じたから購入し、家に届いて試し切りをしたら……空間が斬れた!
斬れた空間に吸い込まれ、気がつけばそこは見たことがない異世界。勇者召喚の儀式最中だった王城に現れたことで、伝説の勇者が現れたと勘違いされてしまう。好待遇や周りの人の期待に流され、人違いだとは言えずにいたら、王女様に偽者だとバレてしまった。
偽物だったと世に知られたら死刑と脅され、死刑を免れるためには本当に魔王を倒して、勇者としての責任を果たすしかないと宣言される。
「偽者として死ぬか。本物の英雄になるか――どちらか選びなさい」
選択肢は一つしかない。死にたくない総司は嘘を本当にするため、伝説の勇者の名を騙る。
酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ
天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。
ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。
そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。
よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。
そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。
こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる