アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜

芍薬甘草湯

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追放編

二日酔い

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「おい、アル。大丈夫か?」
 翌日、二日酔いの俺はギルマスに起こされた。

「‥‥‥ギルマス? あれ? ここ、俺の部屋ですよね。え? なんで‥‥‥?」
「アル、お前昨日いったいどこに居たのか覚えてるか?」

「ゔゔぅ‥‥‥きもぢわるい‥‥‥すみません、少しトイレに‥‥‥」
 トイレによろよろとしながら入り、胃の中のものを全て吐いた。

 あー、もうこれは正直に言うしか無いよなぁ。

「昨日は本当にすみませんでした。アンナさんの話を聞いてからは‥‥‥、バーで飲んでました。緊急招集があったのでギルドに行ったところまではなんとか覚えてるんですけど‥‥‥。起きたら何故か宿舎だし、指はなんか怪我してるし、二日酔いで気持ち悪いし‥‥‥」

「ふふ、なるほどな、これで合点がいったよ。お前、昨日のあの剣はどうした?」
 今度はギルマスが何か言いたげな顔だ。

「あ! そういえば‥‥‥。どこいったんだろ?」
 
「ギャハハ!! アル、すまんな。実はここにあるんだ」
 めっちゃ笑われた。そして昨日のスライムソードを見せてきた。

「え? なんでギルマスが持ってるんですか?」

「お前をここまで運んだのはオレだからだよ」
「えぇ!? す、すみません!!」
「紹介したい奴らがいる。ギルドまでついてこい」
 
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
 
「待たせてすまんな。アルフレッドを連れてきたぞ」
 ギルマスの部屋で待っていたのは男二人、女一人のパーティーだった。
 ん? この女の人はこの前俺に剣を突きつけてきた人じゃないか!?

「困惑した顔してるな。こいつらはCランクパーティー「紅狼《レッドウルフ》」だ」

 おお、聞いた事あるぞ、この街の有名な冒険者じゃないか。そうだったのか。

 って俺ってば酔っ払って何かやらかしたのか!?
 

「アタイはリーダーで【剣士】の『ルーナ・スカーレット』だ。お前のお陰で助かったぜ。ありがとな」
 ルーナさんは話し方こそ男らしいがよく見れば綺麗な女の人だ。赤い髪で頬には赤い隈取り模様が入っている。

「【探索者《シーカー》】のジャックっす。助かったっすよ」
 ジャックさんは語尾が独特で、ルーナさんよりも小さい男性だ。頭にゴーグルを着けている。

「【魔術師】のアリウスです。この度はルーナを救ってくれてありがとうございました」
 杖を持ったアリウスさんはローブ姿にモノクルを掛けた頭良さそうな男性だ。

「冒険者で竜騎士隊アルバイトの『アルフレッド』です。良かったら『アル』と呼んでください」
「覚えやすくていいな。よろしくな、アル!」

「え‥‥‥でも俺が? ルーナさんを救った‥‥‥?」

 かくかくしかじかと昨日の不始末について話を聞いた。なんて事してるんだ、俺は!?

 ギルマスが話を引き継ぐ。
「それでなアル、仲間が欲しいって言ってたよな? この『紅狼』は紹介した通り治癒担当が不足しててな。アルは質の良いポーションとかを作れるからどうかと思ってな。どうだ? アル、やってみないか?」
「ん? 俺をパーティーにって事ですか?」

 今度はルーナさんが会話を引き継ぐ。
「そう言う事さ。もちろんお前が良かったら、だけどな」
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