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二年振りの我が家にて②
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二年も放置されていたらそりゃあ汚い。
シルヴィアが洗浄魔法を使ってくれた。
「クリーン!!」
「おぉ! すごい! 一瞬で綺麗になった!」
「泊めてもらうんだもの、これくらいお安い御用よ」
「ありがとう、助か‥‥‥」
ぐぅうー!!!!
腹の虫が泣り響いた、俺のじゃない。
「あっ!! ご‥‥‥ごめんなさい! 朝から何も食べて無くて‥‥‥」
「ふふっ、じゃあ夕飯にするか?」
「食べ物あるの!? あの‥‥‥分けてもらえないかな‥‥‥?」
「もちろん。一緒に食べよう」
ストレージから夕飯を二人分取り出す。イーリエさんの教えの通り冒険者たるもの日程の倍は食料を確保しておいた。俺の場合はストレージにいくらでも入るし悪くもならないから倍どころか何十倍と確保してある。
「これ、銀の狼亭のシチューじゃない!? しかも温かい! うん、美味しい!!!!」
「喜んでもらえて何よりだよ」
「アウルムはスキルを二つも持ってるのね? 私は「全属性魔法(初級)」いろいろ出来るわ」
「すごいじゃないか! 全属性ってかなりレアだろう?」
「まぁでも(初級)だしね‥‥‥。器用貧乏だから強いモンスターは倒せないわ」
「でも普通に暮らすならすごく便利じゃないか。なんでも出来て羨ましいよ」
シルヴィアとの会話が楽しくて盛り上がってしまった。
「ねぇ、私貰いすぎじゃない? 食料に寝床まで。でも渡せる物が何もないの」
「いや、まぁ気にしなくて良いよ。ベッドも綺麗にしてくれたし」
「あまり借りは作りたくないのよ、でも払えるものもなくて‥‥‥。急いで出て来たからお金もあまり持ってないし‥‥‥」
「そうか、これからどうするんだ?」
「もうあの街にはいられなそう。他の街に移ろうかと思ってるの」
「確かにその方が良いかもね。街に忘れ物とかはないの?」
「そう、ひとつだけ。お別れを言いたい人がいたんだけど‥‥‥難しいよね?」
「‥‥‥手紙で良ければ届けるよ?」
「本当? でもこれ以上借りを作る訳には‥‥‥」
「いいよ、今度会ったときに返してくれれば」
「‥‥‥ありがとう」
という事で明日の朝、街に戻ってお使いをしてくる事になった。
シルヴィアが洗浄魔法を使ってくれた。
「クリーン!!」
「おぉ! すごい! 一瞬で綺麗になった!」
「泊めてもらうんだもの、これくらいお安い御用よ」
「ありがとう、助か‥‥‥」
ぐぅうー!!!!
腹の虫が泣り響いた、俺のじゃない。
「あっ!! ご‥‥‥ごめんなさい! 朝から何も食べて無くて‥‥‥」
「ふふっ、じゃあ夕飯にするか?」
「食べ物あるの!? あの‥‥‥分けてもらえないかな‥‥‥?」
「もちろん。一緒に食べよう」
ストレージから夕飯を二人分取り出す。イーリエさんの教えの通り冒険者たるもの日程の倍は食料を確保しておいた。俺の場合はストレージにいくらでも入るし悪くもならないから倍どころか何十倍と確保してある。
「これ、銀の狼亭のシチューじゃない!? しかも温かい! うん、美味しい!!!!」
「喜んでもらえて何よりだよ」
「アウルムはスキルを二つも持ってるのね? 私は「全属性魔法(初級)」いろいろ出来るわ」
「すごいじゃないか! 全属性ってかなりレアだろう?」
「まぁでも(初級)だしね‥‥‥。器用貧乏だから強いモンスターは倒せないわ」
「でも普通に暮らすならすごく便利じゃないか。なんでも出来て羨ましいよ」
シルヴィアとの会話が楽しくて盛り上がってしまった。
「ねぇ、私貰いすぎじゃない? 食料に寝床まで。でも渡せる物が何もないの」
「いや、まぁ気にしなくて良いよ。ベッドも綺麗にしてくれたし」
「あまり借りは作りたくないのよ、でも払えるものもなくて‥‥‥。急いで出て来たからお金もあまり持ってないし‥‥‥」
「そうか、これからどうするんだ?」
「もうあの街にはいられなそう。他の街に移ろうかと思ってるの」
「確かにその方が良いかもね。街に忘れ物とかはないの?」
「そう、ひとつだけ。お別れを言いたい人がいたんだけど‥‥‥難しいよね?」
「‥‥‥手紙で良ければ届けるよ?」
「本当? でもこれ以上借りを作る訳には‥‥‥」
「いいよ、今度会ったときに返してくれれば」
「‥‥‥ありがとう」
という事で明日の朝、街に戻ってお使いをしてくる事になった。
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