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合格発表
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合格発表の日‥‥‥。
発表を見に行く準備をしている。
「エドガー様!! 早く行きましょ」
「エリーゼ様、合格発表は逃げませんから。というかだいぶ早いですよ‥‥‥」
エリーゼ様は待ちきれない様子だ。自信があるのだろうな。羨ましい限りだ。
一方の俺はとてもじゃないが自信などない。実技試験なんか受けさせてもくれなかったもんな。
軍務卿と話はしたけどあれが何かプラスに働くのかどうか‥‥‥?
憂鬱だなぁ‥‥‥、落ちてるに決まってる結果を見に行くほど虚しい事もない。
「エドガー様‥‥‥、大丈夫ですわよ! きっとなんとかなりますわ!」
「なんとか‥‥‥なるのかなぁ?」
ともかく準備を終えて馬車に乗った。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
学院に向かう途中、エリーゼ様から話しかけられる。
「ねぇ、エドガー様? もしお互いに合格したら同級生になるわけですわよね? そうしたら‥‥‥」
エリーゼ様は下を向き少し顔を赤らめる。
「そうしたら‥‥‥?」
「あの‥‥‥その‥‥‥」
「どうしました?」
「その‥‥‥呼び方! お互いに呼び方を変えませんこと?」
「呼び方?」
「い、今はエドガー様、エリーゼ様って呼びますでしょう? それをもっとこう親しい感じに‥‥‥」
「あぁ、なるほど。それでは俺の事は『エドガー』と呼び捨てに‥‥‥」
「だ、だったら私のことは『エリーゼ』とお呼びください」
「その丁寧語はそのままでいいんですか?」
「こ、これは徐々に直しますから大丈夫ですわ!」
御者側の窓が開き、御者さんが顔を覗かせた。
「まもなく学院に到着します」
学院に到着した。
試験の時と同様にものすごい人だかりだ。
ごった返す人の波で誰かとぶつかってしまった。俺と相手も転んでしまう。
「あぁ、すみません」
「あぁ!? キサマ誰にぶつかったと思っているんだ? シュナイダー様、大丈夫ですか!?」
転んでない隣の人に脅される。
「あぁ、平民にそんな事を言ってはいけない。ボクなら大丈夫さ」
その人は立ち上がると髪をかき上げポーズを決めてそう言った。
「ボクはシュナイダー・ベッカム。ベッカム三爵の筆頭後継者さ! キミたちも合格発表を見に来たのかい?」
「あ、はい」
「ソウデスワ‥‥‥」
エリーゼ様の口調が変わってる!?
なんか機械音声みたいに感情のない話し方になってるぞ。
一方のシュナイダーさんは変わらず話し続ける。
「あぁ、そうかい! じゃあ同級生になれるといいねえ。では失礼するよ」
シュナイダーさんは去っていった。
「‥‥‥ああいう典型的な貴族のボンボンみたい話し方の人苦手なのですわ」
「あぁ‥‥‥なるほど」
そんな感じはするな。
「そんな事よりも早く行きましょう!」
「そうですね」
合格者の名が書いてある掲示板が運ばれてくる。発表までは布で覆われている、時間になったら一斉に外すのだろうな。その辺は日本と同じだな。
「それでは時間になりました。合格者の発表をします!」
ババッと布が取り払われる。
受験生が一斉に見に集まる。
「エドガー‥‥‥エドガー‥‥‥」
「エリーゼ‥‥‥エリーゼ‥‥‥」
同名の人もいるからややこしい。番号にすれば良いのにな。
「エリーゼ・ウェストール! ありましたわ!!」
「おお、おめでとうございます」
「エドガー様は? ありませんの?」
「エドガー‥‥‥エドガー‥‥‥。うーん、やはりありませんね」
やはり落ちたか。実技試験0点じゃな。
「ええ!? そんなバカな話ありませんわ!! 私抗議致しますわ!」
「いやいや、やめてください」
「そんな‥‥‥せっかく‥‥‥」
あぁ、申し訳ないな。でも俺はそんなに勉強してないから、エリーゼ様。
「せっかくエドガー様と一緒に学校に通えるはずだったのに!!」
え? そっち?
「エドガー・テオドール様はいらっしゃいますかー?」
!? え、誰? 何か?
こっちが何事かと見てしまった為、目が合ってしまった。
発表を見に行く準備をしている。
「エドガー様!! 早く行きましょ」
「エリーゼ様、合格発表は逃げませんから。というかだいぶ早いですよ‥‥‥」
エリーゼ様は待ちきれない様子だ。自信があるのだろうな。羨ましい限りだ。
一方の俺はとてもじゃないが自信などない。実技試験なんか受けさせてもくれなかったもんな。
軍務卿と話はしたけどあれが何かプラスに働くのかどうか‥‥‥?
憂鬱だなぁ‥‥‥、落ちてるに決まってる結果を見に行くほど虚しい事もない。
「エドガー様‥‥‥、大丈夫ですわよ! きっとなんとかなりますわ!」
「なんとか‥‥‥なるのかなぁ?」
ともかく準備を終えて馬車に乗った。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
学院に向かう途中、エリーゼ様から話しかけられる。
「ねぇ、エドガー様? もしお互いに合格したら同級生になるわけですわよね? そうしたら‥‥‥」
エリーゼ様は下を向き少し顔を赤らめる。
「そうしたら‥‥‥?」
「あの‥‥‥その‥‥‥」
「どうしました?」
「その‥‥‥呼び方! お互いに呼び方を変えませんこと?」
「呼び方?」
「い、今はエドガー様、エリーゼ様って呼びますでしょう? それをもっとこう親しい感じに‥‥‥」
「あぁ、なるほど。それでは俺の事は『エドガー』と呼び捨てに‥‥‥」
「だ、だったら私のことは『エリーゼ』とお呼びください」
「その丁寧語はそのままでいいんですか?」
「こ、これは徐々に直しますから大丈夫ですわ!」
御者側の窓が開き、御者さんが顔を覗かせた。
「まもなく学院に到着します」
学院に到着した。
試験の時と同様にものすごい人だかりだ。
ごった返す人の波で誰かとぶつかってしまった。俺と相手も転んでしまう。
「あぁ、すみません」
「あぁ!? キサマ誰にぶつかったと思っているんだ? シュナイダー様、大丈夫ですか!?」
転んでない隣の人に脅される。
「あぁ、平民にそんな事を言ってはいけない。ボクなら大丈夫さ」
その人は立ち上がると髪をかき上げポーズを決めてそう言った。
「ボクはシュナイダー・ベッカム。ベッカム三爵の筆頭後継者さ! キミたちも合格発表を見に来たのかい?」
「あ、はい」
「ソウデスワ‥‥‥」
エリーゼ様の口調が変わってる!?
なんか機械音声みたいに感情のない話し方になってるぞ。
一方のシュナイダーさんは変わらず話し続ける。
「あぁ、そうかい! じゃあ同級生になれるといいねえ。では失礼するよ」
シュナイダーさんは去っていった。
「‥‥‥ああいう典型的な貴族のボンボンみたい話し方の人苦手なのですわ」
「あぁ‥‥‥なるほど」
そんな感じはするな。
「そんな事よりも早く行きましょう!」
「そうですね」
合格者の名が書いてある掲示板が運ばれてくる。発表までは布で覆われている、時間になったら一斉に外すのだろうな。その辺は日本と同じだな。
「それでは時間になりました。合格者の発表をします!」
ババッと布が取り払われる。
受験生が一斉に見に集まる。
「エドガー‥‥‥エドガー‥‥‥」
「エリーゼ‥‥‥エリーゼ‥‥‥」
同名の人もいるからややこしい。番号にすれば良いのにな。
「エリーゼ・ウェストール! ありましたわ!!」
「おお、おめでとうございます」
「エドガー様は? ありませんの?」
「エドガー‥‥‥エドガー‥‥‥。うーん、やはりありませんね」
やはり落ちたか。実技試験0点じゃな。
「ええ!? そんなバカな話ありませんわ!! 私抗議致しますわ!」
「いやいや、やめてください」
「そんな‥‥‥せっかく‥‥‥」
あぁ、申し訳ないな。でも俺はそんなに勉強してないから、エリーゼ様。
「せっかくエドガー様と一緒に学校に通えるはずだったのに!!」
え? そっち?
「エドガー・テオドール様はいらっしゃいますかー?」
!? え、誰? 何か?
こっちが何事かと見てしまった為、目が合ってしまった。
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