59 / 119
戻ってみると
しおりを挟む
俺がトイレから戻るとみんなで腕相撲大会を開催していた。
フルルはもちろん見学だ。
「ッシャァ!!!! アタイの勝ちだ!」
「くぅー!! ドワーフと言えど女に負けるなんて‥‥‥」
イブとマールの勝負はイブの勝ちらしい。
イブは女性と言えどドワーフだからな。
「次は誰だい? 勝負する奴はいないのかい?」
「はーい! アタシがやるぞ!!」
立候補したのはセリスだ。
レフェリーはブルーさん。ブルーさんは参加する気ないな。
「はい、双方腕の力抜いて‥‥‥。レディ‥‥‥ゴー!」
「ぐっ‥‥‥!」
「ぬぬぬ‥‥‥!」
イブとセリスの腕力はほぼ拮抗していた。若干セリスが押しているか?
テーブルがギシギシいってる。嫌な予感がする‥‥‥。
ガターーン!!!
腕相撲をしていたテーブルが壊れた。
なんという腕力の応酬か‥‥‥。
セリスの手が上になって倒れていた。
「アタシの勝ちだ!! おらぁ! 男ども、だらしねぇなぁ。アタシに勝てんのか!? かかってこいやー!!」
「そこまで言われちゃあワシもやらざるのえんのう‥‥‥」
セリスとロキソの試合になった。
「さすが、ドワーフ。ゴツい手してるな、オッサン」
セリスが煽る。
「ふん! 小娘が、調子に乗るでないわ!」
ロキソが受け答える。
「双方、力抜いて。レディ‥‥‥ゴー!!」
ガッ!!!! ギシギシ‥‥‥!
「ぐっ‥‥‥、なかなかやるのぅ!」
「オッサンこそ! ただ飲んだくれてるだけじゃないんだな‥‥‥」
ロキソが若干優勢だ。
「くっ‥‥‥、『身体強化』!!!!」
「ぬっ! なっ!? ず、ずるいぞぉ‥‥‥」
セリスが身体強化を使った。前もってルールとして定められてないから使ってもいいのかもしれないけど‥‥‥。そこまで負けたくないんだ。
セリスが勝った。
「おい、そこの新人! かかってこい!」
「ふん‥‥‥女相手に勝負する気はねぇよ」
熊獣人のブランは冷静だ、良かった。
「まぁ、そう言っておけばみんなの前で負けなくて済むもんな」
やめろ、セリス。煽るな! お前、相当酔ってるな。
「そこまで言われたら黙ってられねぇぞ!? いいだろう、獣人の筋力舐めんなよ!?」
そんな簡単に挑発に乗るなよ‥‥‥。冷静じゃなかったんだ。
「レディ‥‥‥ゴー!!」
セリス、今回は最初から身体強化している。が‥‥‥。
「ぐっ‥‥‥、負けらんねぇ!! こなくそー!!」
「ぐぬぬ‥‥‥! うあっ!!」
セリスの身体強化が切れたらしい。派手に転がっていくセリス。
「っしゃあ!!! じゃあオレ様がこの村一番って事か?」
勝って喜んでいるブランさん。
その通りだよ、おめでとう。
あー、やっと終わるわ。
「‥‥‥お待ち下さい。そのセリフは聞き捨てなりませんね、この村の一番はエドガー様に決まってます」
ティナ!?
おま、せっかく終わりかけたのに‥‥‥!
「エドガー様は貴族ですから直接この様な事は致しません。不肖ながらワタシが受けて立ちましょう。貴方が負けたら今後一切不平不満を言わず、敬語もしっかりと使うように‥‥‥」
「面白い! 俺が勝ったら給料倍にしてもらうぜ」
おい、待て。
「いいでしょう」
おいっ! 勝手に決めんな!!
「レディ‥‥‥ゴー!!」
いきなり勝負始めやがった!
ブルーさんまで!? ちょ待てよ!
「ぐっ‥‥‥!?!? なんで!?」
ブランさんは多分全力だが、ティナの腕は微動だにしていない。
「所詮はこの程度‥‥‥、ハッ!」
「うあっ!!」
一気をティナが押し返し、先程のセリス同様に派手に転がっていくブランさん。
「‥‥‥この程度でエドガー様の地位を奪おうなど片腹痛いですね」
「な‥‥‥!? なんでそんな細腕で‥‥‥?」
ティナはノナン族。見た目の腕は細くとも腕力は強い。ドワーフよりも獣人よりも。
「この場においてはワタシが暫定一位です。ワタシの望みは一つ‥‥‥あなた方全員、エドガー様を敬い、従うように。それだけ‥‥‥」
そこまで言うとティナの酔いが回りきったのか倒れる様に寝てしまった。
ティナ、お前酒弱かったんだな‥‥‥。
「あー、ティナのさっきの発言はナシで。明日からもよろしく」
誰も本気にしないだろうけど一応言っておいた。
お開きにしてティナはブランさんに運んでもらった。
フルルはもちろん見学だ。
「ッシャァ!!!! アタイの勝ちだ!」
「くぅー!! ドワーフと言えど女に負けるなんて‥‥‥」
イブとマールの勝負はイブの勝ちらしい。
イブは女性と言えどドワーフだからな。
「次は誰だい? 勝負する奴はいないのかい?」
「はーい! アタシがやるぞ!!」
立候補したのはセリスだ。
レフェリーはブルーさん。ブルーさんは参加する気ないな。
「はい、双方腕の力抜いて‥‥‥。レディ‥‥‥ゴー!」
「ぐっ‥‥‥!」
「ぬぬぬ‥‥‥!」
イブとセリスの腕力はほぼ拮抗していた。若干セリスが押しているか?
テーブルがギシギシいってる。嫌な予感がする‥‥‥。
ガターーン!!!
腕相撲をしていたテーブルが壊れた。
なんという腕力の応酬か‥‥‥。
セリスの手が上になって倒れていた。
「アタシの勝ちだ!! おらぁ! 男ども、だらしねぇなぁ。アタシに勝てんのか!? かかってこいやー!!」
「そこまで言われちゃあワシもやらざるのえんのう‥‥‥」
セリスとロキソの試合になった。
「さすが、ドワーフ。ゴツい手してるな、オッサン」
セリスが煽る。
「ふん! 小娘が、調子に乗るでないわ!」
ロキソが受け答える。
「双方、力抜いて。レディ‥‥‥ゴー!!」
ガッ!!!! ギシギシ‥‥‥!
「ぐっ‥‥‥、なかなかやるのぅ!」
「オッサンこそ! ただ飲んだくれてるだけじゃないんだな‥‥‥」
ロキソが若干優勢だ。
「くっ‥‥‥、『身体強化』!!!!」
「ぬっ! なっ!? ず、ずるいぞぉ‥‥‥」
セリスが身体強化を使った。前もってルールとして定められてないから使ってもいいのかもしれないけど‥‥‥。そこまで負けたくないんだ。
セリスが勝った。
「おい、そこの新人! かかってこい!」
「ふん‥‥‥女相手に勝負する気はねぇよ」
熊獣人のブランは冷静だ、良かった。
「まぁ、そう言っておけばみんなの前で負けなくて済むもんな」
やめろ、セリス。煽るな! お前、相当酔ってるな。
「そこまで言われたら黙ってられねぇぞ!? いいだろう、獣人の筋力舐めんなよ!?」
そんな簡単に挑発に乗るなよ‥‥‥。冷静じゃなかったんだ。
「レディ‥‥‥ゴー!!」
セリス、今回は最初から身体強化している。が‥‥‥。
「ぐっ‥‥‥、負けらんねぇ!! こなくそー!!」
「ぐぬぬ‥‥‥! うあっ!!」
セリスの身体強化が切れたらしい。派手に転がっていくセリス。
「っしゃあ!!! じゃあオレ様がこの村一番って事か?」
勝って喜んでいるブランさん。
その通りだよ、おめでとう。
あー、やっと終わるわ。
「‥‥‥お待ち下さい。そのセリフは聞き捨てなりませんね、この村の一番はエドガー様に決まってます」
ティナ!?
おま、せっかく終わりかけたのに‥‥‥!
「エドガー様は貴族ですから直接この様な事は致しません。不肖ながらワタシが受けて立ちましょう。貴方が負けたら今後一切不平不満を言わず、敬語もしっかりと使うように‥‥‥」
「面白い! 俺が勝ったら給料倍にしてもらうぜ」
おい、待て。
「いいでしょう」
おいっ! 勝手に決めんな!!
「レディ‥‥‥ゴー!!」
いきなり勝負始めやがった!
ブルーさんまで!? ちょ待てよ!
「ぐっ‥‥‥!?!? なんで!?」
ブランさんは多分全力だが、ティナの腕は微動だにしていない。
「所詮はこの程度‥‥‥、ハッ!」
「うあっ!!」
一気をティナが押し返し、先程のセリス同様に派手に転がっていくブランさん。
「‥‥‥この程度でエドガー様の地位を奪おうなど片腹痛いですね」
「な‥‥‥!? なんでそんな細腕で‥‥‥?」
ティナはノナン族。見た目の腕は細くとも腕力は強い。ドワーフよりも獣人よりも。
「この場においてはワタシが暫定一位です。ワタシの望みは一つ‥‥‥あなた方全員、エドガー様を敬い、従うように。それだけ‥‥‥」
そこまで言うとティナの酔いが回りきったのか倒れる様に寝てしまった。
ティナ、お前酒弱かったんだな‥‥‥。
「あー、ティナのさっきの発言はナシで。明日からもよろしく」
誰も本気にしないだろうけど一応言っておいた。
お開きにしてティナはブランさんに運んでもらった。
46
お気に入りに追加
68
あなたにおすすめの小説
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
公爵家次男はちょっと変わりモノ? ~ここは乙女ゲームの世界だから、デブなら婚約破棄されると思っていました~
松原 透
ファンタジー
異世界に転生した俺は、婚約破棄をされるため誰も成し得なかったデブに進化する。
なぜそんな事になったのか……目が覚めると、ローバン公爵家次男のアレスという少年の姿に変わっていた。
生まれ変わったことで、異世界を満喫していた俺は冒険者に憧れる。訓練中に、魔獣に襲われていたミーアを助けることになったが……。
しかし俺は、失敗をしてしまう。責任を取らされる形で、ミーアを婚約者として迎え入れることになった。その婚約者に奇妙な違和感を感じていた。
二人である場所へと行ったことで、この異世界が乙女ゲームだったことを理解した。
婚約破棄されるためのデブとなり、陰ながらミーアを守るため奮闘する日々が始まる……はずだった。
カクヨム様 小説家になろう様でも掲載してます。
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
スキル盗んで何が悪い!
大都督
ファンタジー
"スキル"それは誰もが欲しがる物
"スキル"それは人が持つには限られた能力
"スキル"それは一人の青年の運命を変えた力
いつのも日常生活をおくる彼、大空三成(オオゾラミツナリ)彼は毎日仕事をし、終われば帰ってゲームをして遊ぶ。そんな毎日を繰り返していた。
本人はこれからも続く生活だと思っていた。
そう、あのゲームを起動させるまでは……
大人気商品ワールドランド、略してWL。
ゲームを始めると指先一つリアルに再現、ゲーマーである主人公は感激と喜び物語を勧めていく。
しかし、突然目の前に現れた女の子に思わぬ言葉を聞かさせる……
女の子の正体は!? このゲームの目的は!?
これからどうするの主人公!
【スキル盗んで何が悪い!】始まります!
リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる