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 は…?う、浮気!??!?


 全く身に覚えのない単語に、僕は頭に?を並べる。
 しかし、正の低く短い唸るような喘ぎに…僕の頭は勝手に思考を放棄した。


「…ん、……ぁ…ん…」


 正の手の中で、正のチンコがムクムクと反り返っていく。


「ちょ…そんなの、見せない、で……」


 こんな状況じゃなかったらさ!!ガッとしてグッとしてギュッとして…あぁぁぁぁぁぁ、今はやばいって!!!!

 想像しただけで下半身に血が巡っていきそうだ。


 こんな僕を他所に。
 片膝を立てた正は、腰を突き出すように少しだけ上半身を後ろに倒した。そして、片手はチンコを扱きつつ、もう片方の手はそのまま下へ…


「あああぁぁぁぁ…そ、それは…やめ、てぇ…」


 尻の谷に触れた指は、穴を割るようにゆっくりと曲げられた。


「…んっ」


 透明なローションが、僕を誘う甘い蜜のようにトロリと垂れる。


「ああああああああ…!!」


 そんなの見せられたら!もう!限界ですって!!ば!!!









 全身の血が、下半身の一点に向かって猛スピードで流れていく。


「ぅ…」


 僕は、股の間にいる正にペチペチと足で訴える。
 しかし僕の訴え虚しく…というか、何事もなかったかのように、正はベッドサイドの引出しをゴソゴソし始めた。


「多少大きいくらいがちょうどいいだろ…なんせ、浮気だからな」


 そう言って正が取り出したのは……チンコの形をした、オトナのオモチャ。色はピンク。
 とっても残念なことに、僕の下半身で出番待ちしてるのより一回り大きい。


 普段は僕が使おうとするとあんなに嫌がるのに!!しかもそのサイズ選ぶ!?
 …ってか、そうだ浮気!浮気ってなんだよ!!


「正ぅぅ…」


 正は、僕が嫉妬する太いそれを持つと、手元のスイッチを押した。振動マックス、波打つようにウニョンウニョンと暴れるピンクのチンコ。


「オレの浮気相手…テメェと違って、とんだ暴れ馬だな」


 いやいや僕もサバンナの野生動物並みに暴れてみせますって!…って!!


 正、の、浮気相手…????









「テメェが仕事っつっときながら浮気してっから…オレだってしてやるっつってんだよ」

「へ!?!?!?!?」


 出力を下げられたオモチャは、僕に見せびらかすようにペロリとなめられる。正の唇から糸を引きながら暴れるそれは、モーター音を響かせ、ゆっくりと正の尻にあてがわれた。


「んっ!」


 ピンクのオモチャが、正の大切な場所に乱暴なキスをする。ハートマークがつきそうな声と同時に、ビクッと跳ねる正の全身。ピンと伸びる足先。


「んっ、ん…」


 小さな穴は、待ってましたと言わんばかりにローションをこぼしながら、大きな浮気相手を飲み込もうと口を開く。
 しかし入口はまだ狭く、先端すら入らない。

「チッ」

 正は舌打ちをすると、嫌味ったらしく一瞬だけ視線をよこす。


「…ンッ………コイツ、デケェ、な…どっかの誰かと違って………」


 正は空いた手で尻をつかみ、破れんばかりに割広げる。しかし、機械音と共に暴れる気合充分の浮気相手には、まだ足りない。


「チッ、やっぱり馬かよ」


 呆れたように言うと、正の太くゴツゴツした中指が、穴にずぷりと差し込まれた。オモチャに比べたら細い指を、待ってましたと言わんばかりに、ひくん、ひくんと飲み込んでいく。
 第二関節まで入ったところで、入口を大きく広げるように中指をスライドさせた。


「ハァー、……………ンッ!」


 正は大きく息を吸い込む。そして、オモチャをぎゅっと押し込んだ。

 …が。
 たっぷり準備されていたのだろう、一気にあふれたローションで、先端がズルリと…


「あんっ!」


 滑ったそれは、正の玉を抉るように揺らした。


















 それを瞬きもせずガン見していた僕。

 初めて聞く正の甘く可愛らしい声に、股間の熱は急上昇せざるを得ない。
 悔しい、けど……極太ピンク君、キミに感謝するよ。もう二度と使わないけどねっ!!





 息を乱し、トロンとした目で正は聞いてくる。


「答えろよ、目の前で恋人に浮気される気分ってのを」

「しょ、しょうぅぅぅ………」


 これ以上無理無理もう我慢の限界超えてるからぁぁぁ!と僕は股間を擦り寄せアピールする。


「ハッ、触ってもねぇのに、もうぬらしてやがる…テメェは覗きのシュミでもあんのかよ」


 浮気ウンヌンとかもうそんなの宇宙の彼方へ行ってもらってぇっ、あぁぁもうもうぅっ、正!が!!可愛すぎるんだっってっっっ!!


「ちがっ…正、が、あんまりにも可愛、い、か」


 しかし。
 僕が発したその一言は、空気を凍りつかせた。


「笑わせんじゃねぇよ!!!!!」


 ベッドが大きく揺れ、正の手が僕の顔横を叩きつける。


「オレが誰と浮気してようと、どうでもいいってか?アァ?」


 馬乗りになった正の顔は逆光で見えないけど、声だけでどんな顔してるかわかる。


「いや、ちが…」

「あぁ。そう言やぁテメェは、チンコと穴があれば、オレじゃなくてもいいんだもんなぁ?」

「違うっ!」


 僕は即座に否定するけど、それはむしろ逆効果だったようで。わなわなと肩を震わせながら、正は言った。


「テメェはこの髪のヤツと、ヨロシクやってりゃいいんだよ!!」






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