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第2章
研究され尽くした龍国型 高度管理型自由主義経済
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後に彼らが「世界3大革命の一つ」と呼んだ支那での2012年革命は、後の世に「21世紀で最も危険な革命であった」と日本やアメリカなどの歴史家に評される大きな出来事となった。
ちなみに世界3大革命のうちのひとつ「フランス革命」では資本主義や人権宣言、封建制の打倒が謳われ、「ロシア革命」では社会主義や共産主義を世界中にばら撒き、「龍国革命」ではITを活用し民主主義に化けた開発独裁主義」を世界中にばら撒く結果になった。
この革命は当初は、非常に魅力的な社会システムと思われた。
これはロシア革命でも同じ様な現象が起こり、当時の知識者の中にはマルクスの社会主義的な考えに傾倒する者が世界各国に現れた。
この流れは現代にも引き継がれていて、日本のマスコミ、テレビ業界、司法、教育界などに左派(パヨク)が多いのはこのような影響がある。
「パヨク」について軽く説明するが、左翼(サヨク)に韻を踏ませもじった言葉で、ネットスラングだ。
2015年に在特会の排外主義的な主張を批判する一方で暴力事件をはじめとした反社会的な行動を展開していたレイシストをしばき隊のメンバーの言葉が語源となっている。
Twitterで千◯麗◯さんに「おはよう」という代わりに「ぱよぱよちーん」と50歳にもなるいい歳した中年左翼活動家(しかもかなり社会的地位も高い)が言っていたことを公開されて、一気に拡散されたことがキッカケで「パヨク」という言葉が一般化された。
対義語に「ネトウヨ」という言葉がある「らしい」のだが、ネトウヨとは本来「ネット右翼」の略なのだろうが、実際にパヨクたちに使われている例を見ると、ネット以外で活動している人にも平気で使っているので、「自分が気に入らない人に対する差別語であり侮蔑語」だと僕自身は認識している。
ちなみに、筆者もその定義に従っていうと「ネトウヨ」だろう(笑
脱線したので元にもどすが、2012年の革命は「民主化」という言葉が非常に上手く活用された。
彼らの「民主化」は実際のところ、かなり歪なもので、まず「言論の自由」というものが龍国にはなかった。
龍国にとって都合の悪い情報は積極的かつ暴力を伴った形で妨害されたし、龍国内と日本やアメリカなどの西側先進国とはインターネットも断絶していたので、外の情報が一般民衆に伝わりにくい状況が維持されていた。
「正しい情報」と「言論の自由」というのは「民主主義」を成り立たせる上で必要不可欠なものなのだが、龍国ではその二つとも存在しなかったのだ。
だが、龍国政府は対外的には現地のマスコミも総動員して「龍国には民主主義があります!法治主義もあります!公正公平な経済活動を保証する体制が整っています!」というプロパガンダを徹底的に展開した。
その結果、外国から龍国のGDPの数年分に相当する巨額の投資が舞い込むことになり、龍国の経済は一気に拡大していくことになった。
それゆえ龍国だけでなく周辺地域にも波及した。
関われば必ず儲かる条件が整っていたので、日本も龍国の傘下に入ろうとする人が続出した。
だが、現実はAIを駆使した顔認証システムと、ネット上のデータを自動収集したものとを組み合わせ、人民の一人一人をデータ化し、ポイント制度で厳密に管理し、思想的な傾向や政府や龍国にとって敵対するような思想を自動的に監視する巨大なシステムの元に運営される、人権などは全く守られていない形ばかりは民主化した国であったのだ。
確かに龍国が謳っているように治安は非常に良かった。
AIと多くのネット監視員を駆使した個人の情報収集、そのデータは龍国政府によって一元管理され国民の生活は私生活まで剥き出しにされ、危険な言動はAIによる自動判定により危険分子と見做されると問答無用でネット環境もない農村部に放逐され、同時に選挙権も携帯電話も失い、言論統制が徹底的に行われ、違反する者は武装警察により徹底弾圧された。
これは龍国人だけでなく、外国人にも適応されたので、「見た目の治安」は非常に良くなったのだ。
農村部と都市部の交流は基本的に遮断され、人的交流も阻害された。
農村部は現代的な文明的な生活はほぼ存在せず、国家が決めた農作物をただ作らされる存在であった。
テレビやラジオ程度はあったが、それらの番組は龍国政府によって流されていて、内容も徹底的に管理されているので、農村部の農民は外部の情報をほぼ知らされることなく、政府によって従順な家畜のように飼い慣らされていた。
これらの現実はもちろん報道されないし、仮に報道されても握り潰された上にその人には悲惨な末路が待っていた。
また、農村部の農民の一部は徴兵制もあり、優秀な人民は武装警察や兵士としてスカウトされていた。
農民は生活水準がかなり低い事や福祉などもほぼ無いのだが、軍人などになると給料も比較的良いことと、恩給もあるので農村部では軍人や武装警官になることは非常に高い人気があった。
彼らは基本的にかなり凶暴で、各地を度々転勤しながら、その場所の「不平分子」や「危険分子」を徹底して狩っていった。
これらの摘発の手は当然、外国人居留民や外国企業へも及び、龍国政府の意向に沿わない企業などへも容赦ない取り締まりが行われた。
もしそれらの事情を本国に持ち帰り公開しようとしても、例えば日本やアメリカなどでは「報道しない自由」がマスコミにより行われ、ネットを使って公開されたとしても、サーバーアタックをかけられてサイトそのものが表示されなくなったり、多数の苦情が寄せられて書き込みや動画を非公開にされたりアカウントの凍結などが次々と行われた。
このように自国だけでなく、ほぼ全ての他国で情報統制は徹底して行われていたのだった。
このITとAIを駆使した監視と管理体制、
民主化を唄い公平公正な商取引が可能な14億人の超巨大市場という美名を元に外国企業を誘致したり外資の投資を次々と呼び込む手法、
農村部の農民を奴隷のように活用し極めて安い労働力を使い製造業の競争力をアップさせ、
周辺諸国も経済力に物を言わせ、民と官の両面からそれぞれの国を裏から支配し、
ある程度影響力工作が完了した国へは龍国の農村部から大量に移民させ、国を内部から乗っ取り、
最終的には軍隊を「合法的」に駐留する体制を整え、
龍国を中心とした巨大経済圏を築き上げていくことを目的とした「革命」が、2012年革命の正体であったのだ。
実はこの2012年革命というものは、それまで支那を支配していた中国共産党政権の欠点と失敗を研究しつくし、対策を練りまくった結果生まれたものであった。
それまで中共政府は倒産しそうになった国を国営化し、国からお金を投じながらなんとか生き延びさせようとしていたのだが、それらを一気に解決する手として使われた(?)のが「国号を替えてしまう」という手ではないのか?と疑われる程、見事な一手であった。
なんせ、GDPの3倍とも10倍とも言われていた当時の債務は国が丸ごと替わったことにより一切、消滅したのだから。
しかも「極めて民主的で、先進的な経済構造を持ち、今世紀最大のフロンティア」などと世界各国のマスコミがそろって報道しまくった事により、恐ろしいほどの額の投資が龍国に集中し、外国企業も積極的に龍国へ進出したことで、龍国は10年も経たない内に世界最大の経済規模と国内市場を持つ、超巨大市場を持つ国へと成長したのだから。
これら、AIとITを活用した社会監視システムは世界各国に輸出され、当然それで使用する機器も併せて輸出されたことで、それらを採用した国では龍国政府がそれらの国民の情報を集めることになった。
龍国が成立し数年経った頃まではアメリカに次いで2位の経済規模であったのだが、2020年には確実にアメリカの経済を抜いて世界一にのし上がり、2030年になった頃にはアメリカの軽く2倍以上の経済規模を誇るまでに急成長していた。
それに伴い、アメリカを中心とした国際秩序は崩壊し、龍国を中心とした龍国に都合のよいルールで動く経済圏と、日本やアメリカ、イギリスやファイブアイズなど反龍派(ドラゴンスレイヤー)の比較的多い国や地域を中心とした経済圏の二つに世界は分かれ始めていた。
日本やアメリカなども本土は親龍派(パンダハガー)がかなり多く、また龍国のスパイ活動も極めて活発であったので、情報漏洩を防ぐ点や、監視の目から逃れて自由な活動を行い易くする目的で「南海新都市」というものがメガフロートで作られ、半ば「独立した勢力」として存在するようになったのだ。
ちなみに世界3大革命のうちのひとつ「フランス革命」では資本主義や人権宣言、封建制の打倒が謳われ、「ロシア革命」では社会主義や共産主義を世界中にばら撒き、「龍国革命」ではITを活用し民主主義に化けた開発独裁主義」を世界中にばら撒く結果になった。
この革命は当初は、非常に魅力的な社会システムと思われた。
これはロシア革命でも同じ様な現象が起こり、当時の知識者の中にはマルクスの社会主義的な考えに傾倒する者が世界各国に現れた。
この流れは現代にも引き継がれていて、日本のマスコミ、テレビ業界、司法、教育界などに左派(パヨク)が多いのはこのような影響がある。
「パヨク」について軽く説明するが、左翼(サヨク)に韻を踏ませもじった言葉で、ネットスラングだ。
2015年に在特会の排外主義的な主張を批判する一方で暴力事件をはじめとした反社会的な行動を展開していたレイシストをしばき隊のメンバーの言葉が語源となっている。
Twitterで千◯麗◯さんに「おはよう」という代わりに「ぱよぱよちーん」と50歳にもなるいい歳した中年左翼活動家(しかもかなり社会的地位も高い)が言っていたことを公開されて、一気に拡散されたことがキッカケで「パヨク」という言葉が一般化された。
対義語に「ネトウヨ」という言葉がある「らしい」のだが、ネトウヨとは本来「ネット右翼」の略なのだろうが、実際にパヨクたちに使われている例を見ると、ネット以外で活動している人にも平気で使っているので、「自分が気に入らない人に対する差別語であり侮蔑語」だと僕自身は認識している。
ちなみに、筆者もその定義に従っていうと「ネトウヨ」だろう(笑
脱線したので元にもどすが、2012年の革命は「民主化」という言葉が非常に上手く活用された。
彼らの「民主化」は実際のところ、かなり歪なもので、まず「言論の自由」というものが龍国にはなかった。
龍国にとって都合の悪い情報は積極的かつ暴力を伴った形で妨害されたし、龍国内と日本やアメリカなどの西側先進国とはインターネットも断絶していたので、外の情報が一般民衆に伝わりにくい状況が維持されていた。
「正しい情報」と「言論の自由」というのは「民主主義」を成り立たせる上で必要不可欠なものなのだが、龍国ではその二つとも存在しなかったのだ。
だが、龍国政府は対外的には現地のマスコミも総動員して「龍国には民主主義があります!法治主義もあります!公正公平な経済活動を保証する体制が整っています!」というプロパガンダを徹底的に展開した。
その結果、外国から龍国のGDPの数年分に相当する巨額の投資が舞い込むことになり、龍国の経済は一気に拡大していくことになった。
それゆえ龍国だけでなく周辺地域にも波及した。
関われば必ず儲かる条件が整っていたので、日本も龍国の傘下に入ろうとする人が続出した。
だが、現実はAIを駆使した顔認証システムと、ネット上のデータを自動収集したものとを組み合わせ、人民の一人一人をデータ化し、ポイント制度で厳密に管理し、思想的な傾向や政府や龍国にとって敵対するような思想を自動的に監視する巨大なシステムの元に運営される、人権などは全く守られていない形ばかりは民主化した国であったのだ。
確かに龍国が謳っているように治安は非常に良かった。
AIと多くのネット監視員を駆使した個人の情報収集、そのデータは龍国政府によって一元管理され国民の生活は私生活まで剥き出しにされ、危険な言動はAIによる自動判定により危険分子と見做されると問答無用でネット環境もない農村部に放逐され、同時に選挙権も携帯電話も失い、言論統制が徹底的に行われ、違反する者は武装警察により徹底弾圧された。
これは龍国人だけでなく、外国人にも適応されたので、「見た目の治安」は非常に良くなったのだ。
農村部と都市部の交流は基本的に遮断され、人的交流も阻害された。
農村部は現代的な文明的な生活はほぼ存在せず、国家が決めた農作物をただ作らされる存在であった。
テレビやラジオ程度はあったが、それらの番組は龍国政府によって流されていて、内容も徹底的に管理されているので、農村部の農民は外部の情報をほぼ知らされることなく、政府によって従順な家畜のように飼い慣らされていた。
これらの現実はもちろん報道されないし、仮に報道されても握り潰された上にその人には悲惨な末路が待っていた。
また、農村部の農民の一部は徴兵制もあり、優秀な人民は武装警察や兵士としてスカウトされていた。
農民は生活水準がかなり低い事や福祉などもほぼ無いのだが、軍人などになると給料も比較的良いことと、恩給もあるので農村部では軍人や武装警官になることは非常に高い人気があった。
彼らは基本的にかなり凶暴で、各地を度々転勤しながら、その場所の「不平分子」や「危険分子」を徹底して狩っていった。
これらの摘発の手は当然、外国人居留民や外国企業へも及び、龍国政府の意向に沿わない企業などへも容赦ない取り締まりが行われた。
もしそれらの事情を本国に持ち帰り公開しようとしても、例えば日本やアメリカなどでは「報道しない自由」がマスコミにより行われ、ネットを使って公開されたとしても、サーバーアタックをかけられてサイトそのものが表示されなくなったり、多数の苦情が寄せられて書き込みや動画を非公開にされたりアカウントの凍結などが次々と行われた。
このように自国だけでなく、ほぼ全ての他国で情報統制は徹底して行われていたのだった。
このITとAIを駆使した監視と管理体制、
民主化を唄い公平公正な商取引が可能な14億人の超巨大市場という美名を元に外国企業を誘致したり外資の投資を次々と呼び込む手法、
農村部の農民を奴隷のように活用し極めて安い労働力を使い製造業の競争力をアップさせ、
周辺諸国も経済力に物を言わせ、民と官の両面からそれぞれの国を裏から支配し、
ある程度影響力工作が完了した国へは龍国の農村部から大量に移民させ、国を内部から乗っ取り、
最終的には軍隊を「合法的」に駐留する体制を整え、
龍国を中心とした巨大経済圏を築き上げていくことを目的とした「革命」が、2012年革命の正体であったのだ。
実はこの2012年革命というものは、それまで支那を支配していた中国共産党政権の欠点と失敗を研究しつくし、対策を練りまくった結果生まれたものであった。
それまで中共政府は倒産しそうになった国を国営化し、国からお金を投じながらなんとか生き延びさせようとしていたのだが、それらを一気に解決する手として使われた(?)のが「国号を替えてしまう」という手ではないのか?と疑われる程、見事な一手であった。
なんせ、GDPの3倍とも10倍とも言われていた当時の債務は国が丸ごと替わったことにより一切、消滅したのだから。
しかも「極めて民主的で、先進的な経済構造を持ち、今世紀最大のフロンティア」などと世界各国のマスコミがそろって報道しまくった事により、恐ろしいほどの額の投資が龍国に集中し、外国企業も積極的に龍国へ進出したことで、龍国は10年も経たない内に世界最大の経済規模と国内市場を持つ、超巨大市場を持つ国へと成長したのだから。
これら、AIとITを活用した社会監視システムは世界各国に輸出され、当然それで使用する機器も併せて輸出されたことで、それらを採用した国では龍国政府がそれらの国民の情報を集めることになった。
龍国が成立し数年経った頃まではアメリカに次いで2位の経済規模であったのだが、2020年には確実にアメリカの経済を抜いて世界一にのし上がり、2030年になった頃にはアメリカの軽く2倍以上の経済規模を誇るまでに急成長していた。
それに伴い、アメリカを中心とした国際秩序は崩壊し、龍国を中心とした龍国に都合のよいルールで動く経済圏と、日本やアメリカ、イギリスやファイブアイズなど反龍派(ドラゴンスレイヤー)の比較的多い国や地域を中心とした経済圏の二つに世界は分かれ始めていた。
日本やアメリカなども本土は親龍派(パンダハガー)がかなり多く、また龍国のスパイ活動も極めて活発であったので、情報漏洩を防ぐ点や、監視の目から逃れて自由な活動を行い易くする目的で「南海新都市」というものがメガフロートで作られ、半ば「独立した勢力」として存在するようになったのだ。
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