猫は恋したので、カフェに行く(仮)

月詠世理

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駆け込んだウチと椿先生(16話)

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「はぁっはっ…ぅっ…はっ…はっ…ぁ…」


俺はまともに呼吸ができず喋れなくなっていた…。


「はぁっ…ひぃっ…」


…苦しいっ…



「……。」


母親はそのままずっと電話をつないだまま…

「はぁっはぁっ…ぁっ…」


そのまま数分が経過した--


「……幸子…?」


「はぁっ…はぁっ…」


お母さんに今まで言えなかった事……



今ここで言ってしまったら楽になるだろうか---?



「はぁ…はぁ…」


「…大丈夫?」


俺は少し呼吸が落ち着いてから喋りだした…


「…ぉ…お母さん…はぁ…はぁ…」


「何?

…言いたい事…言っていいのよ?」


「はぁ…はぁ…

…う゛…ぁ…あのさ…」


「…うん?」


「…はぁ…ぉ…俺

幼稚園の時…はぁ…

…う゛…独りで帰ったどき…


…はぁ…知らないおじさんに…れ…レイプされて…

…はぁっ…はぁ…


…ぅ…ほ…ほんとは言いたかったけど

言っだらお母さんにおごられると思っで言えながっだ…ぁあ…ぅう…ぅっ…



…ほ…ン…ぅ…ほんとはいつも"おばけの夢みた"なんてウソだったんだ…

ぅうっ…うっ…う゛ぅっ…」



ほんとは学校が楽しいなんてウソだったんだ…


仲良しな友達がいるなんてウソだったんだ……


「ぅうっ…うーっ…

…ぉ…ほんどは…

学校いっでなぐで…


ずっと独りで公園にいて……


ぁ…ぁあ…うーっ…ぁ…」



学校なんて大嫌いで…

毎日つまらなくて…



生きてる事が苦痛で……


「…ぅっ…ほんとは

ぅーっ…ぁ…あっ



…ぅ…ほ……ほんとは…





全部ウソだったんだよっっ!!」










……あぁ



…言っちゃった……。



「…ぅうっ…うーっ…うっうっ…えっ…ぁ…ぁああああああ…」



この時…



俺の中で今まで築き上げた"何か"が

音をたてて崩れ去っていくのが分かったんだ----。
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