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19.動かない
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昼休み、安斎りあが英語教師と話している所をみた。
教科書を見ているのを見て、勉強出来ないりあが勉強しようとしていることを感じる。
(あいつも、勉強しようとしてるんだな。)
ほんとは「スミヨシ」の見学について話しているだけだが、碧斗はじんとした。
下校の時間になると、井浦正人は黙って碧斗をみた。
どうやら一緒に帰ってくれるらしい。
「行こうぜ」
碧斗は正人に声を掛けて、2人で歩き出した。
「…………」
困るくらい、無言だ。
後ろからはいつものように士郎がいる。
碧斗は気まず過ぎて、変な汗をかいていた。
その時、後ろの方から声が聞こえた。
「え?なにこれ、ウケるww」
碧斗は颯太が救世主のように見えた。
「そ……」
いつもだったら、碧斗は士郎や正人を無視して、颯太に駆け寄っただろう。
でも、ほんとにそれをしてもいいんだろうか?
碧斗は、2本の分かれ道にいる気がした。
どっちに行けばいいんだろう?
きっと颯太が正解だ。
こっちにきっと、道がある。
でも、反対を選べば、きっと抜け出せる。
碧斗は感覚的に感じて、そして
「お前も一緒に来い。」
と颯太も巻き込むことにした。
「……」
4人で無言で帰る帰り道。
颯太は碧斗にボソボソと言う。
「……おまえ、ふざけんなよ」
「わりぃ」
碧斗も、悪いとは思っている。
「でも、1人じゃどうしようもなくて。頼むよ。」
碧斗は、颯太に泣きつくことにした。
「……っ。んなこと言ったって、オレもどうしていいか分かんねぇよ。」
「なんかネタねぇの?」
「ネタ?……どこに共通のネタがあんだよ。」
……碧斗は、あるとは思えない。
「と、とりあえず探してみようぜ。」
見切り発車だが、とにかく、碧斗と颯太は2人に対して声をかける事が出来た。
なんと、一緒のゲームで4人はそれぞれ遊んでいた事が分かった。
そして、
「おれ、あの最初のドラゴン倒せなくてさぁ。そっからやってねぇ」
という、颯太の言葉で、士郎と正人に火がついた。
「僕、いまLv238だから、倒そうか?」
という、正人の言葉で、一緒にゲームをやることになった。
士郎はレベル500越えだった。すごい。
問題はどこでやるかだが。
「いいわよ。」
碧斗がダメ元で梨奈に頼むとあっさりOKしてくれた。
「その代わり、碧斗くんが宿題をきちんとやったあとね。」
碧斗が勉強を出来ない事を知ってるのに、そんな事言うなんて、梨奈が碧斗に意地悪していると、碧斗は感じた。
「それ、ダメって事じゃん!」
「大丈夫よ。私からも先生に頼んで、碧斗くんにあった宿題にしてもらうわ。」
碧斗は、何もかも壊したい気持ちが湧いていたのに、一瞬で消え失せた。
「え?出来るの?」
他の人と違う宿題を出してもらえるなんて、碧斗は聞いたことがなかった。
「ここまで成績が悪かったら出来るわよ?」
「じゃあなんでオレは今までみんなと同じ宿題だったんだ?」
「本人や保護者からの要望がないと、基本的に教師側からは出来ないの。」
「そういうのは言わなくても学校がやってくれるもんじゃねーの?」
「……日本は申請しないと、権利がおりてこないようになってるから、言わなくても、やってもらえることなんて、ほとんどないのよ。」
もしかして、自分はずっと損をしてきたのだろうか。
バカだから、勉強ができないのは当たり前だと、思ってたけど、ほんとはそうじゃないんだろうか。
「宿題、碧斗くんにあったものにする?」
「する。」
碧斗は2つ返事だった。
教科書を見ているのを見て、勉強出来ないりあが勉強しようとしていることを感じる。
(あいつも、勉強しようとしてるんだな。)
ほんとは「スミヨシ」の見学について話しているだけだが、碧斗はじんとした。
下校の時間になると、井浦正人は黙って碧斗をみた。
どうやら一緒に帰ってくれるらしい。
「行こうぜ」
碧斗は正人に声を掛けて、2人で歩き出した。
「…………」
困るくらい、無言だ。
後ろからはいつものように士郎がいる。
碧斗は気まず過ぎて、変な汗をかいていた。
その時、後ろの方から声が聞こえた。
「え?なにこれ、ウケるww」
碧斗は颯太が救世主のように見えた。
「そ……」
いつもだったら、碧斗は士郎や正人を無視して、颯太に駆け寄っただろう。
でも、ほんとにそれをしてもいいんだろうか?
碧斗は、2本の分かれ道にいる気がした。
どっちに行けばいいんだろう?
きっと颯太が正解だ。
こっちにきっと、道がある。
でも、反対を選べば、きっと抜け出せる。
碧斗は感覚的に感じて、そして
「お前も一緒に来い。」
と颯太も巻き込むことにした。
「……」
4人で無言で帰る帰り道。
颯太は碧斗にボソボソと言う。
「……おまえ、ふざけんなよ」
「わりぃ」
碧斗も、悪いとは思っている。
「でも、1人じゃどうしようもなくて。頼むよ。」
碧斗は、颯太に泣きつくことにした。
「……っ。んなこと言ったって、オレもどうしていいか分かんねぇよ。」
「なんかネタねぇの?」
「ネタ?……どこに共通のネタがあんだよ。」
……碧斗は、あるとは思えない。
「と、とりあえず探してみようぜ。」
見切り発車だが、とにかく、碧斗と颯太は2人に対して声をかける事が出来た。
なんと、一緒のゲームで4人はそれぞれ遊んでいた事が分かった。
そして、
「おれ、あの最初のドラゴン倒せなくてさぁ。そっからやってねぇ」
という、颯太の言葉で、士郎と正人に火がついた。
「僕、いまLv238だから、倒そうか?」
という、正人の言葉で、一緒にゲームをやることになった。
士郎はレベル500越えだった。すごい。
問題はどこでやるかだが。
「いいわよ。」
碧斗がダメ元で梨奈に頼むとあっさりOKしてくれた。
「その代わり、碧斗くんが宿題をきちんとやったあとね。」
碧斗が勉強を出来ない事を知ってるのに、そんな事言うなんて、梨奈が碧斗に意地悪していると、碧斗は感じた。
「それ、ダメって事じゃん!」
「大丈夫よ。私からも先生に頼んで、碧斗くんにあった宿題にしてもらうわ。」
碧斗は、何もかも壊したい気持ちが湧いていたのに、一瞬で消え失せた。
「え?出来るの?」
他の人と違う宿題を出してもらえるなんて、碧斗は聞いたことがなかった。
「ここまで成績が悪かったら出来るわよ?」
「じゃあなんでオレは今までみんなと同じ宿題だったんだ?」
「本人や保護者からの要望がないと、基本的に教師側からは出来ないの。」
「そういうのは言わなくても学校がやってくれるもんじゃねーの?」
「……日本は申請しないと、権利がおりてこないようになってるから、言わなくても、やってもらえることなんて、ほとんどないのよ。」
もしかして、自分はずっと損をしてきたのだろうか。
バカだから、勉強ができないのは当たり前だと、思ってたけど、ほんとはそうじゃないんだろうか。
「宿題、碧斗くんにあったものにする?」
「する。」
碧斗は2つ返事だった。
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