マフィアと幼女

第３章 準備

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｢あら？エレナちゃん！美味しそうなもの飲んでるわね｣
 
クラウスさんが食堂に入ってきた。私に気づいて話しかけてくれる。

｢はい、りんごジュースです。甘くて美味しいです！｣

｢そぉー！よかったじゃない！(りんごジュースたくさん注文しとこ)｣

クラウスさんも休憩だそうで、いつも飲んでいる紅茶を入れて同じ席に座った。

｢ところで、エレナちゃんは何してるの？｣

｢今、アランさんとテストをやっていて採点待ちなんです。｣

｢あぁ、そゆこと！｣

｢エレナさん、ここに居ましたか｣

アランさんがプリントを持ってくる。片手にコーヒーを持ち席に座った。

｢はい、テストの結果です。｣

渡された2枚のプリントにミスはなかった。

｢あら、すごいじゃないっ｣

｢素晴らしいですよ、エレナさん。というか、この問題どんどん難しくしていったテストなので全問正解になると…勉強いりませんね。｣

｢｢え｣｣

｢あとは、武術でしょうか…実技テストがあるのでそれさえクリアできれば余裕で入れますね。｣

｢はぁ？武術！？そんなのあるの？｣

｢はい、対象は上流貴族の娘以外です。
王族、貴族の子息、その他は受けなければなりません。｣

｢そんなの出来るわけないでしょぉ！エレナちゃんは天使よ！｣

｢？私、武術の心得一応ありますけど…｣

｢はぁ！？｣
｢えっ｣

｢本当に！？エレナちゃんが！？｣

｢はい、前の屋敷で習ってます。体術だけですが…｣

｢体術…でも、そんなの子供に教えて歯向かられたら売り物にならないのでは？｣

｢いえ、ほかの人に手を出す子はいません。みんなそれをやっても無駄だということを分かってました。｣

前の屋敷…組員の人達は腰に拳銃をそえていつでも抜けるしいつでも撃つことができる環境だった。いくら体術でも叶うはずがない。

｢そうですか…では、休憩が終わりましたら、庭に行きましょう。組手をしま…あ、左肩治りました？｣

｢はい。キースさんの薬で完治してます。すごくよく効いたんです！｣

｢よかった…では組手をしましょうか。｣

｢あ、だったらエレナちゃん着替えましょう。そのワンピース、汚れたらもったいないわよね。動きやすい服にしましょ｣

｢はい、よろしくお願いします！｣

さすがにスカートで動くのは難しい。
ここにクラウスさんが来ださってよかった！