マフィアと幼女

第1章 出会い

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｢よぉーし、着いたわよ！！｣

クラウスさんに引っ張られ1階に降りてきた私は食堂のドアの前に立たされる。

｢あの…何かあるのでしょうか？｣

｢これから、アンタのお披露目よ。ひとまず入りましょ！｣

クラウスさんに促されて食堂に入る。そこには何十人もの男の人たちが綺麗に並んで座っていた。見たこともない人数の人に緊張で足が止まる。

｢ん？ちょっと、エレナ？大丈夫？｣

クラウスさんが後ろから覗いてくる。
大丈夫では、ないです。
逃げたい、そんなふうに思ってしまう。

食堂の人たちも入って来ない私たちに疑問を抱き少し騒がしくなってきた。

｢ん？お前らなにしてんだ？｣

そんなところでアルフレッドさんが不思議そうにやって来る。

｢なんか固まっちゃって動かないのよぉ。調子でも悪いかしら…？｣

｢おーい、エレナー？どしたー？｣

アルフレッドさんが前に周り私の顔の前で手を振る。他の男の人達が見えなくなったので、少し緊張が和らぐ。
そこでイヴァンさんがやってきた。

｢たぶん、エレナは緊張してるんじゃないですか？ほら、こんだけ人数揃ってるので吃驚したんでしょう。｣

｢あぁ、そういうことか。｣

｢大丈夫だぞー、別にお前のことを殺そうってんじゃねぇから｣

｢アンタ、例えが物騒すぎるわよ。｣

｢へいへい、ほれ｣

アルフレッドさんが私を抱っこして食堂の真ん前に立つ。その瞬間一斉に他の人達が席から立ち上がった。

｢…座れ。｣

息を揃えて座る。
そんな威圧の空気が怖くアルフレッドさんの、服にしがみついた。

｢こいつはエレナ。今日からアズーロの一員だ。いじめんなよ。……何か文句はあるか？｣

重たい空気が流れる。
私を抱っこしてるこの人はさっきまでのアルフレッドさんではない。このファミリーのボスのアルフレッドさんだ。

1人、2人と挙手をする。

｢ダンテ｣

当てられた大柄の男の人が立ち上がる。

｢その子に何か仕事をさせるのですか？｣

｢いや、仕事はさせねぇ。てか4歳児にやらせられる仕事はねぇ。…他｣

｢アラン｣

長髪のキレ長い目の人が立ち上がる。

｢こんな男所帯に本当に住まわせるつもりですか？何かあったらどうするんですか？｣

｢何かあったら？…おいおい、4歳児に性欲わく変態がこのファミリーに居るのかよ？｣

その瞬間意見は真っ二つに分かれた。
アルフレッドさんを指す人ともう1人の男の人を指す人と。


ーキャラ紹介ー

○イヴァン/23age

髪 紺/目 青
・アズーロファミリーの幹事
・武術が得意で接近戦は誰も適わない
・料理が得意
・アルフレッドを尊敬してる
・クラウスとは兄弟
・辛いものが苦手