マフィアと幼女

ててて

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第1章 出会い

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「ここにいたのかー。お!エレナ、いいもん食ってんな!デザートか!」

アルフレッドさんが厨房に入ってきた。
私の隣に座る。

「ボス、仕事終わったんですか?」

「あぁ、終わったよ。ちゃんとクラウスにも確認させた。あーつかれたー!」

机に体を突っ伏して横目で私を見る。

「いいなぁ。」
(女の子が屋敷にいるのが)

私の頬を撫でながらまたもや、じっと見られる。

そんなにコレが食べたいのか…

少し溶けてきたジュレをスプーンですくってアルフレッドさんに差し出す。

「……くれるのか?」

「どうぞ」

ぱくっと食べて優しく笑ってくれる。

「……そういえば、ボス。エレナの部屋を作りませんか?」

「部屋かぁ。3、4階は汚ねぇからなしとして、2階ならまだ部屋空いてんだろ。そこに作るか!」

「えっ!
私、廊下でも寝れます。踏まれないように隅っこで寝ます。」

流石にお世話になるのに部屋まで用意してもらうのはダメだ。迷惑になってしまう。

私の発言を聞いてイヴァンさんとアルフレッドさんは怖い顔でこちらを見た。

「………っ!」

それも一瞬のことですぐに、にこやかな顔に戻る。だが、その笑顔の裏には何か怪しい空気がまとっていた。

「廊下で寝るのはダメだ。女の子がそんなことを言っちゃいけねぇ。」

「そうですよ、しっかり部屋のベットで寝なさい。貴方の貞操も守れないですよ。」

ていそうってなに?

2人に意見もできない空気だったのでお言葉に甘えることにした。

「ただ、2階の空いてる部屋はもう随分使ってないですからホコリが溜まってるかもしれないですね。」

「じゃ、リックあたりに掃除させるか。エレナは今日は俺の部屋で一緒に寝ればいいだろ。このサイズならベットで寝れるし。」

と、頭をポンポンされる。

「え、掃除なら自分で…」

「エレナはこれから風呂だ。」

「……え?」

「では、そのようにリックに伝えておきます。」

アルフレッドさんとイヴァンさんだけで話がどんどん進んでいく。

もう、この人達に意見はあまりしないでおこう。と心に決めた瞬間だった。





僕はイヴァン。アズーロファミリーの幹部だ。リックなど構成員を締めくくっている。

ボスは生粋の女好きだが、今回はなんと女の子を拾ってきた。流石に驚いたが4歳ながらにして穏やかで、あまり笑わない彼女に少し違和感を感じた。

昨日の残りだがジュレを与えたら嬉しそうに食べてくれたので安心した。

歳相応のところはあるみたいだ。

途中でボスもやって来た。
ボスは彼女に一口ジュレを差し出され食べた。僕は自分の目を疑った。

ボスは甘いものは大の苦手だ。
たとえ女の子からのプレゼントのお菓子でも、一口も食べず他の奴らにあげるのに…

それほどまでに彼女を気に入っているのだろうか。
なぜ、彼女を拾ってきたのだろうか。

本当にただの気まぐれなのかもしれないし、
何か思惑があるのかもしれない。

そんなことは計り知れないが、まぁひとまず
彼女がもっと笑う子になってくれたらなと思った。

それこそ光のように



ーキャラ紹介ー

○アルフレッド/25age

髪 赤黒/目 金色
・アズーロファミリーのボス
・ファミリー1番の女好き&酒好き
・甘いものが嫌い
・昔、妹を亡くした
・クラウスは幼馴染(なのでタメ)
・イヴァンの事を弟のように思っている
・怒らせたら誰も止められない
・思い立ったらすぐ行動


書きながら常々思うのですが、この話
めっちゃ犯罪臭が凄いですよね…
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