36 / 44
第七章 桐谷龍之介
3
しおりを挟む
扉をノックしてみたが、返事はなかった。緊張はしたが、僕は恐る恐る中へと入る。
暗い室内。光源はテレビの明かりだけが唯一の、寒々しい室内とは不釣り合いなお笑い番組の音声が耳心地悪く感じてしまう。
「大吾、いるの?」
返事を待たずして部屋の明かりを点けてみれば、大吾はソファに横となっていた。頭には雑誌が被っていて、寝ているのか起きているのかは分からない。それはそうとして、気がかりなことがあった。
それは、ソファあたりに乱雑した雑誌にしてもそうだし、大吾の頭に乗っている雑誌にしてもそうだった。全てがヘアカタログ雑誌で、普段の大吾であれば決して読まなさそうなものばかりだった。
以前来た時は、そんなものはなかった。だったらここ最近集めたものだろうか。でも、なぜだろうか──
「勝手に入って来んじゃねーよ」
大吾は雑誌を僅かにずらしながら、目だけを出して僕を見つめてくる。いや、睨みつけていると言った方がいいのか。目の下にできた深いクマを相まって、少しだけ怖かった。
だけどここまで来たら、後に引き下がるわけにはいかない。僕は「ちょっと様子を見に来ただけだよ」と、大吾の了解もなくソファの脇に座った。ふと、床に散らばっていた雑誌の一つに目がいく。
「あ、これ……」
まさかこんな場所で見つけるなんて思わなかった。かつて僕が監修したヘアアレンジが載っているヘアカタログ雑誌だ。もともとは「アテナヘアー」に舞い込んだ依頼だったが、美麗先輩の推薦もあり僕が担当したのだ。
「懐かしいな。もう、何年前になるかな……」
ぱらぱらとページをめくると、当時の24歳頃の僕が目に飛び込んでくる。カメラ慣れしてなかったせいか、笑顔が少しぎこちない。そんなかつての自分を見ては、自然と笑みが溢れてしまっていた。
「大吾も、こういうの読むんだね」
「嫌味のつもりか?」
「そうじゃなくて、ただ、ちゃんと勉強してるんだなって感心しただけ」
少なくとも、以前の大吾はこうではなかった。自分の技術にこそ重きを置いていて、あまり他人のカットを気にするタイプではなかった。
「誰かの、髪を切るの?」
「……どうして、そんなこと聞く」
「いや、だってここにあるのって、全部女性ヘアカタログだから。それに」と、僕は違うヘアカタログのページをめくる。するとページの端が折られている箇所が自然と開いて、どれもショートカットの特集ページであった。
大吾は「だから、勝手に触るな」と雑誌を取り上げてくる。乱れた髪の毛を更に掻き乱し、ボソボソと言ってきた。
「用がないなら、帰れよ」
「用なら、あるよ」
「なんだ」
「いやさ、ここ最近、大吾元気がないから、なにかあったのかなって、そう思って。それを聞きに来たんだ……もしかしてだけど、24の日に、なにかあったんじゃないの?」
思えば、いろんなものが狂ってしまったのは全てあの日が始まりであった。
「大吾の様子も変だし、蘭子ちゃんも、あの日から顔すらも出さない。連絡しても、全然出てくれないし。なんかおかしいなって、ずっとそう思ってたんだ。だからこれは……僕の勝手な想像なんだけどさ、本当はあの日、蘭子ちゃんのデートはうまくいってたわけじゃなくて、あの日、雨が降ったのは──」
「龍之介」
大吾は、顔を手のひらで覆いながら言った。
「部外者のお前が、余計な詮索してんじゃねえよ」
雷に打たれた気分だった。なにかの聞き間違いだと、そう思い込みたい自分がいる。
「なんで、そんなこと言うの? 僕、なにか大吾を傷つけるようなことした? それとも、僕のせいで蘭子ちゃんのデートが失敗したとか、そうなの?」
「違う、そうじゃねえ」
「だったら、なに。はっきり言ってくれないと、分かんないよ」
「……」
「なんで、いつも大吾はそうなんだよ。少しくらい、僕に話してくれたっていいじゃないか。涼子さんたちのことにしたって、僕はなにも知らなかったし」
「……」
「僕ら、友達でしょ! それなのに、どうして──」
「だから、そういうのがうぜぇんだよッ!」
大吾の叫び声が室内に木霊した。初め、僕はなにが起こったのか分からず、ただ呆然と大吾を見つめることしかできなかった。
大吾が顔から手を払って、僕を見る。その表情には、怒りとか、悲しみとか、とにかくいろいろ感情を混ぜ合わせたような、よく分からない顔つきであった。
「なんでなんでって、龍之介……たかだか数ヶ月一緒にいたくらいのお前に、俺たちのなにが分かるんだよ」
耳を塞ぎたかった。
「哀れだから、教えといてやるよ。あやかしはな、人間社会に順応できるよう、子供の頃から教育され、学習してんだ。じゃなきゃ、人間たちの輪には溶け込めねーからな。そういうことに関しては、人間なんかよりもずっと長けてるんだよ。だから、たまにいるんだ。お前みたいな、勘違い野郎が」
胸の奥底が、じくじく痛かった。
「蘭子がなんで連絡寄越さないかって? はん、んなもん決まってんだろうが。余計なお世話だって、そういうことだよ。涼子の件にしてもそうだ。話さなかったのは、話す必要がなかったからだよ。いついなくなるかもしれねえ他所モンに、しかも人間に、そんな義理はねえってことだ」
もしもそれが事実だとしたら、そんなの悲し過ぎる。認めたくない。
「……大吾も」
「なんだよ」
「大吾だって……人間じゃないか。桐枝おばあちゃんだって、そうでしょ。だったら、僕もそうだよ。確かにはじめはあやかしだって聞かされてびっくりしたけど、でも今は心から、あやかしみんなの髪を切ってあげたいと思ってるし、仲良くなりたいって、そう思ってるよ。なのに、そんなのあんまりじゃないか」
みんなの役に立っていると思っていた。花ちゃんにしても、湖太郎くんの時にしても、ぽんぽこ園のおじいちゃんおばあちゃん、それに蘭子ちゃん。そんな彼らと寄り添えていると感じていたのは、なにも僕の勘違いだったとは思わない。
「僕は、確かにあやかしの気持ちをすぐには理解できないかもしれないけど、でも理解できるよう努力はしてるよ。桐枝おばあちゃんや、大吾、きみがそうであるように……僕も、みんなと一緒にいたいから」
気付いた時には既に、僕は泣いてしまっていた。こんなはずじゃなかったのに、もっと楽しい話がしたかったはずなのに、涼子さんたちを暖かく送り出してあげたかっただけなのに、空回りしてばかり。そんな自分がもどかしくて、涙が溢れてきた。
大吾は、ただ黙って僕を見ている。慰めてくれることもなければ、前のように「泣くな」と言ってもくれない。ただ推し量るように僕を見て、口を真一文字に結んだままだった。
そして、
「龍之介……お前もう、辞めろよ」
はっきりとした口調で、大吾はそう宣告してくる。
「そもそもが、間違いだったんだ。お前みたいな部外者がここにいること自体、おかしな話だったんだ。それを今、ようやく理解した。東京に、帰れよ。お前にはお前の、活躍できる場所があるはずだろ。少なくとも、ここじゃねーよ」
死刑宣告でも受けた気分だった。
「おかしいよ、こんなの。もしも僕に悪いところがあるなら、ちゃんと謝るから。みんなを傷つけていたんだったら、ちゃんと謝るから……」
「そういう問題じゃ、ねえ」
「だったら、僕のなにがいけないの。大吾、酷いよ。僕たち……友達、だよね」
初めてだった。心から、この人となら一生友達でいられるかもしれないと思えたのは、大吾がはじめてだったんだ。
それに、母さんのいなくなった穴をこの商店街のみんなが埋めてくれた。僕をもう一度美容師として在らせてくれたのは、あやかしみんなのおかげだった。
だからこそ失いたくなかった。やっと見つけた、僕が本当にいたいと思える場所。北鎌倉の神童でもなければ、カリスマ美容師でもない。ただ一人の桐生龍之介としていられる、やっと見つけた居場所。
だから、嫌だ。
「龍之介」
大吾が、僕の名前を呼んでくる。心なしか、その瞳は涙が滲んでいるよう見えた。ただ、そう思いたいだけかもしれない。
そのことを、僕は次の瞬間にも如実に悟ってしまっていた。
「俺は、お前のことをダチだと思ったことは……一度もねーよ」
それが現実だった。
僕は涙を拭って、立ち上がる。そのまま帰ろうとしたが、でもやっぱり最後になにか言っておきたくて、大吾へと向き直った。けれど結局はなにも言えなくて、僕は逃げるようにその場を後にした。
暗い室内。光源はテレビの明かりだけが唯一の、寒々しい室内とは不釣り合いなお笑い番組の音声が耳心地悪く感じてしまう。
「大吾、いるの?」
返事を待たずして部屋の明かりを点けてみれば、大吾はソファに横となっていた。頭には雑誌が被っていて、寝ているのか起きているのかは分からない。それはそうとして、気がかりなことがあった。
それは、ソファあたりに乱雑した雑誌にしてもそうだし、大吾の頭に乗っている雑誌にしてもそうだった。全てがヘアカタログ雑誌で、普段の大吾であれば決して読まなさそうなものばかりだった。
以前来た時は、そんなものはなかった。だったらここ最近集めたものだろうか。でも、なぜだろうか──
「勝手に入って来んじゃねーよ」
大吾は雑誌を僅かにずらしながら、目だけを出して僕を見つめてくる。いや、睨みつけていると言った方がいいのか。目の下にできた深いクマを相まって、少しだけ怖かった。
だけどここまで来たら、後に引き下がるわけにはいかない。僕は「ちょっと様子を見に来ただけだよ」と、大吾の了解もなくソファの脇に座った。ふと、床に散らばっていた雑誌の一つに目がいく。
「あ、これ……」
まさかこんな場所で見つけるなんて思わなかった。かつて僕が監修したヘアアレンジが載っているヘアカタログ雑誌だ。もともとは「アテナヘアー」に舞い込んだ依頼だったが、美麗先輩の推薦もあり僕が担当したのだ。
「懐かしいな。もう、何年前になるかな……」
ぱらぱらとページをめくると、当時の24歳頃の僕が目に飛び込んでくる。カメラ慣れしてなかったせいか、笑顔が少しぎこちない。そんなかつての自分を見ては、自然と笑みが溢れてしまっていた。
「大吾も、こういうの読むんだね」
「嫌味のつもりか?」
「そうじゃなくて、ただ、ちゃんと勉強してるんだなって感心しただけ」
少なくとも、以前の大吾はこうではなかった。自分の技術にこそ重きを置いていて、あまり他人のカットを気にするタイプではなかった。
「誰かの、髪を切るの?」
「……どうして、そんなこと聞く」
「いや、だってここにあるのって、全部女性ヘアカタログだから。それに」と、僕は違うヘアカタログのページをめくる。するとページの端が折られている箇所が自然と開いて、どれもショートカットの特集ページであった。
大吾は「だから、勝手に触るな」と雑誌を取り上げてくる。乱れた髪の毛を更に掻き乱し、ボソボソと言ってきた。
「用がないなら、帰れよ」
「用なら、あるよ」
「なんだ」
「いやさ、ここ最近、大吾元気がないから、なにかあったのかなって、そう思って。それを聞きに来たんだ……もしかしてだけど、24の日に、なにかあったんじゃないの?」
思えば、いろんなものが狂ってしまったのは全てあの日が始まりであった。
「大吾の様子も変だし、蘭子ちゃんも、あの日から顔すらも出さない。連絡しても、全然出てくれないし。なんかおかしいなって、ずっとそう思ってたんだ。だからこれは……僕の勝手な想像なんだけどさ、本当はあの日、蘭子ちゃんのデートはうまくいってたわけじゃなくて、あの日、雨が降ったのは──」
「龍之介」
大吾は、顔を手のひらで覆いながら言った。
「部外者のお前が、余計な詮索してんじゃねえよ」
雷に打たれた気分だった。なにかの聞き間違いだと、そう思い込みたい自分がいる。
「なんで、そんなこと言うの? 僕、なにか大吾を傷つけるようなことした? それとも、僕のせいで蘭子ちゃんのデートが失敗したとか、そうなの?」
「違う、そうじゃねえ」
「だったら、なに。はっきり言ってくれないと、分かんないよ」
「……」
「なんで、いつも大吾はそうなんだよ。少しくらい、僕に話してくれたっていいじゃないか。涼子さんたちのことにしたって、僕はなにも知らなかったし」
「……」
「僕ら、友達でしょ! それなのに、どうして──」
「だから、そういうのがうぜぇんだよッ!」
大吾の叫び声が室内に木霊した。初め、僕はなにが起こったのか分からず、ただ呆然と大吾を見つめることしかできなかった。
大吾が顔から手を払って、僕を見る。その表情には、怒りとか、悲しみとか、とにかくいろいろ感情を混ぜ合わせたような、よく分からない顔つきであった。
「なんでなんでって、龍之介……たかだか数ヶ月一緒にいたくらいのお前に、俺たちのなにが分かるんだよ」
耳を塞ぎたかった。
「哀れだから、教えといてやるよ。あやかしはな、人間社会に順応できるよう、子供の頃から教育され、学習してんだ。じゃなきゃ、人間たちの輪には溶け込めねーからな。そういうことに関しては、人間なんかよりもずっと長けてるんだよ。だから、たまにいるんだ。お前みたいな、勘違い野郎が」
胸の奥底が、じくじく痛かった。
「蘭子がなんで連絡寄越さないかって? はん、んなもん決まってんだろうが。余計なお世話だって、そういうことだよ。涼子の件にしてもそうだ。話さなかったのは、話す必要がなかったからだよ。いついなくなるかもしれねえ他所モンに、しかも人間に、そんな義理はねえってことだ」
もしもそれが事実だとしたら、そんなの悲し過ぎる。認めたくない。
「……大吾も」
「なんだよ」
「大吾だって……人間じゃないか。桐枝おばあちゃんだって、そうでしょ。だったら、僕もそうだよ。確かにはじめはあやかしだって聞かされてびっくりしたけど、でも今は心から、あやかしみんなの髪を切ってあげたいと思ってるし、仲良くなりたいって、そう思ってるよ。なのに、そんなのあんまりじゃないか」
みんなの役に立っていると思っていた。花ちゃんにしても、湖太郎くんの時にしても、ぽんぽこ園のおじいちゃんおばあちゃん、それに蘭子ちゃん。そんな彼らと寄り添えていると感じていたのは、なにも僕の勘違いだったとは思わない。
「僕は、確かにあやかしの気持ちをすぐには理解できないかもしれないけど、でも理解できるよう努力はしてるよ。桐枝おばあちゃんや、大吾、きみがそうであるように……僕も、みんなと一緒にいたいから」
気付いた時には既に、僕は泣いてしまっていた。こんなはずじゃなかったのに、もっと楽しい話がしたかったはずなのに、涼子さんたちを暖かく送り出してあげたかっただけなのに、空回りしてばかり。そんな自分がもどかしくて、涙が溢れてきた。
大吾は、ただ黙って僕を見ている。慰めてくれることもなければ、前のように「泣くな」と言ってもくれない。ただ推し量るように僕を見て、口を真一文字に結んだままだった。
そして、
「龍之介……お前もう、辞めろよ」
はっきりとした口調で、大吾はそう宣告してくる。
「そもそもが、間違いだったんだ。お前みたいな部外者がここにいること自体、おかしな話だったんだ。それを今、ようやく理解した。東京に、帰れよ。お前にはお前の、活躍できる場所があるはずだろ。少なくとも、ここじゃねーよ」
死刑宣告でも受けた気分だった。
「おかしいよ、こんなの。もしも僕に悪いところがあるなら、ちゃんと謝るから。みんなを傷つけていたんだったら、ちゃんと謝るから……」
「そういう問題じゃ、ねえ」
「だったら、僕のなにがいけないの。大吾、酷いよ。僕たち……友達、だよね」
初めてだった。心から、この人となら一生友達でいられるかもしれないと思えたのは、大吾がはじめてだったんだ。
それに、母さんのいなくなった穴をこの商店街のみんなが埋めてくれた。僕をもう一度美容師として在らせてくれたのは、あやかしみんなのおかげだった。
だからこそ失いたくなかった。やっと見つけた、僕が本当にいたいと思える場所。北鎌倉の神童でもなければ、カリスマ美容師でもない。ただ一人の桐生龍之介としていられる、やっと見つけた居場所。
だから、嫌だ。
「龍之介」
大吾が、僕の名前を呼んでくる。心なしか、その瞳は涙が滲んでいるよう見えた。ただ、そう思いたいだけかもしれない。
そのことを、僕は次の瞬間にも如実に悟ってしまっていた。
「俺は、お前のことをダチだと思ったことは……一度もねーよ」
それが現実だった。
僕は涙を拭って、立ち上がる。そのまま帰ろうとしたが、でもやっぱり最後になにか言っておきたくて、大吾へと向き直った。けれど結局はなにも言えなくて、僕は逃げるようにその場を後にした。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
カクリヨ美容室の奇譚
泥水すする
キャラ文芸
困っている人を放っておけない性格の女子高生・如月結衣はある日、酔っ払いに絡まれている和服姿の美容師・黄昏ほだかを助ける。
ほだかは助けてもらったお礼に、伸びきった結衣の髪を切ってくれるというが……結衣は髪に対して、とある特殊な事情を抱えていた。
「ほだかさん……先にお伝えしておきます。わたしの髪は、呪われているんです」
笛智荘の仲間たち
ジャン・幸田
キャラ文芸
田舎から都会に出てきた美優が不動産屋に紹介されてやってきたのは、通称「日本の九竜城」と呼ばれる怪しい雰囲気が漂うアパート笛智荘(ふえちそう)だった。そんな変なアパートに住む住民もまた不思議な人たちばかりだった。おかしな住民による非日常的な日常が今始まる!
こずえと梢
気奇一星
キャラ文芸
時は1900年代後期。まだ、全国をレディースたちが駆けていた頃。
いつもと同じ時間に起き、同じ時間に学校に行き、同じ時間に帰宅して、同じ時間に寝る。そんな日々を退屈に感じていた、高校生のこずえ。
『大阪 龍斬院』に所属して、喧嘩に明け暮れている、レディースで17歳の梢。
ある日、オートバイに乗っていた梢がこずえに衝突して、事故を起こしてしまう。
幸いにも軽傷で済んだ二人は、病院で目を覚ます。だが、妙なことに、お互いの中身が入れ替わっていた。
※レディース・・・女性の暴走族
※この物語はフィクションです。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
闇に蠢く
野村勇輔(ノムラユーリ)
ホラー
関わると行方不明になると噂される喪服の女(少女)に関わってしまった相原奈央と相原響紀。
響紀は女の手にかかり、命を落とす。
さらに奈央も狙われて……
イラスト:ミコトカエ(@takoharamint)様
※無断転載等不可
〖完結〗その子は私の子ではありません。どうぞ、平民の愛人とお幸せに。
藍川みいな
恋愛
愛する人と結婚した…はずだった……
結婚式を終えて帰る途中、見知らぬ男達に襲われた。
ジュラン様を庇い、顔に傷痕が残ってしまった私を、彼は醜いと言い放った。それだけではなく、彼の子を身篭った愛人を連れて来て、彼女が産む子を私達の子として育てると言い出した。
愛していた彼の本性を知った私は、復讐する決意をする。決してあなたの思い通りになんてさせない。
*設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
*全16話で完結になります。
*番外編、追加しました。
時守家の秘密
景綱
キャラ文芸
時守家には代々伝わる秘密があるらしい。
その秘密を知ることができるのは後継者ただひとり。
必ずしも親から子へ引き継がれるわけではない。能力ある者に引き継がれていく。
その引き継がれていく秘密とは、いったいなんなのか。
『時歪(ときひずみ)の時計』というものにどうやら時守家の秘密が隠されているらしいが……。
そこには物の怪の影もあるとかないとか。
謎多き時守家の行く末はいかに。
引き継ぐ者の名は、時守彰俊。霊感の強い者。
毒舌付喪神と二重人格の座敷童子猫も。
*エブリスタで書いたいくつかの短編を改稿して連作短編としたものです。
(座敷童子猫が登場するのですが、このキャラをエブリスタで投稿した時と変えています。基本的な内容は変わりありませんが結構加筆修正していますのでよろしくお願いします)
お楽しみください。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる