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1巻
1-1
しおりを挟むプロローグ
――あぁ、これで世界が救われるんだなぁって。
そう思った瞬間だ。
俺達の勇者が、憎き魔王を倒した直後――自分の胸から銀色の鋭い金属の塊が伸びているのを見た。
「……え?」
驚いて、そんな言葉しか出なかった。
え? なんて。
もっと気の利いた台詞が出てくるもんなんじゃないのかな、こういう時ってさ。
神様にしたって、こういう時くらい、贔屓してかっこいい台詞を言わせてくれてもいいんじゃないか。
でもな。分かってる。仕方ないんだよ。
あっけないものなんだ。
とんでもなく、あっけないものなんだ。
何年も続いた魔族との戦争。沢山の知り合いが命を落としていった。中には、親友だっていたし、プロポーズした相手もいた。
でもある日、英雄が伝説の武器を持って俺達の国に現れた。
まるで物語の中みたいだって、そう思ったんだ。
とてつもなく、明るい時代が来るんじゃないかと、浮かれた。俺達は、絶対に勝つって、心の底から信じてしまうほど。
勇者、聖女、大魔導、精霊王。
夢見たっておかしくない面子だろ?
そりゃあ、期待したさ。
だけど現実は残酷なもんでさ。
彼らがいたって、兵士は死ぬんだ。
メルロも、ヒルティスも、ケルケイロも、もう帰ってこない。
帰ってこないんだ。
俺だけがみっともなく生き残って、最後の最後までついていった。
復讐心だけ引っさげて、血反吐、吐くくらい頑張ってついていったんだ。
そうしたら、目の前で見られた。
勇者が、聖剣を手に、人類の悲願を達成するところを。
圧巻だったぜ。
輝いていたんだ。勇者も、剣も、空気もさ。
だから思ったんだ。
――あぁ、これで世界が救われるんだなぁって。
だから、まさか思わなかったよ。
こんなところで敵の残党にぶっ刺されるなんてさ。
そんな訳で、俺、世界国家連合・魔王討伐軍一兵卒、ジョン・セリアスは、すっきりさっぱり、死にましたとさ。
はは。笑えないな。
◇◆◇◆◇
長い夢を見ていたような気がした。
空は暗く、世界は闇に包まれ、人は死に、魔が闊歩する。
そんな時代の、悲しい夢を。
でも。
ぱちり、と目を開いたその時、俺にははっきりとそれが夢じゃなかったんだって分かった。
あれは、確かに存在したことだ。事実だ。
まるで夢にしか思えない、夢としか思いたくない、苦しくてつらい記憶なのだとしても、確かにあったことなんだ。
だって、俺ははっきりと覚えてる。自分の命の消える瞬間を。死んでいった戦友達の、最期の表情を。
それに、そうじゃないと、俺は顔向けできない。
戦って死んでいった仲間達に。
命を懸けて人類を守った人々に。
そして、弱いくせにどこまでも死ぬ気で頑張った自分自身にも。
そう。
あれは、あったこと。
確かに存在したこと。
俺はあの伝説の英雄達に率いられ、魔王城に突入し、勇者が魔王を倒すところを目撃し、そしてその残党にすっきりさっぱり殺されたんだ。
だから、今目の前にある光景は、よく分からない、不思議なものだ。
――どうして魔王軍に破壊されたはずの俺の家が、今もまだ存在している?
第1話 まるで夢のような
あれから何日かが経った。
「――ジョン? どうしたの? おかしな顔して……」
不思議そうに、寝転がる俺を見下ろす女性。
この人は、あの戦争が始まって以来見たこともないくらい穏やかに微笑んでいるこの人は、俺の母親だ。俺が物心ついた頃にはすでにかなりの重量級の体型になっていた母さんだったが、それよりも少し前までは本当に線の細い御嬢さんだったらしい。
――若い頃は綺麗だったのよ!
なんて、まるまる太った本人から何度か聞いたけど、まぁ昔話を盛るくらいは別にいいだろうと聞き流していた。
元々、王都で手広くやってる豪商の末娘だったと聞いたことがあったから、ある意味納得ではあるのだが、それにしてもこれがああなってしまうのかと想像すると、ため息が出る。
「……? 今度はまた随分と厭世的な顔ね……? まぁいいか。ほら、ご飯の時間よ」
そう言って、彼女は着ている服の胸元をはだけさせていく。
なぜそれがご飯なのかだって?
そりゃあ、もちろん。
「……ばぶぅ……」
俺が赤ん坊だからだよ。
◇◆◇◆◇
そのことに気付いたのは、目が覚めて、しばらくしてからだった。
自分の体の不自由さ――なぜか動かない首、いまいち力の入らない手足――は、刺された傷によって何らかの後遺症が残ったせいだ、と思っていた。
目だけをぎょろぎょろと動かせば、忙しなく動いている人が見えた。
だからきっとここは病院かどこかで、俺は患者なのだろうと、そう考えた。
戦争の末期になると、物資も人員も欠ける上、患者の看病などしている暇もないような極限状況だったから、重傷を負った者のほとんどはその場で楽にしてもらっていた。一兵卒に過ぎない身であれば尚更だ。
だから刺された時に、俺の運命もほとんど決まったものだと思っていたのだが、よくよく考えてみれば、魔王が勇者によって倒されたのなら、そんな対応を取る必要もなくなる。
それに、現実問題として、人間は数を減らしすぎていた。年頃の男はほとんどが徴兵されたし、余程の強運の持ち主でなければ、その先には死が待っていた。戦争が始まって以来、人口は減少するばかりであり、人類はジリ貧だったのだ。
だからこそ、もし戦争に勝利したのなら、少しでも多くの人間を生かしておきたいはずだ。俺のような死にかけの一兵卒であっても死なせる訳にはいかないだろう。
魔王の城に向かうにあたり、俺達世界国家連合・魔王討伐軍は、一兵卒に至るまで全員が高価な武器や薬剤を大量に持っていた。
なにせ、総力戦の最後の一手だ。物資も兵力も状況も何もかもが、この戦いで敗北すれば人類は終焉を迎えるということを物語っていた。たとえ伝説級のアイテムであったとしても今さらけちけちして負けてしまっては、結局無駄になるのである。ならば使ってしまえ、ということだった。まぁ、限界に近かったのは魔族も同様だったが。
怪我を負った俺にも、そういう薬剤が投与されたのだと思った。三級ポーションなんて、平時であれば金貨何枚で買えるんだという高級品も、信じられないくらいの量が集められていたし。もう魔族との戦なんてないのだと考えれば、一兵卒である俺に対して使ってくれることもあるのかもしれない。
だから、これは全然おかしくないことで、数日もすれば起き上がれるだろう――
けれど、この考えが間違っていたことを、俺はすぐに知ることとなった。
それは俺のもとにやってきた若い娘が「ご飯よ」と言った瞬間であり、軽々と自分の体を持ち上げられたその瞬間であった。
俺の体はこれほどまでに軽かったか?
そんな疑問が発生すると同時に、色々なことが気になり始めた。
目の前の娘は、誰かに似ていないだろうか。たとえばそう、いつも鏡を見ると目に入る――俺になんとなく似てないだろうか。目元など、そっくりではないか。
いや、そもそも、だいぶふっくらさせれば、俺の母さんに似ているような……?
というか、今俺がいるこの部屋。見覚えがあるんじゃないか?
病院、という感じでもないし、先ほどちらっと目に入った絵は実家に飾られていたものに似ているし。
そこまで考えても、まだ状況を把握するには至らなかった。
目の前にいる娘は確かに母さんにも俺にも似ているものの、いかんせん若すぎるし、部屋も実家に似てはいるが、俺がつけたはずの傷が見当たらない。だから、似ているけどやっぱり違うのだろうと、現実逃避にも似た気持ちで否定していた。
だけど。
直後、どたどたという音と共に、誰かが部屋に近づいてくる気配を感じた。足音の感じからしてたぶん、男だろう。
そうして部屋の前まで来ると、そいつはドアを開けて入ってきた。
一体誰が来たのかと、俺は部屋の入口の方へと視線を向けた。
そして、その瞬間、俺は悟った。
ここは――あぁ、ここは、まごうことなき、俺の家なのだと。
「おぉ、その子がジョンか! エミリー、俺にも抱かせてくれ!」
そんなことを言った男の視線は俺に固定されており、なるほど「ジョン」とは、はっきり俺のことを指しているのだと理解できた。
そして男の顔にも、見覚えがあった。
懐かしい、その顔。
それは、戦争の初期に戦死したはずの俺の父親――アレン・セリアスに他ならなかった。
「あら、アレン。随分早く帰ってきたのね」
母さんが、親父にそう言って微笑む。
失われた景色。幸せな、もう戻ってこないはずだったそれ。
俺は涙を抑えられなかった。
「……うえーん」
「お、おい! 俺の顔を見て泣いたぞ!」
「あなたの顔、怖いから……熊みたいだものね」
「そんな! 俺は父親だぞ!」
「父親でも熊は熊よ。怖いわ」
「お前まで……」
「ふふ。ほら、ジョン。泣かないで。お父様よ」
「そうだ! お前が生まれたっていうから、休暇を貰って帰ってきたんだぞ! 泣かないで笑ってくれ」
二人は楽しそうに、幸せそうに俺をあやしている。
そんなことをされればされるほど、涙が止まらなくなってくるのだが……これはもう仕方のないことだろう。
失われた景色が、今ここにある。
どんな奇跡もかすむような事実が、俺の前に。
ふと、俺は自分の手を見てみた。
まるっこい手だ。ただひたすらに剣を振り、血豆をつくっては潰してきたあの硬い手ではない。ふわふわのマシュマロのような手がそこにはあった。
母さんが俺を撫で、それに続いて親父もガラス細工を扱うように触れてくる。
家族の感触がした。
母さんの手はさらさらと優しく、親父の手はかつての俺の手のようにごつごつと硬い。
国境に近い「魔の森」を守護する砦の守り人として、人生の大半を過ごした親父。
勤勉で、剣の腕も飛び抜けていて、人望もある。そういう人だった。
だから俺はその後を追おうと、兵士になった。
俺は、この人に追いつけたのだろうか。
この人に誇れる人間になれたのだろうか。
「……ばぶ……」
そんな気持ちを声にしようとしても、言葉にならない声しか出ない。
仕方があるまい。そうだ。俺は……今はまだ喋れない。そういう年頃なのだろうから。
第2話 平和な日常と、村での俺、そして少しの過去と
生まれてから五年が過ぎた。
歩けるようになって、改めて見物してみると、俺の村は、俺の故郷は美しかった。
どこにでもある平凡な村だと言われればそれまでだが、あの悲惨な時代を生きてきた俺には、それこそが何物にも代えがたい大切なものなのだと分かっている。
森を切り開いて作られた小さな村。
近くの丘の上に広がる牧草地には羊が走り、それを牧童が犬を連れて追いかけている。
遠くには黄金の穂を垂れる稲が揺れ、柔らかな風が村を駆け抜けていく。
永遠とも思えるくらい、長く続いたあの戦争の中で、こういった風景はほとんどが失われた。
人が長い歴史の中で、試行錯誤を経て作り上げてきた営みは荒野へと姿を変え、妖精やエルフの住まう神聖なる森は、魔物が跋扈する「瘴森」へと置き換えられていった。
だから、今、目の前に広がるこの風景は、俺にとって奇跡のようなものなのだ。
感慨深い気持ちで、故郷を歩く。もう会えなくなったはずの人達の顔を見ながら、もう一度やり直すチャンスが与えられたことを神に感謝した。あの戦争の前なら、神など信じる以前に存在すら頭に上らなかったであろうが、戦争を通して浄化と回復の魔法を得意とする司教達と深く長い交流を持てたおかげで、信仰心のようなものも生まれた。
司教達が言うには、神を深く信仰することで浄化と回復の魔法が使用可能になるらしい。前世の俺は、いくら頑張っても使うことができなかった。それは元々、俺には信仰心が皆無だったからかもしれない。だが、この大陸で一番信仰されている太陽神ウェンドースを奉じるウェンドース聖教会の信徒でも、全員が使えるという訳ではない。むしろ高位の司教のみが使用できるに過ぎなかった。つまり、必ずしも信仰心だけが条件ではなかったのだ。
あの戦争の末期、浄化・回復魔法は軍の中でも大変に重要で、使い手を増やすことは常に急務であった。人類が滅びに瀕した状況では、教会も自分達だけの秘匿技術にしておく訳にもいかない。魔法に関する情報を公にしたうえで、人類は一丸となって使い手の育成を行った。
けれど教会も使用可能となる条件の全てを把握していた訳ではなく、あくまでこうすると使えるようになる可能性が高い、という経験則があるのみだった。それゆえ、使い手は数倍に増加したものの、軍全体が使えるようになるまでには至らなかった。
ただ、そうやって極めて大規模で組織的な育成を実践していくにつれ、育成方法が洗練されていったのも事実である。
その中で明らかになったことの一つに、十五歳未満の人間は覚醒率が非常に高い、というものがあった。特に、親が信心深かった者は九割近い確率で成功しており、できるだけ幼少期から欠かすことなく神に祈りを捧げ続けることが、重要な条件であるとわかったのだ。
とはいえ、大人になってからでも浄化・回復魔法が使えるようになる者はいるし、全く信仰心がなくとも目覚める者も一定数存在したことから、絶対条件とまでは言えなかった。
ともかく、俺はこの現世で、未来のためにどうしても浄化と回復の魔法を使えるようになっておきたかった。生まれ直してからこの方、毎日神に対する祈りを捧げており、その甲斐もあってか、最近では少しずつ使えるようになっていた。
最近の俺は、日課として萎れた植物や怪我をした小動物を見つけては、魔力の続く限り回復魔法の練習をしている。
一度、擦り傷を負った自分に魔法をかけてみたが、一時間ほどで跡も残らずに治ってしまった。今はまだ治癒にかかる時間を短縮させる程度にしか上達していないが、そのうちに昔見た司教達のように、一瞬で大怪我を治せるようになりたいものである。まぁ、所詮一般兵に過ぎなかった俺には厳しい話かもしれないが。
今のところ、両親にも俺が魔法を使えることは秘密だ。学んでもいないはずのものが使えるというのは、いくらなんでも怪しすぎる。
「おや、アレンのせがれじゃないかい。今日も散歩かい?」
「うん。することないから」
村を歩いていると、たまに声をかけられる。とは言っても村人は皆、畑仕事をしていたり、縫い物や物を運んだりと忙しそうで、すぐに去ってしまうのだが。
あと数年も経てば、俺も村の労働力として、力や体力がそれほど必要でない、内職のような細々とした仕事に駆り出されるようになるだろう。
この村には俺と同じような年代の子供――三歳から十歳くらいの間で、まだ村での仕事が与えられていない子供――もそれなりにいるのだが、彼らとはあまり交流していない。別に俺が孤高を気取っているとかそういう訳ではなく、村のガキ大将的な存在にあまり好かれていないというのが原因である。
喧嘩をしたとか親同士の仲が悪いとかではない。ただなんとなく、子供の体に大人の精神が入り込んでしまっている俺のことを、向こうが奇妙に感じているようだ。なんと言うか、今では立派な子供社会における村八分である。
村のガキ大将というのはなぜか不思議と、それなりに器のでかい男がなる。俺の村でもその原則に従い、ガキ大将はよくも悪くも子供の元締め的存在だった。多少陰険な性格ではあったものの、前世では俺のことも遊びに誘ったり、危険な場所に入り込もうとしているところを諭してくれたりしたものだ。
大人になってから色々話してみると、やはり彼はガキ大将になるべくしてなったのだと理解できた。幼い頃のようなやんちゃさは影を潜め、迫力も幾分控えめになったが立ち位置は変わらずで、何かと頼られることが多かったのを覚えている。皆の性格を良く理解し、それぞれの間を取り持つのがうまかったのは、ガキ大将時代の経験が生きていたからだろう。
過去に戻った今、俺はそんな優秀な奴とぜひ仲良くなりたかったのだが、残念ながら彼の方から俺を避けるようになってしまった。彼の観察力が仲良くなるためのネックになってしまったのは、非常に皮肉なことだ。
けれど落ち込んでばかりもいられない。
友人を作ることも必要だが、魔族との大規模な戦争のために、俺はまず自分を鍛え上げなければならないのだ。
最後の決戦まで生き残ったとはいえ、その直後にあっさり死んでしまうような俺ごときが多少努力して強くなったからと言って、何が変わるとも思えない。しかしそれでも、一人でも二人でも多くの命を救うことができるかもしれない。
それに、あの頃出会い、そして死んでいったたくさんの仲間に、俺はもう一度会いたい。
友には共に死ぬことを誓い、恋人には死ぬまで守ることを約束したにもかかわらず、どちらも果たせなかった無念は、はっきりと覚えている。今回は絶対に後悔したくない。
今度こそ救うのだ。彼らを。
とはいえ、現状でできることなど限られている。成長して、森に堂々と入ることができるようになったら、森の魔物を狩って資金稼ぎでもしようと考えているのだが、今はひたすら魔法と剣術の訓練を重ね、家にある親父の百科事典を読んで知識を蓄積していくのみだ。
親父は「魔の森」を守護する兵士として砦に勤務しており、ほとんど家に帰ってこない。たまに帰ってくると、俺を村の周りの森へ連れて行ってくれる。
親父はその見かけ通り鬼のように強く、五歳の子供を連れながら魔物のはびこる森を鼻歌交じりに歩き回れる、稀有な存在だ。
もちろん、森の浅いところにいる魔物は弱く、俺を連れて行ってくれるのもそれぐらいのところに過ぎないからであるが。
猟師でもないのにそんな風に森に連れて行ってくれるのは、俺が将来は兵士になりたいと言ったからだろう。今からそれに必要な度胸と心得を身につけさせてやろうと、つまりはそういう親心だ。
「俺に一撃入れられるようになったら、森に一人で入ることを許してやるぞ!」
親父は以前、そんなことを言っていた。まぁ、酒を飲んでつい口走ったことだから、向こうはもう忘れているかもしれないが、俺はしっかり覚えている。
当たり前ながら、親父に一撃入れるというのは子供には到底不可能なことだ。おそらく俺がそれなりの年齢とそれなりの実力を備えたら、わざと一撃入れさせてくれるつもりなのだろう。そういう具体的な目標を示すことで、俺を成長させようとしてくれているのだ。そんなところに親父の愛情を感じて、とても温かい気持ちになる。
けれど、俺は普通の子供ではないのだ。平兵士に過ぎなかったとはいえ、俺は前世で正統な剣術を学び、過酷な実戦でそれを磨き続けて生き残った実績がある。
お互いの力量を知ったうえでの真剣勝負ならともかく、所詮子供に過ぎないと俺を侮る親父に一撃入れるくらいなら、できない話ではない。
俺の一撃に呆然とする親父の様子が目に浮かぶようだ。驚かせてやるためにも、毎日の剣術と魔法の修業にはげもう。そう考えると、少し楽しくなってくる。
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