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第23話 ひっかけ
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「デモ、ソウイウ話ナラ俺ハアノ釘バット、ドウヤッテ処分シタライイ? 粗大ゴミニデモ出シタライイノカ?」
俺は博にそう尋ねる。
高く売れたらそれはそれでいいというのは正直なところだが、そもそもの目的は《魔剣化》してしまった不用品をどうにかして処分したいという一点に尽きるからだ。
家に置いておくとあれが誰かに盗まれたりしたら怖いからな。
というのは、このマンション、窃盗の被害に何度かあっているらしいからだ。
大家さんからも気をつけてね、と言われているが気をつけたところで、家にいないときに窓ガラスを割られて入られたんじゃどうしようもない。
少なくとも、前の手口はそういう感じだったようだし。
通帳とか財布とか印鑑とかは手元に常に持ってればいいが、流石に釘バットは持ち歩き続けるわけにはいかないからな。
他のものは盗まれても諦めがつくし、問題も怒らないが、この釘バットに限っては小学生が軽く振ったとしてもその辺の樹木くらいなら切り倒せるのだ。
危ないなんてもんじゃない。
そんな俺に、博は言う。
『流石に粗大ゴミに捨てるのはやめてくれよ。まぁ、冗談だって分かってるけど、お前って結構突拍子のないことも昔からするやつだったから、ちょっと怖い』
昔、というのは魔王軍にいた頃の話だろう。
こっちの世界では大したことはしていない。
善良なゴブリンとして生きてきている。
「イクラナンデモ、ソレ位ノ常識ハアルカラ心配シナイデクレ。デモ処分シタイノハ本当ナンダ」
『まぁ、そうだろうなぁ。というか、そもそもの話なんだが、どうやって手に入れたんだ? 最初は迷宮に潜って手に入れたのかと推測してたんだが、さっきお前、俺の引っかけに引っ掛かったよな? ってことは自分で作ったってことだろうが……そんなスキル持ってたか?』
「ン? 引ッ掛ケ……アッ!?」
《お前の作った魔剣ほどの品はまだ生産できねぇだろうな》《ナンデ?》
そんなやりとりをしたことを思い出す。
あれはすでに知っていたわけではなくて、引っ掛けだったのか……。
博は外務省勤めで、俺たちのような異世界の存在について担当する部署にいるから、先日のケン君たちと一緒に遭遇した《はぐれ》のこともすでに掴んでいると勝手に思い込んでた。
しかし、この感じだとそこまで分かってはいないようだ。
だとすれば、話しておいた方が良さそうだ、と思った俺は、博に言う。
「確カニ、アレハ俺ガ作ッタモンダヨ。実ハ……」
そして、コンビニ帰りにケン君たちと襲われた経緯と、そこでアーツを使ったことを話すと、博は驚いた声で、
『……マジかよ。ゲードの住んでるあたりにはまだ迷宮は確認されてなかったはずなんだがな。《はぐれ》が出てくるくらいになってんのか。やべぇな、それ。それにお前も……《剣気一閃》だって? それって確か《上級剣術》スキル持ってねぇと覚えられねぇ技だろ。聞いてないんだが』
「ソリャ、手ノ内ハ味方デアッテモ全部話スベキジャナイカラナ。デモ博ニハ言ッテモ良カッタカモシレナイケド他ガチョット」
『言いたいことはわかるぜ。魔王軍と言っても別に完全な一枚岩ってわけでもなかったしなぁ……まぁ、今となっちゃどうでもいい話だが。で、問題は迷宮だよ。一応聞いとくが、どこら辺にあるか推測つくか?」
博としてはダメ元で聞いてきたのだろう。
しかし、俺は言う。
「既ニ見ツカッテルモンダト思ッテタカラ、アンマリ細カクハ感知シテナイケド、大体、桜水上山《サクラミナカミヤマ》ノドコカニ入口ガアルト思ウヨ。暇ナ時デイイナラ調ベテ後デ位置データ送ルケド?」
スマホで位置情報埋め込んだ写真を送ればそれでいいだろうと思っての提案だった。
これに博は喜んだ声で、
『マジか! すげー助かるわ。どうにかこっちで人出して虱潰しにしねぇといけねぇと思って焦ってた。ここのところいくつも迷宮が見つかってて、正直寝る暇もなくてよ。公務員って奴は辛いな。誰だよ、暇だって言ってたの』
文句を言いながら感謝するという離れ技を披露する。
まぁ、俺は公務員ではないのでどれだけ忙しいのかは分からないが、少なくとも迷宮関連の部署はどの省庁であって死ぬほど忙しいことは想像がつく。
SNSとかまとめサイトとかだと死ぬほど叩かれてるのがたまにかわいそうになってくるほどに。
迷宮管理局仕事しろ、とか、魔物被害多すぎんぞふざけるな、とかそんなの言われても人手不足なんだろうなという感じで。
特に博はこの世界の人間と俺たち魔物との間を取り持つような仕事もしているはずだから、さらにひどいはずだ。
たまに俺のところを訪ねてくるのは仕事もあるだろうが、本当に息抜きついでに話せる相手が俺くらいしかいないというのもある。
「マァ、ナンダ。トニカク応援シテルカラ頑張ッテクレ。デモ俺、面接トカアルカラ一週間位ハ見トイテ欲シインダケド」
『それくらいなら余裕だ。お前が請け合うからには確実に見つけてくれるんだろ? 今、東北で探してる迷宮は一月経っても見つからねぇんだぜ。それに比べりゃ、むしろ楽でいいよ』
迷宮には様々な形があり、ぱっと見でわかるようなところもあるが、中々見つけられない場合もある。
土に埋まっているとか、数メートル掘らないと出てこないとかもザラだ。
どうやって内部の魔物は空気を確保してるんだと聞きたくなるが、あいつらは俺たちとはそもそも存在自体が違って、呼吸も不要なのかもしれない。
空中に浮かんでる迷宮とかもあるしな。
「分カッタ。デモ出来ル限リ早メニヤットクヨ」
『あぁ、頼んだ。その代わりと言っちゃあなんだが、お前の釘バット、処分先紹介できるぞ? まぁ、これはちょっと恩着せがましい言い方だが」
「本当カ?」
俺は博にそう尋ねる。
高く売れたらそれはそれでいいというのは正直なところだが、そもそもの目的は《魔剣化》してしまった不用品をどうにかして処分したいという一点に尽きるからだ。
家に置いておくとあれが誰かに盗まれたりしたら怖いからな。
というのは、このマンション、窃盗の被害に何度かあっているらしいからだ。
大家さんからも気をつけてね、と言われているが気をつけたところで、家にいないときに窓ガラスを割られて入られたんじゃどうしようもない。
少なくとも、前の手口はそういう感じだったようだし。
通帳とか財布とか印鑑とかは手元に常に持ってればいいが、流石に釘バットは持ち歩き続けるわけにはいかないからな。
他のものは盗まれても諦めがつくし、問題も怒らないが、この釘バットに限っては小学生が軽く振ったとしてもその辺の樹木くらいなら切り倒せるのだ。
危ないなんてもんじゃない。
そんな俺に、博は言う。
『流石に粗大ゴミに捨てるのはやめてくれよ。まぁ、冗談だって分かってるけど、お前って結構突拍子のないことも昔からするやつだったから、ちょっと怖い』
昔、というのは魔王軍にいた頃の話だろう。
こっちの世界では大したことはしていない。
善良なゴブリンとして生きてきている。
「イクラナンデモ、ソレ位ノ常識ハアルカラ心配シナイデクレ。デモ処分シタイノハ本当ナンダ」
『まぁ、そうだろうなぁ。というか、そもそもの話なんだが、どうやって手に入れたんだ? 最初は迷宮に潜って手に入れたのかと推測してたんだが、さっきお前、俺の引っかけに引っ掛かったよな? ってことは自分で作ったってことだろうが……そんなスキル持ってたか?』
「ン? 引ッ掛ケ……アッ!?」
《お前の作った魔剣ほどの品はまだ生産できねぇだろうな》《ナンデ?》
そんなやりとりをしたことを思い出す。
あれはすでに知っていたわけではなくて、引っ掛けだったのか……。
博は外務省勤めで、俺たちのような異世界の存在について担当する部署にいるから、先日のケン君たちと一緒に遭遇した《はぐれ》のこともすでに掴んでいると勝手に思い込んでた。
しかし、この感じだとそこまで分かってはいないようだ。
だとすれば、話しておいた方が良さそうだ、と思った俺は、博に言う。
「確カニ、アレハ俺ガ作ッタモンダヨ。実ハ……」
そして、コンビニ帰りにケン君たちと襲われた経緯と、そこでアーツを使ったことを話すと、博は驚いた声で、
『……マジかよ。ゲードの住んでるあたりにはまだ迷宮は確認されてなかったはずなんだがな。《はぐれ》が出てくるくらいになってんのか。やべぇな、それ。それにお前も……《剣気一閃》だって? それって確か《上級剣術》スキル持ってねぇと覚えられねぇ技だろ。聞いてないんだが』
「ソリャ、手ノ内ハ味方デアッテモ全部話スベキジャナイカラナ。デモ博ニハ言ッテモ良カッタカモシレナイケド他ガチョット」
『言いたいことはわかるぜ。魔王軍と言っても別に完全な一枚岩ってわけでもなかったしなぁ……まぁ、今となっちゃどうでもいい話だが。で、問題は迷宮だよ。一応聞いとくが、どこら辺にあるか推測つくか?」
博としてはダメ元で聞いてきたのだろう。
しかし、俺は言う。
「既ニ見ツカッテルモンダト思ッテタカラ、アンマリ細カクハ感知シテナイケド、大体、桜水上山《サクラミナカミヤマ》ノドコカニ入口ガアルト思ウヨ。暇ナ時デイイナラ調ベテ後デ位置データ送ルケド?」
スマホで位置情報埋め込んだ写真を送ればそれでいいだろうと思っての提案だった。
これに博は喜んだ声で、
『マジか! すげー助かるわ。どうにかこっちで人出して虱潰しにしねぇといけねぇと思って焦ってた。ここのところいくつも迷宮が見つかってて、正直寝る暇もなくてよ。公務員って奴は辛いな。誰だよ、暇だって言ってたの』
文句を言いながら感謝するという離れ技を披露する。
まぁ、俺は公務員ではないのでどれだけ忙しいのかは分からないが、少なくとも迷宮関連の部署はどの省庁であって死ぬほど忙しいことは想像がつく。
SNSとかまとめサイトとかだと死ぬほど叩かれてるのがたまにかわいそうになってくるほどに。
迷宮管理局仕事しろ、とか、魔物被害多すぎんぞふざけるな、とかそんなの言われても人手不足なんだろうなという感じで。
特に博はこの世界の人間と俺たち魔物との間を取り持つような仕事もしているはずだから、さらにひどいはずだ。
たまに俺のところを訪ねてくるのは仕事もあるだろうが、本当に息抜きついでに話せる相手が俺くらいしかいないというのもある。
「マァ、ナンダ。トニカク応援シテルカラ頑張ッテクレ。デモ俺、面接トカアルカラ一週間位ハ見トイテ欲シインダケド」
『それくらいなら余裕だ。お前が請け合うからには確実に見つけてくれるんだろ? 今、東北で探してる迷宮は一月経っても見つからねぇんだぜ。それに比べりゃ、むしろ楽でいいよ』
迷宮には様々な形があり、ぱっと見でわかるようなところもあるが、中々見つけられない場合もある。
土に埋まっているとか、数メートル掘らないと出てこないとかもザラだ。
どうやって内部の魔物は空気を確保してるんだと聞きたくなるが、あいつらは俺たちとはそもそも存在自体が違って、呼吸も不要なのかもしれない。
空中に浮かんでる迷宮とかもあるしな。
「分カッタ。デモ出来ル限リ早メニヤットクヨ」
『あぁ、頼んだ。その代わりと言っちゃあなんだが、お前の釘バット、処分先紹介できるぞ? まぁ、これはちょっと恩着せがましい言い方だが」
「本当カ?」
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