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第3話 ステータスとスキルについて
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「新しい生き物と言いますと……?」
「魔物、と呼ばれる存在です。通常の生物とは異なる、危険な生き物。傲慢で欲が尽きることなく、自ら以外の生き物すべてを飲み込もうとする……そんな存在でした」
「魔物ですか……更にゲームのようです。まぁ、そもそもこの状態自体、ゲームや小説のようとしか言いようがないですが……」
色々と言っているけれど、別にそれが駄目だというわけでもない。
むしろ、俺としては望んでいる。
そういった分かりやすい世界やシステムがある場所に新たに生まれ直せるのなら、楽しそうであるのは間違いないからだ。
もちろん、危険性についても理解してはいる。
なんだかんだ、俺が今まで生きてきた地球の日本は平和で、普通に生きている分には大きな命の危険が発生することは滅多になかった。
そんな中でまさに命の危険が発生して死んでしまったのは運が悪かったが、交通事故の起きる件数から考えれば珍しいことでもない。
仕方が無かったとして諦めるほかない。
異世界においてはそんな日本よりも遙かに沢山の危険があるだろうが……それこそ、最終的には仕方が無いものとして諦めるしかないことだ。
ただ、そうならないために努力することは出来る。
この美女がくれるらしい能力などを活用して、どうにか頑張るのだ。
美女は言う。
「わたくし共の世界の生き物は、当初、その魔物たちに対抗するために様々な技術や武器を使って工夫や努力をしました。しかし、それも徐々に劣勢になっていき……最後には絶滅寸前のところまで追い詰められてしまったのです」
「……そんなことをよく外神ですか? に、許しましたね」
「許してません。そのとき以来、外神は幽閉、封印しております。ただ魔物の方に関しましては……一度生まれたものは世界の構成要素として取り込まれます。簡単に消すわけにもいかず……かといって、放置しておけば世界の危機です。ですから、わたくし共は考え、人々に能力を与え、それを強化できるシステムを作り上げました。それが……」
「ステータス/スキル制だと」
「その通りです。本来、人の能力というものは曖昧なもの。たとえば、スキルで木工というものがあったとして、それはそのまま木工が出来る、という意味ですが……スキルのない地球において、木工が出来るというのとは意味が異なります」
「ええと……?」
「地球で木工が出来る人間というのは……絵画や工作など、他の美術的技能についても技術や才能があるのが普通ですよね?」
「確かに、全く絵も描けない、ものも作れない、という人間が木工だけ出来るということはないでしょうね……あぁ、そういうことですか? あなたの世界の人間は、まさに木工だけが出来、他の美術的才能は全くない、そういうこともあると」
「お察しの通りです。もちろん、木工スキルを身につけよう、と考える人間であれば、普通は他の美術的能力もまた、身につけようとしますので実際には滅多にないことですが、地球ほどありえない話ではないということです」
「なぜそんなことに……」
「これは、才能を特定することで、能力の上昇率を上げるという、スキルシステムの設計上の理由ですね。スキルシステムがない場合、木工の技術を上げようとすれば、絵を描く、立体を把握する、などの能力もまた上げていく必要がありますが、システムによって木工の才能を特定してしまえば、そのレベルを上げることだけに注力すればいい。そしてその効率は、他のものに手を出したときよりも遙かに高い、とそういうことです」
「……かなり便利なようには聞こえますが……実際には他の才能を潰しているようなものでは……」
「ご指摘の通りです。ですから……わたくし共の世界は、地球のように文化・文明が発展しておりません。せいぜいが、地球の中世程度。機械文明が興隆することはこのままではないでしょう」
「なるほど……ん? このままでは?」
「そうです。正直なところ、文化・文明の発展はわたくし共にとって重要なことです。それによって力を得ている神々もおりますので……そうして力を得ていき、強力な神々が誕生すれば、そこから世界を飛び出し、無から新たな世界を作り出す創造神となる者も生まれます。そうしてまた同じように新しい世界を発展させ……と、そういう流れがあるのです」
「そんな風に世界が回っているとは……人の身で知ることが出来ることは、こうして死ななければなかったということですか……」
「たとえ死のうとも、基本的にわたくし共が人間と直接話すことは滅多にありませんので……普通は知らないままで終わります。自らの力で人がそういった事実を知れる日は……それこそ気の遠くなるような歳月が必要でしょう。わたくし共にとっては数年のような感覚ですが」
「神々の数年、というのは例えようもないくらい長そうだ、というのは想像がつきます。ともあれ、そのような事情があるのであれば……ステータス/スキル制というのは作るべきではなかったのでは?」
「いいえ、作ったこと自体は間違いではありませんでした。そうでなければわたくし共の世界の生き物は、ほとんど滅びていたでしょうから……しかし、ずっとそのまま存在し続けさせるわけにもいかない、とつい先日、話し合いで決まったのです」
「ステータス/スキル制を……なくならせる、ということですか?」
「そうなります。ただ、いきなり消滅させては、数万年もこのシステムに慣れて生きてきた者たちは困惑するでしょう。ですから、緩やかに解体していくつもりでして……そこで貴方が必要なのです」
「徐々に分かってきたような気がしますが……まだ足りませんね」
「そうでしょうとも。貴方の役割なのですが、まず、わたくし共の世界に転生していただく。それによって、ステータス/スキル制を活用していただく。基本的にはそれだけです」
「……それで一体どうして貴方方の世界のためになるのか分からないのですが」
「これが正確な説明かと言われると違うのですが……簡単に言いますと、異世界の魂を持つ貴方がステータス/スキル制を使うことによって、システムに綻びが生じるのです。砂の城が、風で少しずつ崩れていくのと似ています。即座に消滅はしないのですが、月日と共に徐々に崩れ……最後には完全に消滅します」
「……分からないということが分かりました。しかし言いたいことは理解します。けれど、大丈夫なのですか?」
「何がでしょう?」
「魔物のことです。先ほど、魔物は消すわけにはいかない、世界の構成要素になったから、というお話をされました。だとすれば……今でも、魔物は存在してるのでは……そして、その魔物たちの脅威は、今でも消えていないのではありませんか? それなのに対抗手段であるステータス/スキル制がなくなってしまえば……」
「尤もなご心配です。ですが、それにつきましては、そこまでの心配はもはや不要です」
「と言いますと……?」
「スキルというのはあくまでも元々人が出来ることについて、意図的に特定した能力に経験を効率的に注ぎ込むものです。つまり、ステータス/スキル制がなくとも、今まで身につけた技術や能力が消えるわけではないのです。たとえば……わたくし共の世界には魔術があります。その中に……《大火《だいか》》という火の魔術があります。これは、成人程度の大きさの火を発生させるものですが、ステータス/スキル制でこれを身につけた者は、ステータス/スキル制がなくなったからといって、その下の魔術《小火《しょうか》》しか使えなくなる、というわけではないということです。体内の魔力を操り、炎へと変える技術、それはその者に残ります。使い勝手も変わりません。ただし、これから先、それを習得しようとする者の効率が下がる、というだけです」
「魔物、と呼ばれる存在です。通常の生物とは異なる、危険な生き物。傲慢で欲が尽きることなく、自ら以外の生き物すべてを飲み込もうとする……そんな存在でした」
「魔物ですか……更にゲームのようです。まぁ、そもそもこの状態自体、ゲームや小説のようとしか言いようがないですが……」
色々と言っているけれど、別にそれが駄目だというわけでもない。
むしろ、俺としては望んでいる。
そういった分かりやすい世界やシステムがある場所に新たに生まれ直せるのなら、楽しそうであるのは間違いないからだ。
もちろん、危険性についても理解してはいる。
なんだかんだ、俺が今まで生きてきた地球の日本は平和で、普通に生きている分には大きな命の危険が発生することは滅多になかった。
そんな中でまさに命の危険が発生して死んでしまったのは運が悪かったが、交通事故の起きる件数から考えれば珍しいことでもない。
仕方が無かったとして諦めるほかない。
異世界においてはそんな日本よりも遙かに沢山の危険があるだろうが……それこそ、最終的には仕方が無いものとして諦めるしかないことだ。
ただ、そうならないために努力することは出来る。
この美女がくれるらしい能力などを活用して、どうにか頑張るのだ。
美女は言う。
「わたくし共の世界の生き物は、当初、その魔物たちに対抗するために様々な技術や武器を使って工夫や努力をしました。しかし、それも徐々に劣勢になっていき……最後には絶滅寸前のところまで追い詰められてしまったのです」
「……そんなことをよく外神ですか? に、許しましたね」
「許してません。そのとき以来、外神は幽閉、封印しております。ただ魔物の方に関しましては……一度生まれたものは世界の構成要素として取り込まれます。簡単に消すわけにもいかず……かといって、放置しておけば世界の危機です。ですから、わたくし共は考え、人々に能力を与え、それを強化できるシステムを作り上げました。それが……」
「ステータス/スキル制だと」
「その通りです。本来、人の能力というものは曖昧なもの。たとえば、スキルで木工というものがあったとして、それはそのまま木工が出来る、という意味ですが……スキルのない地球において、木工が出来るというのとは意味が異なります」
「ええと……?」
「地球で木工が出来る人間というのは……絵画や工作など、他の美術的技能についても技術や才能があるのが普通ですよね?」
「確かに、全く絵も描けない、ものも作れない、という人間が木工だけ出来るということはないでしょうね……あぁ、そういうことですか? あなたの世界の人間は、まさに木工だけが出来、他の美術的才能は全くない、そういうこともあると」
「お察しの通りです。もちろん、木工スキルを身につけよう、と考える人間であれば、普通は他の美術的能力もまた、身につけようとしますので実際には滅多にないことですが、地球ほどありえない話ではないということです」
「なぜそんなことに……」
「これは、才能を特定することで、能力の上昇率を上げるという、スキルシステムの設計上の理由ですね。スキルシステムがない場合、木工の技術を上げようとすれば、絵を描く、立体を把握する、などの能力もまた上げていく必要がありますが、システムによって木工の才能を特定してしまえば、そのレベルを上げることだけに注力すればいい。そしてその効率は、他のものに手を出したときよりも遙かに高い、とそういうことです」
「……かなり便利なようには聞こえますが……実際には他の才能を潰しているようなものでは……」
「ご指摘の通りです。ですから……わたくし共の世界は、地球のように文化・文明が発展しておりません。せいぜいが、地球の中世程度。機械文明が興隆することはこのままではないでしょう」
「なるほど……ん? このままでは?」
「そうです。正直なところ、文化・文明の発展はわたくし共にとって重要なことです。それによって力を得ている神々もおりますので……そうして力を得ていき、強力な神々が誕生すれば、そこから世界を飛び出し、無から新たな世界を作り出す創造神となる者も生まれます。そうしてまた同じように新しい世界を発展させ……と、そういう流れがあるのです」
「そんな風に世界が回っているとは……人の身で知ることが出来ることは、こうして死ななければなかったということですか……」
「たとえ死のうとも、基本的にわたくし共が人間と直接話すことは滅多にありませんので……普通は知らないままで終わります。自らの力で人がそういった事実を知れる日は……それこそ気の遠くなるような歳月が必要でしょう。わたくし共にとっては数年のような感覚ですが」
「神々の数年、というのは例えようもないくらい長そうだ、というのは想像がつきます。ともあれ、そのような事情があるのであれば……ステータス/スキル制というのは作るべきではなかったのでは?」
「いいえ、作ったこと自体は間違いではありませんでした。そうでなければわたくし共の世界の生き物は、ほとんど滅びていたでしょうから……しかし、ずっとそのまま存在し続けさせるわけにもいかない、とつい先日、話し合いで決まったのです」
「ステータス/スキル制を……なくならせる、ということですか?」
「そうなります。ただ、いきなり消滅させては、数万年もこのシステムに慣れて生きてきた者たちは困惑するでしょう。ですから、緩やかに解体していくつもりでして……そこで貴方が必要なのです」
「徐々に分かってきたような気がしますが……まだ足りませんね」
「そうでしょうとも。貴方の役割なのですが、まず、わたくし共の世界に転生していただく。それによって、ステータス/スキル制を活用していただく。基本的にはそれだけです」
「……それで一体どうして貴方方の世界のためになるのか分からないのですが」
「これが正確な説明かと言われると違うのですが……簡単に言いますと、異世界の魂を持つ貴方がステータス/スキル制を使うことによって、システムに綻びが生じるのです。砂の城が、風で少しずつ崩れていくのと似ています。即座に消滅はしないのですが、月日と共に徐々に崩れ……最後には完全に消滅します」
「……分からないということが分かりました。しかし言いたいことは理解します。けれど、大丈夫なのですか?」
「何がでしょう?」
「魔物のことです。先ほど、魔物は消すわけにはいかない、世界の構成要素になったから、というお話をされました。だとすれば……今でも、魔物は存在してるのでは……そして、その魔物たちの脅威は、今でも消えていないのではありませんか? それなのに対抗手段であるステータス/スキル制がなくなってしまえば……」
「尤もなご心配です。ですが、それにつきましては、そこまでの心配はもはや不要です」
「と言いますと……?」
「スキルというのはあくまでも元々人が出来ることについて、意図的に特定した能力に経験を効率的に注ぎ込むものです。つまり、ステータス/スキル制がなくとも、今まで身につけた技術や能力が消えるわけではないのです。たとえば……わたくし共の世界には魔術があります。その中に……《大火《だいか》》という火の魔術があります。これは、成人程度の大きさの火を発生させるものですが、ステータス/スキル制でこれを身につけた者は、ステータス/スキル制がなくなったからといって、その下の魔術《小火《しょうか》》しか使えなくなる、というわけではないということです。体内の魔力を操り、炎へと変える技術、それはその者に残ります。使い勝手も変わりません。ただし、これから先、それを習得しようとする者の効率が下がる、というだけです」
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