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第二章 淫紋をぼくめつしたい

キスしてほしい⑥

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 ――キーンコーンカーンコーン……
 
 チャイムが鳴った。――どうやら、授業が始まってしもたようや。
 シゲルにサボらせてしもたなぁ、しまったなあ……と思いつつ、乳首を舌先で舐る。
 
「……んっ、あー……っ」
 
 とろとろに蕩けた声で、シゲルが喘いだ。
 さんざん乳首を可愛がった結果、だいぶ気持ちがほどけてきたみたいや。全身を綺麗な桜色に上気させて、ぽうっと浮かされたように感じた様子を見せてくれる。
 大きく開いた足の間、ボトルの半ばまで溜まった愛液が、とろとろと揺れとった。
 
「あっ、あっ! 晴海ぃ……っ」
 
 シゲルに頭を抱かれ、胸がやわく押しつけられる。
 目の前に来たシゲルの乳首は、濃い桃色になって、先端もグミみたいにぷりぷりしとる。きゅっと指でつまむと、「ああんっ」と甘い叫び声があがった。
 
「それ、好きっ……きもちいいっ」 
「そうかっ……これはどうや?」
「ひぁぁっ」
 
 両手で尻を掴み、裸の股をこすり合わせる。俺も、すでにズボンもパンツも膝まで下ろしとる(勃起し過ぎて辛いねん、わかるよな?)。
 好きな子の体温を直に感じて、ちんこが更に熱り立った。
 
 ――くちゅ、くちゅ……。
 
 互いのが触れ合って、先走りの混じる音が響く。
 俺のガチガチのちんこと裏腹に、シゲルのちんこはふにゃっと柔らかい。
 ……シゲルは、薬の後遺症のせいで勃起できひん。男から勃起を奪うとは、とことん悪趣味な薬やと思う。シゲルも、かなりショックを受けたようで、さめざめ泣いて可哀そうやった。
 
「晴海のちんちん、あついっ。あぁっ、すごいぃ……!」
「くっ……!」
 
 俺に抱きついて、シゲルは腰を前後に揺らす。夢中になって、俺のにちんこを擦り付けてる様に、下腹が燃えるほど熱くなった。
 こないだ、「イケへんぶん、気持ちいいのが続いて辛い」と、言うとったけど。
 ホンマはシゲルも、ちんこが好きなんや。抱いてるとき、俺の腹でつぶされるとたまらんみたいやったからな。 
 
 ――シゲルは、立派な男や。俺が絶対に、体を治してやるからな……!
 
 俺は強く決意して、ボトルを確認する。
 すると――もう、あと少しのとこに来とった。ボトルを持って愛液を揺らすと、シゲルは背をぶるぶる震わせる。
 
「うあぁ……! 晴海ぃ、おれ、もうあかんっ」
「イキそうか? イってええよ……」
「ふああっ」
 
 俺はちんこを擦り合わせながら、乳首を口に含んで追い打ちを狙う。シゲルは甘い悲鳴を上げて、腰をくねらせた。
 
「いやぁ、待って! あっ、ああっ」
「シゲルッ……!」
 
 ぎゅっと抱き締めると、シゲルの腕が縋るように背に回ってくる。
 潤んだ目がじっと見つめてきて、淡い桃色の唇が物欲しそうに丸く尖った。
 
「……乳首、もっとか?」
「あっ! ちがっ……はぁあんっ」
 
 乳首を舌でころころ転がすと、シゲルはのけ反った。
 
「えっ、違うか? ほなこっち?」
「ふあっ、やぁあ!」
 
 ちんこで、シゲルの裏筋をぬるぬるこすりあげる。ぷしゅ、と先走りが桃色の先端から噴き出して、互いの股がぐしょぐしょになった。
 
 ――くちゅくちゅくちゅ……!
 
 腿の上でシゲルが弾むたび、派手に水音が響く。
 俺は、やわっこい尻を揉みしだきながら、ちんこでシゲルの股を強く擦り上げた。
 
「ああーっ!」
「うっ……!」
 
 ビクビクビク、と腕の中でシゲルが震えた。汗ばんだ太ももが腰をぎゅーっと挟んで――それから、くたっと力を失くす。
 
 ――とぽ、とぽとぽ……っ!
 
 シゲルの尻から、断続的な水音が聞こえてくる。
 俺は、何とか射精を耐え、深呼吸した。
 実に危なかった……。

「はぅ……ぁ……っ」
 
 シゲルは目を閉じて、俺の肩に凭れとる。真っ赤な顔は、汗でびっしょりや。
 
 
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