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第二章 淫紋をぼくめつしたい

キスしてほしい⑤

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 白くて丸い、むっちりした尻が俺の目の前に揺れている。
 
「晴海……見んといてぇ……」
「シゲル……ッ」
 
 ごくっ、と唾を飲む音が大きく響く。
 シゲルは上体を机に突っ伏して、下には何も纏ってへん。白い尻やしなやかな太腿が、真昼の教室にさらされとった。
 それだけやない。
 シゲルは、自らの手で尻肉を開いて、桃色の穴も、ぷりっとした玉もちんこも、全部見せてくれとる。
 
「うぐ……っ」
 
 あんまりエロい光景に、鼻の奥が痛くなる。
 
「はるみぃ~……ううっ、まだ……っ?」
「!」
 
 泣きそうな声に急かされ、俺はハッとした。
 そして――シゲルの指が、爪の色を失くすほどがちがちに強張っとることに気づく。
 シゲルを辱めるのは、全く本意ではない。
 露わになった桃色の穴に指を添えると、くぱっと小さく口を開け、透明の汁を吐き出した。
 
「……っ、つけるで……?」
「んっ、うん……!」
 
 興奮に荒くなる息を堪え、キットの口を宛がう。
 
 ――くちゅうっ。
 
 かわいらしい音を立て、半透明の吸盤が、ひくつく穴に吸いついた。
 
「ひゃんっ!?」
 
 感触に驚いたのか、シゲルは尻を弾ませた。
 咄嗟に、腰を捕まえると「あぁん」と切ない泣き声を上げる。
 
「あ、あうぅ……すごいっ、吸われてるっ……!」
 
 大きく開いた尻の真ん中で、ボトルが尻尾みたいにぴこぴこ揺れとった。
 吸盤の奥、桃色の穴がぴくぴく震えるたび、ボトルの底にとろとろと透明な液が伝ってく。試しに指ではじいても、落っこちる気配はない。
 
「よっしゃ……! シゲル、ちゃんとくっついたで」
「ほんまに……?」
 
 シゲルの涙を湛えた目が、ホッとしたようにゆるむ。俺は、真っ赤な耳にキスを落とし、尻を開く指をそっと外してやった。
 すると――ふわん、と尻肉が寄って、目薬大のボトルを丸々包み込んだ。
 
「おお……」
 
 思わず、感嘆の声が漏れる。シゲルは、細身のわりに尻の肉付きがええ。ぷりっと可愛い尻を、プールの授業でガン見されとったことを、知らんのはシゲル本人だけやと思う――
 
「は、晴海っ。おけつ痛いっ」
「うおっ、すまん!」
 
 嫉妬でむかむかしとるうちに、尻をわし掴んでたらしい。頬を赤くしたシゲルが、困り顔しとる。
 俺は、慌てて手を放す。
 ……いかんいかん。シゲルが、触れるのを許してくれるのは、俺を「親友」と頼んでくれとるからや。
 ちゃんと、弁えやなあかん。俺はシゲルの男やない。
 
「おほん!」
 
 強めに咳払いして、近くの椅子に腰をかける。
 
「シゲル、こっちおいで」
「えっ。何でよ」
「ボトルが満ちるまで、待たなあかんやろ? 座ってゆっくりしよ」
 
 両腕を大きく広げると、シゲルはちんこを隠すようにシャツの裾を引っ張って、とことこと近づいてきた。
 
「はい、捕まえた~」
「ふぎゃ」
 
 ぎゅっ、と細い体を腕に閉じ込めて、俺の腿をまたぐように座らせる。太ももを抱えて引き寄せると、シゲルが慌てて肩にしがみついてきた。
 
「ご、ごめんっ。おれ、重いやろ?」
「全然や。もっと寄っかかってええよ」
「……あっ!」
 
 互いの股が密着して、シゲルは目を見開いた。
 俺のモノが、ズボンを突き破りそうになっとるのに気づいたらしい。ゆでだこみたいになって、唾を飲んどる。
 
「は、晴海……めっ、ちゃすごいねんけど」
「ははは。せやろ?」
 
 やわらかい尻を掴んで、股を擦り付けると「あぁっ」と甘い声を上げる。
 ……あー、つきたてのお餅みたいで、あったかくて気持ちええ。むにむにと両手で揉みこむと、シゲルは腰をくねらせた。
 
「あっ……もうっ。揉んだらあかんってば」
「でも、シゲル……目ぇ、とろんってしとるで」
「そ、そんなこと……ああっ! 開いたら嫌やぁっ」
 
 やわ肉をおさめた両手をむにーっと左右に引くと、シゲルは熱い頬を肩に押し付けてくる。
 姿を見せたボトルが、開いた尻の狭間で揺れて、ぴちゃぴちゃと微かな音が立つ。愛液が落ちて、溜まってきとるんやな。
 でも、まだまだ足りん。
 俺は、シゲルの学生服のファスナーに手をかけ、一気に引き下ろす。
 
「わあっ!?」
 
 下のシャツも脱がせて、まとめて放った。黒いTシャツ一枚になったシゲルを、ぎゅっと抱きしめる。
 
「寒ないか?」
「えっ、平気やけど……」
 
 急に脱がされて戸惑っとるシゲルの胸を、何度か撫でる。薄い布地の下に、ぽつんと尖ったものを探り当て、爪先で軽くひっかいた。
 
「ぁんっ」
 
 びく、とシゲルは背を反らす。
 敏感な反応が可愛くて、二つの小さい粒をかりかりとつま弾いた。
 
「あっあっ、そこっ……」
「シゲル、きもちええ?」
「んんっ!」
 
 二つの粒は、ぷくんと布を押し上げて存在を主張しとる。ころころと転がせば、シゲルはくねくねと身を捩った。
 
「あぁっ、あかんって……くすぐったいっ」
「そうか? じゃあ、これは?」
「はあぁんっ」
 
 くに、と指の腹で押し込むと、シゲルはぎゅうっと目を閉じて痙攣した。――とぽとぽ、と水音が微かに響く。
 
「はぁ……はぁ……」
「おお……」
 
 荒い息を吐くシゲルを宥めつつ、尻の狭間でプルプル震えるボトルを確認すると――さっきよりも、愛液の量が増えとる。
 やっぱり、気持ちええ方がよう濡れるんや!
 
「なら、もっと俺が頑張るぞ」
 
 俺は、すぽーんと学生服を脱ぐ。
 
「……ひょえっ、こ、今度は何っ?」
 
 ぎょっとして叫ぶシゲルをよそに、するすると黒いTシャツをたくし上げた。
 ふんわり上気した肌と、淡い桃色の乳首が露わになる。
 
 ――ちゅっ。
 
「あっ……!」
 
 先端に口づけると、シゲルは甘い声を漏らす。
 今までの反応によると……シゲルは、ここにキスされるんが好きらしい。
 ちゅっちゅっと尖りを啄むと、シゲルはたまらなそうに、肩を震わせる。
 
「あんっ、あっ、あっ」
 
 粒を唇で挟んで引っ張ると、「あーっ」と可愛い声で叫んだ。尻が大きく弾んで、ぷらぷら揺れるボトルから水音が響く。
 くったりと胸に凭れてきた体を、受けとめる。
 
「あ……ふぁ……」
「シゲル、かわええ……」
 
 俺に身を預けるシゲルに、胸が甘く疼く。
 シゲルのTシャツを脱がせ、寒ないように自分の学生服を羽織らせた。 
 
 ――腕によりをかけて、お前を濡らして見せるで!
 
 

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