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第二章 淫紋をぼくめつしたい

キスしてほしい①

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「ひっく、ううっ……!」
 
 昼休みの被服室に、情けない涙声が響いとる。
 
「こんなん、いや。恥ずかしい……」
「シゲル、ごめんなあ。辛抱してや」
 
 おれは机に突っ伏して、裸のおけつを晴海に差し出しとった。晴海は申し訳なさそうに――でも、有無を言わせずおけつのお肉をむにゅっと掴んだ。
 
 ――くぱっ……
 
 濡れた音が響いて、おけつの穴に外気が触れる。
 穴がひくひく震えながら、とぽりと熱い汁を零したんがわかって、全身が羞恥に燃え上がった。
 
「うぐぅ~……!」
 
 晴海の視線を、割られたおけつの真ん中にひしひしと感じる。
 ――恥ずかしいっ……! もじもじと腰を揺らしとったら、きゅぽッと音を立てて、おけつの穴に何か吸い付いてきた。
 
「うゃあっ!?」
 
 びっくりして振り返ると、おけつの谷間にちっちゃいボトルが生えとった。
 その先っちょが、吸盤になってるっぽくて。それがタコみたいに、おけつの穴に吸い付いて来てんねん……!
 
「何それぇ!?」
「お姉さんからもろた、検査キットや。ケツの穴にくっつけて使うんやて」
「ひんっ!」
 
 ボトルに引っ張られて、おけつの穴にきゅっと力が入ってまう。
 そういえば、こないだ姉やんを訪ねたとき――
 
『解毒剤をつくるためにさ。発情が来たとき、愛液の採取をしてほしいのよ』

 と、大マジな顔で、姉やんが渡してくれた検査キット。晴海が管理してくれてたから、どんなんかはみたことなかった。
 まさか……こんな恥ずかしい使い方やなんて!

「シゲル、堪忍な……もうちょっとの辛抱やからな」

 晴海は真剣な顔で、おれのおけつを覗き込んで、ボトルを調節しとる。「ううん」と唸った。
 
「片手ではムズイか……シゲルよ、自分でケツ開けるか?」
「ええっ!……いややぁ、むりっ!」
「頼む。もっと穴を前に出したいねん」
「あんっ。そんなっ……」
 
 おけつをむにゅむにゅ揉まれて、涙ぐむ。
 今でも、死にそうに恥ずかしいのにっ。
 カーテン閉めとるけど、まだ外も明るいし。学校やし……晴海に自分から、おけつの穴のナカ、見せつけなあかんなんて……。
 
 ――ぷにゅっ。
 
「ひぁんっ」
 
 突然、指で穴を揉まれて悲鳴を上げた。
 おけつの谷間にそって、優しく指を滑らされると、ぞくぞく腰が甘痒くなる。つぷ、と爪先がなかに潜り込んで、目が熱く潤んだ。
 
 ――くちゅくちゅくちゅ……
 
 晴海の指が動くほど、水音がどんどんでっかく、ねばっこくなってく。
 きもちよくて、腰がくねくね動いた。
 
「ああっ、そこ、だめぇ……!」
「な、シゲル……はよ終わらせて、いっぱいしよう?」
 
 熱い息を耳に吹きこまれ、頭がぼうってする。
 おけつの穴を、晴海のでいっぱい擦られたこと、思い出して。だんだん、まともに判断が出来んくなってきて――
 
「ふ、う……っ」
 
 おれは、のろのろと両手でおけつを掴んで……左右に開いた。
 
 ――ぬぱぁ……
 
 さっきより、よっぽどやらしい音が立って、情けなくて涙が溢れた。
 
「うう……っ。見んといて、晴海。見んといてぇ……」
 
 自分で見せといて、悪あがきみたいに言うてまう。
 なんで、こんなことしてんのやろ。親友に、あらぬところを、自分で見せつけて……!
 ただ、お弁当食べてただけやのにっ……!
 
 
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