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第二章 淫紋をぼくめつしたい
弟の訪問【前編】
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『うれしい……ずっと、こうして欲しかってん』
『成己……』
――朝焼けに包まれた部屋で、幸せな恋人たちが微笑み合っている。数多の困難を乗り越え、ついに結ばれた二人が、初めて迎える朝の光景。受けの成己の頬に伝った涙を、攻めの治樹がキスで拭っている。
「く~。いいわあ~……」
鼻を啜りながら漫画のページを繰ると、背後で呆れた声がした。
「今井さん。部室でそういうの読むの、どうかと思うよ」
「はっ!?」
ぎょっとして振り返ると、同輩の八島が胡乱な目つきで漫画を覗き込んでいた。真昼の日差しを受け、スクエア型の眼鏡がきらりと光る。――私は慌てて本を閉じると、抗議した。
「なによ。先輩たちもいないし、漫画くらい良いじゃない」
「いや。エロでしょ、それ。公共の場で読むのに適さないと思う」
「エロじゃないし、純愛ものだし! いい? 親友同士だった二人が、第三性の発覚で互いに向ける感情を恋だと気付くのよ――!」
オメガの苦悩を抱える成己を、自分の恋情を押し隠し支えようとする治樹の献身と言ったら! 本当は両想いなのに、相手を思いやるあまりに恋を隠そうとする二人の健気さに涙が溢れたわよ。
「これを愛と言わずして、何と呼べと!」
熱弁をふるうと、八島はこれ見よがしにため息をついた。
「今井さん、BLもいいけど、ちゃんとレポート進めなよ。この前、教授に「論が雑過ぎる」って怒られてたでしょ」
「うぐッ。あれは……ちょっと忙しくて!」
「はいはい。来年、研究室入れなくても知らないよ」
手の中のBL本をちらりと見られ、頬が引き攣った。この男……「今は忙しいの?」って目で言ってやがる。
は、腹立つわぁ。
言われたことが、一々ごもっともでむかつく。でも正論ばっかりいう奴って、どうかと思うわマジで。
――そもそも、女の読み物に口出すなんて最低だし!
ぐぬぬ……と奥歯を噛み締めていると、戸口から友達のしずかちゃんが顔を出す。
「今ちゃーん。下にイケメンが来てるよ。呼んでるよー」
「えっ、ほんと?」
私、男友達なんかいないんだけど……。
しずかちゃんは、小首を傾げながら言う。
「うん。なんかねー、チャラ男攻めって感じの子と、優等生攻めって感じの子」
「腐女子にしかわかんない例えやめて」
突っ込んでから、はたと気づく。
チャラ男と優等生の二人組……?
「ああ!?」
――そういえば、来るって言ってた!
学生ホールに案内したと言うので、私は大慌てで階下に下りる。松葉杖を音速で操り廊下を闊歩していると、「気をつけなよ」と八島が釘を刺してきた。
「なんで、ついて来てるのさ」
「僕もこっちに用があるの」
「あっそう」
ふん、と顔を背けたところで、学生ホールのざわめきが耳に届く。――賑やかなのはいつもの通りだけど、いつもより浮足立ってるかんじ。
その原因はたぶん、隅っこのテーブルに座る男子高校生。
ファスナータイプの学ランは、美形学園と名高い「ばらがく」の制服だ。そこの生徒に相応しい秀でた容姿の二人組が、恋人みたいに寄り添ってるもんだから、人目を引いてしかるべし、よね。
――しかし、「優等生攻め」と「チャラ男攻め」とは……見かけだけは確かにピッタリね。
と、こっちに気づいた「優等生攻め」の方が、「チャラ男攻め」の肩を叩く。振り返ったチャラ男の、「女? 基本やり捨て」とか宣ってそうな毒のある美貌が、くしゃりと崩れた。
「姉やーん!」
きれいな顔一杯に、ゆるい笑みを浮かべて、チャラ男――弟のシゲルが駆け寄ってきた。
三歩先で足を止めたシゲルは、両手を小刻みに振ってへらへら話し出す。
「ごめんなあ、足痛いのにおりてきてもろて。部室の方までいきたかってんけど、さすがに部外者やから、いきなり行ったらあかんのちゃうかって晴海が言うてな~」
「お姉さん、お久しぶりです。足、大丈夫ですか?」
「あ、うん」
後を追って来た優等生――晴海くんが、ぺこりと頭を下げる。……電話越しに見てはいたけど、実物もマジの美形でちょっと緊張した。黒髪に切れ長の目が涼しい、清潔な印象の美青年。弟の親友だってのは知ってたけど――”ゲーム”のことがなきゃ、絶対お近づきにならなかったと思う。
「あのなあ、ミカンとパン持ってきてんでー。姉やんのお部屋で食べよ? いっぱい積もる話もあるし……」
「ちょちょちょい。まだ授業あるし、帰れないっつーの。てか、来るの早くない?」
夕方って言ってなかったっけ? そう言うと、晴海くんが申し訳なさそうに頭をかく。
「すんません。麓に下りるバス、一本しかなかったんですわ。ほんで」
「あ、そうだったんだ。田舎ってそういう事あるよね」
「はい。勢いで来てしもて……ほら、もうシゲル~。やから「無理や」言うたやろ?」
「えーっ。晴海も「ふたりオープンキャンパスや!」てノリノリやったやんっ」
二人は、きゃっきゃと小突き合いを始めた。
本当に仲いいのよねー。しかし、男子高校生って鼻ギュウとかするっけ? 私、女子高だったからわかんないんだけど。
「あの。今井さんの弟さん?」
と、ここまで見事に空気と化していた八島が、声を上げる。
シゲルと晴海くんも、赤の他人と思ってたんだと思う。慌てて、「こんにちは」と頭を下げてた。
「あっはい、そうです」
「良かったら部室に来ない。ゆっくり話せると思うし、お茶くらいなら出せるから」
「えっ」
急に親切なことを言いだして、ぎょっと目を見ひらいた。シゲルは、「わあ」と嬉しそうに目を輝かせている。
「いいんですか?! ありがとうございますっ」
「すんません、お言葉に甘えます」
こいつが親切なんて、どういう風の吹きまわし? 怪訝に思っているうちに話がまとまってしまい、四人で部室に引き返すことになった。
まあ、たしかに積もる話もあるし。ここは、ギャラリーが多すぎて話しにくいから、部室使えるのはありがたいけど……
私は、斜め前を歩く八島をちろと見上げた。
「八島くん、マジでいいの?」
「大丈夫でしょ。皆本さんは気にしないだろうし。最近は、先輩たちも就活で来ないしね」
「そう? てか、荷物いいよ。私持てるから」
「……今井さんが持ったら、弟さんたちが気にするでしょ」
八島はふい、と視線をそらした。私は「なるほど」と思い、ちょっと八島を見直した。口うるさい奴だと思ってたけど、親切なところもあるらしい。
すると、隣を歩いてたシゲルが、へらへらと爆弾を落とす。
「なあなあ、姉やん。もしかして、八島さんて彼氏やったりして?」
「違うし。部活とクラスが一緒なの」
なんてことを言うのよ、この弟は!
慌てて、きっぱり否定する。さして仲良くないのに、こういう事言われたら気まずいっつーの!
「そうそう。ありえないから、大丈夫だよ」
八島も、一瞬遅れで頷く。余程嫌だったのか――やたら気迫のこもった笑顔に、シゲルがビビっている。
てか、ありえないって言い方、悪くない? 腹立つわ~。
「どうしよ、怒らせてもたかなぁ」
「いや、俺にはわかるぞ。あれは多分、複雑な男心ってもんや」
シゲルと晴海くんが、何かこそこそと話してたけど、あんまりよく聞き取れなかった。
『成己……』
――朝焼けに包まれた部屋で、幸せな恋人たちが微笑み合っている。数多の困難を乗り越え、ついに結ばれた二人が、初めて迎える朝の光景。受けの成己の頬に伝った涙を、攻めの治樹がキスで拭っている。
「く~。いいわあ~……」
鼻を啜りながら漫画のページを繰ると、背後で呆れた声がした。
「今井さん。部室でそういうの読むの、どうかと思うよ」
「はっ!?」
ぎょっとして振り返ると、同輩の八島が胡乱な目つきで漫画を覗き込んでいた。真昼の日差しを受け、スクエア型の眼鏡がきらりと光る。――私は慌てて本を閉じると、抗議した。
「なによ。先輩たちもいないし、漫画くらい良いじゃない」
「いや。エロでしょ、それ。公共の場で読むのに適さないと思う」
「エロじゃないし、純愛ものだし! いい? 親友同士だった二人が、第三性の発覚で互いに向ける感情を恋だと気付くのよ――!」
オメガの苦悩を抱える成己を、自分の恋情を押し隠し支えようとする治樹の献身と言ったら! 本当は両想いなのに、相手を思いやるあまりに恋を隠そうとする二人の健気さに涙が溢れたわよ。
「これを愛と言わずして、何と呼べと!」
熱弁をふるうと、八島はこれ見よがしにため息をついた。
「今井さん、BLもいいけど、ちゃんとレポート進めなよ。この前、教授に「論が雑過ぎる」って怒られてたでしょ」
「うぐッ。あれは……ちょっと忙しくて!」
「はいはい。来年、研究室入れなくても知らないよ」
手の中のBL本をちらりと見られ、頬が引き攣った。この男……「今は忙しいの?」って目で言ってやがる。
は、腹立つわぁ。
言われたことが、一々ごもっともでむかつく。でも正論ばっかりいう奴って、どうかと思うわマジで。
――そもそも、女の読み物に口出すなんて最低だし!
ぐぬぬ……と奥歯を噛み締めていると、戸口から友達のしずかちゃんが顔を出す。
「今ちゃーん。下にイケメンが来てるよ。呼んでるよー」
「えっ、ほんと?」
私、男友達なんかいないんだけど……。
しずかちゃんは、小首を傾げながら言う。
「うん。なんかねー、チャラ男攻めって感じの子と、優等生攻めって感じの子」
「腐女子にしかわかんない例えやめて」
突っ込んでから、はたと気づく。
チャラ男と優等生の二人組……?
「ああ!?」
――そういえば、来るって言ってた!
学生ホールに案内したと言うので、私は大慌てで階下に下りる。松葉杖を音速で操り廊下を闊歩していると、「気をつけなよ」と八島が釘を刺してきた。
「なんで、ついて来てるのさ」
「僕もこっちに用があるの」
「あっそう」
ふん、と顔を背けたところで、学生ホールのざわめきが耳に届く。――賑やかなのはいつもの通りだけど、いつもより浮足立ってるかんじ。
その原因はたぶん、隅っこのテーブルに座る男子高校生。
ファスナータイプの学ランは、美形学園と名高い「ばらがく」の制服だ。そこの生徒に相応しい秀でた容姿の二人組が、恋人みたいに寄り添ってるもんだから、人目を引いてしかるべし、よね。
――しかし、「優等生攻め」と「チャラ男攻め」とは……見かけだけは確かにピッタリね。
と、こっちに気づいた「優等生攻め」の方が、「チャラ男攻め」の肩を叩く。振り返ったチャラ男の、「女? 基本やり捨て」とか宣ってそうな毒のある美貌が、くしゃりと崩れた。
「姉やーん!」
きれいな顔一杯に、ゆるい笑みを浮かべて、チャラ男――弟のシゲルが駆け寄ってきた。
三歩先で足を止めたシゲルは、両手を小刻みに振ってへらへら話し出す。
「ごめんなあ、足痛いのにおりてきてもろて。部室の方までいきたかってんけど、さすがに部外者やから、いきなり行ったらあかんのちゃうかって晴海が言うてな~」
「お姉さん、お久しぶりです。足、大丈夫ですか?」
「あ、うん」
後を追って来た優等生――晴海くんが、ぺこりと頭を下げる。……電話越しに見てはいたけど、実物もマジの美形でちょっと緊張した。黒髪に切れ長の目が涼しい、清潔な印象の美青年。弟の親友だってのは知ってたけど――”ゲーム”のことがなきゃ、絶対お近づきにならなかったと思う。
「あのなあ、ミカンとパン持ってきてんでー。姉やんのお部屋で食べよ? いっぱい積もる話もあるし……」
「ちょちょちょい。まだ授業あるし、帰れないっつーの。てか、来るの早くない?」
夕方って言ってなかったっけ? そう言うと、晴海くんが申し訳なさそうに頭をかく。
「すんません。麓に下りるバス、一本しかなかったんですわ。ほんで」
「あ、そうだったんだ。田舎ってそういう事あるよね」
「はい。勢いで来てしもて……ほら、もうシゲル~。やから「無理や」言うたやろ?」
「えーっ。晴海も「ふたりオープンキャンパスや!」てノリノリやったやんっ」
二人は、きゃっきゃと小突き合いを始めた。
本当に仲いいのよねー。しかし、男子高校生って鼻ギュウとかするっけ? 私、女子高だったからわかんないんだけど。
「あの。今井さんの弟さん?」
と、ここまで見事に空気と化していた八島が、声を上げる。
シゲルと晴海くんも、赤の他人と思ってたんだと思う。慌てて、「こんにちは」と頭を下げてた。
「あっはい、そうです」
「良かったら部室に来ない。ゆっくり話せると思うし、お茶くらいなら出せるから」
「えっ」
急に親切なことを言いだして、ぎょっと目を見ひらいた。シゲルは、「わあ」と嬉しそうに目を輝かせている。
「いいんですか?! ありがとうございますっ」
「すんません、お言葉に甘えます」
こいつが親切なんて、どういう風の吹きまわし? 怪訝に思っているうちに話がまとまってしまい、四人で部室に引き返すことになった。
まあ、たしかに積もる話もあるし。ここは、ギャラリーが多すぎて話しにくいから、部室使えるのはありがたいけど……
私は、斜め前を歩く八島をちろと見上げた。
「八島くん、マジでいいの?」
「大丈夫でしょ。皆本さんは気にしないだろうし。最近は、先輩たちも就活で来ないしね」
「そう? てか、荷物いいよ。私持てるから」
「……今井さんが持ったら、弟さんたちが気にするでしょ」
八島はふい、と視線をそらした。私は「なるほど」と思い、ちょっと八島を見直した。口うるさい奴だと思ってたけど、親切なところもあるらしい。
すると、隣を歩いてたシゲルが、へらへらと爆弾を落とす。
「なあなあ、姉やん。もしかして、八島さんて彼氏やったりして?」
「違うし。部活とクラスが一緒なの」
なんてことを言うのよ、この弟は!
慌てて、きっぱり否定する。さして仲良くないのに、こういう事言われたら気まずいっつーの!
「そうそう。ありえないから、大丈夫だよ」
八島も、一瞬遅れで頷く。余程嫌だったのか――やたら気迫のこもった笑顔に、シゲルがビビっている。
てか、ありえないって言い方、悪くない? 腹立つわ~。
「どうしよ、怒らせてもたかなぁ」
「いや、俺にはわかるぞ。あれは多分、複雑な男心ってもんや」
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