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第一章 おけつの危機を回避したい
三十六話
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「何っ。媚薬が復活しとったんか?!」
晴海は、驚愕に目を見開いた。
「そうやねん! それも、棚にずらーって並んどったんやで」
「マジか。榊原、恐ろしい男やなぁ……」
身振り手振りをつけて、あの禍々しさを伝えると、晴海は低く唸った。
「そんでな。おれが媚薬見つけたん、見られてしもた。ひょっとしたら、前に薬盗ったんも、バレたかも……」
不安で仕方なくて、晴海のシャツを掴んだ。――おれの立ち回りが下手なせいで、状況が悪くなったかもしれへん。
そしたら、ぽすぽすと頭を撫でられる。
「大丈夫や。例え、さっきのが強制イベントやとしても、榊原の変態趣味が露呈しただけや。あいつの悪事に、加担させられたんとちゃうやろ?」
「そ……そうかなぁ?」
「ああ、よう凌いだ。偉いでシゲル!」
「晴海~っ」
ぱあ、と目の前が明るくなる。
しくじったと思ったけど、大丈夫な気がしてきた! ほっぺと肩の力が抜けて、へらっと笑ったら、晴海もニッコリした。
「今から、愛野たちと話し合いやけど。俺もみんなも付いてるからな。絶対、上手くいかそう!」
「うん!」
グータッチして、おれらはトイレの個室を出た。
そして、放課後。運命の話し合いが始まったんや。
今日の学祭準備は、主に教室で進める予定やったから。実行委員の主要メンバーが勢ぞろいしとるところに、おれら六人で殴り込みをかけたわけなんやけど。
「俺らもクラスの学祭に参加したい。俺らは不真面目に取り組んだりしないから、ハブにするのは止めてくれ」
訴えたのは、シンプルにこれやった。
ほんまは皆それぞれ、色々言いたいことがあってんけどさ。
でも……まずおれらで話し合ったときに、共通して願ってたんは。「学祭に、みんなで参加したい」ってことやったんよ。
「愛野くん。おれらはホンマに、クラス行事の邪魔するつもりなんてないねん。むしろ、一生懸命に取り組みたいって思っとる!」
おれらは、真っすぐに訴えた。
「だったら、なんで弘樹を脅したんだよ? 本当にクラスの事思ってるなら、そんなことしないだろ?」
「いや、それは誤解なんやってば! おれらは桃園を脅したりしてなくて……」
「言い訳するな! この目で見たんだからなっ。そこを誤魔化されたら、何を言われても信用できないだろ!」
……訴えとるんやけど~!
愛野くんの誤解が止まらんくて、気持ちが伝わっとる感じがせん。みんなも、「真面目にやる」って訴えとるんに、「何か裏があるに違いない」って言われ続けて、困惑しとる。
山田が焦れたように声を荒らげる。
「大橋、桃園。お前らも何とか言えよ! こいつらが行事崩壊させるとか、ホントに思ってんの? 熱心にトリックアート描いてたの、俺達が一番知ってんじゃねーかよ」
「そ、それは……」
瞳を揺らした桃園を背に庇い、大橋がおれらを睨みつける。
「俺だってそう思ってた。だが、そいつらは天使憎さで俺らの絵を利用しようとしたんだぞ。所詮、その程度の気持ちしかない奴に、俺らの絵に関わって欲しくない」
「はあ? だから、んな事する奴らじゃねーっつってるじゃん!」
山田の米神に、青筋が浮かぶ。
飛びかかっていきそうなんを、おれと竹っちが慌てて留める。
藤崎が、やれやれって感じで歩み出た。
「水掛け論だな。はっきり言って、俺達は、お前達を信用できない。今井が天使憎さでクラス行事を邪魔しようとし、お前達もそれに加担した。だから」
「仲間に入れてくれ言われても、なんか企んどるとしか思えへんっちゅー事か?」
「そうだ。信用してほしいなら、今までの非礼を天使に謝るのが先だ」
晴海の問いに、藤崎は厳しい声で言うた。
上杉が、「そんなん滅茶苦茶だぜ」と漏らす。
「なんでだよ、俺らは悪いことなんてしてねぇのに」
「言いがかりにも程がある。結局、てめぇらが俺らを気に入らねーんだろ?」
鈴木も、苛立った声で言う。竹っちは、何やら思いつめた顔で黙っとった。
おれも、流石にカッとなってもた。
そんな、「愛野くんを嫌ってるから、悪い事するに違いない」なんて、理由になってへんやんか。
そもそも、嫌うほど関わってもないのに……!
おれは、叫んだ。
「なんで、そこまで疑うん? おれはホンマに、愛野くんのこと、好きでも嫌いでもないもん! 色眼鏡で見んと話し合ってや!」
と、愛野くんの目に涙が溢れた。
「……俺がっ、聞きたいよ! 今井、なんでここまで俺を嫌うんだ? 転校して来たときから、ずっとさぁ――お前にそこまで何かしたのかよ……?」
愛野くんの悲痛の叫びが、教室中に響く。
ざわざわ……とクラスメイト達が、騒ぎ出した。「そうだよね、頑張ってるのに」とか「今井、いい加減に素直になれよ」と、あちこちから声が上がる。
「なんでっ……!」
なんで、おればっか悪いことになんの!
おれが悪役モブやから? それとも、おれがもともと嫌われてたんか……?
涙ぐみそうになったとき、力強く肩を引き寄せられた。ハッとして顔を上げれば、晴海や。
晴海は、真っすぐに愛野くんを見た。
「愛野、逆に聞くけどな。そこまで、シゲルが自分を嫌っとると思う根拠はなんなん?」
「はっ……?」
愛野くんは、キッと晴海を睨みつけた。
「自分の胸に聞けばわかるだろ?!」
「わからんから聞いてる。俺はシゲルが、簡単に人を嫌うやつやないの知っとるし。まあ、何にせよ。好き嫌いを話し合いに持ち込むのは、フェアちゃうで」
「な……っ。じゃあ、俺がよっぽど酷いことしたってのか?! なら、そう言えよ! 皆を、巻き込まずにっ!」
愛野くんは涙を溢しながらも、睨みつけてくる。晴海は、穏やかな声で答えた。
「ちょっと落ち着きや。ともかく俺は、やってもないことで謝れへんし。シゲルやこいつらを、謝らせたないねん。やから、お互いの気に入らんとこ、冷静にすり合わせていかんか?」
「は、晴海……っ」
おれはもう、今すぐ晴海に抱きつきたかった。
仲間も「そうだぜ!」と一斉に声を上げてくれる。み、みんなぁ……!
――すると、負けじと藤崎が声を上げた。
「根拠ならある! 天使が、会計と付き合っているからだろう?」
晴海は、驚愕に目を見開いた。
「そうやねん! それも、棚にずらーって並んどったんやで」
「マジか。榊原、恐ろしい男やなぁ……」
身振り手振りをつけて、あの禍々しさを伝えると、晴海は低く唸った。
「そんでな。おれが媚薬見つけたん、見られてしもた。ひょっとしたら、前に薬盗ったんも、バレたかも……」
不安で仕方なくて、晴海のシャツを掴んだ。――おれの立ち回りが下手なせいで、状況が悪くなったかもしれへん。
そしたら、ぽすぽすと頭を撫でられる。
「大丈夫や。例え、さっきのが強制イベントやとしても、榊原の変態趣味が露呈しただけや。あいつの悪事に、加担させられたんとちゃうやろ?」
「そ……そうかなぁ?」
「ああ、よう凌いだ。偉いでシゲル!」
「晴海~っ」
ぱあ、と目の前が明るくなる。
しくじったと思ったけど、大丈夫な気がしてきた! ほっぺと肩の力が抜けて、へらっと笑ったら、晴海もニッコリした。
「今から、愛野たちと話し合いやけど。俺もみんなも付いてるからな。絶対、上手くいかそう!」
「うん!」
グータッチして、おれらはトイレの個室を出た。
そして、放課後。運命の話し合いが始まったんや。
今日の学祭準備は、主に教室で進める予定やったから。実行委員の主要メンバーが勢ぞろいしとるところに、おれら六人で殴り込みをかけたわけなんやけど。
「俺らもクラスの学祭に参加したい。俺らは不真面目に取り組んだりしないから、ハブにするのは止めてくれ」
訴えたのは、シンプルにこれやった。
ほんまは皆それぞれ、色々言いたいことがあってんけどさ。
でも……まずおれらで話し合ったときに、共通して願ってたんは。「学祭に、みんなで参加したい」ってことやったんよ。
「愛野くん。おれらはホンマに、クラス行事の邪魔するつもりなんてないねん。むしろ、一生懸命に取り組みたいって思っとる!」
おれらは、真っすぐに訴えた。
「だったら、なんで弘樹を脅したんだよ? 本当にクラスの事思ってるなら、そんなことしないだろ?」
「いや、それは誤解なんやってば! おれらは桃園を脅したりしてなくて……」
「言い訳するな! この目で見たんだからなっ。そこを誤魔化されたら、何を言われても信用できないだろ!」
……訴えとるんやけど~!
愛野くんの誤解が止まらんくて、気持ちが伝わっとる感じがせん。みんなも、「真面目にやる」って訴えとるんに、「何か裏があるに違いない」って言われ続けて、困惑しとる。
山田が焦れたように声を荒らげる。
「大橋、桃園。お前らも何とか言えよ! こいつらが行事崩壊させるとか、ホントに思ってんの? 熱心にトリックアート描いてたの、俺達が一番知ってんじゃねーかよ」
「そ、それは……」
瞳を揺らした桃園を背に庇い、大橋がおれらを睨みつける。
「俺だってそう思ってた。だが、そいつらは天使憎さで俺らの絵を利用しようとしたんだぞ。所詮、その程度の気持ちしかない奴に、俺らの絵に関わって欲しくない」
「はあ? だから、んな事する奴らじゃねーっつってるじゃん!」
山田の米神に、青筋が浮かぶ。
飛びかかっていきそうなんを、おれと竹っちが慌てて留める。
藤崎が、やれやれって感じで歩み出た。
「水掛け論だな。はっきり言って、俺達は、お前達を信用できない。今井が天使憎さでクラス行事を邪魔しようとし、お前達もそれに加担した。だから」
「仲間に入れてくれ言われても、なんか企んどるとしか思えへんっちゅー事か?」
「そうだ。信用してほしいなら、今までの非礼を天使に謝るのが先だ」
晴海の問いに、藤崎は厳しい声で言うた。
上杉が、「そんなん滅茶苦茶だぜ」と漏らす。
「なんでだよ、俺らは悪いことなんてしてねぇのに」
「言いがかりにも程がある。結局、てめぇらが俺らを気に入らねーんだろ?」
鈴木も、苛立った声で言う。竹っちは、何やら思いつめた顔で黙っとった。
おれも、流石にカッとなってもた。
そんな、「愛野くんを嫌ってるから、悪い事するに違いない」なんて、理由になってへんやんか。
そもそも、嫌うほど関わってもないのに……!
おれは、叫んだ。
「なんで、そこまで疑うん? おれはホンマに、愛野くんのこと、好きでも嫌いでもないもん! 色眼鏡で見んと話し合ってや!」
と、愛野くんの目に涙が溢れた。
「……俺がっ、聞きたいよ! 今井、なんでここまで俺を嫌うんだ? 転校して来たときから、ずっとさぁ――お前にそこまで何かしたのかよ……?」
愛野くんの悲痛の叫びが、教室中に響く。
ざわざわ……とクラスメイト達が、騒ぎ出した。「そうだよね、頑張ってるのに」とか「今井、いい加減に素直になれよ」と、あちこちから声が上がる。
「なんでっ……!」
なんで、おればっか悪いことになんの!
おれが悪役モブやから? それとも、おれがもともと嫌われてたんか……?
涙ぐみそうになったとき、力強く肩を引き寄せられた。ハッとして顔を上げれば、晴海や。
晴海は、真っすぐに愛野くんを見た。
「愛野、逆に聞くけどな。そこまで、シゲルが自分を嫌っとると思う根拠はなんなん?」
「はっ……?」
愛野くんは、キッと晴海を睨みつけた。
「自分の胸に聞けばわかるだろ?!」
「わからんから聞いてる。俺はシゲルが、簡単に人を嫌うやつやないの知っとるし。まあ、何にせよ。好き嫌いを話し合いに持ち込むのは、フェアちゃうで」
「な……っ。じゃあ、俺がよっぽど酷いことしたってのか?! なら、そう言えよ! 皆を、巻き込まずにっ!」
愛野くんは涙を溢しながらも、睨みつけてくる。晴海は、穏やかな声で答えた。
「ちょっと落ち着きや。ともかく俺は、やってもないことで謝れへんし。シゲルやこいつらを、謝らせたないねん。やから、お互いの気に入らんとこ、冷静にすり合わせていかんか?」
「は、晴海……っ」
おれはもう、今すぐ晴海に抱きつきたかった。
仲間も「そうだぜ!」と一斉に声を上げてくれる。み、みんなぁ……!
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