180 / 398
第三章~お披露目~
百七十九話
しおりを挟む
――ぴちゃ……
お湯をすくって、肩にかける。じんわりと熱がしみて、深い吐息が漏れた。
「はあ……」
……あったかい。広々とした湯船で、どこまでも体が伸びてっちゃいそう。浴室は、大きな窓から昼の光が差し込んで、とても明るい。
ぼくは、お湯の中で揺蕩う自分の体を見下ろした。
「……う~」
ぱちゃん、と顔をお湯に沈める。ぶくぶくと息を吐いて、金魚になった気持でいると……さっきのことが頭に浮かんでくる。
――すっごい、ドキドキした……
着物を脱がせてもらったときの、宏兄の目。――すごく熱かった。たくさん、キスしてくれるときみたいに……。
「うう~」
恥ずかしくて悶える。パシャパシャとお湯が跳ねた。
「でも、宏兄も、ドキドキしてくれてるのかな。そやったら、いいな……」
きゅ、と両肩を抱く。
胸が苦しいくらい、高鳴ってた。これからのこと、すごく不安で、緊張してる。でも――同じくらい、期待してる自分がいて。
――こんな気持ち、はじめて。どうしちゃったんやろ……?
なんだか恥ずかしい。宏兄が知ったら、はしたないって、思われるかな。
「……宏兄」
……でも、もっと側に居たくて。――抱きしめて欲しい。本当は、陽平から庇ってくれたときから、ずっとそうしてほしかった。
ぼん、と頬が燃え上がる。
「……あかんっ。のぼせちゃう!」
迷いを振り切るように、お風呂から上がった。
ふかふかのタオルで、火照った体から水滴を拭い、髪を包んだ。
人生初めてのバスローブを、素肌に羽織る。しっとりとして、安心感のある重みに、目が丸くなる。
「わあ……!」
バスローブって、こういう感じやったんや。
映画やドラマの登場人物になったようで、わくわくする。
髪を乾かして、外に出ると――
「宏兄!」
リビングのソファで、宏兄が腰掛けていた。まだ、お買い物かと思ってたから、どきりとする。
宏兄は、大きなソファに悠々と、新聞を読んでいて。
なんだか、すごく大人の男性に見えて、ドキドキしたん。
「おう。成」
宏兄は、すぐにぼくに気づいて、新聞をぽいと放り出す。
ぼくはハッとして、スリッパをぱたぱた言わせて、駆け寄った。
「ご、ごめんね! のんびりしちゃった」
「何言ってるんだ、ゆっくりしてくれ……それに俺も、今戻ってきたとこだぞ」
宏兄は大らかに笑って、じっと目を細めた。眩しいものを見るように。
ぼくは照れくさくて、もじもじと俯いた。
「あったまったか?」
「うんっ、すごく……」
頷くと、宏兄は立ち上がった。ぼくの髪に触れるか、触れないか……大きな手が近づいてくる。
どきりとして、肩を竦めると――宏兄は言う。
「髪、洗ったんだな」
「う、うん。お風呂やから」
え。違うのかな? おろおろしていると、宏兄はくすりと笑った。
「いや、いつもと違う香りが新鮮でさ。バスローブ姿、可愛いな」
「……えへ。初バスローブ、快適ですっ」
嬉しくて、ぱっと手を広げる。
「あはは。良かったなぁ。じゃあ、俺もさっぱりしてくるかな」
「うん、ゆっくりしてきて! お風呂、すごく良かったよ。眺めもよくてね」
ふざけて、背中をお風呂まで押して行くと、宏兄はくすぐったそうに肩を震わせる。
「そうか、そうか。あ……新しい下着と服。クローゼットにあるから」
「わ、ありがとう」
「俺としては、そのままでいいけどな」
えっ。
ぼくは、ぎしりと固まる。宏兄は、横目にほほ笑んで、お風呂場に入っていった。
どう言う意味ですか、宏兄さん……!
「うう……」
初めてのウォークインクローゼットやけど、感動する心の余白がないっ。
パンクしそうな頭で、ぼくは衣装棚を漁った。すでにタグの切られた服と、下着が丁寧に納められてる。
「……」
ぼくは、新しい下着を手に取る。
着てきたものは、ランドリーに出してくれるそうで……実はいま、何も履いてないん。
下着無しは落ち着かないから、凄くありがたい。
――俺としては、そのままでいいけどな。
顔が、ぼっと熱る。
ぎゅう、と下着を握りしめて、へたり込む。
「ど、どうしたら。でも、裸でいるのも恥ずかしいし……」
というか、シンプルに意味が気になる。やっぱり、"そう言うこと"なの?
どっどっ、と早鐘を打つ心臓が、飛び出してきそう。
「じゃあ、履いたら……なんか拒否したみたいになるかな? でも、万一開けたら、恥ずかしいし……」
うんうん悩んでいると、大きな姿見が目に入る。映ってるのは――下着を握りしめて、難しい顔をしてるぼくで。
「ひえ」
シュールな絵面に、ちょっと恥ずかしくなる。
ぼくはおずおずと、小さな座椅子に腰をかけた。……シャワーの音が聞こえてくる。
この隣が洗面所だから、近くに宏兄が。
落ち着かなくて、視線を巡らすと……眩い白が目に飛び込んできた。
「……あっ、やっこさん」
――お義母さんの、お着物。
壁面のハンガーフックに、大きく腕を伸ばした格好で、着物が干されていた。帯や長じゅばんも。
「……わあ」
近づいて見ると、しわなく伸ばされた布地が淡い照明の光を受け、しっとりと光ってる。
「お義母さんがしてあったみたい。……宏兄も、着物着るんかなあ」
そんなことを、ふと思う。
顔を寄せると、かすかに森の香りがした。たくさん、抱きしめて貰ったからかも……
きゅう、と胸が震える。
「――どうした?」
「ひゃあ!?」
しっとりと熱を孕んだ、芳しい木々が香る。いつの間にやってきたのか、宏兄が後ろに立っていた。
「も、もう出たん?」
「もうってこともないぞ。何かあったか?」
大きな笑みを浮かべ、宏兄が言う。ぼくと同じ、バスローブを纏ってる。湯上がりの浅黒い肌を直視できなくて、着物に向き直った。
「う、ううん! 綺麗にしてくれて、ありがとう。ごめんね、脱ぎっぱなしで」
「いいよ、これくらい」
何でもないみたいに言う宏兄に、少し尋ねてみる。
「えと。宏兄って、着物着るの?」
「ん?」
「なんか、慣れてはるなあと思って」
「ああ……子供の頃、母さんの趣味でな。性に合わないから、家を出てからは全然だが」
「そうなん? ……初めて知った」
ぼくは、目を真ん丸にする。長い付き合いなのに、知らなかったなんて。
そう思って、はっとする。
――ぼくって……宏兄のこと、知ってるつもりで。全然、知らないんや。
結婚することになるまで……宏兄のご家族にも会ったことなかったし。
お兄さんが結婚してたことも、今日、来られなかったお姉さんの、事情のことも――宏兄と過ごした十五年の間に、起こったことなのに。
――宏兄は、家のことあまり話さなくて。たぶん、ぼくの家族がいないの、気にして……
わかってたのに。
宏兄は、夢の話も、好きなものも……宏兄のことは話してくれるから。
今、眼の前にいる宏兄だけ知れていればいいって、言い訳して。――本当は、ぼくが傷つきたくなかっただけなのに。
『……あんまり、仲良くなったら辛いよ』
優しい声が甦り、胸が軋む。これは忠告やった。――ぼくが、いつか苦しまないように。
だから、宏兄が言わないでくれることに、甘えてた。
……ずるい。
すると、そっと背を抱き寄せられた。
「成、どうした?」
「宏兄……」
あたたかい腕に抱かれて、長い息が漏れる。泣きたくなって、ぎゅっと腰に抱きついた。
宏兄は、本当に優しい。
子供の頃から、ずっと変わらない。
「宏兄……!」
優しく背を撫でてくれる大きな手は、お兄ちゃんの……ううん、ぼくの旦那さんのものやった。
――そうや。今は、もう違う……
ぼくは、宏兄の顔を見上げた。
「あのね、宏兄」
「うん?」
優しい目が、見下ろしてくれる。ぼくは、勇気を得て……ぎゅっと背を抱いた。
「ぼく、宏兄のこと、もっと知りたい……!」
お湯をすくって、肩にかける。じんわりと熱がしみて、深い吐息が漏れた。
「はあ……」
……あったかい。広々とした湯船で、どこまでも体が伸びてっちゃいそう。浴室は、大きな窓から昼の光が差し込んで、とても明るい。
ぼくは、お湯の中で揺蕩う自分の体を見下ろした。
「……う~」
ぱちゃん、と顔をお湯に沈める。ぶくぶくと息を吐いて、金魚になった気持でいると……さっきのことが頭に浮かんでくる。
――すっごい、ドキドキした……
着物を脱がせてもらったときの、宏兄の目。――すごく熱かった。たくさん、キスしてくれるときみたいに……。
「うう~」
恥ずかしくて悶える。パシャパシャとお湯が跳ねた。
「でも、宏兄も、ドキドキしてくれてるのかな。そやったら、いいな……」
きゅ、と両肩を抱く。
胸が苦しいくらい、高鳴ってた。これからのこと、すごく不安で、緊張してる。でも――同じくらい、期待してる自分がいて。
――こんな気持ち、はじめて。どうしちゃったんやろ……?
なんだか恥ずかしい。宏兄が知ったら、はしたないって、思われるかな。
「……宏兄」
……でも、もっと側に居たくて。――抱きしめて欲しい。本当は、陽平から庇ってくれたときから、ずっとそうしてほしかった。
ぼん、と頬が燃え上がる。
「……あかんっ。のぼせちゃう!」
迷いを振り切るように、お風呂から上がった。
ふかふかのタオルで、火照った体から水滴を拭い、髪を包んだ。
人生初めてのバスローブを、素肌に羽織る。しっとりとして、安心感のある重みに、目が丸くなる。
「わあ……!」
バスローブって、こういう感じやったんや。
映画やドラマの登場人物になったようで、わくわくする。
髪を乾かして、外に出ると――
「宏兄!」
リビングのソファで、宏兄が腰掛けていた。まだ、お買い物かと思ってたから、どきりとする。
宏兄は、大きなソファに悠々と、新聞を読んでいて。
なんだか、すごく大人の男性に見えて、ドキドキしたん。
「おう。成」
宏兄は、すぐにぼくに気づいて、新聞をぽいと放り出す。
ぼくはハッとして、スリッパをぱたぱた言わせて、駆け寄った。
「ご、ごめんね! のんびりしちゃった」
「何言ってるんだ、ゆっくりしてくれ……それに俺も、今戻ってきたとこだぞ」
宏兄は大らかに笑って、じっと目を細めた。眩しいものを見るように。
ぼくは照れくさくて、もじもじと俯いた。
「あったまったか?」
「うんっ、すごく……」
頷くと、宏兄は立ち上がった。ぼくの髪に触れるか、触れないか……大きな手が近づいてくる。
どきりとして、肩を竦めると――宏兄は言う。
「髪、洗ったんだな」
「う、うん。お風呂やから」
え。違うのかな? おろおろしていると、宏兄はくすりと笑った。
「いや、いつもと違う香りが新鮮でさ。バスローブ姿、可愛いな」
「……えへ。初バスローブ、快適ですっ」
嬉しくて、ぱっと手を広げる。
「あはは。良かったなぁ。じゃあ、俺もさっぱりしてくるかな」
「うん、ゆっくりしてきて! お風呂、すごく良かったよ。眺めもよくてね」
ふざけて、背中をお風呂まで押して行くと、宏兄はくすぐったそうに肩を震わせる。
「そうか、そうか。あ……新しい下着と服。クローゼットにあるから」
「わ、ありがとう」
「俺としては、そのままでいいけどな」
えっ。
ぼくは、ぎしりと固まる。宏兄は、横目にほほ笑んで、お風呂場に入っていった。
どう言う意味ですか、宏兄さん……!
「うう……」
初めてのウォークインクローゼットやけど、感動する心の余白がないっ。
パンクしそうな頭で、ぼくは衣装棚を漁った。すでにタグの切られた服と、下着が丁寧に納められてる。
「……」
ぼくは、新しい下着を手に取る。
着てきたものは、ランドリーに出してくれるそうで……実はいま、何も履いてないん。
下着無しは落ち着かないから、凄くありがたい。
――俺としては、そのままでいいけどな。
顔が、ぼっと熱る。
ぎゅう、と下着を握りしめて、へたり込む。
「ど、どうしたら。でも、裸でいるのも恥ずかしいし……」
というか、シンプルに意味が気になる。やっぱり、"そう言うこと"なの?
どっどっ、と早鐘を打つ心臓が、飛び出してきそう。
「じゃあ、履いたら……なんか拒否したみたいになるかな? でも、万一開けたら、恥ずかしいし……」
うんうん悩んでいると、大きな姿見が目に入る。映ってるのは――下着を握りしめて、難しい顔をしてるぼくで。
「ひえ」
シュールな絵面に、ちょっと恥ずかしくなる。
ぼくはおずおずと、小さな座椅子に腰をかけた。……シャワーの音が聞こえてくる。
この隣が洗面所だから、近くに宏兄が。
落ち着かなくて、視線を巡らすと……眩い白が目に飛び込んできた。
「……あっ、やっこさん」
――お義母さんの、お着物。
壁面のハンガーフックに、大きく腕を伸ばした格好で、着物が干されていた。帯や長じゅばんも。
「……わあ」
近づいて見ると、しわなく伸ばされた布地が淡い照明の光を受け、しっとりと光ってる。
「お義母さんがしてあったみたい。……宏兄も、着物着るんかなあ」
そんなことを、ふと思う。
顔を寄せると、かすかに森の香りがした。たくさん、抱きしめて貰ったからかも……
きゅう、と胸が震える。
「――どうした?」
「ひゃあ!?」
しっとりと熱を孕んだ、芳しい木々が香る。いつの間にやってきたのか、宏兄が後ろに立っていた。
「も、もう出たん?」
「もうってこともないぞ。何かあったか?」
大きな笑みを浮かべ、宏兄が言う。ぼくと同じ、バスローブを纏ってる。湯上がりの浅黒い肌を直視できなくて、着物に向き直った。
「う、ううん! 綺麗にしてくれて、ありがとう。ごめんね、脱ぎっぱなしで」
「いいよ、これくらい」
何でもないみたいに言う宏兄に、少し尋ねてみる。
「えと。宏兄って、着物着るの?」
「ん?」
「なんか、慣れてはるなあと思って」
「ああ……子供の頃、母さんの趣味でな。性に合わないから、家を出てからは全然だが」
「そうなん? ……初めて知った」
ぼくは、目を真ん丸にする。長い付き合いなのに、知らなかったなんて。
そう思って、はっとする。
――ぼくって……宏兄のこと、知ってるつもりで。全然、知らないんや。
結婚することになるまで……宏兄のご家族にも会ったことなかったし。
お兄さんが結婚してたことも、今日、来られなかったお姉さんの、事情のことも――宏兄と過ごした十五年の間に、起こったことなのに。
――宏兄は、家のことあまり話さなくて。たぶん、ぼくの家族がいないの、気にして……
わかってたのに。
宏兄は、夢の話も、好きなものも……宏兄のことは話してくれるから。
今、眼の前にいる宏兄だけ知れていればいいって、言い訳して。――本当は、ぼくが傷つきたくなかっただけなのに。
『……あんまり、仲良くなったら辛いよ』
優しい声が甦り、胸が軋む。これは忠告やった。――ぼくが、いつか苦しまないように。
だから、宏兄が言わないでくれることに、甘えてた。
……ずるい。
すると、そっと背を抱き寄せられた。
「成、どうした?」
「宏兄……」
あたたかい腕に抱かれて、長い息が漏れる。泣きたくなって、ぎゅっと腰に抱きついた。
宏兄は、本当に優しい。
子供の頃から、ずっと変わらない。
「宏兄……!」
優しく背を撫でてくれる大きな手は、お兄ちゃんの……ううん、ぼくの旦那さんのものやった。
――そうや。今は、もう違う……
ぼくは、宏兄の顔を見上げた。
「あのね、宏兄」
「うん?」
優しい目が、見下ろしてくれる。ぼくは、勇気を得て……ぎゅっと背を抱いた。
「ぼく、宏兄のこと、もっと知りたい……!」
148
関連作品
「いつでも僕の帰る場所」短編集
「いつでも僕の帰る場所」短編集
お気に入りに追加
1,500
あなたにおすすめの小説

朝起きたら幼なじみと番になってた。
オクラ粥
BL
寝ぼけてるのかと思った。目が覚めて起き上がると全身が痛い。
隣には昨晩一緒に飲みにいった幼なじみがすやすや寝ていた
思いつきの書き殴り
オメガバースの設定をお借りしてます

別れようと彼氏に言ったら泣いて懇願された挙げ句めっちゃ尽くされた
翡翠飾
BL
「い、いやだ、いや……。捨てないでっ、お願いぃ……。な、何でも!何でもするっ!金なら出すしっ、えっと、あ、ぱ、パシリになるから!」
そう言って涙を流しながら足元にすがり付くαである彼氏、霜月慧弥。ノリで告白されノリで了承したこの付き合いに、βである榊原伊織は頃合いかと別れを切り出したが、慧弥は何故か未練があるらしい。
チャライケメンα(尽くし体質)×物静かβ(尽くされ体質)の話。
拝啓、許婚様。私は貴方のことが大嫌いでした
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【ある日僕の元に許婚から恋文ではなく、婚約破棄の手紙が届けられた】
僕には子供の頃から決められている許婚がいた。けれどお互い特に相手のことが好きと言うわけでもなく、月に2度の『デート』と言う名目の顔合わせをするだけの間柄だった。そんなある日僕の元に許婚から手紙が届いた。そこに記されていた内容は婚約破棄を告げる内容だった。あまりにも理不尽な内容に不服を抱いた僕は、逆に彼女を遣り込める計画を立てて許婚の元へ向かった――。
※他サイトでも投稿中


【完結】可愛いあの子は番にされて、もうオレの手は届かない
天田れおぽん
BL
劣性アルファであるオズワルドは、劣性オメガの幼馴染リアンを伴侶に娶りたいと考えていた。
ある日、仕えている王太子から名前も知らないオメガのうなじを噛んだと告白される。
運命の番と王太子の言う相手が落としていったという髪飾りに、オズワルドは見覚えがあった――――
※他サイトにも掲載中
★⌒*+*⌒★ ☆宣伝☆ ★⌒*+*⌒★
「婚約破棄された不遇令嬢ですが、イケオジ辺境伯と幸せになります!」
が、レジーナブックスさまより発売中です。
どうぞよろしくお願いいたします。m(_ _)m
挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】
今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。
「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」
そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。
そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。
けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。
その真意を知った時、私は―。
※暫く鬱展開が続きます
※他サイトでも投稿中
【完結】捨ててください
仲 奈華 (nakanaka)
恋愛
ずっと貴方の側にいた。
でも、あの人と再会してから貴方は私ではなく、あの人を見つめるようになった。
分かっている。
貴方は私の事を愛していない。
私は貴方の側にいるだけで良かったのに。
貴方が、あの人の側へ行きたいと悩んでいる事が私に伝わってくる。
もういいの。
ありがとう貴方。
もう私の事は、、、
捨ててください。
続編投稿しました。
初回完結6月25日
第2回目完結7月18日
【完結・ルート分岐あり】オメガ皇后の死に戻り〜二度と思い通りにはなりません〜
ivy
BL
魔術師の家門に生まれながら能力の発現が遅く家族から虐げられて暮らしていたオメガのアリス。
そんな彼を国王陛下であるルドルフが妻にと望み生活は一変する。
幸せになれると思っていたのに生まれた子供共々ルドルフに殺されたアリスは目が覚めると子供の頃に戻っていた。
もう二度と同じ轍は踏まない。
そう決心したアリスの戦いが始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる