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第49話 重い
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目が覚めるか覚めないかの半覚醒。
ふわふわした意識の中で、伊月さんの話声がするな……と思うと、一気に目が覚めた。
「……あぁ、じゃあそれで。よろしく」
「ん……?」
俺が瞼を開くと、下着だけ身に着けてベッドに腰掛けた伊月さんが、スマートフォンを耳元から離すところだった。
電話していたの?
というか、俺、中出しセックスで気を失っていた?
「ごめん、起こしちゃった?」
「……大丈夫です。むしろ、すみません。折角の新婚初夜だったのに気を失っちゃって」
「気を失うくらい気持ちよくなってくれたみたいだから、俺は嬉しいよ」
伊月さんはスマートフォンをサイドボードに置いて、俺の髪を愛おしそうに梳いてくれる。
「中出しで気を失っちゃったアオくんの顔、すっごく幸せそうだったしね?」
「あ、そ、それは! ……し、幸せ、ですけど……」
そんなことを言う伊月さんの顔の方が幸せそうだ。
それに、その幸せそうな顔が見られると俺も幸せで……幸せ。
「体に負担がかかっちゃうから毎回はよくないけど、時々しようね? 中出しエッチ」
「はい」
またできるんだ! やった。
……って、顔に出ていたかな? 伊月さんが「ふふっ」と声を漏らしながら俺の隣に潜り込んでくる。
距離が近い。素肌同士が触れて気持ちいい。
「他にも、したいことあったら何でも言ってね。セックスでも、セックス以外でも。だってもう夫婦なんだから」
「夫婦じゃない時でも、伊月さんは何でもしてくれていたのに……」
ただ、俺は上手に甘えられていなかったよね。それに、夫婦って言うなら俺も。
「でも、俺、これからはもっと素直に甘えます。だから……伊月さんも、俺にして欲しいことがあれば言ってくださいね。夫婦なんだから」
「いいの!?」
俺の言葉に被さって、伊月さんが大きな声を上げる。
あ。はやまったかな……怖いこと言われたらどうしよう。
「じゃあ、早速一ついい?」
「はい……」
なんだろう。
すぐに思いつくってことはずっとして欲しかったことなんだろうけど……
身構えていると、伊月さんは少し照れた顔で首を傾げた。
「名前で呼んでみてくれない?」
「あ」
そうだ。俺がアオとか蒼太って呼んでもらっているのに俺……!
夫婦だもんね。それに俺も、芸名は「波崎アオ」のままだけど、本名はもう「伊月」だし。当然だ。
「えっと……光一郎さん」
呼び慣れないけど、初めて呼ぶんだしちょっとだけかわいく、語尾にハートマークでも付きそうな感じで読んでみたんだけど……なんで?
喜ぶ、とは少し違う、不思議とほっとしたような顔をされてしまう。
「……?」
「あぁ……やっと」
伊月さんの口角がだんだんと上がる。
「俺、やっと自分の名前が好きになれた」
「好きに?」
嫌いだったんだ? 光一郎……普通にかっこいいし似合うと思うのに。
「そう。アオくんの前でこんなことを言ったら怒られるかもしれないけど、長男だからという理由で一郎ってつくのが嫌だった。長男だから大切にされている、長男だから意味があるみたいな気持ちが強くて……」
「あ……!」
俺と同じだけど逆だ……そっか。そうだよね。
伊月さんも、ご両親とのこと、自分が長男としてのこと……沢山悩んできたの、わかっていたのに。
「でも、アオくんとこうして結婚できたから、俺はこの境遇も、自分も、全部好きになれたし、今はもう、長男の光一郎じゃなくて、アオくんの夫の光一郎だから気にならない」
光一郎さんが抱きしめてくれて、俺からもぎゅっと隙間を無くすように抱き着く。
俺と光一郎さんって本当に真逆で……でも、だからこそ俺は本当の幸せに気づくことができた。
「アオくん。生まれてきてくれてありがとう。結婚してくれて、ありがとう」
光一郎さんが噛みしめるように耳元で囁いてくれる。
嬉しい。だから……
「光一郎さん……生まれてきてくれて、俺と結婚してくれて、ありがとうございます」
「アオくん……!」
俺が嬉しかった言葉で、光一郎さんも喜んでくれる。
いいなぁ。結婚って夫婦って最高。
お父さんの光一郎さんも大好きだけど、夫の光一郎さん、もっともっと大好き……あ。
「あ、そういえば……俺たち結婚しましたけど、光一郎さんのご両親にご挨拶とかって?」
浮かれていたけど、「結婚」って家族に関わるよね? 俺は弟に話しただけだし、弟の仕事が落ち着いたら顔合わせの予定だけど……光一郎さんの方は?
もしかして、俺の両親と一緒で、何も接触がないから偏見とか、嫌われているとか……? 弟さんもいるよね?
「ん? あぁ、俺の両親は気にしないで。俺に社長を譲った後、海外に移住して少し早めの隠居生活をのんびり送っているから。仕事も私生活も完全にノータッチなんだよ」
「へぇ。信頼されているんですね」
優秀な息子に継がせて、南国リゾートとかで悠々自適の老後かな?
成功者って感じだよね。
「そう。絶対に日本に帰ってこないし、こっちの情報も伝わらないから、邪魔されることはないよ。安心して」
「え? じゃあ、結婚したことも伝えていないんですか?」
「ん? あんな人たちに伝える必要ある?」
光一郎さん、目が笑っていない。
これ……深く聞いちゃいけないやつかも。
「両親はどうでもいいけど、弟にはどうしようかな。メールでは報告して、お祝いの言葉ももらったんだけど……コーヒー関係の会社を立ち上げていて、今はブラジルにいるんだよね。普通に仲はいいんだけどちょっと遠いしネットの環境がよくないみたいでリモートで顔合わせも難しいし、治安が悪い場所らしいからアオくんを連れて行くのも心配だし……来年には日本に帰ってくるだろうから、その時に会ってくれる?」
「あ、はい、もちろんです」
地球の裏側のネット環境が微妙で治安の悪い場所にいる弟さんとは、連絡をとるし会う予定もたつのに、ご両親って……いや、考えないでおこう。
うん。
弟さん、どんな人かな、楽しみだなー……
「あ、そうそう。お節介だったかもしれないけど、アオくんのご両親にも俺たちの近況が伝わらないように、あと、俺たちや弟くんに近づけないようにしたから安心してね」
「え……っと?」
「向こうが先にブロックしてきたんだから、こっちもブロックする。ただそれだけだよ。アオくんにはもう新しい家族の俺がいるし、弟くんとは仲直りしたし、アオくんを大事にしない人のことは忘れちゃおうね?」
両親に対しては、寂しいけどもう諦めはついていて、むしろ俺や光一郎さんに逆恨みで迷惑なことをしてこないかとか、弟が見つかって連れ戻されないかが心配だったけど……
俺、芸能人で、養子縁組のことも、光一郎さんとデートしたことでもニュースになるくらいなのに? 伝わらないなんてことは……?
あれ?
やっぱり光一郎さんって怖い……?
「あ! お世話になった秘書や会社の幹部、協力してくれた友人に、お礼を兼ねた結婚の報告はしたいかな。あと、世間にアオくんは俺のだって宣言したい。結婚式する?」
「それは……したいような、恥ずかしいような……」
人前に出る仕事ではあるけど、家族関係は希薄で友達もずっといなかったから、プライベートの自分を他人に見せるのって少し緊張する。
……出席してもらう人も、事務所の人と弟、従兄弟……フユキさんなら誘ったら来てくれるかなって程度だし。
改めて考えると、伊月さんは社交性があってすごい。尊敬する。かっこいい……ん? かっこいい?
「あ、記念写真は欲しいです! 伊月さんのフォーマル、見たいです!」
「俺もアオくんのフォーマル見たいな! じゃあ、フォトウエディングをしよう! その写真をSNSに載せて、親しい人には挨拶状……年賀状でもいいか。 式とか食事会はしたくなったらまたその時に考えよう」
「はい!」
優しいな。こうして俺のことを一番に考えて、俺に合わせてくれる。
すぐに頭を撫でてくれて、撫でる手つきも表情も、俺に向くものは全部優しい。
怖いんだけど。
愛が重すぎるんだけど。
でも、やっぱり……
「俺、光一郎さんと結婚してよかった」
今まで「愛」が足りなかった分、重いくらいが調度いいのかもしれない。
重い愛で幸せな方向に引っ張っていってくれるくらいじゃないと、俺は幸せになれないのかもしれない。
「アオくん……! うん。俺もだよ。絶対に一生大切に、幸せにするからね」
「はい。俺も、光一郎さんのこと幸せにします」
光一郎さんの腕の力は強くて少し痛いくらいだけど……ここが俺の、大切な居場所だと思った。
ふわふわした意識の中で、伊月さんの話声がするな……と思うと、一気に目が覚めた。
「……あぁ、じゃあそれで。よろしく」
「ん……?」
俺が瞼を開くと、下着だけ身に着けてベッドに腰掛けた伊月さんが、スマートフォンを耳元から離すところだった。
電話していたの?
というか、俺、中出しセックスで気を失っていた?
「ごめん、起こしちゃった?」
「……大丈夫です。むしろ、すみません。折角の新婚初夜だったのに気を失っちゃって」
「気を失うくらい気持ちよくなってくれたみたいだから、俺は嬉しいよ」
伊月さんはスマートフォンをサイドボードに置いて、俺の髪を愛おしそうに梳いてくれる。
「中出しで気を失っちゃったアオくんの顔、すっごく幸せそうだったしね?」
「あ、そ、それは! ……し、幸せ、ですけど……」
そんなことを言う伊月さんの顔の方が幸せそうだ。
それに、その幸せそうな顔が見られると俺も幸せで……幸せ。
「体に負担がかかっちゃうから毎回はよくないけど、時々しようね? 中出しエッチ」
「はい」
またできるんだ! やった。
……って、顔に出ていたかな? 伊月さんが「ふふっ」と声を漏らしながら俺の隣に潜り込んでくる。
距離が近い。素肌同士が触れて気持ちいい。
「他にも、したいことあったら何でも言ってね。セックスでも、セックス以外でも。だってもう夫婦なんだから」
「夫婦じゃない時でも、伊月さんは何でもしてくれていたのに……」
ただ、俺は上手に甘えられていなかったよね。それに、夫婦って言うなら俺も。
「でも、俺、これからはもっと素直に甘えます。だから……伊月さんも、俺にして欲しいことがあれば言ってくださいね。夫婦なんだから」
「いいの!?」
俺の言葉に被さって、伊月さんが大きな声を上げる。
あ。はやまったかな……怖いこと言われたらどうしよう。
「じゃあ、早速一ついい?」
「はい……」
なんだろう。
すぐに思いつくってことはずっとして欲しかったことなんだろうけど……
身構えていると、伊月さんは少し照れた顔で首を傾げた。
「名前で呼んでみてくれない?」
「あ」
そうだ。俺がアオとか蒼太って呼んでもらっているのに俺……!
夫婦だもんね。それに俺も、芸名は「波崎アオ」のままだけど、本名はもう「伊月」だし。当然だ。
「えっと……光一郎さん」
呼び慣れないけど、初めて呼ぶんだしちょっとだけかわいく、語尾にハートマークでも付きそうな感じで読んでみたんだけど……なんで?
喜ぶ、とは少し違う、不思議とほっとしたような顔をされてしまう。
「……?」
「あぁ……やっと」
伊月さんの口角がだんだんと上がる。
「俺、やっと自分の名前が好きになれた」
「好きに?」
嫌いだったんだ? 光一郎……普通にかっこいいし似合うと思うのに。
「そう。アオくんの前でこんなことを言ったら怒られるかもしれないけど、長男だからという理由で一郎ってつくのが嫌だった。長男だから大切にされている、長男だから意味があるみたいな気持ちが強くて……」
「あ……!」
俺と同じだけど逆だ……そっか。そうだよね。
伊月さんも、ご両親とのこと、自分が長男としてのこと……沢山悩んできたの、わかっていたのに。
「でも、アオくんとこうして結婚できたから、俺はこの境遇も、自分も、全部好きになれたし、今はもう、長男の光一郎じゃなくて、アオくんの夫の光一郎だから気にならない」
光一郎さんが抱きしめてくれて、俺からもぎゅっと隙間を無くすように抱き着く。
俺と光一郎さんって本当に真逆で……でも、だからこそ俺は本当の幸せに気づくことができた。
「アオくん。生まれてきてくれてありがとう。結婚してくれて、ありがとう」
光一郎さんが噛みしめるように耳元で囁いてくれる。
嬉しい。だから……
「光一郎さん……生まれてきてくれて、俺と結婚してくれて、ありがとうございます」
「アオくん……!」
俺が嬉しかった言葉で、光一郎さんも喜んでくれる。
いいなぁ。結婚って夫婦って最高。
お父さんの光一郎さんも大好きだけど、夫の光一郎さん、もっともっと大好き……あ。
「あ、そういえば……俺たち結婚しましたけど、光一郎さんのご両親にご挨拶とかって?」
浮かれていたけど、「結婚」って家族に関わるよね? 俺は弟に話しただけだし、弟の仕事が落ち着いたら顔合わせの予定だけど……光一郎さんの方は?
もしかして、俺の両親と一緒で、何も接触がないから偏見とか、嫌われているとか……? 弟さんもいるよね?
「ん? あぁ、俺の両親は気にしないで。俺に社長を譲った後、海外に移住して少し早めの隠居生活をのんびり送っているから。仕事も私生活も完全にノータッチなんだよ」
「へぇ。信頼されているんですね」
優秀な息子に継がせて、南国リゾートとかで悠々自適の老後かな?
成功者って感じだよね。
「そう。絶対に日本に帰ってこないし、こっちの情報も伝わらないから、邪魔されることはないよ。安心して」
「え? じゃあ、結婚したことも伝えていないんですか?」
「ん? あんな人たちに伝える必要ある?」
光一郎さん、目が笑っていない。
これ……深く聞いちゃいけないやつかも。
「両親はどうでもいいけど、弟にはどうしようかな。メールでは報告して、お祝いの言葉ももらったんだけど……コーヒー関係の会社を立ち上げていて、今はブラジルにいるんだよね。普通に仲はいいんだけどちょっと遠いしネットの環境がよくないみたいでリモートで顔合わせも難しいし、治安が悪い場所らしいからアオくんを連れて行くのも心配だし……来年には日本に帰ってくるだろうから、その時に会ってくれる?」
「あ、はい、もちろんです」
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うん。
弟さん、どんな人かな、楽しみだなー……
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「え……っと?」
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俺、芸能人で、養子縁組のことも、光一郎さんとデートしたことでもニュースになるくらいなのに? 伝わらないなんてことは……?
あれ?
やっぱり光一郎さんって怖い……?
「あ! お世話になった秘書や会社の幹部、協力してくれた友人に、お礼を兼ねた結婚の報告はしたいかな。あと、世間にアオくんは俺のだって宣言したい。結婚式する?」
「それは……したいような、恥ずかしいような……」
人前に出る仕事ではあるけど、家族関係は希薄で友達もずっといなかったから、プライベートの自分を他人に見せるのって少し緊張する。
……出席してもらう人も、事務所の人と弟、従兄弟……フユキさんなら誘ったら来てくれるかなって程度だし。
改めて考えると、伊月さんは社交性があってすごい。尊敬する。かっこいい……ん? かっこいい?
「あ、記念写真は欲しいです! 伊月さんのフォーマル、見たいです!」
「俺もアオくんのフォーマル見たいな! じゃあ、フォトウエディングをしよう! その写真をSNSに載せて、親しい人には挨拶状……年賀状でもいいか。 式とか食事会はしたくなったらまたその時に考えよう」
「はい!」
優しいな。こうして俺のことを一番に考えて、俺に合わせてくれる。
すぐに頭を撫でてくれて、撫でる手つきも表情も、俺に向くものは全部優しい。
怖いんだけど。
愛が重すぎるんだけど。
でも、やっぱり……
「俺、光一郎さんと結婚してよかった」
今まで「愛」が足りなかった分、重いくらいが調度いいのかもしれない。
重い愛で幸せな方向に引っ張っていってくれるくらいじゃないと、俺は幸せになれないのかもしれない。
「アオくん……! うん。俺もだよ。絶対に一生大切に、幸せにするからね」
「はい。俺も、光一郎さんのこと幸せにします」
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