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第41話 弟(2)
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その日、大学の図書館で自習をする予定だった弟は、一度実家に帰り、「探さないでください」という置手紙をして、大事な物だけを持って俺のマンションに逃げ込んだ。
「本当に、ごめん……勝手な時だけ、頼ってごめん……」
泣きながら何度も謝る弟を見ていると、今までのキツい態度はどうでもよくなった。
それに、俺……
「俺は、ずっとコウが羨ましくて、コウの辛い部分から目をそらしていた。それに……自分が恵まれていたことにも気づけていなかった」
俺の人生と弟の人生、どちらの方が幸せだった?
俺が弟みたいに親の望む学校にギリギリ入学できていたとしたら……幸せだった?
少なくとも、伊月さんには出会えなかったな。
伊月さんと出会ってから気づいた幸せを、一つも感じることはできなかった。
そんなの、嫌だ。
「ねぇコウ。一緒に幸せになろう」
「……うん」
それから数日、初めて兄弟で一緒の部屋で寝た。
一緒にご飯を食べて、ゲームをして、好みのタイプの男の子の話なんかもして……
生まれて初めて兄弟らしいことをした気がする。
コウは大学四年生で、もう卒業が決まって春休みに入っていたので時間があったし、俺もスキャンダル記事のあと、少しだけ露出を控えているから家にいる時間も長くて、今までできなかった話を沢山出来た。
子供の頃、ゲームをしたかったとか、アニメを観たかったとか、兄さんの舞台の日は勉強時間が少なくなるし、珍しく外食ができるから実はちょっと感謝していたとか。
「兄さんが、自動車のCM出ているのが一番羨ましかった」
ベッドに入って、部屋の電気を消してから少しおしゃべりするのが日課になっていた。
「自動車?」
「うん。俺……自動車運転している時間が一番好き。早めに免許取れって言われたのだけは、親の言う通りでも悪くなかったかな」
「そっか……知らなかった」
「ゼミの友達にしか言ってない。子供の頃から、やりたいと思うのはレーシングゲームだったし、欲しいおもちゃはミニカーだった。大人になってからは、遠い方のキャンパスの時だけ車で通っていたけど、その行き帰りが……自分で運転して、ちょっとハンドルを別の方向に切ればすぐに違う場所に行けるんだってワクワクするあの時間が……一番楽しかった」
暗くて弟の顔はよく見えないけど、本当に楽しそうに話すなと思った。
そうか……ちゃんと好きなこと、楽しい時間、あったんだ。
「だから俺、その……本当は、自動車関係の仕事がしたい」
「うん」
「なんでもいいから、自動車の仕事がいい。整備士とか、大型のトラックやバスの運転手とか、自動車の販売店とか、どんな関わり方でもいいから」
少し自信がなさそうな口調で話し始めたのに、だんだん言葉が力強くなる。
あぁ、ちゃんと好きなんだ。
本気なんだ。
それって……
「ちゃんとやりたいことや好きなものがあるっていいね。よく今日まで自分の大切なものを護れたね」
「……うん」
頭を撫でると、弟は力強く頷いた。
「専門の学校に通うとか、資格を取るとかが必要なら、俺が助けるから。俺、コウがやりたいことを応援するから。だから、コウが一番したいことを考えて」
「兄さん……うん。まずは色々調べてみる」
とりあえず実家から逃げただけで、どうしてあげればいいか俺も手探りだし、コウ自身も不安は大きいと思う。
でも……やりたいことがあるってとても素敵だし、強いと思った。
きっと弟は大丈夫だ。
あと、今まで頭を撫でられるのが好きだったけど……
頑張っている子の頭を撫でてあげるのも、いいなと思った。
◆
弟がうちにやってきて一週間。
恐れていた両親の突撃は一度も無かった。
両親の中で俺の存在はそれほどまでに消えているのか、俺と弟は仲が悪いというイメージのままなのか。
ここにいるとは思いもしないようだ。
置手紙の効果があったのかはわからないけど、両親以外からの接触もなくて、大学や警察に連絡しているわけでもなさそうだった。
自分たちの行いを反省しているのか……息子が家出なんて世間体が悪いから隠しているのか。
理由はわからないけど、両親が近づかないうちに弟をきちんと逃がしてやりたかった。
俺がしてあげられることは……
「兄さん、俺、これに応募しようと思ってる」
「あ……」
ダイニングテーブルで向かいに座った弟が、俺が貸したノートパソコンの画面を見せて来た。
「この時期に就活サイトに登録しても無駄かと思ったんだけど……内定辞退で再募集をかけている会社が少しあってさ。ここ、関西の観光バス会社の求人なんだけど、寮付きだし、入社時は普通免許でいいらしくて」
「関西か……」
「遠い方が、親に見つかりにくいし……関西は、ゼミで仲良くなった、俺のことを心配してくれている友達の地元なんだ。友達は地元で就職するから」
「そっか」
友達か……この家に来てからも時々、俺が新しく買って渡したスマートフォンで電話をしているのは知っていた。
そっか、ちゃんと友達いたんだ。
よかった……
「うん。お兄ちゃんとしては、寮だったら一人じゃなくて安心」
「そう、俺料理できないしさ。ここは、ご飯付きの寮みたいで」
「……ちゃんとご飯食べてね? あと、大丈夫とは思うけどブラック企業とか、パワハラとかあったら、すぐに帰ってきていいから。俺は、コウの味方だから」
「兄さん……ありがとう。でも、まだ応募もしていないし、受からないかもしれないからね?」
「ははっ、そっか」
ちょっと気が早かったなと笑いあった後、コウが何か思い出したようにホームページの別の項目を開いた。
「それとこの会社、兄さんの彼氏さんの子会社と取引あるみたいで……」
「あ、本当だ」
ホームページの企業情報のところに「伊月観光の業務委託を請け……」と書いてある。伊月さんの会社、なんでもしていてすごいなぁ。
「彼氏さんの会社と関係があるなら、兄さんも安心だよね?」
「うん。ますます安心した」
しかも、そういうことなら……すごくズルいけど、もしもコウが落ちても俺がお願いすれば……
なんていうのは、俺、弟を信用しなさすぎだし伊月さんに頼りすぎか。
ダメだ。伊月さんはただでさえ「今は弟くんを優先してあげて」なんて優しく言ってくれているのに……
「兄さん?」
「ごめん、なんでもない。入社試験頑張って。応援してる」
「うん。頑張るよ」
弟はさっそくエントリーシートに記入を始めた。
自分で進路を決めて、一歩踏み出す姿は、とてもまぶしかった。
◆
少しズルいことも考えてしまったけど、昨今のドライバー不足もあってか、コウはエントリーシートの送付とオンライン面接ですぐに採用が決まり、四月から働くことが決まった。
就活を経験したことがなくて詳しくない俺でも、この時期に一社目で決まることがすごいというのはわかる。
なんか、妙に上手くいきすぎのような気もするけど……俺が何もしなくても、弟はちゃんと自分の足で進めてえらい。
それに、両親から逃げるための様々な手続きも……
「一応、弁護士目指していたからね。こういう手続きはなんとかなるよ」
と言いながら分籍に住民票の閲覧制限、社会保険関連など、全部一人でして、ついでに……
「兄さんの分もしておく?」
なんて言われると……本当はまだ少し未練や迷いもあったけど、弟が頑張っているのに断ることもできなくて……
「あ……うん。ありがとう」
俺の方の手続きも進めてもらった。
時間がかかるものはまだ途中だけど……アッサリと、気づけば俺はあんなに縋っていた「両親」と書類上でも離れることができてしまった。
びっくりした。
だって、全然寂しくない。
両親から先にブロックされたからか、弟と和解できたお陰か……それとも……
「本当に、ごめん……勝手な時だけ、頼ってごめん……」
泣きながら何度も謝る弟を見ていると、今までのキツい態度はどうでもよくなった。
それに、俺……
「俺は、ずっとコウが羨ましくて、コウの辛い部分から目をそらしていた。それに……自分が恵まれていたことにも気づけていなかった」
俺の人生と弟の人生、どちらの方が幸せだった?
俺が弟みたいに親の望む学校にギリギリ入学できていたとしたら……幸せだった?
少なくとも、伊月さんには出会えなかったな。
伊月さんと出会ってから気づいた幸せを、一つも感じることはできなかった。
そんなの、嫌だ。
「ねぇコウ。一緒に幸せになろう」
「……うん」
それから数日、初めて兄弟で一緒の部屋で寝た。
一緒にご飯を食べて、ゲームをして、好みのタイプの男の子の話なんかもして……
生まれて初めて兄弟らしいことをした気がする。
コウは大学四年生で、もう卒業が決まって春休みに入っていたので時間があったし、俺もスキャンダル記事のあと、少しだけ露出を控えているから家にいる時間も長くて、今までできなかった話を沢山出来た。
子供の頃、ゲームをしたかったとか、アニメを観たかったとか、兄さんの舞台の日は勉強時間が少なくなるし、珍しく外食ができるから実はちょっと感謝していたとか。
「兄さんが、自動車のCM出ているのが一番羨ましかった」
ベッドに入って、部屋の電気を消してから少しおしゃべりするのが日課になっていた。
「自動車?」
「うん。俺……自動車運転している時間が一番好き。早めに免許取れって言われたのだけは、親の言う通りでも悪くなかったかな」
「そっか……知らなかった」
「ゼミの友達にしか言ってない。子供の頃から、やりたいと思うのはレーシングゲームだったし、欲しいおもちゃはミニカーだった。大人になってからは、遠い方のキャンパスの時だけ車で通っていたけど、その行き帰りが……自分で運転して、ちょっとハンドルを別の方向に切ればすぐに違う場所に行けるんだってワクワクするあの時間が……一番楽しかった」
暗くて弟の顔はよく見えないけど、本当に楽しそうに話すなと思った。
そうか……ちゃんと好きなこと、楽しい時間、あったんだ。
「だから俺、その……本当は、自動車関係の仕事がしたい」
「うん」
「なんでもいいから、自動車の仕事がいい。整備士とか、大型のトラックやバスの運転手とか、自動車の販売店とか、どんな関わり方でもいいから」
少し自信がなさそうな口調で話し始めたのに、だんだん言葉が力強くなる。
あぁ、ちゃんと好きなんだ。
本気なんだ。
それって……
「ちゃんとやりたいことや好きなものがあるっていいね。よく今日まで自分の大切なものを護れたね」
「……うん」
頭を撫でると、弟は力強く頷いた。
「専門の学校に通うとか、資格を取るとかが必要なら、俺が助けるから。俺、コウがやりたいことを応援するから。だから、コウが一番したいことを考えて」
「兄さん……うん。まずは色々調べてみる」
とりあえず実家から逃げただけで、どうしてあげればいいか俺も手探りだし、コウ自身も不安は大きいと思う。
でも……やりたいことがあるってとても素敵だし、強いと思った。
きっと弟は大丈夫だ。
あと、今まで頭を撫でられるのが好きだったけど……
頑張っている子の頭を撫でてあげるのも、いいなと思った。
◆
弟がうちにやってきて一週間。
恐れていた両親の突撃は一度も無かった。
両親の中で俺の存在はそれほどまでに消えているのか、俺と弟は仲が悪いというイメージのままなのか。
ここにいるとは思いもしないようだ。
置手紙の効果があったのかはわからないけど、両親以外からの接触もなくて、大学や警察に連絡しているわけでもなさそうだった。
自分たちの行いを反省しているのか……息子が家出なんて世間体が悪いから隠しているのか。
理由はわからないけど、両親が近づかないうちに弟をきちんと逃がしてやりたかった。
俺がしてあげられることは……
「兄さん、俺、これに応募しようと思ってる」
「あ……」
ダイニングテーブルで向かいに座った弟が、俺が貸したノートパソコンの画面を見せて来た。
「この時期に就活サイトに登録しても無駄かと思ったんだけど……内定辞退で再募集をかけている会社が少しあってさ。ここ、関西の観光バス会社の求人なんだけど、寮付きだし、入社時は普通免許でいいらしくて」
「関西か……」
「遠い方が、親に見つかりにくいし……関西は、ゼミで仲良くなった、俺のことを心配してくれている友達の地元なんだ。友達は地元で就職するから」
「そっか」
友達か……この家に来てからも時々、俺が新しく買って渡したスマートフォンで電話をしているのは知っていた。
そっか、ちゃんと友達いたんだ。
よかった……
「うん。お兄ちゃんとしては、寮だったら一人じゃなくて安心」
「そう、俺料理できないしさ。ここは、ご飯付きの寮みたいで」
「……ちゃんとご飯食べてね? あと、大丈夫とは思うけどブラック企業とか、パワハラとかあったら、すぐに帰ってきていいから。俺は、コウの味方だから」
「兄さん……ありがとう。でも、まだ応募もしていないし、受からないかもしれないからね?」
「ははっ、そっか」
ちょっと気が早かったなと笑いあった後、コウが何か思い出したようにホームページの別の項目を開いた。
「それとこの会社、兄さんの彼氏さんの子会社と取引あるみたいで……」
「あ、本当だ」
ホームページの企業情報のところに「伊月観光の業務委託を請け……」と書いてある。伊月さんの会社、なんでもしていてすごいなぁ。
「彼氏さんの会社と関係があるなら、兄さんも安心だよね?」
「うん。ますます安心した」
しかも、そういうことなら……すごくズルいけど、もしもコウが落ちても俺がお願いすれば……
なんていうのは、俺、弟を信用しなさすぎだし伊月さんに頼りすぎか。
ダメだ。伊月さんはただでさえ「今は弟くんを優先してあげて」なんて優しく言ってくれているのに……
「兄さん?」
「ごめん、なんでもない。入社試験頑張って。応援してる」
「うん。頑張るよ」
弟はさっそくエントリーシートに記入を始めた。
自分で進路を決めて、一歩踏み出す姿は、とてもまぶしかった。
◆
少しズルいことも考えてしまったけど、昨今のドライバー不足もあってか、コウはエントリーシートの送付とオンライン面接ですぐに採用が決まり、四月から働くことが決まった。
就活を経験したことがなくて詳しくない俺でも、この時期に一社目で決まることがすごいというのはわかる。
なんか、妙に上手くいきすぎのような気もするけど……俺が何もしなくても、弟はちゃんと自分の足で進めてえらい。
それに、両親から逃げるための様々な手続きも……
「一応、弁護士目指していたからね。こういう手続きはなんとかなるよ」
と言いながら分籍に住民票の閲覧制限、社会保険関連など、全部一人でして、ついでに……
「兄さんの分もしておく?」
なんて言われると……本当はまだ少し未練や迷いもあったけど、弟が頑張っているのに断ることもできなくて……
「あ……うん。ありがとう」
俺の方の手続きも進めてもらった。
時間がかかるものはまだ途中だけど……アッサリと、気づけば俺はあんなに縋っていた「両親」と書類上でも離れることができてしまった。
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