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【後日談】

俺だって溺愛したい【8】

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「うわっ!」
 
 アナルから指が抜けて、腕を引かれ、向かい合う形で抱きしめられた。

「あ、浅野さん?」
「桜田さん……」
 
 あ……。
 片足を抱えられ、足の間に浅野さんの昂ったものが当たる。

「掴まって、なるべく声押さえてくださいね」

 笑顔でそんなことを言うくせに……

「んんんんっ!」

 浅野さんの首に縋りつきながら、ぐっと歯も唇をかみしめた瞬間、浅野さんの先端がアナルに宛がわれ……一気に入ってきた。

「……ふ……っく!」
「ん! んん!」

 深い! やばい! 深い!
 不安定な体勢で、アナルがとろとろで、一気に深いところまで入ってしまう。
 欲しかった場所に欲しかったものが入ってくる嬉しさ、いきなり前立腺まで入る大きすぎる快感、すごい。すごい。きもちいい、いい、すごい!

「ん、ぐっ、ん……!」

 おもいきり喘ぎたい。
 でも、トイレの外は通路だし、いつ、他の人が入ってくるか解らない。

「はぁ……すごい、なか、いつもより……ん!」
「ンンンッ!」

 浅野さんもすごく興奮した声で、しかも、もっと俺を求めるように反対の足も抱え上げて、あ、だめ、これ、深くなる、深い、やばい!

「んう、うっ、ん!」

 浅野さんが体の向きを変えたのか、背中がトイレの仕切りに凭れるようになった。
 でも、ちょっと凭れる程度で体重が支えられるはずもない。
 口も押えたいけど、だめだ。必死に浅野さんの首に縋って、体が落ちるのを防ぐ。
 防いでいるのに。

「はぁ……はっ……!」
「ん、んん、ん!」
 
 浅野さんが気持ちよさそうに俺の耳に熱い息を吐きかけて、下から突き上げる。
 大きなものが俺のアナルの肉をかき分けて、前立腺も押し上げて、もっと奥に……奥、あ、そこ、入っちゃダメだ。あ、すごい、だめ、だめだ! あ、声出る、出るっ!

「あ、う、ぐっ、んんん!」

 声が出そうになって、必死に片方の手で口をふさいだ。
 そう。
 片方離してしまった。

「んん、ン、んぐっ、ん、んんんんんんんんんんん!」

 悲鳴を必死に飲み込んだ。
 片手になって、体重がかかって、今までで一番奥深くまで一気に埋まった。
 奥の奥をこじ開けられた。
 こんな、こんな深いの、まだ知らなかったのに。
 だめだ。
 これ、我慢できない。
 むり。

「っ――……!」

 イった。
 与えられる快感の波にも押されて、アナルから物理的にも押されて、射精を我慢するなんてできなかった。

「うっ……」

 全身をびくつかせて、アナルももちろんヒクヒクさせながら射精して、浅野さんのシャツを汚してしまう。
 すごく気持ちいい。
 映画の時から少しずつドキドキさせられて、電車の中で興奮させられて、それで、やっと与えられた快感。
 すごい。
 こんなのすごい。

 しかも……

「はぁ、すごい……」
「んんっ!」

 射精したのに、まだ快感の余韻が引いていないのに。
 浅野さんが腰を振る。
 力が入っていないのに、こんな、やばい。
 必死に縋りつくけど、もう腰もアナルもとろとろで、ずっと入っちゃいけない所をずぼずぼされる。
 きもちいい。ずっと、すごく、気持ちいい。

「あっ……ん、んん……ん、あ」

 もう自分がどこにいるかも意識が薄れて、声もあまり我慢できなくて、ただただ快感を貪って、またイキそ……ん?

「え?」

 急に浅野さんの腰の動きが止まり、足を抱え上げていた腕が腰に回って、体をぎゅっと支えられる。

――タッタッタッ

 あ! 
 足音!? 
 まずい、誰か入ってきた!?
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