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【後日談】

俺だって溺愛したい【5】

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「……」

 太ももの硬さを楽しんでから、浅野さんにされたように際どいところまで、撫でる幅を広くする。
 さっきは俺がもどかしく恥ずかしい気持ちにされたから、今度は浅野さんが……あ!

「っ!」
 
 うっかり手が滑って、「際どいところ」ではなく、触っちゃダメなところにしっかり当たってしまった。
 すぐに手を引くけど、そこはもう硬くて……浅野さんの体も大きく震えた。
 しまった……そこまでするつもりではなくて……その、性的なやつじゃなくて、癒しのつもりで……。

「すみません……え?」

 とっさに謝ったけど、そこに当たってしまった俺の手を、浅野さんが掴んだ。

「……!?」

 掴まれた手は、先ほど当たってしまった場所に導かれて……チノパンと下着越しでもしっかり硬さが解る中心に指先が当たる。
 これ……これは流石に……癒しなんて言い訳できない、ただの痴漢……いや、痴漢プレイか?
 こんなのいけない。
 ただの変態行為。

 ……変態行為とは解っているけど……。

「……ん」

 硬くなった場所を指先で軽く揉む。
 俺が少し触れただけで質量が増したし、密着した体が微かに跳ねた。
 感じてくれているんだ。俺で。

 ……こんなのだめなのに。変態なのに……。
 楽しい。

「……っ……」

 浅野さんの硬いものを揉みながら、密着した体を摺り寄せる。
 また浅野さんの首筋で匂いも嗅いで……やばい。俺も興奮してきた。
 ほら。俺のも少しだけ硬くなってきた。
 浅野さん、解る? これ……

「……!」

 股間を浅野さんの太ももに擦り付けると、浅野さんが微かに震えた。
 気づいたか?
 恥ずかしい……でも、俺が興奮していると浅野さんも興奮するみたいで、俺の手の中の物が一層膨らんだ。
 電車の中でこれ以上はダメだよな……でも……

――次は~……

 あ、駅に着く。
 まだ降りる駅ではないけど、人の移動が落ち着くまでは手を離して……え!?

「あ……!」

 降りる人も乗る人も多くて、人の波にのまれながら、浅野さんとはぐれないようにだけ気を付けているうちに、掴まれたままだった手を強引にひかれる。

「……!」

 目の前でドアが閉まる。
 つまり……俺の目の前にいた浅野さんは、俺の背後に回っていた。

「はぁ……」

 電車が動き出すのと同時に、微かに熱っぽい息が耳元にかかり、浅野さんの腕が俺の体に回る。
 強い力で支えてくれるいつものハグのようで……違う。
 いつもの癒してくれる手つきじゃない。
 ぽんぽんと労ってくれるのかと思った掌は、俺の胸をまさぐって、ジャケットの中に入ってくる。

「……ん」

 指先が乳首に触れる。薄いシャツの生地越しだからか、妙に滑る指の動きが……あ、この感じ。乳首に指先が引っかかる感じ。乳首、勃った。

「っ……」

 声が出るほどではないけど、体はじっとしていられない。
 気持ち良くて、でも、もどかしくて……。
 もっと解りやすく気持ちのいい場所に触れてもらいたい気持ちと、ここでそれはヤバイという気持ちがせめぎ合う。
 浅野さんの手も、片方は乳首、もう片方は腰の辺りをしっかり抱きしめるだけだ。
 あ……でも……これ……。
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