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第28話 触れる以上(3)
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「あ……ま、まだ……?」
「まだです。俺の、その……大きめなので」
ベッドの上で、四つん這いになって浅野さんにお尻を突き出す格好で……もう三〇分以上。
ずっと。
ずーーーーっとアナルに指を入れられている。
下着越しでも大きいのは解るから、初心者の俺のために丁寧にしてくれているのは解る。
もう勃起しているのに我慢して解してくれているのは感謝すべきだ。
「っ……はい」
感謝しているし、一応頷いたけど、正直もう限界だ。
最初の一本は少し違和感があったけど、ローションも使ってもらったからか痛くはなかった。
前立腺らしきところも、「ちょっとゾクっとするな……」くらいだった。
でも、指が二本になって、途中で指から舌に変わって、舌が抜けたら次は指が三本になって……しつこくしつこく前立腺を指先で揉まれて、アナルの肉を柔らかく解すように揉みながら左右に開かれて……。
「ん、あ……あ……っ」
ここ数日忙しくて抜けていなかったこともあって、俺ももう完全に勃起状態で先走りがだらだらと垂れている。
触られているのはアナルなのに。こっちが反応するなんて……。
「ん、うぅ……」
反応はしているけど、イけるほどではなくて……ずっとイきたいのにイけないもどかしさで……。
気持ちいいのに。
気持ちいいから。
快感がどうしようもなくて……。
「浅野さん……も、俺……むり……やだ……」
「あ、ごめんなさい! 俺、痛くしないように必死で……気持ち悪いですか?」
やっと浅野さんの指が抜ける。
丁寧に広げられたアナルは、指が抜けるとぽっかり穴が開いたようなもどかしさがある。
ますますもどかしい。
もう気持ちよさともどかしさで頭ふわふわする。
「気持ち悪いんじゃなくて……気持ち良すぎて……」
「っ……!」
「それに……」
振り向くと浅野さんが大きく喉を鳴らして唾液を飲み込んだ。
あぁ、いいな。
俺を欲しがってくれている顔。この顔も良い。
「浅野さんと、くっつきたいです……」
「桜田さんっ!」
素直で真っすぐな浅野さんに釣られているんだろうな。
俺も頭に浮かぶことが素直に口から出てくる。
「俺も、すごく入れたいです! でも、あの……俺、桜田さんと繋がりたいけど、それ以上に桜田さんを気持ち良くしたいんです! 苦しい思いをさせたくなくて……」
「……ちょっとくらい苦しくても、その後めちゃくちゃ気持ちよくなるなら……早くしてくれる方が……とか、思うんですけど……あの、できれば」
「あ……」
我慢できなくて少しはしたないことを言ってしまうと、浅野さんは言葉を詰まらせた後、視線をそらせて考え込んでから……コンドームの箱に手を伸ばした。
「……頑張ります!」
「まだです。俺の、その……大きめなので」
ベッドの上で、四つん這いになって浅野さんにお尻を突き出す格好で……もう三〇分以上。
ずっと。
ずーーーーっとアナルに指を入れられている。
下着越しでも大きいのは解るから、初心者の俺のために丁寧にしてくれているのは解る。
もう勃起しているのに我慢して解してくれているのは感謝すべきだ。
「っ……はい」
感謝しているし、一応頷いたけど、正直もう限界だ。
最初の一本は少し違和感があったけど、ローションも使ってもらったからか痛くはなかった。
前立腺らしきところも、「ちょっとゾクっとするな……」くらいだった。
でも、指が二本になって、途中で指から舌に変わって、舌が抜けたら次は指が三本になって……しつこくしつこく前立腺を指先で揉まれて、アナルの肉を柔らかく解すように揉みながら左右に開かれて……。
「ん、あ……あ……っ」
ここ数日忙しくて抜けていなかったこともあって、俺ももう完全に勃起状態で先走りがだらだらと垂れている。
触られているのはアナルなのに。こっちが反応するなんて……。
「ん、うぅ……」
反応はしているけど、イけるほどではなくて……ずっとイきたいのにイけないもどかしさで……。
気持ちいいのに。
気持ちいいから。
快感がどうしようもなくて……。
「浅野さん……も、俺……むり……やだ……」
「あ、ごめんなさい! 俺、痛くしないように必死で……気持ち悪いですか?」
やっと浅野さんの指が抜ける。
丁寧に広げられたアナルは、指が抜けるとぽっかり穴が開いたようなもどかしさがある。
ますますもどかしい。
もう気持ちよさともどかしさで頭ふわふわする。
「気持ち悪いんじゃなくて……気持ち良すぎて……」
「っ……!」
「それに……」
振り向くと浅野さんが大きく喉を鳴らして唾液を飲み込んだ。
あぁ、いいな。
俺を欲しがってくれている顔。この顔も良い。
「浅野さんと、くっつきたいです……」
「桜田さんっ!」
素直で真っすぐな浅野さんに釣られているんだろうな。
俺も頭に浮かぶことが素直に口から出てくる。
「俺も、すごく入れたいです! でも、あの……俺、桜田さんと繋がりたいけど、それ以上に桜田さんを気持ち良くしたいんです! 苦しい思いをさせたくなくて……」
「……ちょっとくらい苦しくても、その後めちゃくちゃ気持ちよくなるなら……早くしてくれる方が……とか、思うんですけど……あの、できれば」
「あ……」
我慢できなくて少しはしたないことを言ってしまうと、浅野さんは言葉を詰まらせた後、視線をそらせて考え込んでから……コンドームの箱に手を伸ばした。
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