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幕間の小話
冬の日 / ローズウェル編1
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※近況ボードでお知らせしていたお礼SSです
※X(旧Twitter)再掲になります
※無自覚ラブラブカップルの話
「ローズウェルさん、なんか寒くないですか?」
「確かに……」
休憩時間。リリリさんと共に、執事とメイドの詰め所でお茶を片手に「今日のライト様のかわいかったところ」を語っていると、急に部屋の温度が下がった。
「空調魔法の様子を見てきます」
「お願いします」
すぐにリリリさんが立ち上がり、城の地下にある空調魔法の魔法陣を確認しに行ってくれたが、恐らく原因はそこだろう。
一〇〇年ほど前にも同じことがあった。
あの年も今年と同じく厳冬で……。
「忙しくなるな」
休憩時間はまだ半分ほどだが、お茶に砂糖をもう一杯入れて一気に飲み干すと詰め所を後にした。
◆
やはり空調魔法の魔法陣に負担がかかったことによる不調で、新しい魔法陣を設定することになった。
広大な城の敷地内全てをカバーする大掛かりな魔法陣を作り直すのは手間で、ファイさんやエヴァンスが夜を徹して頑張ってくれている。
私たち執事とメイドは、魔王様やライト様、魔法士、騎士、その他の城勤めの皆の業務に支障が無いように暖をとるものを用意したり、破損した魔法陣の片づけを行ったり、慣れない雪かきをしたり……私たちは私たちで、なかなかに疲れる一日だった。
「ふぅ……なんとか片付きましたね」
「こんな残業、久しぶりですね……」
深夜二時近く。
式典前でもここまで残業することはないが、今日はイレギュラーだったので仕方がない。
魔王様たちはもちろん、自分たちの仕事場や寮のためにも必死に働いた。
「あとは夜勤の子に引き継いで、私、寮に帰ります。この上着借りて帰って良いですよね?」
リリリさんがメイド服に合わない厚手の作業着の襟を立てる。
敷地内の寮から通勤しているリリリさんは、普段は上着を着てこないため、暖を取るために城の倉庫にあった作業着を着ているのだが……緊急事態だ、構わないだろう
「どうぞ。発熱系の魔法石も使いますか?」
「お言葉に甘えます! 発熱って魔力消費が大きいから明日の仕事に支障が出そうで……」
「体調を崩したり寝付けなくなったりしてもいけないですからね」
城に備蓄していた発熱に使える魔法石は今日でかなり減ってしまったが、まだ四分の三ほどは残っている。
これが無くても暖を取る魔法は使えるが、私やリリリさんの魔力の系統が発熱ではないので魔力の消費量が大きい。明日の仕事の効率を考えれば少しくらいはいいだろう。
「そうですね。ローズウェルさんも気を付けてください……まぁ、そんな良いコート来ているから大丈夫だと思いますが」
「えぇ……まぁ」
リリリさんが茶化すように私のコートを指差す。
私は城の敷地内の寮ではなく、城門から一〇分ほど歩いたところにある自宅から通っているので、その一〇分のためにコートを着て来ているが……。
このコートはウオルタが「ローズウェルの体型に似合う細身のロング丈で、ローズウェルの髪色を引き立たせる濃紺色で、ローズウェルの顔立ちをより美しく見せる低めで立ち上がった襟で……品が良いダブルの銀ボタン……腰ベルトの位置はもう少し高い方が良いな。俺が調整しよう」と選んで、手を加えてくれたコートだ。
服のセンスが無いから助かっているのだが。
「大事な恋人が選んでくれたコートですもんね! あったかいですよね! しかも……」
――コンコン
なんてタイミングだ。
詰所のドアをこんなに強く品よく叩くのはあいつしかいない。
「ローズウェル、帰れるか?」
ほら、ウオルタだ。
しかも、詰所のドアを開いたウオルタは、もう帰り支度が済んでいるようで、仕事用の甲冑ではなく私服にコート姿。
……細身で、ロング丈で、濃紺で、襟が低いけど立っていて、ダブルの銀ボタンで腰ベルトの付いた……お揃いのコートだ。
「ふふふ~」
リリリさんが満面の笑みで私とウオルタを見比べる。
言われなくても解る。「お揃いなんてラブラブですね! アツアツですね! ほらあったかい!」と顔に書いてある。
リリリさんにとってはもう何十年も前からときどき私に向ける「ラブラブなカップルを茶化す言葉」だろう。今までは……付き合っているフリをしている間は、こういう言葉も上手く流せていたのだが、本当に付き合うようになってからは……上手く返事ができない。
恥ずかしくて。
あと、嬉しくて。
今だって、ウオルタが入って来なかったら「そうでしょう!? 私の恋人、センスが良いうえに私に似合う物を私以上に理解しているんですよ!」と惚気てしまう所だった。
しかも、「お揃いなんですが……私に合わせて選んでくれるので、どうしてもウオルタには少し似合わないんですよね。それが妙にかわいくて仕方が無いんです!」とも言いそうだった。危ない危ない。……まぁ、本当の恋人同士なのだから惚気ても良いのかもしれないが。
「……帰れます。でも、帰る前にライト様のお部屋に新しい発熱の魔法石をお届けしようと思うので、少し待ってもらえますか?」
「それならライト様のお部屋までついていこう。その足で帰れるだろう?」
「あ、では……お願いします」
遠慮がちに頷いたが、内心「私の彼氏、なんて優しい……! 紳士で男前で、でも私に特別優しくて最高の男!」と思っていた。
◆
ところどころランプは点いているが薄暗い深夜の廊下を、足音を抑えながらウオルタと並んで歩く。
仕事の時はなるべくウオルタを「恋人」と意識しないように努めているのに、私服のコート姿だと……騎士団長と言うよりも恋人の姿に見えていけない。
なるべく「執事長」の姿勢を崩さないようにしなければいけないのだが……。
「騎士団もこんな時間まで残業だったんですね?」
「あぁ。俺を含む青系統と赤系統が何人かだけだが。魔法陣の調整にどうしても青系、赤系が必要だと駆り出されていた」
「冷却や加熱のためですね? 魔力を沢山使ったんじゃないですか? お疲れ様」
「それが、魔力を使うことよりも待ち時間が長くて……体を動かすこととはまた違った疲れだな」
ウオルタが大きくため息をついたところで、ちょうどライト様のお部屋についた。
「俺はここで待っている」
深夜に無断で入る権限があるのは執事と担当メイドだけなので、ウオルタはドアの前で足を止め、私は頷いてからそっとドアを開いた。
ドアノブが冷たい……一歩入った部屋の中も。
この寒さならやはり、お渡しした魔法石はもう冷たくなっているだろう。
ライト様はお優しいから私たちの手を煩わせないために我慢してしまっているかもしれないな。早く温めて差し上げないと。
「……ん?」
左手で抱えて来た、まだ冷たい魔法石を発動させようとしたが……異変に気付いた。
「ライト様?」
起こさないように足音も気配も殺して寝室に向かったが、ベッドにはライト様どころか掛け布団も無い。
こんな時間にどこへ?
まさか、お優しい方だから寒くても呼ぶのは悪いと思って、入れ違いで執事の詰め所に向かわれたのか?
申し訳……ん?
「ん……よ……き……そう」
声……?
微かに話し声が聞こえる。
聞き取れるかどうか、ギリギリの話し声だ。この部屋ではなさそうで……あ!
魔王様のお部屋と繋がったドアが、開いている。
つまり……ライト様は魔王様のお部屋に?
「……」
そっと開いているドアに近づくと、お二人の話声がより鮮明に……部分的にではあるが、聞こえるようになった。
「魔王さん……」
「あ……ライト……」
お二人とも、起きてらっしゃって、一緒にベッドに入られているようだ。
魔王様にお渡しした魔法石や、魔王様の魔法で暖をとられているのか?
これは……寒さに耐えかねて、ライト様が魔王様を頼られたのか、ライト様を心配して魔王様がライト様を呼び寄せたのか……どちらかは解らないが、なんて微笑ましい!
執事やメイドを使ってくれていいのに!
魔王様はお仕事でお疲れだからペットのことは気にかけていただかなくてもいいのに!
飼い主を頼ることも、飼い主自らペットの世話をすることも、とてもとてもかわいく微笑ましく思えた。
それなら、この魔法石は不要だな。
これは私が持ち帰らせてもらって……。
「ん、もっとして……」
「……あぁ……もっと……」
ん?
まさか……いや、もう深夜二時にそんな……?
でも、ライト様の声は色気を含んでいるようで……あぁ、その後がよく聞き取れない!
もう少しだけドアに近づいて……
「ふふっ、すごい……っ……いいよ、きもちいい」
!?
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※無自覚ラブラブカップルの話
「ローズウェルさん、なんか寒くないですか?」
「確かに……」
休憩時間。リリリさんと共に、執事とメイドの詰め所でお茶を片手に「今日のライト様のかわいかったところ」を語っていると、急に部屋の温度が下がった。
「空調魔法の様子を見てきます」
「お願いします」
すぐにリリリさんが立ち上がり、城の地下にある空調魔法の魔法陣を確認しに行ってくれたが、恐らく原因はそこだろう。
一〇〇年ほど前にも同じことがあった。
あの年も今年と同じく厳冬で……。
「忙しくなるな」
休憩時間はまだ半分ほどだが、お茶に砂糖をもう一杯入れて一気に飲み干すと詰め所を後にした。
◆
やはり空調魔法の魔法陣に負担がかかったことによる不調で、新しい魔法陣を設定することになった。
広大な城の敷地内全てをカバーする大掛かりな魔法陣を作り直すのは手間で、ファイさんやエヴァンスが夜を徹して頑張ってくれている。
私たち執事とメイドは、魔王様やライト様、魔法士、騎士、その他の城勤めの皆の業務に支障が無いように暖をとるものを用意したり、破損した魔法陣の片づけを行ったり、慣れない雪かきをしたり……私たちは私たちで、なかなかに疲れる一日だった。
「ふぅ……なんとか片付きましたね」
「こんな残業、久しぶりですね……」
深夜二時近く。
式典前でもここまで残業することはないが、今日はイレギュラーだったので仕方がない。
魔王様たちはもちろん、自分たちの仕事場や寮のためにも必死に働いた。
「あとは夜勤の子に引き継いで、私、寮に帰ります。この上着借りて帰って良いですよね?」
リリリさんがメイド服に合わない厚手の作業着の襟を立てる。
敷地内の寮から通勤しているリリリさんは、普段は上着を着てこないため、暖を取るために城の倉庫にあった作業着を着ているのだが……緊急事態だ、構わないだろう
「どうぞ。発熱系の魔法石も使いますか?」
「お言葉に甘えます! 発熱って魔力消費が大きいから明日の仕事に支障が出そうで……」
「体調を崩したり寝付けなくなったりしてもいけないですからね」
城に備蓄していた発熱に使える魔法石は今日でかなり減ってしまったが、まだ四分の三ほどは残っている。
これが無くても暖を取る魔法は使えるが、私やリリリさんの魔力の系統が発熱ではないので魔力の消費量が大きい。明日の仕事の効率を考えれば少しくらいはいいだろう。
「そうですね。ローズウェルさんも気を付けてください……まぁ、そんな良いコート来ているから大丈夫だと思いますが」
「えぇ……まぁ」
リリリさんが茶化すように私のコートを指差す。
私は城の敷地内の寮ではなく、城門から一〇分ほど歩いたところにある自宅から通っているので、その一〇分のためにコートを着て来ているが……。
このコートはウオルタが「ローズウェルの体型に似合う細身のロング丈で、ローズウェルの髪色を引き立たせる濃紺色で、ローズウェルの顔立ちをより美しく見せる低めで立ち上がった襟で……品が良いダブルの銀ボタン……腰ベルトの位置はもう少し高い方が良いな。俺が調整しよう」と選んで、手を加えてくれたコートだ。
服のセンスが無いから助かっているのだが。
「大事な恋人が選んでくれたコートですもんね! あったかいですよね! しかも……」
――コンコン
なんてタイミングだ。
詰所のドアをこんなに強く品よく叩くのはあいつしかいない。
「ローズウェル、帰れるか?」
ほら、ウオルタだ。
しかも、詰所のドアを開いたウオルタは、もう帰り支度が済んでいるようで、仕事用の甲冑ではなく私服にコート姿。
……細身で、ロング丈で、濃紺で、襟が低いけど立っていて、ダブルの銀ボタンで腰ベルトの付いた……お揃いのコートだ。
「ふふふ~」
リリリさんが満面の笑みで私とウオルタを見比べる。
言われなくても解る。「お揃いなんてラブラブですね! アツアツですね! ほらあったかい!」と顔に書いてある。
リリリさんにとってはもう何十年も前からときどき私に向ける「ラブラブなカップルを茶化す言葉」だろう。今までは……付き合っているフリをしている間は、こういう言葉も上手く流せていたのだが、本当に付き合うようになってからは……上手く返事ができない。
恥ずかしくて。
あと、嬉しくて。
今だって、ウオルタが入って来なかったら「そうでしょう!? 私の恋人、センスが良いうえに私に似合う物を私以上に理解しているんですよ!」と惚気てしまう所だった。
しかも、「お揃いなんですが……私に合わせて選んでくれるので、どうしてもウオルタには少し似合わないんですよね。それが妙にかわいくて仕方が無いんです!」とも言いそうだった。危ない危ない。……まぁ、本当の恋人同士なのだから惚気ても良いのかもしれないが。
「……帰れます。でも、帰る前にライト様のお部屋に新しい発熱の魔法石をお届けしようと思うので、少し待ってもらえますか?」
「それならライト様のお部屋までついていこう。その足で帰れるだろう?」
「あ、では……お願いします」
遠慮がちに頷いたが、内心「私の彼氏、なんて優しい……! 紳士で男前で、でも私に特別優しくて最高の男!」と思っていた。
◆
ところどころランプは点いているが薄暗い深夜の廊下を、足音を抑えながらウオルタと並んで歩く。
仕事の時はなるべくウオルタを「恋人」と意識しないように努めているのに、私服のコート姿だと……騎士団長と言うよりも恋人の姿に見えていけない。
なるべく「執事長」の姿勢を崩さないようにしなければいけないのだが……。
「騎士団もこんな時間まで残業だったんですね?」
「あぁ。俺を含む青系統と赤系統が何人かだけだが。魔法陣の調整にどうしても青系、赤系が必要だと駆り出されていた」
「冷却や加熱のためですね? 魔力を沢山使ったんじゃないですか? お疲れ様」
「それが、魔力を使うことよりも待ち時間が長くて……体を動かすこととはまた違った疲れだな」
ウオルタが大きくため息をついたところで、ちょうどライト様のお部屋についた。
「俺はここで待っている」
深夜に無断で入る権限があるのは執事と担当メイドだけなので、ウオルタはドアの前で足を止め、私は頷いてからそっとドアを開いた。
ドアノブが冷たい……一歩入った部屋の中も。
この寒さならやはり、お渡しした魔法石はもう冷たくなっているだろう。
ライト様はお優しいから私たちの手を煩わせないために我慢してしまっているかもしれないな。早く温めて差し上げないと。
「……ん?」
左手で抱えて来た、まだ冷たい魔法石を発動させようとしたが……異変に気付いた。
「ライト様?」
起こさないように足音も気配も殺して寝室に向かったが、ベッドにはライト様どころか掛け布団も無い。
こんな時間にどこへ?
まさか、お優しい方だから寒くても呼ぶのは悪いと思って、入れ違いで執事の詰め所に向かわれたのか?
申し訳……ん?
「ん……よ……き……そう」
声……?
微かに話し声が聞こえる。
聞き取れるかどうか、ギリギリの話し声だ。この部屋ではなさそうで……あ!
魔王様のお部屋と繋がったドアが、開いている。
つまり……ライト様は魔王様のお部屋に?
「……」
そっと開いているドアに近づくと、お二人の話声がより鮮明に……部分的にではあるが、聞こえるようになった。
「魔王さん……」
「あ……ライト……」
お二人とも、起きてらっしゃって、一緒にベッドに入られているようだ。
魔王様にお渡しした魔法石や、魔王様の魔法で暖をとられているのか?
これは……寒さに耐えかねて、ライト様が魔王様を頼られたのか、ライト様を心配して魔王様がライト様を呼び寄せたのか……どちらかは解らないが、なんて微笑ましい!
執事やメイドを使ってくれていいのに!
魔王様はお仕事でお疲れだからペットのことは気にかけていただかなくてもいいのに!
飼い主を頼ることも、飼い主自らペットの世話をすることも、とてもとてもかわいく微笑ましく思えた。
それなら、この魔法石は不要だな。
これは私が持ち帰らせてもらって……。
「ん、もっとして……」
「……あぁ……もっと……」
ん?
まさか……いや、もう深夜二時にそんな……?
でも、ライト様の声は色気を含んでいるようで……あぁ、その後がよく聞き取れない!
もう少しだけドアに近づいて……
「ふふっ、すごい……っ……いいよ、きもちいい」
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