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番外編2 ○○が好きなメイドと、誕生日祝いの話
すみません、かわいすぎますよね……(2)
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「わ~!!! やっぱりかっわいい!」
「うーん。意外とアリか……ブーツやグローブで筋肉質な部分が隠れているから、うん。見れるかも? このキャラ、俺よりは明るいけど金髪だし」
衣装を身に着けたライト様は、想像通りめちゃくちゃのハチャメチャのなんかもうものすごくとにかくすっごくすっごくすっっっっごく、かわいかった!
ライト様ご自身も、ウォークインクローゼットの中に置いてある姿見に向かって色々とポーズをとってみて……あ、その振り向くポーズかわいい……ご自身でも少し納得したようだった……あ、あ、あ、そのちょっと反るポーズもかっわいいいいい!!!!!
「こういう服装ならいっそ化粧もしたいな」
「いいですね! この絵の女の子もまつげがとても長いですし!」
すごい。ライト様、この時点でかわいいのに、更にかわいくなる提案してくれるんだ……これは、あとは、魔王様の反応さえよければ……。
――コンコン
「ライト?」
「はーい」
ちょうど夕食の時間が近づいていて、仕事を終えた魔王様がライト様のお部屋に入ってきた。
「魔王さん、お仕事お疲れ様」
魔王様が入ってきたのと、ライト様と私がウォークインクローゼットから出てきたのはほぼ同時。
「……!」
魔王様は、ライト様のお姿を見て固まった。
ビックリされている?
かわいくて?
それとも……魔王様、ライト様のことはお好きだけど、基本的には保守的な方だから、見慣れない服は受け入れられない?
「……」
「どうしたの? 魔王さん?」
ライト様が近づいて、可愛らしく顔を覗き込まれて……やっと魔王様が動いた。
「ど、ど、ど、どうしたんだ、その格好は?」
「リリリさんが、俺がいた世界の物語の登場人物の服を再現してくれたんだ」
「異世界の物語……」
魔王様はじっとライト様のお姿を眺めて、「ほぉー……」と深いため息をつかれた。
これは……どっち?
「かわいい!」
やった!
「異世界か、なるほど。この世の物とは思えないほどかわいい。妖精か天使か女神か……見慣れなくてよく解らないが、かわいい! もっと良く見せてくれ! 後ろも、横も……!」
「こう?」
ライト様がくるっと回るのかわいい! スカートの広がり方がかわいい!
魔王様の反応もいい!
でも……魔王様、ライト様がパーティー用のお服を着て見せた時も、式典服を着て見せた時も、新しいジャケットをおろした時も、髪を結う位置をいつもよりわずかに上げた時も、シャツの色が違うだけでも、同じくらい嬉しそうな反応するからなぁ……。
「とてもかわいい。ライトは何でも上手に着こなすことができるんだな。たとえかわいいペットだとしても、男がスカートを履くなんて滑稽だと思い込んでいたが……なるほど。かわいいのだからかわいい服が似合うのは当然か。これはこれで良いな!」
……!
ほら! ほらほら!
やっぱりライト様効果、すごい!
「本当? じゃあ、俺、ずっとこの格好でいようか?」
「え? あ……それは……」
ライト様がスカートの裾を持ってまたかわいいポーズをとってくれるのに、魔王様は口ごもってしまう。
え?
「とてもかわいいが、かわいいライトにかわいい物が盛りだくさんだと……かわいすぎて落ち着かないな。特別な時だけでいいかもしれない」
あ、あぁ……そっか、かわいすぎて、素敵すぎると、そうなっちゃうんだ?
「うーん。意外とアリか……ブーツやグローブで筋肉質な部分が隠れているから、うん。見れるかも? このキャラ、俺よりは明るいけど金髪だし」
衣装を身に着けたライト様は、想像通りめちゃくちゃのハチャメチャのなんかもうものすごくとにかくすっごくすっごくすっっっっごく、かわいかった!
ライト様ご自身も、ウォークインクローゼットの中に置いてある姿見に向かって色々とポーズをとってみて……あ、その振り向くポーズかわいい……ご自身でも少し納得したようだった……あ、あ、あ、そのちょっと反るポーズもかっわいいいいい!!!!!
「こういう服装ならいっそ化粧もしたいな」
「いいですね! この絵の女の子もまつげがとても長いですし!」
すごい。ライト様、この時点でかわいいのに、更にかわいくなる提案してくれるんだ……これは、あとは、魔王様の反応さえよければ……。
――コンコン
「ライト?」
「はーい」
ちょうど夕食の時間が近づいていて、仕事を終えた魔王様がライト様のお部屋に入ってきた。
「魔王さん、お仕事お疲れ様」
魔王様が入ってきたのと、ライト様と私がウォークインクローゼットから出てきたのはほぼ同時。
「……!」
魔王様は、ライト様のお姿を見て固まった。
ビックリされている?
かわいくて?
それとも……魔王様、ライト様のことはお好きだけど、基本的には保守的な方だから、見慣れない服は受け入れられない?
「……」
「どうしたの? 魔王さん?」
ライト様が近づいて、可愛らしく顔を覗き込まれて……やっと魔王様が動いた。
「ど、ど、ど、どうしたんだ、その格好は?」
「リリリさんが、俺がいた世界の物語の登場人物の服を再現してくれたんだ」
「異世界の物語……」
魔王様はじっとライト様のお姿を眺めて、「ほぉー……」と深いため息をつかれた。
これは……どっち?
「かわいい!」
やった!
「異世界か、なるほど。この世の物とは思えないほどかわいい。妖精か天使か女神か……見慣れなくてよく解らないが、かわいい! もっと良く見せてくれ! 後ろも、横も……!」
「こう?」
ライト様がくるっと回るのかわいい! スカートの広がり方がかわいい!
魔王様の反応もいい!
でも……魔王様、ライト様がパーティー用のお服を着て見せた時も、式典服を着て見せた時も、新しいジャケットをおろした時も、髪を結う位置をいつもよりわずかに上げた時も、シャツの色が違うだけでも、同じくらい嬉しそうな反応するからなぁ……。
「とてもかわいい。ライトは何でも上手に着こなすことができるんだな。たとえかわいいペットだとしても、男がスカートを履くなんて滑稽だと思い込んでいたが……なるほど。かわいいのだからかわいい服が似合うのは当然か。これはこれで良いな!」
……!
ほら! ほらほら!
やっぱりライト様効果、すごい!
「本当? じゃあ、俺、ずっとこの格好でいようか?」
「え? あ……それは……」
ライト様がスカートの裾を持ってまたかわいいポーズをとってくれるのに、魔王様は口ごもってしまう。
え?
「とてもかわいいが、かわいいライトにかわいい物が盛りだくさんだと……かわいすぎて落ち着かないな。特別な時だけでいいかもしれない」
あ、あぁ……そっか、かわいすぎて、素敵すぎると、そうなっちゃうんだ?
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