魔王さんのガチペット

メグル

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第7章 その後の二人 / 魔力切れと覚悟の話

再会(6)

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「あぁ、精液も……すぐ……っ、ふっ、はぁ……」

 魔王さんが射精のために、腰振りを早くする。
 それに合わせて、俺のペニスを扱くのも、早くなる。

「あ、や、ちょっと、あ、あ、あぁ!」

 射精した。
 オーガズムの抜けない体に両方は、だめ。すぐイっちゃう。

「くっ……あ、ライ……ト!」

 あ、魔王さんもイった。これは嬉しい。
 こぼれてしまった分も、しっかり、奥に押し込むように腰をぐりぐり押し付けてくれるのもいい。

「あ……嬉しい……魔王さんの……嬉しい……ん……んっ魔王さん……!」

 嬉しくて、ぎゅって抱き着いて魔王さんの首筋や鎖骨に沢山キスをする。

「はぁ……そうか。嬉しいか……もっと……もっと注いでやろうな?」
「うん。もっと……もっとちょうだい……あ、んん!」

 イってすぐなのに。
 もう魔王さんのが硬い。もう腰振れる硬さなんだ? 天才。最高。
 でも……。

「あ、あ? あ、あ! あ、ちょっ、あ、あ?」

 腰振ってくれるのは嬉しい。
 精液くれるのは嬉しい。
 でも……

 俺のペニスはもう扱かなくていいのに!

「まだ、まだだ、零れた分、注いでやるからな?」
「え? あ、あ!? あ、ま、や、あ!」

 手、離して欲しいのに。
 気持ち良くて、アナルが嬉しくて、ペニスが気持ち良くて、だめ、言葉にならない。
 まずい。
 俺、今日、何回イった?
 魔王さんほど回数イけないのに。
 多分、精液もう残ってないのに。

「はぁ……ライト……もう……出る、もう……くっ!」
「あ、あ、ああっ!」

 しかも、魔王さん、腰すごい。むちゃくちゃ興奮してる。
 久しぶりのセックス、いつもすごいけど特にすごい。
 前立腺も結腸もごりごり擦れて、えぐられて、それがどんどん射精に向けて早くなって、手の動きもそれにつられて、めちゃくちゃに強く、あ、もう、出ないのに、そんな、中、ペニス、あ、や、両方、あ、もう、あ、だめ、だめ、快感深い、強い、あ、これ、これ、これ、だめ!

「う、あ、アァァッ!」

 喉が痛いくらい叫んでしまった。
 思い切り責められて昇りつめた快感がパンとはじけるような。
 そういう衝撃で……。
 射精できるならこれは射精なんだろうけど……違った。
 メスイキ? いや、もっと、もっと奥からこみ上げてくるような……?
 もっと深い、強制的な、大きな快感で……

――プシュ……

 出た。
 精液は出ないけど……精液が出ないから? 出た。

 潮が。

「あ……あ……あっ……」

 びく、びくっと体が震えて、震えるたびにペニスから透明の液体が噴き出る。
 これ、潮だよって言ってあげたいけど、だめ。気持ち良くて、唇すら動かない。

「あ……ライト?」

 魔王さん、あんなに気持ちよさそうだったのに、腰とめて、驚いた顔しちゃって……大丈夫かな?
 引いてない?

「これは……まさか……先日、してくれた……潮、か?」

 あ、気付いた?
 よかった。

「ん……」

 まだ快感で痺れているんだけど、嬉しくて思わず笑顔になりながら頷くと、魔王さんはパァァァっと効果音でも付きそうな満面の笑顔になりながら俺を抱きしめてくれた。

「そ、そうか! これが潮か! 確かに、無臭で、透明で、尿とは別物で……」

 魔王さんが俺の腹筋辺りに溜まった液体に触れる。
 うっ……今、お腹に指が当たるだけの刺激でも気持ちいい。

「ライトが、俺でこんなに気持ちよさそうに……!」

 うん。気持ちいい。
 すごく気持ちいい。

 でも、悔しい……

「魔王さん……」

 魔王さんは潮吹きしても元気だったのに、悔しい。
 俺、今日はもうダメ。
 今、体力落ちているから……は、言い訳か。
 とにかくもうだめ。

「ん? どうした? 苦しいか?」
「ん……」

 首を横に振って、はぁはぁ言うので精一杯。
 もっと、精液欲しいのに。
 沢山注いでもらったけど、まだ足りないのに。

「もっ……と……魔王さん……ほし……のに……気持ち……良すぎて……」

 もうできない。悔しい。
 言葉だって、もっとかけてあげたいことが沢山あるのに。これで、限界。
 でも……。

「ライト……そ、そうか……そんなに俺を求めてくれて……それに、俺で気持ちよくなってくれて……」

 魔王さんがすっごくすっごくご機嫌な顔をしているから、まぁいいか。
 そのまま快感の波にのまれるように意識を手放した。

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