魔王さんのガチペット

第４章 日常と過去とこれからの話

第８３話 頑張って癒す（５）

　急に魔王さんの上半身が起き上がって、ぎゅっと強く抱きしめられる。

「あ、ま、まおうさん？」
「俺の上で、俺の服を着て、健気に頑張るライトが……いじらしくて、かわいくて……かわいい。すごく、かわいい」
「あ、あ、え？」
「すまない。かわいくて、もう我慢できないんだ。折角ライトが頑張ってくれているのに……」
「あ、まおう、さ、あ、あ！」
「ライト、ふっ、ライト！」

　対面座位で、強く抱きしめられたまま下から思い切り突き上げられる。

「うっぐ、あ、あぁ！」

　奥、やばい。
　自分の体重、重力、下からの強い腰使い、上から下から両方の力が重なって、奥への衝撃がスゴい。

「あ、あぁ、あ、や、い、いい、きもち、あ、おれ、が、きもちい、いぃぃ！」
「はぁ……ライト……ライト！」

　魔王さんはもう夢中で俺の体を貪るように、かき抱きながら奥へ向かって何度も何度も突き上げる。
　めちゃくちゃ気持ちよくしてくれる。
　ペニスも、しっかり扱いてくれる。
　俺がしてあげたかったのに、俺が、俺が……！

「まおうさん、きもちい、いい、おれ、きもちいい！ やだ、おれ、おれより、まおうさん……まおうさん、きもちく、なってほし、のに……ぃ！」
「はぁ……あぁ、かわいいな……安心しろ、ライト……」

　俺が快感とやっぱり悔しいのとでまだボロボロ涙をこぼしてしまっていると、魔王さんは目元にキスをしてくれながら、めちゃくちゃ幸せそうで……めちゃくちゃ気持ちよさそうな笑顔を向けてくれた。

「俺も、気持ち良くておかしくなりそうだ……っ！」
「あ……ま、まおうさん……魔王さん！」

　俺からも魔王さんに抱き着くと、魔王さんは俺を抱きしめなおして二人でぴったりくっついて……腰の突き上げが激しくなった。

「あ、あぁ、あ、イ、いい、イ、っちゃ、すごい、いい、いい！」
「あぁ、ライト、俺も、もう……ライト！」

　奥がすごい。ペニスもすごい。
　いっぱい奥に強い刺激が来て、密着しているから先走りで濡れた彼シャツと魔王さんの硬い腹筋でペニスが擦れて……すごい！ すごいすごいすごい！

「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、す、ご、あ、こし、あ、すごっ！」

　絶対にいつもより激しい！
　もうだめだ、これ、こんなの、もう、もう……！

「あぁ、おく、すご、おく、あ、だめ、もう、イ、いく、いく、イくっ！」
「ぐっ……！」

　俺がもうイくって瞬間に、魔王さんが一番深く、ゴリっと奥をえぐってくれて……。

「イッあ、あぁッ……！」

　背中を反らして思い切り、飛びそうなくらい、気持ち良くイった。

「うっ……ライト……っ、あ、あぁっ！」

　魔王さんもいつになく気持ちよさそうな声で……そんな声、あぁ、しかもそのとろとろの顔、ずるい。
　イっている途中なのに、嬉しすぎて頭がしびれるようにイった。

　気持ちいい。
　あーあ……。

　俺が、気持ち良くなっちゃった……。