78 / 409
第4章 日常と過去とこれからの話
第77話 知りたい(5)
しおりを挟む
「んー? 俺がいた世界では、ペットを飼い始めたら最後まできちんと責任もって飼いなさいって言われていたよ」
「そう……なのか?」
「それに、三年契約って魔王さんが勝手に決めたんだよね? ニマちゃんの体が弱ったから」
「あ、あぁ……」
「人間を健康に飼う方法はもう解ったよね?」
「あぁ」
「じゃあ、三年にする意味はないよね」
「ないな……」
これだけ言ってもまだ魔王さんは歯切れが悪い。
「何、怖がってるの?」
「俺は……」
続く言葉を待つけど、魔王さんの口はなかなか開かない。
何でだめなんだろう。
何で?
俺は……いや、そうか。
俺も、ちゃんと言わないといけないか。
「……俺は、この世界に住み慣れた家も、仲良しの家族も、続けたい仕事も、何もないよ」
「あ……」
「このお城から追い出される方が、怖い」
「そうだな……ライト……俺のせいで」
そうだけど、そうじゃない。
そんな物、元の世界でも……本当の意味では、無いに等しかった。
「そうだよ、魔王さんのせいだよ」
「っ……」
「魔王さんのせいで……俺がこの世界で大事なの、魔王さんだけなのに……」
「……あ……ライト?」
魔王さんの顔を掴んでしっかりと俺の方を向かせる。
俺も、まっすぐ、魔王さんから視線をそらさない。
「魔王さん、いつもこんなの初めてとかライトだけだって言ってくれるけど、俺だって……俺だって、こんなに俺一人をいっぱい愛してくれるのも、誰よりも俺が一番なのも、魔王さんが初めてで……」
口に出すと、そうだ……そうなんだ。
あぁ、今、失うかもしれないと思うと、ハッキリ自覚してしまった。
こんなに愛されるの、一人と向き合うの……魔王さんだけなのに……。
「こ、こんなの知ったら……魔王さんのペットじゃなくなるの、嫌だ……」
しまった……泣くつもりじゃなかったのに。
泣くほどなのか、俺。
そうか……。
俺……泣くほど……思っていたよりも……。
思っていたよりも、魔王さんのペットでいたい。
魔王さんが……好き。
「あ……ライト? ライト!」
魔王さんの両腕が、俺の体を痛いほどに強く抱きしめる。
「すまない。確かに、俺が無責任だった。俺が怖がっているせいで……臆病なせいで……また、本当の意味でライトのことを考えられていなかった」
「っ……魔王さん」
俺が泣いたせいだ。
魔王さんも切羽詰まった声で……別に、追い詰めたかったわけではないのに。
「ライト……俺もお前だけなんだ。ライトしかいないんだ」
「ふっ、……っ……魔王さん?」
魔王さんの手が少し緩んで、俺の背中をあやすように撫でてくれる。
……ん……少し、落ち着いてきたかも。
「ライト、少しだけ俺の話を聞いてくれ」
「うん」
俺が頷くと、今度はぽんぽんと優しく頭を撫でてくれる。
魔王さんはいつも、ちゃんと俺が言ったことや俺が好きなことを覚えてくれて、ちゃんとしてくれて……嬉しい。離したくない。
魔王さんに回した腕に力を込めた。
「ライト……俺は、生まれた瞬間に魔王候補としてこの城に連れてこられた」
「……うん」
ローズウェルさんから聞いた。黒髪だったからだよね?
「親の顔も、名前も知らない。生まれた土地も知らない」
「あ……」
そこまで知らされていないのか……。
辛そうなことではあるけど、魔王さんは淡々と……ちゃんと俺の頭や背中を優しく撫でながら続ける。
「魔王は、力を与えられた特別な存在であるがゆえに、国のために生きなければいけない。これは使命だ。不満はない。自分の力で多くの民が守れること、国を発展させられることは嬉しいし、やりがいがある。ただ……」
魔王さんの手が止まる。
「寂しかった」
止まった手が、俺の体を強く、一ミリでも側にいようとするように抱きしめる。
「ずっと、寂しかった……!」
「魔王さん……」
「魔王は、家庭を持つことができない決まりだ。結婚はできないし、子供を作ってはいけないから抱けるのは男だけと決まっている。国民すべてが等しく魔王の家族だからだ。だから……城の者も、国民も、皆、俺を尊敬してくれる。愛してくれる。だがそれは……それぞれの親や、子供、恋人への愛とは違う。見返りの無い無償の愛ではない」
わかるよ。
俺だって、ホストをしている時もヒモをしている時も、みんな愛してくれたけど……実家の親より愛してくれた? 家族に対するような無償の愛だった?
俺のお客さんへの愛が「仕事」としての愛なんだから当然だけど、無償の愛ではなかったと思う。
「心から愛する相手がいない。心から愛してくれる相手がいない。それが……ずっと寂しかった」
魔王さんの絞り出すような言葉に腕の中で頷くと、魔王さんは俺の体をまさぐるように抱きしめなおす。
「っ……ペットを愛することで、やっと誰かを特別に愛することができて楽しかった。だが俺がいくら愛しても距離が縮まらないことがもどかしかった。自業自得だな。俺がペットをひとくくりにしていたんだから」
「だが……」
魔王さんの腕が緩んで、俺の両肩に置かれた。
「ライトが、沢山のことを教えてくれた」
至近距離で見つめあう魔王さんの表情は、泣きそうで……でも、笑顔で……。
「ライトのお陰で、本当の愛し方が解った。ライトのお陰で、愛される喜びが解った」
魔王さん、声、震えてる……。
「ライト……俺にも、お前だけなんだ。今まで……誰かが手に入ることなんて、なかったから……怖かった。自分に、こんな大切な存在ができたことが無かったから……怖かった」
魔王さんの瞳からも涙が一筋流れた。
拭ってあげたい……けど、体が動かない。
「ライトは、三年の契約だから俺を愛してくれているのだと、三年後、きちんと自由にしてやらないといけないのだと……自分に言い聞かせていた。愛しすぎて、束縛しすぎて、ライトを……不幸にしてしまうんじゃないかと、怖かった」
「あ……」
そんなこと、思ってくれていたんだ。
ちゃんと、俺のこと考えてくれていたんだ……。
「でも、決めた。腹をくくった」
魔王さんが自分の手で涙をぬぐう。
「もう逃げない。ライト一人にしっかり向き合う。ライトの幸せを一番に考える。だから……」
まだ少し潤んだ瞳が真っすぐ俺を向いて、懇願するのでもなく、縋りつくのでもなく、ただただ真摯に俺をみつめる。
「ずっとそばにいて欲しい」
あ……。
俺の欲しい言葉、言ってくれた。
嬉しい。
嬉しい、嬉しい、嬉しい!
「ん、うん。……いる」
もっと、かっこいい返事がしたいのに。
喜びそうな言葉を言ってあげたいのに。
涙が止まらない。
「俺、っ、ずっと、魔王さんのそばに、いる……」
泣くならせめてかわいく色っぽく泣きたいのに、もうぐずぐずで……でも……。
「ライト……ありがとう」
こんなぐずぐずの顔にも、キスしてくれるんだ……。
「そう……なのか?」
「それに、三年契約って魔王さんが勝手に決めたんだよね? ニマちゃんの体が弱ったから」
「あ、あぁ……」
「人間を健康に飼う方法はもう解ったよね?」
「あぁ」
「じゃあ、三年にする意味はないよね」
「ないな……」
これだけ言ってもまだ魔王さんは歯切れが悪い。
「何、怖がってるの?」
「俺は……」
続く言葉を待つけど、魔王さんの口はなかなか開かない。
何でだめなんだろう。
何で?
俺は……いや、そうか。
俺も、ちゃんと言わないといけないか。
「……俺は、この世界に住み慣れた家も、仲良しの家族も、続けたい仕事も、何もないよ」
「あ……」
「このお城から追い出される方が、怖い」
「そうだな……ライト……俺のせいで」
そうだけど、そうじゃない。
そんな物、元の世界でも……本当の意味では、無いに等しかった。
「そうだよ、魔王さんのせいだよ」
「っ……」
「魔王さんのせいで……俺がこの世界で大事なの、魔王さんだけなのに……」
「……あ……ライト?」
魔王さんの顔を掴んでしっかりと俺の方を向かせる。
俺も、まっすぐ、魔王さんから視線をそらさない。
「魔王さん、いつもこんなの初めてとかライトだけだって言ってくれるけど、俺だって……俺だって、こんなに俺一人をいっぱい愛してくれるのも、誰よりも俺が一番なのも、魔王さんが初めてで……」
口に出すと、そうだ……そうなんだ。
あぁ、今、失うかもしれないと思うと、ハッキリ自覚してしまった。
こんなに愛されるの、一人と向き合うの……魔王さんだけなのに……。
「こ、こんなの知ったら……魔王さんのペットじゃなくなるの、嫌だ……」
しまった……泣くつもりじゃなかったのに。
泣くほどなのか、俺。
そうか……。
俺……泣くほど……思っていたよりも……。
思っていたよりも、魔王さんのペットでいたい。
魔王さんが……好き。
「あ……ライト? ライト!」
魔王さんの両腕が、俺の体を痛いほどに強く抱きしめる。
「すまない。確かに、俺が無責任だった。俺が怖がっているせいで……臆病なせいで……また、本当の意味でライトのことを考えられていなかった」
「っ……魔王さん」
俺が泣いたせいだ。
魔王さんも切羽詰まった声で……別に、追い詰めたかったわけではないのに。
「ライト……俺もお前だけなんだ。ライトしかいないんだ」
「ふっ、……っ……魔王さん?」
魔王さんの手が少し緩んで、俺の背中をあやすように撫でてくれる。
……ん……少し、落ち着いてきたかも。
「ライト、少しだけ俺の話を聞いてくれ」
「うん」
俺が頷くと、今度はぽんぽんと優しく頭を撫でてくれる。
魔王さんはいつも、ちゃんと俺が言ったことや俺が好きなことを覚えてくれて、ちゃんとしてくれて……嬉しい。離したくない。
魔王さんに回した腕に力を込めた。
「ライト……俺は、生まれた瞬間に魔王候補としてこの城に連れてこられた」
「……うん」
ローズウェルさんから聞いた。黒髪だったからだよね?
「親の顔も、名前も知らない。生まれた土地も知らない」
「あ……」
そこまで知らされていないのか……。
辛そうなことではあるけど、魔王さんは淡々と……ちゃんと俺の頭や背中を優しく撫でながら続ける。
「魔王は、力を与えられた特別な存在であるがゆえに、国のために生きなければいけない。これは使命だ。不満はない。自分の力で多くの民が守れること、国を発展させられることは嬉しいし、やりがいがある。ただ……」
魔王さんの手が止まる。
「寂しかった」
止まった手が、俺の体を強く、一ミリでも側にいようとするように抱きしめる。
「ずっと、寂しかった……!」
「魔王さん……」
「魔王は、家庭を持つことができない決まりだ。結婚はできないし、子供を作ってはいけないから抱けるのは男だけと決まっている。国民すべてが等しく魔王の家族だからだ。だから……城の者も、国民も、皆、俺を尊敬してくれる。愛してくれる。だがそれは……それぞれの親や、子供、恋人への愛とは違う。見返りの無い無償の愛ではない」
わかるよ。
俺だって、ホストをしている時もヒモをしている時も、みんな愛してくれたけど……実家の親より愛してくれた? 家族に対するような無償の愛だった?
俺のお客さんへの愛が「仕事」としての愛なんだから当然だけど、無償の愛ではなかったと思う。
「心から愛する相手がいない。心から愛してくれる相手がいない。それが……ずっと寂しかった」
魔王さんの絞り出すような言葉に腕の中で頷くと、魔王さんは俺の体をまさぐるように抱きしめなおす。
「っ……ペットを愛することで、やっと誰かを特別に愛することができて楽しかった。だが俺がいくら愛しても距離が縮まらないことがもどかしかった。自業自得だな。俺がペットをひとくくりにしていたんだから」
「だが……」
魔王さんの腕が緩んで、俺の両肩に置かれた。
「ライトが、沢山のことを教えてくれた」
至近距離で見つめあう魔王さんの表情は、泣きそうで……でも、笑顔で……。
「ライトのお陰で、本当の愛し方が解った。ライトのお陰で、愛される喜びが解った」
魔王さん、声、震えてる……。
「ライト……俺にも、お前だけなんだ。今まで……誰かが手に入ることなんて、なかったから……怖かった。自分に、こんな大切な存在ができたことが無かったから……怖かった」
魔王さんの瞳からも涙が一筋流れた。
拭ってあげたい……けど、体が動かない。
「ライトは、三年の契約だから俺を愛してくれているのだと、三年後、きちんと自由にしてやらないといけないのだと……自分に言い聞かせていた。愛しすぎて、束縛しすぎて、ライトを……不幸にしてしまうんじゃないかと、怖かった」
「あ……」
そんなこと、思ってくれていたんだ。
ちゃんと、俺のこと考えてくれていたんだ……。
「でも、決めた。腹をくくった」
魔王さんが自分の手で涙をぬぐう。
「もう逃げない。ライト一人にしっかり向き合う。ライトの幸せを一番に考える。だから……」
まだ少し潤んだ瞳が真っすぐ俺を向いて、懇願するのでもなく、縋りつくのでもなく、ただただ真摯に俺をみつめる。
「ずっとそばにいて欲しい」
あ……。
俺の欲しい言葉、言ってくれた。
嬉しい。
嬉しい、嬉しい、嬉しい!
「ん、うん。……いる」
もっと、かっこいい返事がしたいのに。
喜びそうな言葉を言ってあげたいのに。
涙が止まらない。
「俺、っ、ずっと、魔王さんのそばに、いる……」
泣くならせめてかわいく色っぽく泣きたいのに、もうぐずぐずで……でも……。
「ライト……ありがとう」
こんなぐずぐずの顔にも、キスしてくれるんだ……。
233
お気に入りに追加
3,562
あなたにおすすめの小説
童貞が建設会社に就職したらメスにされちゃった
なる
BL
主人公の高梨優(男)は18歳で高校卒業後、小さな建設会社に就職した。しかし、そこはおじさんばかりの職場だった。
ストレスや性欲が溜まったおじさん達は、優にエッチな視線を浴びせ…
願いの守護獣 チートなもふもふに転生したからには全力でペットになりたい
戌葉
ファンタジー
気付くと、もふもふに生まれ変わって、誰もいない森の雪の上に寝ていた。
人恋しさに森を出て、途中で魔物に間違われたりもしたけど、馬に助けられ騎士に保護してもらえた。正体はオレ自身でも分からないし、チートな魔法もまだ上手く使いこなせないけど、全力で可愛く頑張るのでペットとして飼ってください!
チートな魔法のせいで狙われたり、自分でも分かっていなかった正体のおかげでとんでもないことに巻き込まれちゃったりするけど、オレが目指すのはぐーたらペット生活だ!!
※「1-7」で正体が判明します。「精霊の愛し子編」や番外編、「美食の守護獣」ではすでに正体が分かっていますので、お気を付けください。
番外編「美食の守護獣 ~チートなもふもふに転生したからには全力で食い倒れたい」
「冒険者編」と「精霊の愛し子編」の間の食い倒れツアーのお話です。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/2227451/394680824
【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件
白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。
最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。
いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。
そばかす糸目はのんびりしたい
楢山幕府
BL
由緒ある名家の末っ子として生まれたユージン。
母親が後妻で、眉目秀麗な直系の遺伝を受け継がなかったことから、一族からは空気として扱われていた。
ただ一人、溺愛してくる老いた父親を除いて。
ユージンは、のんびりするのが好きだった。
いつでも、のんびりしたいと思っている。
でも何故か忙しい。
ひとたび出張へ出れば、冒険者に囲まれる始末。
いつになったら、のんびりできるのか。もう開き直って、のんびりしていいのか。
果たして、そばかす糸目はのんびりできるのか。
懐かれ体質が好きな方向けです。今のところ主人公は、のんびり重視の恋愛未満です。
全17話、約6万文字。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
転生令息は冒険者を目指す!?
葛城 惶
BL
ある時、日本に大規模災害が発生した。
救助活動中に取り残された少女を助けた自衛官、天海隆司は直後に土砂の崩落に巻き込まれ、意識を失う。
再び目を開けた時、彼は全く知らない世界に転生していた。
異世界で美貌の貴族令息に転生した脳筋の元自衛官は憧れの冒険者になれるのか?!
とってもお馬鹿なコメディです(;^_^A
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
僕を拾ってくれたのはイケメン社長さんでした
なの
BL
社長になって1年、父の葬儀でその少年に出会った。
「あんたのせいよ。あんたさえいなかったら、あの人は死なずに済んだのに…」
高校にも通わせてもらえず、実母の恋人にいいように身体を弄ばれていたことを知った。
そんな理不尽なことがあっていいのか、人は誰でも幸せになる権利があるのに…
その少年は昔、誰よりも可愛がってた犬に似ていた。
ついその犬を思い出してしまい、その少年を幸せにしたいと思うようになった。
かわいそうな人生を送ってきた少年とイケメン社長が出会い、恋に落ちるまで…
ハッピーエンドです。
R18の場面には※をつけます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる