魔王さんのガチペット

メグル

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第3章 体の話

第51話 すごくかわいくみえる(3)

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「魔王さん、ちょっとだけオイルたして……ん、うん……」

 魔王さんが入り口にオイルを足してくれている間に、枕を引き寄せて腰の下に入れる。
 うん。いいかな。
 意識して深呼吸をして、体の力を抜いて……。

「魔王さん、きて」

 両手でシーツを掴んで魔王さんを見上げると、魔王さんは緊張した顔で微かに頷いた。

「あぁ……くっ……」
「う、ん……ん、ふっ……」

 前立腺から少しずつ、魔王さんの太いペニスが奥へ進む。

「ん、少しだけ、腰引いて……また進んで……そう、ん、ゆっくり……っ、くふぅ……ふっ、く……ふぅ……」

 なるべく息を吐いて圧迫感を逃がす。
 あー大きい。
 深さは、入れたことあるから心配はしていない。でも、太さ……こんなに太いの、ないから……この太さだと、カリで引っ掻けるとか、先端で突くとかしなくても、でっぱりの無い部分でも圧迫感がすごくて、前立腺がずっとキュンキュン感じる。

「ん、んっ、あ……う、ぐっく! ん……」

 苦しいのと気持ちいいの、どっちも大きくて……気持ちいい方に意識を向ければ結構大丈夫……。

「う、ふっ……ふぅ……うぐっ!?」
「ライト……」

 あ、ちょ、ちょっと、やばい、かも?
 これだけ太いと……まだ最奥じゃないのに、もう奥がそわそわしてくる。
 こじ開けられる感じが……苦しい、怖い、気持ち悪い。

「ライト、苦しいか? すまない」
「え?」

 いつの間にか萎えてしまった俺のペニスを、魔王さんが労うように優しく握る。

「あ、そこ……」
「ライト、すまない……」
「あ、あ!? あ……!」

 魔王さん、俺のペニスのいいところ……もう覚えてるの?
 やばい、セックス上手い……!

「ふっ、は……あ、ぁ……!」

 あ、これ、いいかも。
 ペニスしごいてもらったら、力抜けて、うん。中、もう少し頑張れそう。

「ライト、もう少しだ……」
「あ、うん。ん、俺の、中も、もう少し……んっぐ、あ」

 あ、もう少し……もう、あ、たぶん次の一突きで……。
 
「あ……っ、ぐ!?」

 声が、苦しすぎて出ない。
 喉から息とうめき声だけが漏れ出る。
 すごい衝撃。
 当たった。
 俺の、奥に、当たった。
 深い。
 アナルっていうか、これ、内臓に、粘膜に、硬くて熱い物が……。

「あ……あ……か、はっ……く!?」

 あ、だめだ。頭働かない。
 真っ白。
 気絶の一歩手前。
 一瞬気絶したかも。
 すごい。
 たぶん、人生で一番苦しいのに……。

 人生で一番気持ちいい。

「あ……くっ、う……ん」
「ライト、大丈夫か?」
「ま、まお……さ……」
「しゃべらなくていい、待つ……」
 
 魔王さんが腰を止めてくれている。
 よかった。
 動かないと思うと、これ以上の衝撃が来ないと思うと、ちょっと落ち着いてきた。
 すごく苦しいけど、ちゃんと息を吐いて、力を緩めて……。

「はぁ……はっ……はいった?」
「あぁ、全部入った。根元まで、全部だ」

 アナルの奥がジンジンして感覚がよく解らないけど……確かに、俺の下半身と魔王さんの下半身は密着している。
 そうか。全部入ったんだ。
 良かった。
 魔王さん、浅いところだけのセックスなんてかわいそうだし、受け入れてあげられてよかった。

「ん……」

 何度か瞬きをして、やっと焦点があってきた視線を魔王さんに向ける。
 気持ちよさそうな顔してくれてると良いな……ん?

「ふぅ……ライト……」
「あ……」

 あ、やばい。
 魔王さん、めちゃくちゃ獰猛な顔してる。

「ライト……よすぎる……」
「……まおう、さん……?」
「こんな……こんなに、先端から、根元まで……っ」

 魔王さんが何か言いたそうにしながら唇をかんだ。
 あぁ、そうだよね。
 全部埋めるの初めてだもんね?
 我慢できないか。
 我慢できないけど、俺を傷つけたくないか。

 どうしよう。
 きゅんときちゃうな。

「魔王さん……」

 きゅんときたら、苦しいのもマシになってきたかも。
 ……ゆっくり止まって馴染ませてくれたからってのもあるけど。

「俺も……奥、こんなに広がるの……っ、は……しらない」

 声、震えちゃうな。
 やっぱり苦しいのは苦しい。
 でも、もう……声が震えるくらい……。

「きもちいい」
「っ!?」

 声に出したら、もう、だめ。
 あぁ、やっぱり気持ちいい。
 すっごく苦しいけど、すっごく気持ちいいから……苦しいのが落ち着いたら、もう、だめ。めちゃくちゃ気持ちいい。
 奥にこんな刺激、初めて。
 やばい。

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