ゲイのエッチなお兄さん

回路メグル

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本編3/ 「成長」の話

一週間、毎日しよう【13】五日目

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「アナルとは違うローションなんだ?」
「うん。尿道は繊細だから、専用の潤滑ゼリー。消毒も専用の……この辺りは全部ミミくんの指導」

 寝室のベッドの上で、スウェットの上だけを着た状態のユキくんが道具を並べる。

「へぇ…………」

 見慣れない潤滑剤の話を振ったものの、一番気になるのはその横。
 六~七ミリ幅で長さは三〇センチくらいありそうなピンク色のシリコンの棒と……同じ長さで一〇ミリ幅はある黒い波型のシリコン棒。
 ピンクの方はともかく、黒い方……え? これが、入るのか?

「……さすがに引くよね、これ」
「いや、全然」

 正直、驚いてはいる。
 驚いてはいるが……

「これを入れているところを想像したら、興奮してきた」
「! よかった。これ、尿道バイブでも太い方だから、普通の男の人からするとタマヒュンかなって思ったんだけど……」

 そう言いながらユキくんは、太い方ではなく、細い方のバイブを手に取った。

「ちゃんとエッチに見えてるなら嬉しい」
「……っ!」
 
 細い方のバイブにいやらしく舌を這わせた後、慣れた手つきで除菌シートでバイブを拭き、潤滑ゼリーのパックの封を切って、バイブに中身を塗り込める。

「いつも、細い方で中を解してから、次に太いの入れてるんだ」

 そう言いながら、ユキくんが膝を立てて、大きく開脚した。
 この体勢になった時、いつもはヒクヒクするアナルばかり見ているが、今日はまだ力なく項垂れているキレイな色のペニスに視線が釘付けだ。

「……セイジさん、入れるの見てて」
「あぁ」

 まだやわらかいペニスをユキくんが持ち上げて、先端の小さな穴に、ピンク色のバイブの丸い先端が当たる。

「ん……! ふ……ふぅ……」

 入った。
 ペニス自体はやや大きめではあるものの、アナルに比べればはるかに小さな穴に、ピンク色の柔らかいシリコン棒がどんどん飲み込まれていく。
 
「ん、っ、……あ、……ふぅ……」

 まだよがり狂う様な喘ぎ声ではないが、呼吸を荒くして体をぴくぴくと震わせる姿がしみじみとエロい。
好きな子の、俺がよく知らない穴に卑猥なおもちゃが入っていくのは、何でこんなにドキドキするんだろう。
 
「あ、はぁ、ん、もう少しぃ、ぐ」

 そんなに長く入るのか。
 ユキくんの少し大きめのペニスの長さよりも入っているんじゃないか?
 さすがに少し苦しそうに見えるが……

「あ、ん、も、う少し……あ、あ! あぁ、あ♡」

 ユキくんの声が聴き慣れた喘ぎ声になった。

「尿道にも、いいところあるんだ?」
「あ、にょうど、っていうか……今、先端が前立腺……っ、あ、はぁ……」

 あぁ、だから聞き慣れた喘ぎ声なんだな。
 俺の手やペニスでユキくんにこの声を出させるのも良いが、ユキくんが自分で自分の体を弄って喘ぐ姿もなかなか……

「昨日、セイジさん、に、特に前立腺かわいがってもらったから、敏感になってるのかも。いつもより気持ちいい……ん、あ、あ、あん、んん」
「そ……そう、なんだ」

 俺の……とか言われるの、良いな。
 これ、俺のいない所でも、今までに前日の俺とのセックスの余韻で気持ち良くなっていたかもしれないんだよな? ……そうか……いや、これ、いいな。

「はぁ……も、いいかな……太いの」

 ユキくんが快感で甘い息を漏らしながら、太い方のバイブに潤滑ゼリーを絡ませる。
この後はただ抜いて入れ替えるだけと思ったが……

「抜くときが、一番ヤバくて……先に言っておくからね? ヤバイからね?」
「あぁ、楽しみだな」

 少し真剣な顔で言った後、ユキくんはふぅーっと大きく息を吐いて、止めて……深く埋まったバイブを一気に引き抜いた。

「ん、んんん、ん、んぐ、あ、あぁ、あぁぁぁぁぁ!」
「……!?」

 ずるぅぅぅぅぅううううっとバイブが抜けていくのに合わせて、ユキくんが思い切り仰け反る。
 ドライでイった時みたいな……ドライでイっているのか?
 うわ……こういう余裕のないユキくんを見られるとき、大抵は俺もペニスを搾られて余裕が無いから……このエロい顔をじっくり落ち着いて見られるのは最高だな。

「あ、あ……っ、あ……」

 抜いたあともまだ快感の余韻でびくつく体で、ユキくんは太い方のバイブを掴む。

「はぁ、あ、……あぁ……あ、口、ひらいている今のうちに、太いの……ん、あ、あ、んん、ああ♡」
「……っ!」 

 うわ……。
 えろい。
 波打った部分を一つ埋めるごとにペニスがヒクヒク動いて、まるでバイブにくらいついて飲み込んでいるみたいで……セックスとは違う、直接的な快感を味わっているユキくんの声もエロくて……。

「あ、あぁ、ん♡ 全部、入ったぁ♡ これで、じゅぽじゅぽするのも、好きなんだけど……あ、あ、あ、ん、ん、んん、あ!」

 ユキくんがバイブを抜き差しすると、潤滑ゼリーか先走りか解らないが、じゅぽじゅぽと卑猥な音がする。
 視覚的にも……アナルじゃないのに、ユキくんが自分の穴に出し入れしているというのは、本当に……エロい。

「ん、きもちい、いい、でも、もっと……きゃぅ!」

 ユキくんがバイブを根元までしっかり埋めた後、悲鳴に近い声をあげる。
 これは、確実に初めて聞く声だ。

「いあ、あ、あ、あ、あはっ、ああ!」

 ユキくんの声が小刻みに震える。
 手はバイブから離れて、ペニスに沿えているだけなのに?
 ……あぁ、そうか。
 バイブと最初から言っているじゃないか。
 スイッチを入れて、中で振動させているのか。

「あ、あ、あ、なかぁ、あ、あ!」

 ユキくんのペニスはもう勃起して、震えて……えろい。
 腰を突き出して、くねらせて身もだえるのも、えろい。
 ……えろい。めちゃくちゃエロい。
 見ているだけで、俺のペニスも硬くなった。

「あ、ん、あ、こんな、はしたなくて、ごめん♡」

 俺の勃起を確認してから、ユキくんが全然悪いと思ってなさそうなエロい顔で謝った。
 ……それがまたエロい。しかも……。

「あ、ね? セイジさん、手伝って♡ 俺のペニス、握って♡」

 俺の手に自分の手を重ねて、尿道バイブがしっかり埋まったペニスへと引き寄せられる。

「……こう?」
「ひゃぅ! あ、あぁ! あ、あぁ、あ、あ♡」

 俺がペニスを握ると、中に埋まったバイブの振動がより強く感じられるようで、目の前のユキくんが更に身もだえる。
 ……俺の手で、ただ握るだけで、こんなにユキくんがよがることは初めてで……。

「ははっ、エロいなぁ、ユキくん」
「……!」

 あまりに嬉しくて声まで出して笑ってしまうと、ユキくんが大きく体を震わせた。

「あ、と、とめ、すいっち、とめ、て♡」
「こう?」
「ん、そ、そう……それ、で、あ、ここ、この角度、このまま……」

 ユキくんがまだペニスに沿えたままの俺の手に、自分の手を添える。

「一気に抜いてぇ♡」
「俺の手でいいの?」

 さっき、抜くときが一番やばいって……あの細さですごい反応だった。
 この極太ではどうなるのか……。

「いい、セイジさんが、いい、して♡」

 繊細な尿道の中の物を動かすのは緊張するが……いつになくエッチなユキくんに促されて、しないでいられるわけが無かった。

「いくよ?」
「う、うぅ、あ、あ、あ、あぁ、あぁぁぁぁ!」

 勢いよく、波打った部分がかすかに引っかかる感触を感じながら、一気にバイブを引き抜く。
 
「あ、あぁ♡ あ♡」

 プシュっと音がして……潮か?
 ユキくんのペニスの先端、いつもより広がってしまっているそこから、透明の液体が噴出した。

 えろい。
 もう、ただただエロい……。

「あ、よか、ったぁ……すごかった……ごめ、まだうごけな……俺だけ、ごめん……あとで、フェラする、から……」

 潮吹きのあと、まだ焦点があってなさそうな視線を向けられるが……ユキくんがこんなに快感を引きずって動けないのも珍しくて……。

「いや、ごめん、待てない。そのまま喘いでて……」
「はぁ……え? あ♡ ふふっ、わかったぁ」

 余りにユキくんがエロくて、俺のペニスは完全勃起どころか、触ってもいないのに先走りが垂れていた。
 もう、これは今すぐどうにかしないとまずい。
 ユキくんのフェラもいいが……ユキくんの痴態を眺めながら自分の手で扱く。
 情けないが、もう余裕はないし、見られているユキくんも妙に楽しそうだし……。

「……はぁ……あん♡ ……セイジ、さん……ここ。ここに、ね?」

 ユキくんが自分の潮で濡れた下腹を指差す。
 そんなことされたら……もう!

「ふっ……くっ……はぁ……っ!」

 ユキくんの快感の余韻が濃く残る嬉しそうな笑顔、パクパク口が開いた潮吹きペニス、濡れた下腹……目の前の最高のおかずを眺めながら、無茶苦茶に自分のペニスを扱いて、ユキくんが指差す場所に向けて射精した。

「はぁ、……ふふっ……♡」

 ユキくんの腹の上で、ユキくんのキレイな手が潮と俺の精液をかき混ぜる動きがまたエロ過ぎて、眩暈がした。


      ◆


 挿入していないのに、ここ五日のセックスで一番シーツが汚れて、新しい物に取り換えてから二人でベッドに入った。

「ごめん……眠い……」
「うん。おやすみユキくん」
「ん、セイジさん……」

 少し強引なセックスの後でも元気にピロートークしていたユキくんだが、今日は潮吹きしたもんな……。
 きっちり下着とスウェットのズボンも履いたユキくんが、俺の方を向いてスース―と気持ちよさそうな寝息を立てる。

「……」

 先ほどのエロい姿がまだ記憶に焼き付いていて、エロくないはずの寝顔までちょっとエロく見えてしまう。
 ……尿道、すごかったな。
 俺のペニスでとろとろに気持ちよくさせるのも楽しいけど、俺の手でもよがり狂うほど気持ちよくしてあげられるんだな。

「……」

 セックスに関することは、俺の方が年上だし、知識が豊富でタチとしてテクニックがあると思っていた。
 でも、まだまだだな。

 まだまだ成長できる、もっと勉強すればユキくんをもっともっと気持ちよくしてあげられる。
 そう思うと嬉しくてたまらなかった。

「よし、まずは尿道プレイの勉強をしよう」

 ……あと、まぁ……あんなに気持ちいいなら俺もやってみたいし……いや、違う。ユキくんのためだ。ユキくんの。
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