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本編3/ 「成長」の話
一週間、毎日しよう【8】三日目
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三日目。
俺の予想では、一番飽きやすいのはここだと思う。
最初の二日は真逆のセックスで楽しませたと思うが、「この二パターンをしたら残りの五回は……?」とか「あと五回も同じ人とのセックスか~」なんて思われそうな気がする。
だから、少し勝負に出た。
俺が絶対にしないようなセックスを、あえてこの三日目に。
◆
朝、俺がユキくんと一緒に家を出た時の服装はスーツだった。
会社に顔を出すから、と。
でも、帰宅時の今の俺の服装は上下黒のジャージ。
荷物を運びこみつつある自宅で着替えた、ジム用の無難なジャージだ。このジャージをユキくんの前で着たことはないし、ユキくんの家のドアの前で、更に黒いニット帽、サングラス、黒いマスクも身に着けた。
どう見ても不審者の格好だ。
ついでに、一度シャワーを浴びて整髪料やハンドクリームの匂いを落として、愛用しているものとは別の香水を強めに振っている。
「二十二時……そろそろいいか」
ユキくんに借りている合鍵で、音をたてないようにそっと中に入る。
ユキくんがすでに帰宅し、リビングの明かりが消えていることはマンションの外から確認済みだ。
「……」
ドアを閉めて、ズボンのポケットの中に入れた物を手に取り、音をたてないように廊下を進む。
「……」
リビングだけでなく、寝室の明かりも消えているようだった。
「……」
寝室のドアも静かに開けると、ベッドの中にユキくんがいた。
今朝「少し遅くなると思うけど、十時くらいには帰るから、準備してベッドの中で待っていて」とお願いしたのを律義に……きっと「どんなセックスかな?」とワクワクしながら待っていてくれているんだろう。
……ごめんね。
俺、今からユキくんをレイプする。
「……」
「……え?」
寝室のドアを開けた瞬間に、ベッドへ走ってユキくんの体を抑え込む。
「え? だれ? セイジ、さん?」
きちんと顔を認識される前に、用意しておいた黒い布でユキくんの目元を覆う。
「何!? いや、ちょっと、待って? セイジさん? セイジさんだよね?」
ユキくんが混乱しながら抵抗し始めるが、その腕にはアダルトグッズ店で買った手錠をはめた。
「やだ、うそ? セイジさん? ねぇ、セイジさんでしょ? ね?」
ユキくんが少し震える声で、懇願するように俺の名前を呼ぶ。
好きな子に怖い思いをさせるのは心が痛む。
でも……
「いや、やだ、怖い……はずして……!」
口ではそう言っているし、手錠のはまった手で俺の体を押し返す。
しかし、チラッと、目隠しのはまった顔から下半身へ視線を動かすと……スウェットの真ん中が盛り上がっていた。
ユキくん、もう勃起してるな。
「やだ、助けて……ぇ」
よく聞けば声からも興奮が隠せていない。
あぁ、良かった。正解だ。
ユキくん、元々強引なエッチに弱くて、「偏愛的に執着するストーカーにレイプされるAVとかついつい観ちゃうんだけど、現実だと命の危険もあるし嫌だよね~」なんて言葉を聞いたのは一回や二回じゃない。
レイプ風のイメージプレイは誰かとしているかもしれないが、自宅で、俺という一応恋人に近い存在がいる時にするイメージプレイは格別だろ?
……本当はこういう痛めつけるプレイは得意ではないが……俺がこういう強引なセックスもできるとなれば、ユキくんの俺への評価も変わる気がする。
だから今日は、ユキくんをレイプする。
「あ、いや、触らないで、おねがい……」
目隠しはズレなさそうだし、変装はもういいか。
黒いマスクとサングラスを床に捨てて、ユキくんのスウェットを捲り、乳首に……もう期待で勃起してしまっている乳首に無言でしゃぶりつく。
あえて、ユキくんの大好きな左ではなく右。
「やだ、いや、そんなとこ、あ、嫌、痛い、やめて」
少し歯をたてて、レイプらしく荒っぽく愛撫すれば、ユキくんは体をよじって逃れようとする。
嫌がる相手に跨るのは萎えるが……。
「はぁ……ユキさん、ずっと……ずっと抱きたかった……」
「!」
耳元で、明らかに俺の声だけどストーカーらしい台詞を吐く。
「ユキさんの体、想像通りきれいだよ……早く、俺の物に……」
「やだ、やめて……」
俺の声だって解っているはずなのに……いや、もうプレイだと安心して思い切り楽しむつもりなんだろう。
ユキくんが抵抗するように首を横に振る。
「ユキさん、ユキさんのペニス……見せて」
「うぅ……」
スウェットのズボンを下着ごと一気に脱がせると、勃起してしまっているペニスを隠すようにユキくんが足を閉じる。
……いつも脱がせたら足を開いてくれるからちょっと新鮮だな。
「ほら、見せて。ユキさんのペニス……」
「あ、だめ、だめ……!」
閉じようとする足を強引に開いて、ペニスに顔を近づける。
「ユキさん……勃起してくれてる。じゃあ、これは合意だよね?」
「ちがう! 合意じゃない! やだ、ちがう……」
「あぁ……うまそう……」
ユキくんの、期待して膨らんだペニスを口に含む。
……ユキくん、フェラよりアナルが良いってすぐに言うから、あんまり口でさせてもらえないんだよな……でも、今日はレイプだからいいよな?
「う、うぅ、いや、いや……」
「はぁ、美味い。ユキさんの先走り……」
レイプだからがっついたほうがいいのかもしれないが、ついつい、根元から先端までゆっくり舌を這わせて、ペニスに浮く血管、シワ、括れ、窪み、全部を確かめるように愛撫する。
あー……やばいな。ちょっと楽しくなってきてしまった。
いいよな?
レイプだから。
このままペニスでイかせて……。
「ひ!? いや、やだ、やだ! それやめて、いや、イ、いきたくない、いや!」
ねっとり味わう動きから、だんだんイかせる動きにかえる。
思い切り口に含んで、吸って、根元を激しく扱いて……アナルの方が好きなユキくんでも、男はペニスの刺激にはあらがえない。
「あ、いや、いきたくない、いきたくない、いや、いやぁぁぁ!」
ほら。
口の中にユキくんの精液が広がる。
飲ませてもらうの久しぶりだな。
あぁ、美味い。すごくいやらしい味。
……だめだ、俺ももう……。
「はぁ……ユキさんの精子、おいしいよ。次は俺の精子、ユキさんの中で受け止めて」
「あ……あ、だめ、そっち、だめ、だめ!」
ペニスでイったのに、ひくついているアナルに指を埋める。
俺のお願い通り、ちゃんと準備が整っているアナルは、指がすんなり入って、中にはローションが仕込んであった。
「はぁ……はは、俺のために準備してくれてたんだ、ユキさん」
「あ、ちがっ、これは、違うから! セイジさんのために、準備したのにぃ」
自分のために用意されたアナルを横取りするという倒錯的なシチュエーション。
……まずい。これは、ちょっとクる。
「ユキさん、一つになろう……」
俺の予想では、一番飽きやすいのはここだと思う。
最初の二日は真逆のセックスで楽しませたと思うが、「この二パターンをしたら残りの五回は……?」とか「あと五回も同じ人とのセックスか~」なんて思われそうな気がする。
だから、少し勝負に出た。
俺が絶対にしないようなセックスを、あえてこの三日目に。
◆
朝、俺がユキくんと一緒に家を出た時の服装はスーツだった。
会社に顔を出すから、と。
でも、帰宅時の今の俺の服装は上下黒のジャージ。
荷物を運びこみつつある自宅で着替えた、ジム用の無難なジャージだ。このジャージをユキくんの前で着たことはないし、ユキくんの家のドアの前で、更に黒いニット帽、サングラス、黒いマスクも身に着けた。
どう見ても不審者の格好だ。
ついでに、一度シャワーを浴びて整髪料やハンドクリームの匂いを落として、愛用しているものとは別の香水を強めに振っている。
「二十二時……そろそろいいか」
ユキくんに借りている合鍵で、音をたてないようにそっと中に入る。
ユキくんがすでに帰宅し、リビングの明かりが消えていることはマンションの外から確認済みだ。
「……」
ドアを閉めて、ズボンのポケットの中に入れた物を手に取り、音をたてないように廊下を進む。
「……」
リビングだけでなく、寝室の明かりも消えているようだった。
「……」
寝室のドアも静かに開けると、ベッドの中にユキくんがいた。
今朝「少し遅くなると思うけど、十時くらいには帰るから、準備してベッドの中で待っていて」とお願いしたのを律義に……きっと「どんなセックスかな?」とワクワクしながら待っていてくれているんだろう。
……ごめんね。
俺、今からユキくんをレイプする。
「……」
「……え?」
寝室のドアを開けた瞬間に、ベッドへ走ってユキくんの体を抑え込む。
「え? だれ? セイジ、さん?」
きちんと顔を認識される前に、用意しておいた黒い布でユキくんの目元を覆う。
「何!? いや、ちょっと、待って? セイジさん? セイジさんだよね?」
ユキくんが混乱しながら抵抗し始めるが、その腕にはアダルトグッズ店で買った手錠をはめた。
「やだ、うそ? セイジさん? ねぇ、セイジさんでしょ? ね?」
ユキくんが少し震える声で、懇願するように俺の名前を呼ぶ。
好きな子に怖い思いをさせるのは心が痛む。
でも……
「いや、やだ、怖い……はずして……!」
口ではそう言っているし、手錠のはまった手で俺の体を押し返す。
しかし、チラッと、目隠しのはまった顔から下半身へ視線を動かすと……スウェットの真ん中が盛り上がっていた。
ユキくん、もう勃起してるな。
「やだ、助けて……ぇ」
よく聞けば声からも興奮が隠せていない。
あぁ、良かった。正解だ。
ユキくん、元々強引なエッチに弱くて、「偏愛的に執着するストーカーにレイプされるAVとかついつい観ちゃうんだけど、現実だと命の危険もあるし嫌だよね~」なんて言葉を聞いたのは一回や二回じゃない。
レイプ風のイメージプレイは誰かとしているかもしれないが、自宅で、俺という一応恋人に近い存在がいる時にするイメージプレイは格別だろ?
……本当はこういう痛めつけるプレイは得意ではないが……俺がこういう強引なセックスもできるとなれば、ユキくんの俺への評価も変わる気がする。
だから今日は、ユキくんをレイプする。
「あ、いや、触らないで、おねがい……」
目隠しはズレなさそうだし、変装はもういいか。
黒いマスクとサングラスを床に捨てて、ユキくんのスウェットを捲り、乳首に……もう期待で勃起してしまっている乳首に無言でしゃぶりつく。
あえて、ユキくんの大好きな左ではなく右。
「やだ、いや、そんなとこ、あ、嫌、痛い、やめて」
少し歯をたてて、レイプらしく荒っぽく愛撫すれば、ユキくんは体をよじって逃れようとする。
嫌がる相手に跨るのは萎えるが……。
「はぁ……ユキさん、ずっと……ずっと抱きたかった……」
「!」
耳元で、明らかに俺の声だけどストーカーらしい台詞を吐く。
「ユキさんの体、想像通りきれいだよ……早く、俺の物に……」
「やだ、やめて……」
俺の声だって解っているはずなのに……いや、もうプレイだと安心して思い切り楽しむつもりなんだろう。
ユキくんが抵抗するように首を横に振る。
「ユキさん、ユキさんのペニス……見せて」
「うぅ……」
スウェットのズボンを下着ごと一気に脱がせると、勃起してしまっているペニスを隠すようにユキくんが足を閉じる。
……いつも脱がせたら足を開いてくれるからちょっと新鮮だな。
「ほら、見せて。ユキさんのペニス……」
「あ、だめ、だめ……!」
閉じようとする足を強引に開いて、ペニスに顔を近づける。
「ユキさん……勃起してくれてる。じゃあ、これは合意だよね?」
「ちがう! 合意じゃない! やだ、ちがう……」
「あぁ……うまそう……」
ユキくんの、期待して膨らんだペニスを口に含む。
……ユキくん、フェラよりアナルが良いってすぐに言うから、あんまり口でさせてもらえないんだよな……でも、今日はレイプだからいいよな?
「う、うぅ、いや、いや……」
「はぁ、美味い。ユキさんの先走り……」
レイプだからがっついたほうがいいのかもしれないが、ついつい、根元から先端までゆっくり舌を這わせて、ペニスに浮く血管、シワ、括れ、窪み、全部を確かめるように愛撫する。
あー……やばいな。ちょっと楽しくなってきてしまった。
いいよな?
レイプだから。
このままペニスでイかせて……。
「ひ!? いや、やだ、やだ! それやめて、いや、イ、いきたくない、いや!」
ねっとり味わう動きから、だんだんイかせる動きにかえる。
思い切り口に含んで、吸って、根元を激しく扱いて……アナルの方が好きなユキくんでも、男はペニスの刺激にはあらがえない。
「あ、いや、いきたくない、いきたくない、いや、いやぁぁぁ!」
ほら。
口の中にユキくんの精液が広がる。
飲ませてもらうの久しぶりだな。
あぁ、美味い。すごくいやらしい味。
……だめだ、俺ももう……。
「はぁ……ユキさんの精子、おいしいよ。次は俺の精子、ユキさんの中で受け止めて」
「あ……あ、だめ、そっち、だめ、だめ!」
ペニスでイったのに、ひくついているアナルに指を埋める。
俺のお願い通り、ちゃんと準備が整っているアナルは、指がすんなり入って、中にはローションが仕込んであった。
「はぁ……はは、俺のために準備してくれてたんだ、ユキさん」
「あ、ちがっ、これは、違うから! セイジさんのために、準備したのにぃ」
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