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本編3/ 「成長」の話
風俗店長と恋人【13】
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リニューアルから二ヶ月。
店の評判は良く、中でもリニューアルに合わせて採用したミミちゃんが人気で、指名数もオプションを含む売り上げもナンバーワンだった。
「ミミちゃ~ん! 今日も最高だった。来週も来るからね?」
会計を終えてもミミちゃんの手を離したがらない若い眼鏡でやせ型のお客さんに、受付の前でバスローブ姿のミミちゃんが顔を近づけて首を傾げる。
「来週まで来れないの?」
あぁ、エッチで寂しそうな顔。かわいいわね。
ほら、お客さんも悲しそう……だけど、自尊心もくすぐられて嬉しそうないい顔。
「あ、ごめん。ごめんね? 仕事がどうしても……」
「じゃあ、来週までオナニー禁止ね?」
「え!?」
悲しそうな顔から一転、小悪魔っぽい笑顔であからさまなことを言うミミちゃんに、お客さんは驚きながらも何かを期待するように喉を鳴らした。
「俺、濃~い精液ごっくんしたい♡」
「ミミちゃん……! わかった! しっかり精液濃くしてくる!」
はい、ごっくんオプション確定。上手いわねミミちゃん。
「あとね、我慢して我慢してセックスしたくてたまらないってなったパンパンのペニスを口いっぱいに頬張って『あぁ、この人俺の口で射精したくてたまらないんだぁ♡』って喉の一番奥まで感じるの、好き。喉締めて、いっぱい絞りたくなっちゃう」
「ぐっ……あ……それも、いい」
イラマチオオプションも追加ね。
「二回で萎えちゃ嫌だよ? 今日みたいにいっぱい腰振ってね?」
「あ、でも、俺、ミミちゃんが可愛くて興奮しすぎて上手くできなくて……」
「うんん。それがいいよ。興奮してるときの容赦ない腰使いで、アナルの中でカリ高のペニスが暴れまくるの、すごく刺激的で俺まで興奮しちゃった♡」
ミミちゃんは言葉だけでなく、わざとらしいほど感じているセックス中みたいな顔でお客さんにしなだれる。
……これで腰がうずかないタチはいないでしょ。
「ミ、ミミちゃん! 来週は中ももっと頑張る! たくさんする!」
「うん♡ だから、一週間し~っかり溜めてきてね」
「わかった! あ、店長さん、今のうちに予約良いですか?」
「えぇどうぞ」
お客さんは今日よりも長い時間でオプションも沢山つけてミミちゃんを指名予約していった。
「ミミちゃん、あのお客さん気に入ったの?」
ちょうど上がりの時間だったのもあって、受付から扉一つで繋がっている事務所兼待機室にミミちゃんも付いてきた。この奥がボーイ用のロッカールームになっていて、ミミちゃんは私服に着替えながら返事をしてくれる。
「うん。ペニスがちょうどいいんだよね。細めだからフェラしやすいし、アナルに入れてからも動きやすいし、でもカリ高でエラ張ってるから前立腺に当たるとちゃんと気持ちいい♡ こっちのテクを見せつけられて、好き勝手動いてもらいやすくて、プレイしやすいんだよね。常連になってもらおうと思ってる」
本当、エッチで頼もしい子。風俗ボーイは天職ね。
それに……解る。
解るわ。
細めのカリ高ペニス、いいのよね……。
「あ、店長。今日の最初のお客さんだけど、次から予約ちょっと気を付けて欲しい」
まだ下半身にボクサーパンツを履いただけのミミちゃんが振り返る。
最初のお客さん? 確か新規の人ね。特にトラブルはなかったと思うけど。
「あら、嫌な人だった?」
「うんん。普通。でも、ペニスがすごく大きくてアナル緩くなりそうで心配だから、最終の時間に来て欲しいんだよね」
「そんなに?」
「うん。歴代二位……あ、やっぱり三位。これくらいでね、お腹のここまで届く」
ミミちゃんが両手で長さを示した後、自身のお腹に手を当てる。
ボクサーパンツのウエストゴムよりも上……なかなかのサイズね。
確かにそれは私の知っているペニスでも歴代一〇位には入りそうだし、そこそこ大きい私よりも、私より大きいフミハルさんよりも、確実に大きい。
そんな大きなペニス……
「……うわ、良さそう」
思わず本音が漏れてしまうと、ミミちゃんが楽しそうに力説する。
「そう! すごくよかった! この長さだから結腸こじ開けられるし、ぐぽって入った後に小刻みに突いてくれるんだけど、長いから押し上げても引いてもまだ先端は結腸で、ずっと開いたまま♡ 太さもすっごいから、奥を狙って突かれてるのに、途中の前立腺もしっかり押しつぶされてごりごり気持ちよくて……大きいペニスっていいよねぇ」
きっと今日味わった極太巨根を思い出しながらうっとりとエッチな顔をするミミちゃん。
……私まで想像しちゃった。
いいわよね、それ。そういうペニスに種付けプレスしてもらうの大好き。
「でも、アナル広がっちゃうし敏感になっちゃって大変だから最終が良い」
「そうね。なるべくそうしてもらえるように調整するわ」
色々と考えてしまう脳内を必死で仕事モードに切り替えて、顧客リストを開いているうちにミミちゃんは着替え終わっていた。
「あら、可愛い格好」
よれよれのスウェットで来ることもあるのに。
今日はかわいさを生かしたオーバーサイズのシャツとショートパンツ。
こう見えて二十代後半のはずなんだけど良く似合うし、男ウケが良さそう。
「最近仲良くなったネコの友だちとゲイバーでナンパして4Pしようって約束してるんだ~」
「元気ねぇ……」
極太巨根を含めて四人客を取った後に4Pしにいくの?
……だったらもう二人くらい店でヤってから……なんて言えないわね。昔の私も、仕事の後にハッテン場に遊びに行ったりしていたし。
「それじゃあ、お疲れ様でーす!」
元気に裏口から店を出ていくミミちゃんを見送って、パソコンの画面に向き合った。
画面は顧客情報のまま。
備考欄やオプションの注文履歴には極太巨根、カリ高、イラマチオ、ごっくん……卑猥な単語が沢山並ぶ。
「もう、こういうの全部味わえないのよね……」
あと、ミミちゃんみたいにエッチで魅力的な子を抱くのも無理なのよね。
私は一生、ちょっと大きめペニスに甘やかし恋人セックスされるだけなのよね……。
……。
…………。
………………。
だめ。
今ちょっと、いけないこと考えかけた。
だめ。
絶対にだめ。
あんな優しい彼氏裏切れない。
私はそんなクズじゃない…………はず。
店の評判は良く、中でもリニューアルに合わせて採用したミミちゃんが人気で、指名数もオプションを含む売り上げもナンバーワンだった。
「ミミちゃ~ん! 今日も最高だった。来週も来るからね?」
会計を終えてもミミちゃんの手を離したがらない若い眼鏡でやせ型のお客さんに、受付の前でバスローブ姿のミミちゃんが顔を近づけて首を傾げる。
「来週まで来れないの?」
あぁ、エッチで寂しそうな顔。かわいいわね。
ほら、お客さんも悲しそう……だけど、自尊心もくすぐられて嬉しそうないい顔。
「あ、ごめん。ごめんね? 仕事がどうしても……」
「じゃあ、来週までオナニー禁止ね?」
「え!?」
悲しそうな顔から一転、小悪魔っぽい笑顔であからさまなことを言うミミちゃんに、お客さんは驚きながらも何かを期待するように喉を鳴らした。
「俺、濃~い精液ごっくんしたい♡」
「ミミちゃん……! わかった! しっかり精液濃くしてくる!」
はい、ごっくんオプション確定。上手いわねミミちゃん。
「あとね、我慢して我慢してセックスしたくてたまらないってなったパンパンのペニスを口いっぱいに頬張って『あぁ、この人俺の口で射精したくてたまらないんだぁ♡』って喉の一番奥まで感じるの、好き。喉締めて、いっぱい絞りたくなっちゃう」
「ぐっ……あ……それも、いい」
イラマチオオプションも追加ね。
「二回で萎えちゃ嫌だよ? 今日みたいにいっぱい腰振ってね?」
「あ、でも、俺、ミミちゃんが可愛くて興奮しすぎて上手くできなくて……」
「うんん。それがいいよ。興奮してるときの容赦ない腰使いで、アナルの中でカリ高のペニスが暴れまくるの、すごく刺激的で俺まで興奮しちゃった♡」
ミミちゃんは言葉だけでなく、わざとらしいほど感じているセックス中みたいな顔でお客さんにしなだれる。
……これで腰がうずかないタチはいないでしょ。
「ミ、ミミちゃん! 来週は中ももっと頑張る! たくさんする!」
「うん♡ だから、一週間し~っかり溜めてきてね」
「わかった! あ、店長さん、今のうちに予約良いですか?」
「えぇどうぞ」
お客さんは今日よりも長い時間でオプションも沢山つけてミミちゃんを指名予約していった。
「ミミちゃん、あのお客さん気に入ったの?」
ちょうど上がりの時間だったのもあって、受付から扉一つで繋がっている事務所兼待機室にミミちゃんも付いてきた。この奥がボーイ用のロッカールームになっていて、ミミちゃんは私服に着替えながら返事をしてくれる。
「うん。ペニスがちょうどいいんだよね。細めだからフェラしやすいし、アナルに入れてからも動きやすいし、でもカリ高でエラ張ってるから前立腺に当たるとちゃんと気持ちいい♡ こっちのテクを見せつけられて、好き勝手動いてもらいやすくて、プレイしやすいんだよね。常連になってもらおうと思ってる」
本当、エッチで頼もしい子。風俗ボーイは天職ね。
それに……解る。
解るわ。
細めのカリ高ペニス、いいのよね……。
「あ、店長。今日の最初のお客さんだけど、次から予約ちょっと気を付けて欲しい」
まだ下半身にボクサーパンツを履いただけのミミちゃんが振り返る。
最初のお客さん? 確か新規の人ね。特にトラブルはなかったと思うけど。
「あら、嫌な人だった?」
「うんん。普通。でも、ペニスがすごく大きくてアナル緩くなりそうで心配だから、最終の時間に来て欲しいんだよね」
「そんなに?」
「うん。歴代二位……あ、やっぱり三位。これくらいでね、お腹のここまで届く」
ミミちゃんが両手で長さを示した後、自身のお腹に手を当てる。
ボクサーパンツのウエストゴムよりも上……なかなかのサイズね。
確かにそれは私の知っているペニスでも歴代一〇位には入りそうだし、そこそこ大きい私よりも、私より大きいフミハルさんよりも、確実に大きい。
そんな大きなペニス……
「……うわ、良さそう」
思わず本音が漏れてしまうと、ミミちゃんが楽しそうに力説する。
「そう! すごくよかった! この長さだから結腸こじ開けられるし、ぐぽって入った後に小刻みに突いてくれるんだけど、長いから押し上げても引いてもまだ先端は結腸で、ずっと開いたまま♡ 太さもすっごいから、奥を狙って突かれてるのに、途中の前立腺もしっかり押しつぶされてごりごり気持ちよくて……大きいペニスっていいよねぇ」
きっと今日味わった極太巨根を思い出しながらうっとりとエッチな顔をするミミちゃん。
……私まで想像しちゃった。
いいわよね、それ。そういうペニスに種付けプレスしてもらうの大好き。
「でも、アナル広がっちゃうし敏感になっちゃって大変だから最終が良い」
「そうね。なるべくそうしてもらえるように調整するわ」
色々と考えてしまう脳内を必死で仕事モードに切り替えて、顧客リストを開いているうちにミミちゃんは着替え終わっていた。
「あら、可愛い格好」
よれよれのスウェットで来ることもあるのに。
今日はかわいさを生かしたオーバーサイズのシャツとショートパンツ。
こう見えて二十代後半のはずなんだけど良く似合うし、男ウケが良さそう。
「最近仲良くなったネコの友だちとゲイバーでナンパして4Pしようって約束してるんだ~」
「元気ねぇ……」
極太巨根を含めて四人客を取った後に4Pしにいくの?
……だったらもう二人くらい店でヤってから……なんて言えないわね。昔の私も、仕事の後にハッテン場に遊びに行ったりしていたし。
「それじゃあ、お疲れ様でーす!」
元気に裏口から店を出ていくミミちゃんを見送って、パソコンの画面に向き合った。
画面は顧客情報のまま。
備考欄やオプションの注文履歴には極太巨根、カリ高、イラマチオ、ごっくん……卑猥な単語が沢山並ぶ。
「もう、こういうの全部味わえないのよね……」
あと、ミミちゃんみたいにエッチで魅力的な子を抱くのも無理なのよね。
私は一生、ちょっと大きめペニスに甘やかし恋人セックスされるだけなのよね……。
……。
…………。
………………。
だめ。
今ちょっと、いけないこと考えかけた。
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