ゲイのエッチなお兄さん

回路メグル

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本編2

脱童貞イメージプレイ【4・童貞×保健室の先生】

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「はい……あの、失礼します!」

 一度深呼吸をして、自分の気持ちを高校生の……本当に童貞だったあの頃に戻して、保健室のドアを開けたつもりで振り返った。

「どうぞ~……どうしたの?」

 事務イスに座って、足を組んだ保健室の先生が気だるげな返事をしてくれた。
 ……うん。
 保健室の先生だ。
 どう見ても保健室の先生だ。
 養護教諭とか真面目な言い方じゃない。
 この人は「保健室の先生」だ。
 ベージュのチノパンはどうでもいいけど、上の、モスグリーンのハイネックの縦リブのニット……ちょっとピッタリしてるやつ。
 これ、お気に入りのAVと、ちょっとエッチな漫画で観た保健室の先生が着ていたからリクエストしたんだけど……「そういうニットなら家にある」って言われたけど……あまりにも俺の理想すぎる。ユキさんに似合いすぎる。いや、保健室の先生に似合いすぎる。ハイネックで露出度低いのになんでエロいんだろう。
 そして、無難な白い靴下に黒いサンダル、髪型はいつもの真ん中分け、そして……そして…………。

 白衣!
 シルバーフレームの無難な眼鏡!

 俺の理想の保健室の先生がそこにいた。

「顔真っ赤だね。熱測ろうか……」

 先生が椅子から立ち上がり、俺の顔を覗き込みながら、額に手を当てる。
 普通の行動だと思うのに、なぜか妙にエロい。

「クラスと名前は?」
「二年四組、井上ソウタです」

 ゲイ仲間に本名フルネームを明かすのは初めてだ。
 適当な偽名でも良かったのかもしれないけど……でも、どうしても本名でちゃんと呼んでもらって脱童貞の思い出にしたかったんだ。

「井上くんね……保健室来るのハジメテ、だよね?」

 初めて、の部分が妙にタメがあっていやらしい。
 たったこれだけでドキドキしている間に、先生が体温計を俺に渡して、机の上のバインダーを手に取る。

「体調悪いならベッド空いてるし寝てもいいけど、もう放課後だから早く家に帰る方が楽かな?」

 閉じていたカーテンを開いて、ベッドを見せながら首を傾げる先生が……先生とベッドが並んでいるだけなのに……エッチだ。
 こんなの、こんなの……

 もう我慢できない。
 だって、今の俺は童貞の高校二年生なんだ。

「先生!」
「え!?」

 鼻息を荒くして先生に抱き着いた。
 細いけどしっかり肉が付いた、男の体で……俺の理想の……憧れの……。

「先生、俺……病気じゃなくて」

 これは台詞。
 事前に決めていたプレイの流れ。
 だけど……。

「入学した時からずっと、先生に憧れていました。先生のことが好きなんです!」
「井上くん……」

 俺の腕の中で先生が体をよじる。
 耳元で「ん」と色っぽい吐息が漏れた。
 あー……白衣の清潔な洗剤っぽい匂いに混じって、ちょっと大人っぽい香水の匂いがする……これが先生の匂いか……。うわ、勃ちそう……。ちょっと勃った。

「嬉しい」
「先生……!」

 少し腕の力を緩めると先生が優しい笑顔で俺を見つめている。
 ……俺の二回目の初めての告白は成功した。
 演技だけど。
 演技と解っていても、めちゃくちゃ嬉しかった。

「陸上部に可愛い子がいるなって、時々窓から見てたんだよ。いつ保健室来てくれるかな~なんて」
「先生、俺……嬉しいです。俺……っ、え!?」

 先生が俺の腰に手を回して、体を密着させる。

「やっぱり、細いのに引き締まってておいしそう♡」

 そ、そんな、全身撫でまわして、股間に足、足入れたら……。

「せ、先生!? 俺、そういう意味じゃ……!」
「……でも、勃起してるよ?」
「っひ!」

 太ももで学ランの裾にギリギリ隠れている勃起チンコをぐりぐりと刺激される。
 強い強い!
 こんなの、右手で単純に扱いたことしかない童貞のチンコには、強すぎる!

「あ……あの、俺、そ、そのぉ……!」
「あ、もしかして」

 戸惑いながら首を振ると、先生は何かに気づいたように笑顔を深めた。

「童貞?」
「っ……!」

 俺が言葉を詰まらせると、先生はもうたまらないと言った様子で、俺の両頬を撫でる。

「そっかぁ。童貞だと緊張しちゃうよね? でも大丈夫」

 先生が俺の体からゆっくりと離れる。

「先生がちゃんと教えてあげる。だって俺……」

 俺の体から離れた先生は、ベッドに向かうと足を組みながら腰掛けた。

「先生だからね」

 眼鏡の位置を直しながら言う姿は先生らしくないけど、最高に先生らしかった。
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