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本編2
リベンジ【11】
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俺もユキさんも射精しまくって……気が付けばドロドロの体のまま朝を迎えていた。
「……?」
「セナくん、おはよう♡」
目が覚めると腕の中にはユキさんがいて……足腰がめちゃくちゃだるくて、喉も枯れていた。
対してユキさんは甘ったるい声で、かわいく笑っているだけだ。
結局俺は……またユキさんに負けたのか?
この一年半の努力はなんだったんだ?
俺が何とも言えない気持ちで微妙な笑顔しか返せないでいると、ユキさんはこちらの様子なんて構わず、うっとりとした笑顔のまま顔を近づけてきて……
「昨日、すごかったぁ♡」
「え?」
嬉しそうに、俺の唇を啄む。
「セナくんってすごいね♡ 顔がかわいいし、すごくエッチな体形だし、セックスのテクニックもすごいし、鬼ピストンできちゃう体力も、筋力も最高♡」
ユキさんが俺の胸板に頬を摺り寄せて、ちゅっと乳首の近くにキスをする。
そしてユキさんの手は胸板、腹筋をなぞって……
「っ……!」
「そんなセナくんのペニスにピアスがついてるの、もう、チートじゃない?」
俺の萎えたチンコを指先で突く。
本当に嬉しそうに。
楽しそうに。
「また、セナくんとしたくなったらしてくれる?」
また?
またの機会なんて……
いや、次こそ……
うーん……
「……うん」
「やった♡」
正直、悔しい。
よがり狂わせることはできたけど、勝てた気はしない。
あと何回しても、きっと「勝てた!」と思えなさそうな気がする。
だから、もういいか。
ユキさんが心の底から楽しそうにしているのを見ていると、勝ち負けは……もういいか。
これがみんなの言っていた「楽しんで」か。
リベンジにムキになって、俺はセックスを楽しむなんて思えていなかった。
楽しんだもの勝ちなのかもな。
「嬉しいな。だって、セナくんはセックスの天才だよね」
「そんな」
勝ち負けはともかく、セックスを褒めてもらえれば一年半の努力が実った気がして嬉しくて、素直に喜んでいると……
「謙遜しないでよ。セナくんってかわいくよがりまくるセックスもできて、テク全開のゴリゴリセックスもできて、体力まかせの鬼ピストンもできて……どれもよかったなぁ。俺って飽きっぽいから色々できる器用な人ってすごく魅力的に見える!」
「……え?」
いろいろ、できる……?
いや、いやいやいやいや!
違うって!
かわいくよがっちゃうセックスから、レベルアップしてテク全開のセックスができるようになったんだって!
両方できるんじゃなくて、進化!
あと、鬼ピストンは不可抗力というか……。
……とは、とても口に出せなかった。
「昨夜は鬼ピストンでガン堀りされたい気分だったけど、またかわいい男の子をよがらせたい日もあると思うから、その時もよろしくね♡」
「あ……あ、うん」
一応頷いたけど、そんな気分の日に呼び出されても、絶対に付き合わないからなと心の中で叫んだ。
セックスは勝ち負けじゃなくて楽しむとは思えたけど、あんな屈辱的なセックスなんて絶対にしない!
結局リベンジはできたのかできていないのかよく解らない結果になったし、ユキさんがいくら名器でも次回はお誘いによっては断ろう。
こうして俺のリベンジは終了した。
けど……
◆
元々評判は良かったけど、ユキさんとリベンジセックスをして以来「セックスが最高に上手い」、と更に有名になって、ホストとしては常にナンバーワンになれた。
プライベートでも俺が抱きたいなと思った子とは簡単に寝られるようになった。
リベンジが成功したのかは解らないけど、俺の努力は無駄じゃなかったんだと思う。
そして、毎日のように色々な人とセックスをして思うのは……
沢山の人を気持ちよくしてあげて思うのは……
毎回同じセックスだと飽きる!!!!!!!!!!
俺のテクを期待してテク全開とろとろセックスをねだられることや、ピアス付きチンコを期待してとにかくピアスでゴリゴリ中を犯されたいってリクエストが多いけど……。
正直、飽きる!!!!!!
気持ちいいけど、飽きる!!!!!!
たまにはちょっと違うセックスがしたい!
そう、例えば……
◆
「あ、セナくん久しぶり♡ 半年ぶりくらいかな?」
久しぶりに顔を出したゲイバーでグラスを傾けていると、期待通りの人がやってきた。
「ユキさん!」
「今日、俺ね……」
店に入ってすぐ、他のゲイには目もくれず俺の隣に座ったユキさんは、俺の太ももを撫でて、上目遣いで舌なめずりをした。
「かわいい男の子を思い切り喘がせたい気分なんだけど、どうかな?」
「ぜひ!」
リベンジのために頑張った俺だけど、なぜか、リベンジを誓ったあの日のようなセックスを求めていた。
「ふふっ♡ 楽しもうね」
……ユキさんの笑顔はやっぱりエロくて腰にくるし、ちょっと怖いなとも思うけど……。
「うん。楽しもう」
セックスを楽しいと思えるからもう何でもいいや。
「……?」
「セナくん、おはよう♡」
目が覚めると腕の中にはユキさんがいて……足腰がめちゃくちゃだるくて、喉も枯れていた。
対してユキさんは甘ったるい声で、かわいく笑っているだけだ。
結局俺は……またユキさんに負けたのか?
この一年半の努力はなんだったんだ?
俺が何とも言えない気持ちで微妙な笑顔しか返せないでいると、ユキさんはこちらの様子なんて構わず、うっとりとした笑顔のまま顔を近づけてきて……
「昨日、すごかったぁ♡」
「え?」
嬉しそうに、俺の唇を啄む。
「セナくんってすごいね♡ 顔がかわいいし、すごくエッチな体形だし、セックスのテクニックもすごいし、鬼ピストンできちゃう体力も、筋力も最高♡」
ユキさんが俺の胸板に頬を摺り寄せて、ちゅっと乳首の近くにキスをする。
そしてユキさんの手は胸板、腹筋をなぞって……
「っ……!」
「そんなセナくんのペニスにピアスがついてるの、もう、チートじゃない?」
俺の萎えたチンコを指先で突く。
本当に嬉しそうに。
楽しそうに。
「また、セナくんとしたくなったらしてくれる?」
また?
またの機会なんて……
いや、次こそ……
うーん……
「……うん」
「やった♡」
正直、悔しい。
よがり狂わせることはできたけど、勝てた気はしない。
あと何回しても、きっと「勝てた!」と思えなさそうな気がする。
だから、もういいか。
ユキさんが心の底から楽しそうにしているのを見ていると、勝ち負けは……もういいか。
これがみんなの言っていた「楽しんで」か。
リベンジにムキになって、俺はセックスを楽しむなんて思えていなかった。
楽しんだもの勝ちなのかもな。
「嬉しいな。だって、セナくんはセックスの天才だよね」
「そんな」
勝ち負けはともかく、セックスを褒めてもらえれば一年半の努力が実った気がして嬉しくて、素直に喜んでいると……
「謙遜しないでよ。セナくんってかわいくよがりまくるセックスもできて、テク全開のゴリゴリセックスもできて、体力まかせの鬼ピストンもできて……どれもよかったなぁ。俺って飽きっぽいから色々できる器用な人ってすごく魅力的に見える!」
「……え?」
いろいろ、できる……?
いや、いやいやいやいや!
違うって!
かわいくよがっちゃうセックスから、レベルアップしてテク全開のセックスができるようになったんだって!
両方できるんじゃなくて、進化!
あと、鬼ピストンは不可抗力というか……。
……とは、とても口に出せなかった。
「昨夜は鬼ピストンでガン堀りされたい気分だったけど、またかわいい男の子をよがらせたい日もあると思うから、その時もよろしくね♡」
「あ……あ、うん」
一応頷いたけど、そんな気分の日に呼び出されても、絶対に付き合わないからなと心の中で叫んだ。
セックスは勝ち負けじゃなくて楽しむとは思えたけど、あんな屈辱的なセックスなんて絶対にしない!
結局リベンジはできたのかできていないのかよく解らない結果になったし、ユキさんがいくら名器でも次回はお誘いによっては断ろう。
こうして俺のリベンジは終了した。
けど……
◆
元々評判は良かったけど、ユキさんとリベンジセックスをして以来「セックスが最高に上手い」、と更に有名になって、ホストとしては常にナンバーワンになれた。
プライベートでも俺が抱きたいなと思った子とは簡単に寝られるようになった。
リベンジが成功したのかは解らないけど、俺の努力は無駄じゃなかったんだと思う。
そして、毎日のように色々な人とセックスをして思うのは……
沢山の人を気持ちよくしてあげて思うのは……
毎回同じセックスだと飽きる!!!!!!!!!!
俺のテクを期待してテク全開とろとろセックスをねだられることや、ピアス付きチンコを期待してとにかくピアスでゴリゴリ中を犯されたいってリクエストが多いけど……。
正直、飽きる!!!!!!
気持ちいいけど、飽きる!!!!!!
たまにはちょっと違うセックスがしたい!
そう、例えば……
◆
「あ、セナくん久しぶり♡ 半年ぶりくらいかな?」
久しぶりに顔を出したゲイバーでグラスを傾けていると、期待通りの人がやってきた。
「ユキさん!」
「今日、俺ね……」
店に入ってすぐ、他のゲイには目もくれず俺の隣に座ったユキさんは、俺の太ももを撫でて、上目遣いで舌なめずりをした。
「かわいい男の子を思い切り喘がせたい気分なんだけど、どうかな?」
「ぜひ!」
リベンジのために頑張った俺だけど、なぜか、リベンジを誓ったあの日のようなセックスを求めていた。
「ふふっ♡ 楽しもうね」
……ユキさんの笑顔はやっぱりエロくて腰にくるし、ちょっと怖いなとも思うけど……。
「うん。楽しもう」
セックスを楽しいと思えるからもう何でもいいや。
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