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本編2
リベンジ【10】
しおりを挟むこれはリベンジだ。
だから、俺もユキさんと同じように気を失った相手の体をキレイに拭いて、だるい腰をかばいながらシャワーを浴びる。
服を着て、髪も整えて、財布から取り出したホテル代をサイドボードに置いた。
あとはユキさんの目が覚めたら……
「ん……?」
そろそろ声をかけようと思ってベッドに腰を下ろした瞬間、ユキさんがゆっくりと瞼を開いた。
「……あれ? えっと……」
「よかった。気が付いた」
ユキさんがゆっくりと上半身を起こす。
気だるげな顔が色っぽい。
「……セナくん?」
「うん。ごめんね。無茶させた」
「あ、そうか……セナくんのピアス付きペニスで俺……」
「そう。ユキさんの中が気持ちよかったから、やりすぎちゃったね。ごめんね?」
ユキさんに「申し訳ない」と言う表情を向けながら、内心ニヤニヤが止まらない。
ここからだ。
ここから、最後の仕上げだ。
「素敵なセックスありがとう、ユキさん。楽しかったよ。でも、無茶させたからゆっくり休んで? 俺がいると休めないだろうから、俺は他のセフレのところにでもいくよ」
きまった。
相手を気遣いながらも、「お前は俺にいっぱいよがり狂わされてもうセックスできないだろうけど、俺は満足していないんだ」という主張。
これで完全勝利!
「セナくん……」
俺がベッドから立ち上がると、ユキさんが俺のシャツの裾を掴んだ。
「まだ、満足してないの?」
ユキさんが微かに眉を寄せて、寂しそうな顔をする。
あぁ、やべぇ優越感。
勝った。
俺、男として、タチとして、オスとして、勝った!
「うん。俺、一回しか出してないしね」
調子に乗ってウインクまでしてユキさんの手を振りほどこうとした時だった。
「やった♡」
「え?」
視界が反転した。
「え? あれ?」
俺の背中はベッドについていて、俺の視界にはラブホの天井と……楽しそうな顔のユキさん。
「俺もちょっと休憩したらまたしたくなっちゃった♡」
「え?」
「前立腺落ち着いたから、今度はじ~~~~~~っくりピアス味わえる♡」
「え?」
戸惑っているうちに、あれ? 俺の服は?
「ゴム、ラブホのじゃダメだよね? まだある? あ、あった!」
俺の服のポケットからゴムのパッケージを取り出したユキさんが服は床に、ゴムは枕元に投げる。
「さっきのセックスも最高だったけど、今日はえぐいペニスに好き勝手思い切り最奥ガンガン突かれたい気分だったから」
「うっ、く……!」
ちょ、手、ちょっと!
そんなの、すぐ勃つ……!
「この最高ピアス付きペニスでもっともっとガンガン遠慮なく腰振って♡ いいとことか無視して乱暴に中で暴れて♡」
何度も練習した俺よりも、なんでピアス付きチンコにゴムを被せるのが上手いんだよこの人!?
っていうか、え? 何? 乱暴に?
「セナくんのペニスっていいよね。長いから最奥届くし、太すぎなくて中で思い切り動けるし、しかもそれにガッツリ大きめピアス付き! あ♡ ほらぁ♡」
乱暴にしてくれとか言いながら、ユキさんは俺の上に跨って、美味しそうにアナルで俺のチンコを包み込む。
「んんん♡ ピアスが括約筋くぐる瞬間、いい♡」
「うっ……あ」
「あぁ♡ バックもいいけど、この向きも、違う所に当たって♡ いい♡」
「くっ……そぉ……!」
「あぁん♡」
ここから記憶が曖昧だ。
多分、自分の中の何かがブチギレて、ユキさんを乱暴に押し倒して、ガンガン腰を振った……気がする。
やっぱり、ものすごく気持ちよかった気がする。
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