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本編2
かわいいタチの男の子を思い切り喘がせたい気分の時だってある 【1】
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俺はセックスが好きだから、仕事で疲れた日はセックスに逃げがちだ。
「……思いっきりセックスしたい……!」
下請け会社のトラブルのせいでスケジュールが狂いに狂った仕事に対応するため、一週間ほど死にもの狂いで働いた。
そして今日、ようやく仕事が落ち着いて、休日出勤を含めて一週間ぶりに定時で会社を出た。
明日は平日だけど、休日出勤の代休。
つまり……
今日は気を失うまでセックスしても大丈夫!
八日ぶりのセックス!
もう、誰でもいいから今すぐセックスしたい!!
それと……
いつもはどちらかというと穏やかな俺だけど、今日は仕事で昂った気持ちが落ち着いていなくて、ちょっと違うセックスがしたいスイッチが入っていた。
一番好きな「気を失うまでガンガン突かれるセックス」ではなくて、嫌なことがあった時に無性にして欲しくなる「優しくどろどろに甘やかされるセックス」でもなくて、今日の気分は……。
◆
「こんばんは~♡」
会社から一番近いゲイバーに、仕事用のスーツのまま、ネクタイは外してシャツのボタンを三つあけて駆け込んだ。
品が無いのは解っているけど、入店の瞬間媚びた声を出して、こちらを振り向いた店内にいるゲイを物色する。
こんな時に限って、人が少ない。
でも、入り口に一番近いカウンターのスツールに腰掛けているのはおそらくタチの男の子だった。
うん。
うんうん。
この子ならいけそう!
「隣いい?」
よく色っぽいと言われる緩い癖のある黒髪を耳にかけながら顔を覗き込んで、返事を待たずに男の子の隣に腰掛けた。
アッシュブラウンのセンター分けの髪や左右に三つずつあいたピアスでちょっと軽い感じがするけど、アイドルみたいなかわいい顔で背が高い男の子だ。
二〇代前半くらい? 若そう。
「こんな美人なら大歓迎」
座った瞬間に腰に回る手、遠慮なくいやらしく向けてくる視線。
遊び慣れてるんだ? やった!
「嬉しいな。俺の顔、好み?」
「うん。すげぇ好み。美人の中でも好みの美人。見た瞬間、吃驚した」
「そんなに? こんなイケメンにそこまで言われると、俺ってチョロいから……ね?」
大人の駆け引きを楽しみたい時もあるけど、今日は無理。
一秒でも早くセックスがしたくて、男の子がカウンターに置いていた手を握った。
男の子が喉を鳴らす。
はい、オッケー。
まだ店に入って三分もたってないけどごめんなさい。
今日は本当、無理。もう無理。我慢できない。
「マスター、これ二人分ね」
男の子が何杯飲んだか知らないけど、万札を一枚置いて立ち上がると、男の子も席を立ち、顔なじみのマスターは楽しそうに笑って手を振ってくれた。
「裏のラブホでいい? あ、俺はユキ」
「あ、うん。俺はセナ」
「セナくん。急かしてごめんね? でも俺……セナくん見てたらどうしても我慢できなくて」
俺よりも少し背が高いセナくんの顔を上目遣いで見つめて体を摺り寄せると、セナくんはまた喉を鳴らした後少し軽薄そうだけど心から楽しそうな笑顔を向けてくれた。
「俺もユキさんみたいな美人に迫られたら、すぐにでもエッチしたくなっちゃうから……嬉しいよ」
「よかった♡」
スイッチが完全に入った俺って、エロ過ぎて引かれることもあるから、遊び慣れている感じの子が見つかって良かった。
この子となら、今夜はしっかり楽しめそう。
軽い足取りでラブホテルへと向かった。
「……思いっきりセックスしたい……!」
下請け会社のトラブルのせいでスケジュールが狂いに狂った仕事に対応するため、一週間ほど死にもの狂いで働いた。
そして今日、ようやく仕事が落ち着いて、休日出勤を含めて一週間ぶりに定時で会社を出た。
明日は平日だけど、休日出勤の代休。
つまり……
今日は気を失うまでセックスしても大丈夫!
八日ぶりのセックス!
もう、誰でもいいから今すぐセックスしたい!!
それと……
いつもはどちらかというと穏やかな俺だけど、今日は仕事で昂った気持ちが落ち着いていなくて、ちょっと違うセックスがしたいスイッチが入っていた。
一番好きな「気を失うまでガンガン突かれるセックス」ではなくて、嫌なことがあった時に無性にして欲しくなる「優しくどろどろに甘やかされるセックス」でもなくて、今日の気分は……。
◆
「こんばんは~♡」
会社から一番近いゲイバーに、仕事用のスーツのまま、ネクタイは外してシャツのボタンを三つあけて駆け込んだ。
品が無いのは解っているけど、入店の瞬間媚びた声を出して、こちらを振り向いた店内にいるゲイを物色する。
こんな時に限って、人が少ない。
でも、入り口に一番近いカウンターのスツールに腰掛けているのはおそらくタチの男の子だった。
うん。
うんうん。
この子ならいけそう!
「隣いい?」
よく色っぽいと言われる緩い癖のある黒髪を耳にかけながら顔を覗き込んで、返事を待たずに男の子の隣に腰掛けた。
アッシュブラウンのセンター分けの髪や左右に三つずつあいたピアスでちょっと軽い感じがするけど、アイドルみたいなかわいい顔で背が高い男の子だ。
二〇代前半くらい? 若そう。
「こんな美人なら大歓迎」
座った瞬間に腰に回る手、遠慮なくいやらしく向けてくる視線。
遊び慣れてるんだ? やった!
「嬉しいな。俺の顔、好み?」
「うん。すげぇ好み。美人の中でも好みの美人。見た瞬間、吃驚した」
「そんなに? こんなイケメンにそこまで言われると、俺ってチョロいから……ね?」
大人の駆け引きを楽しみたい時もあるけど、今日は無理。
一秒でも早くセックスがしたくて、男の子がカウンターに置いていた手を握った。
男の子が喉を鳴らす。
はい、オッケー。
まだ店に入って三分もたってないけどごめんなさい。
今日は本当、無理。もう無理。我慢できない。
「マスター、これ二人分ね」
男の子が何杯飲んだか知らないけど、万札を一枚置いて立ち上がると、男の子も席を立ち、顔なじみのマスターは楽しそうに笑って手を振ってくれた。
「裏のラブホでいい? あ、俺はユキ」
「あ、うん。俺はセナ」
「セナくん。急かしてごめんね? でも俺……セナくん見てたらどうしても我慢できなくて」
俺よりも少し背が高いセナくんの顔を上目遣いで見つめて体を摺り寄せると、セナくんはまた喉を鳴らした後少し軽薄そうだけど心から楽しそうな笑顔を向けてくれた。
「俺もユキさんみたいな美人に迫られたら、すぐにでもエッチしたくなっちゃうから……嬉しいよ」
「よかった♡」
スイッチが完全に入った俺って、エロ過ぎて引かれることもあるから、遊び慣れている感じの子が見つかって良かった。
この子となら、今夜はしっかり楽しめそう。
軽い足取りでラブホテルへと向かった。
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