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本編2

ポリネシアンセックスのために、期間限定の恋人ごっこ【15】ー恋人6日目ー

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 射精してしまわないように、なるべく前立腺はさけてゆっくりと指でアナルを慣らし、その間も何度も何度も甘いキスを繰り返したり、耳元や首筋を愛撫しあったり、じっくりと挿入の準備を整えた。
 ここまででもう一時間近い。
 いや、四日と一時間か。
 忍耐力と持久力自慢の俺でも、もうペニスも期待もパンパンに膨らんで、かなりギリギリの状態だ。

「ユキくん、もう入れていい? 入れたい」
「うん。きて……俺もセイジさんの入れて欲しい♡」

 ベッドに寝転んだユキくんの腰の下に枕を入れて、大きく足を広げる。
 指で馴染ませたアナルがヒクヒクと期待しているのが見える。
 はぁ……いよいよだ……。

「入れて三秒でイく自信あるよ」
「だめ。三秒じゃ俺、満足できない」

 そんな軽口をたたくうちにコンドームを被せた。
 今日のために、すぐにイかないように厚手のコンドームを選んで正解だったな。

「ユキくん……」
「うん。セイジさん……きて」

 見つめあって、名前を呼び合って、四日たっぷり焦らしたアナルに、ペニスの先端を宛がってゆっくりと体重をかける。

「あ!」
「おっ……!」

 すごい。

「あ、あ、あぁ♡ あぁ!」
「あ、っ、く……うっ、あ……!」

 すごい。
 すごい……!

「あ、すごい、あ、あぁ♡ セイジさん、セイジさんっ!」
「はぁ、ユキくん……あ……ユキくん……!」

 ゆっくり、括れまで挿入するだけで二人とも射精直前のように喘いでいた。
 それくらいすごかった。
 敏感になった粘膜に、敏感になった性器を擦り付ける行為はたまらなかった。

「もう少し……はぁ……っ……」

 すぐにでも暴発しそうなペニスを、何とか括れまで入れて動きを止める。
 ポリネシアンセックスのルールでは、挿入した後三〇分動かずに愛し合って、そこから四〇分ゆっくりピストンをするのだが……そこまで射精せずにいられるか自信が無い。
 それはどうやらユキくんも同じようで……。

「あ……あぁ、そこ、……あ、だめ、きもちい……いい……♡」
「んっ、ユキくん? まだ前立腺じゃないよ?」
「わかってる、けど……入り口の中とんとんってしても、奥にひびく。ちょっとの刺激で、すごく敏感に、きもちい……♡」

 いつもはもっと奥までってねだってくれるのに。
 それがかわいいのに。
 ……でも……これはこれで、すごくいいな。

「あ? あ、だめ、だめだって、あぁ!」

 少しずつ腰を奥へと進める。
 俺も深くなればなるほど敏感になったペニスがきゅうきゅうと絞られてヤバイ。
 ヤバイが……。

「ユキくん、もっとユキくんの深くまで行きたい……ユキくん……!」
「あ、あ、あぁ……! や……あ、え? あ、そこまで、だめ、今、だめ!」

 前立腺に当たったと思う。
 きゅうっと搾り取るように締め付けられて、あまりに直接的な刺激に射精してしまいそうになるが奥歯を噛んで耐えた。
 普段ならここを思い切りカリでひっかいてユキくんをよがらせるが、今日は我慢だ。

「はぁ……え? あ、え、あ、うそぉ♡ だめ、だめぇ♡」

 前立腺を通り過ぎて、奥へ奥へと向かう。
 
「ふぅ……ふっ、ははっ、せまいなぁ」

 入り口しか慣らしていないうえに四日も焦らしたアナルは痛いくらいに締め付けてくる。ユキくんのここがこんなに狭いことなんて珍しくて、それが嬉しくて、思わず笑ってしまった。

「あ……あ、すごい……セイジさんに、中、広げられてる……広がる♡ あ、奥、だめ、こわい、だめ……♡」
「ん、だめ? ……はぁ……こんなに、気持ちいいのに、だめ?」
「……っ、だめ。あ、イっちゃいそうだから、ぁ、っ、だめ……!」

 俺がペニスを進めるたびにびくびくとユキくんの体が跳ねる。
 ユキくんの硬く勃ち上がったペニスからは先走りが溢れ、ヒクヒクと痙攣して今にも射精してしまいそうな状態だ。

「かわいいなぁ……俺で気持ちよくなってくれてるの、嬉しいよ。でも、もうちょっとだけ……っ!」
「ひぁぁあ!」

 ぐっ、と。残り一センチくらいを押し込んで、パンと肉のぶつかる音をさせて下半身を密着させた。

「あ……あ、あ……おく、あ……♡」
「くっ……ぐ……!」

 結腸の入り口がペニスの先端に吸い付いて、アナル全体が小刻みに痙攣してペニス全体を締め付ける。
 焦らされたペニスに極上のアナルの痙攣は眩暈がしそうな快感で、なんとか射精は耐えたがしばらく声も出ないし動けないくらいヤバかった。

「はぁ……ぁ、……はっ……♡」

 ユキくんの方もギリギリ射精はしていないようだが、緩いドライオーガズムを感じているようで、俺に縋っていた指の力が抜けてベッドに落ちた。
  
「ふっ……っ……ユキくん……このまま、三〇分」

 耳元で囁くと、ユキくんは気持ちよさそうな、絶望したような、今までに見たことない複雑な表情で視線をそらした。

「拷問」
「つらい?」
「つらいよ。すごく気持ちいいけど……すごく気持ちいいからつらい。セイジさんはつらくない?」
「つらいけど……」

 今日までの四日間で何度も撫でた、緩い癖のあるユキくんの黒髪を撫でて、頬にキスをする。

「大好きなユキくんとやっと繋がれたのが嬉しくて」
「っ……!」

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