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本編2
ポリネシアンセックスのために、期間限定の恋人ごっこ【8】ー恋人3日目ー
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【恋人三日目 -ポリネシアンセックス二日目-】
今日は俺が夕食を準備して残業で少し遅くなったユキくんを出迎えた。
昨日の逆パターン。
恋人が「ただいま」と言いながら部屋に入ってきて、「セイジさんの料理美味しい」と言いながら俺の作ったものが恋人の胃の中に入る。
予想通り、これはこれで幸せだった。
食後に「今週はジムに行けない代わりに筋トレ付き合って」と言われて、動画サイトを見ながら一緒に筋トレをするのも、いかにも一緒に暮らしているという感じで楽しかった。
……ユキくんの体力に付き合って……張り合って……少し無茶をしてしまった気もするが。
◆
「セイジさん、今からお風呂入ってエッチだと遅くなっちゃうし……」
トレーニングの後、ユキくんに声をかけられた時には一瞬今日はお預けなのかとドキっとしたが……。
「一緒に入らない? そこでポリネシアンセックスしよう?」
バスタブが大きめのこの部屋に感謝した。
サウナや水風呂、ラブホテルのシャワーなど、ユキくんと一緒は入ることは多いが、今日は特別だ。
「ユキくん、体洗ってあげる」
「うん。お願い」
浴室の椅子に腰掛けた俺の膝に、背面座位の体勢でユキくんが跨る。
ボディソープをスポンジではなく俺の手の平に出して、まずは右腕を丁寧に洗っていく。
「ん……」
腕、手首、掌、指の一本一本。
ボディソープをしっかり塗り広げて、両手で丁寧に擦れば、ユキくんが少し甘い声を漏らした。
特別反応のいい性感帯だからと言う訳ではなく、ゆっくり触る動作に感じてくれているようだ。
「昨日のキスマーク、少し薄くなってるけど……まだしっかりあるね」
「あ……はぁ……うん」
二の腕の内側に付けたキスマークを指先でいやらしく撫でると、ユキくんは熱っぽい息を吐く。
まだ腕を撫でただけなのにペニスは硬くなっていて……想像以上に興奮してくれているようだ。
「他の場所も、きれいにしないとね?」
左腕、肩、背中全体から肩甲骨の窪みまで、首や顎、耳の後ろ……。
「ん、あ、……っ……うん」
鎖骨、胸元、腹、脇腹……。
「はぁ……ん……ふっ」
性器にギリギリ触れない足の付け根、太もも、膝、膝裏、脹脛、足首、足の指の一本一本まで……。
「ひっ……あ……う、あ♡」
この頃には、ユキくんはもう体をくねらせて身もだえていた。
バスルームは声が反響するからか、ユキくんの甘い声が頭に響く。
ただユキくんの肌に触れているだけなのに、俺まで呼吸が荒くなっていた。
「あ♡ 全身、体全部、セイジさんに触られた……♡」
「うん。ユキくんの外側、全部触ったよ。もう俺の知らない所ないね」
普通のセックスでは触れないような場所まで全部触れた。
それだけで何とも言えない充足感だ。
これは俺がユキくんを好きだからかもしれないが……。
「全部……なんか、裸なのに、もっと裸にされたみたい♡」
ユキくんも俺に触れられるだけの行為に、普段のセックスとは違うものを感じてくれたようだった。
今、この瞬間だけでも……ユキくんの全身が俺の物という感じがして、最高に幸せだ。
「次はセイジさんの番。俺も全身触るから覚悟して♡」
「あぁ、お手柔らかにね?」
ユキくんがこちらを向いて座りなおし、対面座位になってボディソープを手の平に出した。
腕、手首、掌、指の一本一本……さきほどの俺と同じく、全身くまなく触れていく。
普段のセックス中の触れ方とは違って、あまり性的ではないユキくんの触れ方に、なぜか逆に、余計に、興奮してやばかった。ポリネシアンセックス二日目はまだ性器に触れてはいけないし、射精もダメなのに……バキバキに勃起した。
「ふふっ♡ なんでこれで勃っちゃうの? 持久力と忍耐力が自慢のセイジさん?」
「っ……恋人に触られて勃たない男の方がおかしいだろう?」
揶揄われて、でもごまかしようのない事実なので呻くように返事をすると、ユキくんの手が止まった。
「……? ユキくん?」
「そっか。そうだよね……」
恋人と言ったのが重かったか?
いや……そうではないか?
「ふふっ。そうだよね。そういえば……うん」
なぜかユキくんはご機嫌に笑って、キスをしながらまた俺の体に触れてくれた。
先ほどまでより、掌の温度が上がったような気がした。
今日は俺が夕食を準備して残業で少し遅くなったユキくんを出迎えた。
昨日の逆パターン。
恋人が「ただいま」と言いながら部屋に入ってきて、「セイジさんの料理美味しい」と言いながら俺の作ったものが恋人の胃の中に入る。
予想通り、これはこれで幸せだった。
食後に「今週はジムに行けない代わりに筋トレ付き合って」と言われて、動画サイトを見ながら一緒に筋トレをするのも、いかにも一緒に暮らしているという感じで楽しかった。
……ユキくんの体力に付き合って……張り合って……少し無茶をしてしまった気もするが。
◆
「セイジさん、今からお風呂入ってエッチだと遅くなっちゃうし……」
トレーニングの後、ユキくんに声をかけられた時には一瞬今日はお預けなのかとドキっとしたが……。
「一緒に入らない? そこでポリネシアンセックスしよう?」
バスタブが大きめのこの部屋に感謝した。
サウナや水風呂、ラブホテルのシャワーなど、ユキくんと一緒は入ることは多いが、今日は特別だ。
「ユキくん、体洗ってあげる」
「うん。お願い」
浴室の椅子に腰掛けた俺の膝に、背面座位の体勢でユキくんが跨る。
ボディソープをスポンジではなく俺の手の平に出して、まずは右腕を丁寧に洗っていく。
「ん……」
腕、手首、掌、指の一本一本。
ボディソープをしっかり塗り広げて、両手で丁寧に擦れば、ユキくんが少し甘い声を漏らした。
特別反応のいい性感帯だからと言う訳ではなく、ゆっくり触る動作に感じてくれているようだ。
「昨日のキスマーク、少し薄くなってるけど……まだしっかりあるね」
「あ……はぁ……うん」
二の腕の内側に付けたキスマークを指先でいやらしく撫でると、ユキくんは熱っぽい息を吐く。
まだ腕を撫でただけなのにペニスは硬くなっていて……想像以上に興奮してくれているようだ。
「他の場所も、きれいにしないとね?」
左腕、肩、背中全体から肩甲骨の窪みまで、首や顎、耳の後ろ……。
「ん、あ、……っ……うん」
鎖骨、胸元、腹、脇腹……。
「はぁ……ん……ふっ」
性器にギリギリ触れない足の付け根、太もも、膝、膝裏、脹脛、足首、足の指の一本一本まで……。
「ひっ……あ……う、あ♡」
この頃には、ユキくんはもう体をくねらせて身もだえていた。
バスルームは声が反響するからか、ユキくんの甘い声が頭に響く。
ただユキくんの肌に触れているだけなのに、俺まで呼吸が荒くなっていた。
「あ♡ 全身、体全部、セイジさんに触られた……♡」
「うん。ユキくんの外側、全部触ったよ。もう俺の知らない所ないね」
普通のセックスでは触れないような場所まで全部触れた。
それだけで何とも言えない充足感だ。
これは俺がユキくんを好きだからかもしれないが……。
「全部……なんか、裸なのに、もっと裸にされたみたい♡」
ユキくんも俺に触れられるだけの行為に、普段のセックスとは違うものを感じてくれたようだった。
今、この瞬間だけでも……ユキくんの全身が俺の物という感じがして、最高に幸せだ。
「次はセイジさんの番。俺も全身触るから覚悟して♡」
「あぁ、お手柔らかにね?」
ユキくんがこちらを向いて座りなおし、対面座位になってボディソープを手の平に出した。
腕、手首、掌、指の一本一本……さきほどの俺と同じく、全身くまなく触れていく。
普段のセックス中の触れ方とは違って、あまり性的ではないユキくんの触れ方に、なぜか逆に、余計に、興奮してやばかった。ポリネシアンセックス二日目はまだ性器に触れてはいけないし、射精もダメなのに……バキバキに勃起した。
「ふふっ♡ なんでこれで勃っちゃうの? 持久力と忍耐力が自慢のセイジさん?」
「っ……恋人に触られて勃たない男の方がおかしいだろう?」
揶揄われて、でもごまかしようのない事実なので呻くように返事をすると、ユキくんの手が止まった。
「……? ユキくん?」
「そっか。そうだよね……」
恋人と言ったのが重かったか?
いや……そうではないか?
「ふふっ。そうだよね。そういえば……うん」
なぜかユキくんはご機嫌に笑って、キスをしながらまた俺の体に触れてくれた。
先ほどまでより、掌の温度が上がったような気がした。
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