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本編2
ポリネシアンセックスのために、期間限定の恋人ごっこ【7】ー恋人2日目ー
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「じゃあ……んーっ……あれ? 薄い……」
太ももに吸い付いたユキくんが何度か俺の肌を吸っては首を傾げる。
知り合ったころからユキくんのテクニックはすごくて、セックス中に上手くできないことなんて無いのに……キスマークは付け慣れていないのか。
嬉しすぎて顔がにやける。
「もっと思い切り、俺に遠慮しないで吸ってみて?」
「じゃあ……んーーーっ……あ! 綺麗にできた♡」
ご機嫌なユキくんは太ももにもう一か所、胸元に三ヶ所、二の腕に二か所、キスマークを付けてくれた。
「かっこいい体にキスマークついてるの、すごくセクシー♡」
キスマークを付けた部分を撫でたりキスしたり頬を摺り寄せたり……愛おしそうに触れてくれるのがたまらない。
「……俺もつけさせて」
「うん♡」
身体を上下入れ替えて、ユキくんが付けてくれたのと同じ場所に俺もキスマークを付けていく。
何度も愛撫した肌なのに、跡を付けていいと言うだけで一気にユキくんとの距離が縮まったように感じた。
「……っ……ん……わぁ……キスマーク、こんな感じなんだ?」
ユキくんが自分の体を見下ろした後、俺の顔を見てはにかむように笑った。
俺の跡がついているユキくん。
俺だけのユキくん。
たまらない。
「ユキくん……」
すごく愛しくて、「好きだ」とか「愛してる」とか言いたくなるが……。
「……かわいいな……」
まだそれを言うのは気恥ずかしいというか、気が引けると言うか……こんな言い方でしか、こみ上げてくる何とも言えない熱っぽい気持ちを表現できなかった。
「ん。嬉しい♡ 俺のセイジさんもすごく素敵♡」
しかし、俺の腕の中のユキくんは心の底から楽しんでいるような笑顔で……。
あぁ、やっぱりいいなぁ。
ちゃんと恋人らしいセックスをノリノリで楽しんでいる。
俺も遠慮なんてしていたらいけないか。
楽しもう。
「俺も嬉しいよ。ほら、ユキくん」
見つめあって、ゆっくり唇を重ねて、本当の恋人のようにただ抱きあって……。
「セイジさん……ん……セイジさんに抱きしめてもらうの、ほっとする」
そう言って俺に擦り寄ってくれるのは嬉しいが……とても嬉しいが……ユキくんの背筋をできるだけいやらしく、指先でなぞる。
「ほっとするだけ?」
「ふっ……ん♡ もう、セイジさん、えっち……」
ちょっと怒ったようなことを言いながらも、ユキくんは楽しそうで、仕返しとばかりに俺の腰のあたりをいやらしく指先で撫でる。
「エッチな俺、嫌?」
「嫌じゃない。もっと、触って♡」
また唇を重ねて、少しだけ舌先も絡め合って、抱き合って体を密着させながら背中や腰、腕をまさぐりあう。
手の動きが早く、強くなって、体の距離も近くなって……下半身が微かに触れあった。
「あ!」
「っ……!」
「あ……今、これ……ペニス思い切り擦り付けあったら……絶対にすごくきもちいい」
「だめだよ、ユキくん。もっと気持ちよくなるために我慢しよう?」
「んー……うん」
俺もユキくんも、性器を触るのも押し当てるのも必死に我慢した。
普段のセックスではもっと密着して、粘膜を擦り合わせているのに……今日のセックスの方がユキくんの体温をしっかり感じたような気がする。
もっと深く体を重ねたい気持ちと、こんな風に触れられるのは俺だけだと言う嬉しさとが混ざり合って頭がボーっとしてきたころ……
――ピピピッ
無機質な電子音が鳴った。
「はぁ……あ、もう一時間?」
「そうみたいだね」
スマホのタイマーを止めている間に、ユキくんはベッドの下に落ちていたスウェットを拾ってさっさと身に着けていく。
さっきまであんなに……本物の恋人のようにくっついていたのに。
ドライだなとか切り替えがはやいなとか思ったが……
「ふぅ……よかった。とまらなくなりそうだった~」
「そうだね。俺もヤバかったよ」
ユキくんが困ったような笑顔を浮かべながらベッドにもぐりこんだ。
まだ顔が真っ赤だ。
……そうか、ドライに感じた態度は、自分を鎮めるためだったのか。
「あと一〇分続いてたら、セイジさんのペニスを無理やり突っ込んで腰振ってたと思う。これがあと三日か……頭おかしくなりそう」
頭がおかしくなりそうなんて、メスイキ三連続きめた時くらいしか言ってくれないのに。そんなによかったのか……。
「……セイジさん、早く服着て。なんかもう、見てるだけで俺、もっとしたくなっちゃう」
「ははっ、わかったよ」
笑いながら言ったものの……ユキくんのかわいすぎる反応の数々に頭がくらくらしそうだった。
イチャイチャしたことによって、ユキくんへの「好き」もユキくんを「かわいい」と思う気持ちも何倍にも膨れ上がってしまった気がする。
ポリネシアンセックス、早速やばいじゃないか……。
ユキくんの反応もまんざらではないし……。
「……セイジさん」
「ん? なに?」
何とか理性で押し殺しながらスウェットを着て、ユキくんの隣に寝転ぶと、ユキくんが俺にぎゅっと抱き着いた。
「明日もいっぱいイチャイチャしようね?」
……ほら、かわいい……!
「そうだね。おやすみ、ユキくん」
「おやすみなさい、セイジさん」
軽く触れ合うだけのキスをして、ぎゅっと抱きしめあって……満たされた気持ちで瞼を閉じた。
ポリネシアンセックス……一日目の時点で、もう最高だな。
昂った下半身がなかなか静まらなくて、一時間近く寝付くことができなかったのは苦しかったが。
太ももに吸い付いたユキくんが何度か俺の肌を吸っては首を傾げる。
知り合ったころからユキくんのテクニックはすごくて、セックス中に上手くできないことなんて無いのに……キスマークは付け慣れていないのか。
嬉しすぎて顔がにやける。
「もっと思い切り、俺に遠慮しないで吸ってみて?」
「じゃあ……んーーーっ……あ! 綺麗にできた♡」
ご機嫌なユキくんは太ももにもう一か所、胸元に三ヶ所、二の腕に二か所、キスマークを付けてくれた。
「かっこいい体にキスマークついてるの、すごくセクシー♡」
キスマークを付けた部分を撫でたりキスしたり頬を摺り寄せたり……愛おしそうに触れてくれるのがたまらない。
「……俺もつけさせて」
「うん♡」
身体を上下入れ替えて、ユキくんが付けてくれたのと同じ場所に俺もキスマークを付けていく。
何度も愛撫した肌なのに、跡を付けていいと言うだけで一気にユキくんとの距離が縮まったように感じた。
「……っ……ん……わぁ……キスマーク、こんな感じなんだ?」
ユキくんが自分の体を見下ろした後、俺の顔を見てはにかむように笑った。
俺の跡がついているユキくん。
俺だけのユキくん。
たまらない。
「ユキくん……」
すごく愛しくて、「好きだ」とか「愛してる」とか言いたくなるが……。
「……かわいいな……」
まだそれを言うのは気恥ずかしいというか、気が引けると言うか……こんな言い方でしか、こみ上げてくる何とも言えない熱っぽい気持ちを表現できなかった。
「ん。嬉しい♡ 俺のセイジさんもすごく素敵♡」
しかし、俺の腕の中のユキくんは心の底から楽しんでいるような笑顔で……。
あぁ、やっぱりいいなぁ。
ちゃんと恋人らしいセックスをノリノリで楽しんでいる。
俺も遠慮なんてしていたらいけないか。
楽しもう。
「俺も嬉しいよ。ほら、ユキくん」
見つめあって、ゆっくり唇を重ねて、本当の恋人のようにただ抱きあって……。
「セイジさん……ん……セイジさんに抱きしめてもらうの、ほっとする」
そう言って俺に擦り寄ってくれるのは嬉しいが……とても嬉しいが……ユキくんの背筋をできるだけいやらしく、指先でなぞる。
「ほっとするだけ?」
「ふっ……ん♡ もう、セイジさん、えっち……」
ちょっと怒ったようなことを言いながらも、ユキくんは楽しそうで、仕返しとばかりに俺の腰のあたりをいやらしく指先で撫でる。
「エッチな俺、嫌?」
「嫌じゃない。もっと、触って♡」
また唇を重ねて、少しだけ舌先も絡め合って、抱き合って体を密着させながら背中や腰、腕をまさぐりあう。
手の動きが早く、強くなって、体の距離も近くなって……下半身が微かに触れあった。
「あ!」
「っ……!」
「あ……今、これ……ペニス思い切り擦り付けあったら……絶対にすごくきもちいい」
「だめだよ、ユキくん。もっと気持ちよくなるために我慢しよう?」
「んー……うん」
俺もユキくんも、性器を触るのも押し当てるのも必死に我慢した。
普段のセックスではもっと密着して、粘膜を擦り合わせているのに……今日のセックスの方がユキくんの体温をしっかり感じたような気がする。
もっと深く体を重ねたい気持ちと、こんな風に触れられるのは俺だけだと言う嬉しさとが混ざり合って頭がボーっとしてきたころ……
――ピピピッ
無機質な電子音が鳴った。
「はぁ……あ、もう一時間?」
「そうみたいだね」
スマホのタイマーを止めている間に、ユキくんはベッドの下に落ちていたスウェットを拾ってさっさと身に着けていく。
さっきまであんなに……本物の恋人のようにくっついていたのに。
ドライだなとか切り替えがはやいなとか思ったが……
「ふぅ……よかった。とまらなくなりそうだった~」
「そうだね。俺もヤバかったよ」
ユキくんが困ったような笑顔を浮かべながらベッドにもぐりこんだ。
まだ顔が真っ赤だ。
……そうか、ドライに感じた態度は、自分を鎮めるためだったのか。
「あと一〇分続いてたら、セイジさんのペニスを無理やり突っ込んで腰振ってたと思う。これがあと三日か……頭おかしくなりそう」
頭がおかしくなりそうなんて、メスイキ三連続きめた時くらいしか言ってくれないのに。そんなによかったのか……。
「……セイジさん、早く服着て。なんかもう、見てるだけで俺、もっとしたくなっちゃう」
「ははっ、わかったよ」
笑いながら言ったものの……ユキくんのかわいすぎる反応の数々に頭がくらくらしそうだった。
イチャイチャしたことによって、ユキくんへの「好き」もユキくんを「かわいい」と思う気持ちも何倍にも膨れ上がってしまった気がする。
ポリネシアンセックス、早速やばいじゃないか……。
ユキくんの反応もまんざらではないし……。
「……セイジさん」
「ん? なに?」
何とか理性で押し殺しながらスウェットを着て、ユキくんの隣に寝転ぶと、ユキくんが俺にぎゅっと抱き着いた。
「明日もいっぱいイチャイチャしようね?」
……ほら、かわいい……!
「そうだね。おやすみ、ユキくん」
「おやすみなさい、セイジさん」
軽く触れ合うだけのキスをして、ぎゅっと抱きしめあって……満たされた気持ちで瞼を閉じた。
ポリネシアンセックス……一日目の時点で、もう最高だな。
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