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番外編1(全13話)
【番外編】若頭(改造巨根)と舎弟の話【5】
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……あ、しまった。
抜いたらすぐに突っ込めってメモに書いてたし、突っ込んでもらう気まんまんだけど、タカさんのチンポ勃たせないといけないんだった。
手コキとか、あまり練習してないけどフェラチオとか……。
「いいんだな?」
あれ?
タカさん、脱いだ服からゴムを取り出して……え? いつの間に勃起したんだ?
俺、何にもしてないのに? 俺がプラグ必死に抜いてる間に扱いてた?
っていうか……。
「ど、どうぞ」
入る……よな?
勃起したらやべぇチンポが更にやばくなってるけど。
黒いゴムだからめちゃくちゃ強そうに見えるし。
「途中で無理だったらちゃんと言え」
タカさんはそう言いながら今度はローションのパックを取り出して、勃起チンポに塗り付ける。
そうだった、あのメモにローション足せって書いてた。
えっと、あとは、挿入の時は、正常位で、腰の下に枕……はこれでいいよな? ホテルの高そうな枕だけど。
あと……あ、そうだ!
「アニキ、シャツ着てください!」
初心者は背中引っ掻くかもしれないからシャツを着てもらうと良いって。
入れ墨を傷つける心配がないし、縋る物があって良いって書いてた。
あのメモの人、筋もんかな……わかってるなって思った。
「あぁ? あー……いいだろ、別に」
「だめっすよ! 俺、アニキの紋々に傷つけたくないんで!」
「……ちょっと引っかかれたくらいでどうにかなるもんじゃねぇよ。それに、今からシャツ着るなんて色気ねぇだろ?」
「あ……」
タカさんが俺に覆いかぶさった。
「背中でも腕でも、好きなとこ引っ掻いていい。噛んでもいい。嫌だったら絶対に嫌って言え」
「……はい」
いつもの有無を言わせない鋭い眼光だけど……興奮しているからか、凄味が段違いだった。
うわ。タカさんこんな顔するんだ?
「あと、ベッドのなかでアニキは萎える」
「えーっと……」
拾ってもらってすぐは名前で呼んでいたけど、ヤクザの序列に入ってからは、アニキか若頭と呼んでいた。
心の中では名前で呼んでいて……だって、役職としてではなく、人として大好きだったから。
「タカさん……?」
「あぁ」
久しぶりに名前で呼んで、頷いてもらえて……嬉しそうな顔された。
うわ、やべぇ。なんか興奮する。
「タカさん……入れてください……」
自然と足を大きく開いて、体を引き寄せるように首に腕を回した。
「あぁ。入れるぞ」
アナルにタカさんの先端が触れた。
あのメモを、ここ数日のプラグを受け入れる時のことを思い出せ。
力を抜いて、少しいきんで……
「うぐっ! ……っ、ぐ……う……!」
「ふっ……く!」
……!!!!
………………!!!!!!
「う、く、うぅ、うっ!」
「……うっ……く」
…………!!!!!!
………………!!!!!!!
「うっ……! ……っ!」
「はぁ……リョウ、息吐け、ほら」
「う、ぐ、あ、はぁ、はっ、はぁ……!」
痛い、苦しい、きつい、怖い、重い。
もう、頭が真っ白になって、色々な衝撃が一気に来て、死ぬかと思った。
タカさんの指に無理やり口をこじ開けられなかったら、呼吸も忘れていたかもしれない。
全身が震えて、強張っていて、多分腕はタカさんのどこかを引っ掻いているけど、それをどうにかする余裕はない。
「カリまで入った。すげぇな。本当に入った」
「はぁ……よ、よかっ、た……っす……っ、……く、ふっ」
「しばらく待つから。ゆっくりでいい」
「す、ませ……おれ、うまく……できな……」
「いい。しゃべるな。大丈夫だ」
突っ込んだら腰を振りたいはずなのに、俺のアナルが締め付けすぎて痛いはずなのに、タカさんは腰を動かさずに、優しく頭を撫でたり額や頬にキスをしてくれたりして、俺の中が馴染むのを待ってくれる。
早く馴染ませないと。
あのプラグが入ったんだから、大丈夫。
いける。
呼吸を整えて……うん。よし。
「はぁ……はぁ……タカさん。もう……」
「無理するな」
「大丈夫です。奥の方が、俺、きもちよくて、うまくできるんで」
まともにしゃべれるようになってきた。
それに、まだ前立腺には届いていないけど、意識すると少し圧迫されていて鈍い快感の予感もある。
そこまで入れてもらう方が、たぶんうまくできる。
「……これ以上はパールが入るからな? いいのか?」
「はい」
真っすぐタカさんを見あげて頷くと、タカさんは申し訳なさそうな嬉しそうな複雑な顔をして……腰を進めた。
「あぐっ!」
――……!
一瞬。
一瞬、すっごかった。
太いところがずっと入ってくる苦しさとは違って、一瞬、アナルの入り口をパールが通る瞬間、何かがはじけたんじゃないかっていう衝撃で、パンッてなって、一瞬気絶したかもしれない。
「あ、う、ふっ、うぐ!」
「……ぅ……く……!」
でも、パールの部分が進んで、内壁をごりごりされて、意識が引き戻される。
すごい。
パールの感触、やべぇ。
それに、大きく張ったカリが奥へ奥へ、内壁をかき分けて押し広げてみっちみちで、やべぇ。
苦しい。
逃げそうになる。
でも、絶対に「嫌」とか「やめろ」とか「だめ」とか言わない。
口から出ないように必死に自分の手の平を噛む。
「……くぅ、うぅ、うぐっ、っ」
色っぽくない声しか出ないけど、タカさんを拒否してしまうよりマシだ。
涙がこぼれそうな目も、ぎゅっと閉じて、とにかく耐える。
「リョウ、悪い。もう少し」
タカさんが優しく頬や頭を撫でてくれる。
俺のことなんて気にせず、好きにしてくれたらいいのに。
「う、うぐっ」
気を使って、ゆっくり腰を進めなくてもいいのに。
俺が上手くできないのが悪いのに。
もっと慣らせばよかった。
もっと色っぽい声を出して、タカさんが遠慮なく腰を振れるようにしておけばよかった。
あのメモ、そこまで書いてくれよ。
「……リョウ……」
タカさんの指が俺のぎゅっと閉じたまぶたに触れる。
しまった。涙がこぼれてた。
こんなんじゃ優しいタカさんは気を使って楽しめない。
やべぇ。どうしよう。どうしよう。
抜いたらすぐに突っ込めってメモに書いてたし、突っ込んでもらう気まんまんだけど、タカさんのチンポ勃たせないといけないんだった。
手コキとか、あまり練習してないけどフェラチオとか……。
「いいんだな?」
あれ?
タカさん、脱いだ服からゴムを取り出して……え? いつの間に勃起したんだ?
俺、何にもしてないのに? 俺がプラグ必死に抜いてる間に扱いてた?
っていうか……。
「ど、どうぞ」
入る……よな?
勃起したらやべぇチンポが更にやばくなってるけど。
黒いゴムだからめちゃくちゃ強そうに見えるし。
「途中で無理だったらちゃんと言え」
タカさんはそう言いながら今度はローションのパックを取り出して、勃起チンポに塗り付ける。
そうだった、あのメモにローション足せって書いてた。
えっと、あとは、挿入の時は、正常位で、腰の下に枕……はこれでいいよな? ホテルの高そうな枕だけど。
あと……あ、そうだ!
「アニキ、シャツ着てください!」
初心者は背中引っ掻くかもしれないからシャツを着てもらうと良いって。
入れ墨を傷つける心配がないし、縋る物があって良いって書いてた。
あのメモの人、筋もんかな……わかってるなって思った。
「あぁ? あー……いいだろ、別に」
「だめっすよ! 俺、アニキの紋々に傷つけたくないんで!」
「……ちょっと引っかかれたくらいでどうにかなるもんじゃねぇよ。それに、今からシャツ着るなんて色気ねぇだろ?」
「あ……」
タカさんが俺に覆いかぶさった。
「背中でも腕でも、好きなとこ引っ掻いていい。噛んでもいい。嫌だったら絶対に嫌って言え」
「……はい」
いつもの有無を言わせない鋭い眼光だけど……興奮しているからか、凄味が段違いだった。
うわ。タカさんこんな顔するんだ?
「あと、ベッドのなかでアニキは萎える」
「えーっと……」
拾ってもらってすぐは名前で呼んでいたけど、ヤクザの序列に入ってからは、アニキか若頭と呼んでいた。
心の中では名前で呼んでいて……だって、役職としてではなく、人として大好きだったから。
「タカさん……?」
「あぁ」
久しぶりに名前で呼んで、頷いてもらえて……嬉しそうな顔された。
うわ、やべぇ。なんか興奮する。
「タカさん……入れてください……」
自然と足を大きく開いて、体を引き寄せるように首に腕を回した。
「あぁ。入れるぞ」
アナルにタカさんの先端が触れた。
あのメモを、ここ数日のプラグを受け入れる時のことを思い出せ。
力を抜いて、少しいきんで……
「うぐっ! ……っ、ぐ……う……!」
「ふっ……く!」
……!!!!
………………!!!!!!
「う、く、うぅ、うっ!」
「……うっ……く」
…………!!!!!!
………………!!!!!!!
「うっ……! ……っ!」
「はぁ……リョウ、息吐け、ほら」
「う、ぐ、あ、はぁ、はっ、はぁ……!」
痛い、苦しい、きつい、怖い、重い。
もう、頭が真っ白になって、色々な衝撃が一気に来て、死ぬかと思った。
タカさんの指に無理やり口をこじ開けられなかったら、呼吸も忘れていたかもしれない。
全身が震えて、強張っていて、多分腕はタカさんのどこかを引っ掻いているけど、それをどうにかする余裕はない。
「カリまで入った。すげぇな。本当に入った」
「はぁ……よ、よかっ、た……っす……っ、……く、ふっ」
「しばらく待つから。ゆっくりでいい」
「す、ませ……おれ、うまく……できな……」
「いい。しゃべるな。大丈夫だ」
突っ込んだら腰を振りたいはずなのに、俺のアナルが締め付けすぎて痛いはずなのに、タカさんは腰を動かさずに、優しく頭を撫でたり額や頬にキスをしてくれたりして、俺の中が馴染むのを待ってくれる。
早く馴染ませないと。
あのプラグが入ったんだから、大丈夫。
いける。
呼吸を整えて……うん。よし。
「はぁ……はぁ……タカさん。もう……」
「無理するな」
「大丈夫です。奥の方が、俺、きもちよくて、うまくできるんで」
まともにしゃべれるようになってきた。
それに、まだ前立腺には届いていないけど、意識すると少し圧迫されていて鈍い快感の予感もある。
そこまで入れてもらう方が、たぶんうまくできる。
「……これ以上はパールが入るからな? いいのか?」
「はい」
真っすぐタカさんを見あげて頷くと、タカさんは申し訳なさそうな嬉しそうな複雑な顔をして……腰を進めた。
「あぐっ!」
――……!
一瞬。
一瞬、すっごかった。
太いところがずっと入ってくる苦しさとは違って、一瞬、アナルの入り口をパールが通る瞬間、何かがはじけたんじゃないかっていう衝撃で、パンッてなって、一瞬気絶したかもしれない。
「あ、う、ふっ、うぐ!」
「……ぅ……く……!」
でも、パールの部分が進んで、内壁をごりごりされて、意識が引き戻される。
すごい。
パールの感触、やべぇ。
それに、大きく張ったカリが奥へ奥へ、内壁をかき分けて押し広げてみっちみちで、やべぇ。
苦しい。
逃げそうになる。
でも、絶対に「嫌」とか「やめろ」とか「だめ」とか言わない。
口から出ないように必死に自分の手の平を噛む。
「……くぅ、うぅ、うぐっ、っ」
色っぽくない声しか出ないけど、タカさんを拒否してしまうよりマシだ。
涙がこぼれそうな目も、ぎゅっと閉じて、とにかく耐える。
「リョウ、悪い。もう少し」
タカさんが優しく頬や頭を撫でてくれる。
俺のことなんて気にせず、好きにしてくれたらいいのに。
「う、うぐっ」
気を使って、ゆっくり腰を進めなくてもいいのに。
俺が上手くできないのが悪いのに。
もっと慣らせばよかった。
もっと色っぽい声を出して、タカさんが遠慮なく腰を振れるようにしておけばよかった。
あのメモ、そこまで書いてくれよ。
「……リョウ……」
タカさんの指が俺のぎゅっと閉じたまぶたに触れる。
しまった。涙がこぼれてた。
こんなんじゃ優しいタカさんは気を使って楽しめない。
やべぇ。どうしよう。どうしよう。
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