ゲイのエッチなお兄さん

回路メグル

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番外編1(全13話)

【番外編】若頭(改造巨根)と舎弟の話【4】

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 三日後、俺が用意すると言ったのに、タカさんが先にホテルを押さえてくれた。
 先日のメモのロゴと同じ、高級ホテル。
 めちゃくちゃ良い部屋。
 しかも、俺が運転手としてタカさんをこのホテルまで送り届けたけど、お気に入りの香水で、カタギ受けのいいグレーのスーツで、髪型もオールバックじゃなくてちょっとラフにしていて、時計も見栄を張るための派手な高級時計ではなく本当にタカさんが気に入っているカッコイイやつで……気合が入っているのが解る。
 やべぇ……これで俺ですって言って残念がられたら申し訳なさ過ぎる。
 でも、もう後戻りできない。

「部屋にもついてくるのか?」
「はい、その、俺が責任もって」

 タカさんが少し不満げな顔をするけど、車を降りたあと、俺も部屋までついていった。
 景色のいいデラックスなんとかルーム。
 ここ、一泊何十万だっけ……断られたら俺が払おう。
 カードの限度額足りるか心配だけど。

「約束の時間までまだあるな。酒でも飲んで……」
「あ、あの!」

 タカさんが部屋に備え付けのミニバーに向かったところで覚悟を決めた。
 断られるなら早いほうが良い。

「今日の、用意した男、なんですが……」
「あぁ」

 タカさんが少し眉をひそめた。
 俺の様子がおかしいことはバレている。
 もう、言うしかない。
 言う。
 ここまで準備したんだ。
 覚悟を決めて、サングラスを外し、タカさんの目をしっかりと見て口を開いた。

「俺です」

 タカさんが鋭い目を大きく開く。

「アニキのために俺、ケツの開発……しました」

 タカさんはただただ驚いた表情で俺を見ている。

「俺のアナル、好きに使ってください」

 タカさんはやっと驚いた表情から少し眉を寄せ、額に手を置いて表情を隠してしまう。 
 ……どっちだ? 受け入れられる? 拒否される? 
 ……役に立てる? 役に立てない? どっちだ?

「…………いいのか?」

 しばらくの沈黙の後、タカさんが絞り出すように短く呻いた。
 いいのか、だって?
 もちろん! でも、そうだ、タカさんに気負わせてはいけない。

「俺、実は……ずっとアニキに抱いてもらいたくて、でも、ヤり方がわからなかったので……」

 俺が、抱いてもらいたいって言わないと。
 俺が抱いて欲しいから、タカさんは好き勝手していいんだって言わないと。
 やさしいタカさんは遠慮するから。
 それと……

「あの、勝手に見てすんません! 俺、ゲイセックス初心者ですけど、このメモみてちゃんとやったんで!」

 あのメモの画像を見せると、タカさんは頭を抱えて大きなため息をつく。

「リョウ……お前、無茶しやがって……最近調子悪そうにしてたのはそれか。今もケツにプラグ入ってるんだな?」
「はい。心配かけてすんませんでした」

 頭を下げると、タカさんは俺と違う方向に歩き始めた。
 まずい。帰るほど怒らせた?
 恐る恐る頭を上げると……。

「来い、リョウ」
「……はい!」

 タカさんはベッドに腰掛けていた。


      ◆


「はぁ~……すげぇ」

 ベッドに向かうと、タカさんが服を脱ぎ始め、俺も急いで服を脱ぐ。
 俺はゲイではないので、性的な興奮ではないけど、全裸になったタカさんは惚れ惚れするほどかっこいい。
 筋骨隆々という言葉がぴったりで、入れるのにものすごい我慢が必要な背中全面の和彫りが良く映える。
 刃物傷も男の勲章。かっこいい。
 
「お前は相変わらず細いな。そんなんでコレが入るのか?」

 先にベッドに上がったタカさんは、そんなことを言いながら胡坐をかいて自分の股間を指差す。
 そこは、舎弟全員で温泉に連れて行ってもらった時に背中を流しながら盗み見した時の記憶通り、すっげぇでかくてパールの段差がえぐくて、あれ? カリってあんなに張ってたか? うわ、やべぇ……でも……。

「入ると思います」

 身に着けていた最後の一枚。
 この日のために買ったブランドもののボクサーパンツを降ろして、ベッドに乗り上げる。

「アニキのチンポの一番太いところと同じサイズのプラグ、入れてきたんで」

 タカさんに見えるように膝を立てて座り、少し腰を浮かせる。
 俺のケツの入り口に黒いシリコンの円盤が見えるはずだ。
 これだけでは中に埋まっているものの太さは解らない。
 だから……

「……っ……う……く!」

 自分の手で、プラグをゆっくり引き抜く。
 あー……すっげぇ苦しい。奥の方は大丈夫だけど、入り口の括約筋とかいうあたり、つい締めちまうから、うぅ……。

「ん……ぐっ……う!」

 やべぇ。色気のない声。
 こんなんじゃタカさんの気持ちが萎える。
 なるべく色っぽい声……あぁ無理。
 せめて口閉じておこう。

「ん、ん――……んん、ん! んんっ!」

 なんとかプラグが抜けた。
 ひし形のえぐいプラグは、あの美形が勧めてくれたローションでぬるぬる。
 俺のアナルも多分。

「はぁ……はぁ……っ、ほら、大丈夫、っすよ……」

 プラグが抜けた場所を、指で左右に広げながら顔を上げる。

「……リョウ」

 俺を呼ぶ声も、表情も、熱っぽい。
 良かった。興奮してくれてる。

「アニキ、ここ入れてください」

 早く入れて、好きに使って欲しい。
 タカさんの役に立ちたい。
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